粋と美意識を手に入れたい男性に!紳士の教養とリフレッシュの時間を楽しむ高畠華宵大正ロマン館

公式Facebookより引用)

大正時代に活躍した「高畠 華宵(たかばたけ かしょう)」という挿絵画家をご存じですか。彼が描く流麗で甘美な美しい絵は当時一世を風靡し、さまざまな雑誌や新聞、広告に使用されました。また、現在活躍する多くの漫画家やイラストレーターにも、多大な影響を与えています。

そんな高畠華宵の世界観を堪能できるのが愛媛県東温市にある美術館「高畠華宵大正ロマン館」。彼が残した芸術作品を鑑賞しながら、華やかで粋な大正時代の文化や社会に触れることができる場所です。

この記事では、そんな高畠華宵大正ロマン館の楽しみ方や見所をご紹介します。大正時代のファッションやカルチャー、そして高畠華宵が大切にしてきた美意識を知ることで、毎日をさらに上質に、丁寧に過ごすためのヒントが見つかるでしょう。

一流の芸術に触れ、紳士の気品と遊び心を知る高畠華宵大正ロマン館

高畠華宵大正ロマン館は、高畠華宵が描いた雑誌の表紙や挿絵、日本画などのコレクションのほか、高畠華宵の遺品、大正文化に関連する資料を展示している個人美術館です。

館内では館蔵品を中心としたコレクション・テーマ展(年3回)と特別展(年1回)を開催。コンサートなどのイベントも行われています。

また、喫茶コーナーやミュージアムショップも併設されているので、カフェタイムや買い物も楽しめます。特にミュージアムショップでは、ここでしか買えない華宵のオリジナルグッズやアートグッズを販売しているので必見です。

ここからは、高畠華宵大正ロマン館で過ごす、唯一無二の贅沢な時間について、詳しく紹介しましょう。

ビジネスで多忙な男性こそ、美しい芸術に触れ自分自身と向き合える時間を

高畠華宵大正ロマン館の入り口の写真

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高畠華宵大正ロマン館は自然に囲まれた山里の中に位置しているので、都会の喧噪を離れて静かに芸術と向き合うのにぴったりです。

館内に入る前に、まずは美術館の建物としての魅力を堪能してください。華宵が生前好んで描いていたバラをモチーフに造られた外観は、一風変わった雰囲気です。緑豊かな場所に突如として現れる鉄筋の建物。そのアンバランスさが、異次元の世界に迷い込んだ気分にさせてくれます。

絵画を鑑賞する時間は、せわしない毎日を忘れて自分の心と向き合う時間でもあります。少々交通の便が不便な場所にある高畠華宵大正ロマン館は、訪れる過程も含めて日常では味わえない「手間暇かけることの贅沢さ」を感じられる場所でもあるのです。

四季折々でさまざまな表情を見せてくれるのも、高畠華宵大正ロマン館の魅力です。特におすすめの季節は春と秋。美術館の前に植えられたサツキが満開になり、赤やピンク色で周囲を彩ります。このように、高畠華宵大正ロマン館は、展示作品だけでなく、自然と融合した非日常の空間を楽しめる場所です。仕事を忘れて、大自然と芸術作品の中でひとりでゆったりとした時間を過ごすには最適な場所です。

高畠華宵の作品やこだわりの調度品で「大正を生きた男性のロマン」を体感

高畠華宵大正ロマン館の展示作品の写真

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館内に足を踏み入れると、たちまち大正時代にタイムスリップ。華宵の作品をはじめ、当時の調度品や生活道具なども展示されているので、大正ロマンの香りを感じられます。

華宵は絵を描くときにモデルは起用せず、すべて自身のイマジネーションを駆使して作品を制作していたそうです。加えて作品イメージの参考にしていたのが、海外の芸術書や絵はがきなど西洋のイメージです。だからこそ彼の作品は、伝統的な日本画の技法を用いながらも、西洋画のスタイリッシュな雰囲気を感じさせるのでしょう。

高畠華宵が描いた着物姿の女性の写真

▲高畠華宵の描く耽美な作品は今もなお色あせない(公式Facebookより引用)

また、彼の絵画に描かれた人物の装いは、どれも既成概念にとらわれず、自由奔放です。たとえば袴をものすごく短く描いたり、着物の裾を短くしたり。斬新でアバンギャルドなファッションは、決して色あせることはありません。

ファッションデザイナーという職業がなかった大正時代、伝統や規則にとらわれない着こなしの美少女やモダンガールを描いた華宵の絵画が、当時の若者に刺激と感動を与えたことは想像に難くありません。いわば華宵は大正時代のインフルエンサーだったのです。

高畠華宵が描いた着物姿と洋装姿の女性の写真

▲高畠華宵の作品の登場人物は、今見てもとてもおしゃれ!鑑賞するときはファッションにも注目しよう(公式Facebookより引用)

華宵が生きた大正時代に思いをはせつつ、美しい芸術作品や調度品をじっくり鑑賞してみてください。きっと、心が洗われるのを感じるでしょう。

また、高畠華宵大正ロマン館は館蔵品のすべてを常設展示しているわけではありません。展覧会ごとにテーマを設定して、それに沿った作品を100~150点展示しています。展示テーマはおよそ3ヶ月に一度変わるので、何度訪れても新しい作品に出会えますよ。

高畠華宵の代表作《馬賊の唄》

▲少年でも少女でもない性を超越した美しさをもつ、高畠華宵の代表作《馬賊の唄》。性別を超えた美しさを追求した華宵の作品は、今もなお多くのアーティストに影響を与えている(公式Facebookより引用)

高畠華宵の芸術作品や愛用品から「上質」と「粋」を学ぶ

腰掛けて資料のようなものを読む高畠華宵の写真

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幼い頃からきれいなものに興味を持ち、歌舞伎や浮世絵の世界に憧れを抱いていた華宵ですが、彼自身が身につけるものは、「華やかさ」よりも「上質さ」にこだわっていたそうです。

高畠華宵大正ロマン館では、彼が愛用していた食器などの日用品も遺品として展示されています。派手さはないけれど上品で粋なアイテムの数々を見れば、彼の繊細な美意識を感じられるでしょう。

常設ではありませんが、テーマによっては華宵が身につけていた着物や洋服も展示されます。クオリティーにこだわり、良いものを見抜く審美眼に長けていた華宵の着こなしは、さりげないおしゃれを楽しみたい男性や、ファッションセンスを磨きたい方の参考になるはずです。ジェンダーレスファッションに注目が集まる現代だからこそ、再度注目される高畠華宵です。

日々の生活にさりげなく華宵の世界観を取り入れたいという男性は、ミュージアムショップを訪れましょう。華宵の絵画がデザインされたマグカップやトートバッグなど、日常使いできるものが販売されています。

高畠華宵大正ロマン館で販売されているマグカップの写真

▲高畠華宵の作品がプリントされたマグカップはインテリアとして飾るのも良さそう(公式Facebookより引用)

コーヒーを飲むときなど、ふとした瞬間に大正ロマンを感じられたら、毎日がより鮮やかに彩られる。そんな気がしませんか?

高畠華宵大正ロマン館でカフェやスタッフとの会話を楽しむ

カフェ・カショーのメニュー、アイスクリームの写真

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高畠華宵大正ロマン館内にある「カフェ・カショー」は水辺に面した喫茶コーナーです。静かで落ち着いた雰囲気の中、ミントンやウェッジウッドなど世界の名陶といわれる食器に入れられたドリンクが楽しめます。

のどかな自然を眺めながら何も考えずに過ごす時間は最高にリラックスできるひととき。一人の時間を楽しむ男性客もいらっしゃるそうです。

カフェ・カショーの店内の写真

▲のどかな自然を眺めながら「何もしない」贅沢を楽しもう(公式Facebookより引用)

また、スタッフと芸術談義に花を咲かせられるのも高畠華宵大正ロマン館の魅力です。館長さんは華宵の親族だそうですので、作品の解説をしてもらったり、逆にみなさんの感想を伝えたりすると、会話を通して思わぬ気づきが得られるかも知れませんね。

カフェでのお一人さま時間や館員さんとの会話など、高畠華宵大正ロマン館ならではの過ごし方を満喫してください。

高畠華宵大正ロマン館の入館券の写真

▲高畠華宵の作品がプリントされた入館券は、栞として使っている人も多いのだとか(公式Facebookより引用)

美しいものに触れる喜びを実感!高畠華宵大正ロマン館の口コミ・評判

ここで高畠華宵大正ロマン館を実際に訪れた方の口コミをご紹介します。

大正から昭和にかけての時代感と高畠華宵の耽美な作品だけでなく、華宵の人となりがうかがえる場所。現代の作家にも多大な影響を残した偉大な芸術家の足跡を知れる貴重な場所です。

華宵さんの目を通して、大正時代の都会の華やかさをうかがい知ることができました。

大正ロマンを感じることができてとても楽しかった。さまざまな展示会が開催されるたびに訪れたいです。

どの方も大正時代の華やかな美しさや、高畠華宵の世界観に大満足しているようです。非日常の空間で毎日の生活を粋に過ごすヒントが見つかる。高畠華宵大正ロマン館はそんな場所だということがよくわかりますね。

このほかにも男性からは「売店で販売されているグッズが、どれも趣向が凝らされていて面白かった」「美しい建物だけでも見に行く価値あり!素晴らしい建造物です」といった口コミが寄せられています。どれも、ほんものの芸術に触れた喜びが感じられる感想です。

高畠華宵大正ロマン館の料金と開館日

常設展の入場料

大人 500円
中高生・高齢者(65歳以上)
および障害者手帳をお持ちの方
400円

高畠華宵大正ロマン館は毎週土曜・日曜の11時~17時に開館しています。ただし、展示作品の入れ替え作業や学会開催などのため、臨時休館することもあります。訪れる際は事前に開館しているかどうかを確認しておくと安心です。

高畠華宵大正ロマン館の基本情報

所在地 〒791-0222 愛媛県東温市下林丙654-1
問い合わせ先 089-964-7077
開館時間  毎週土・日曜11:00~17:00(入館締切は30分前)
公式ページ https://www.kashomuseum.org/home

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。