ゲーム好き男子必見!社会人プロゲーマーに聞いた、プロを目指す上で大切にした事と、eスポーツ大会の面白さ

オリンピック種目の候補になるなど近年盛り上がりを見せるeスポーツ。プロアマ問わず、ゲーマーたちによるeスポーツ大会が開催されるなど、“遊び”の枠を超えてゲームを楽しむ人が増えてきました。

中には、ゲームが大好きで、「これを仕事にできたらいいなぁ…」なんて考えたことがある男性は多いのではないでしょうか?

今回は、そんなゲーム好き男子夢見る「ゲームを仕事にした人」、プロゲーマーとしてご活躍されている木成諒さんにインタビューさせていただきました。なんと木成さん、社会人として働きながらプロゲーマーとして活躍する、二足の草鞋(わらじ)を実現されている方です。(株式会社JCGに、新規事業推進部・シニアプロジェクトマネージャーとしてご在籍)

木成さんがどのようにしてプロゲーマーになったのか、社会人プロゲーマーとしての生き様について教えていただいたので、ぜひご覧ください。

“凡人”が手に入れた、社会人プロゲーマーという生き方

編集部

プロゲーマーに憧れる男性は非常に多いですよね。木成さんはどのようにして、プロゲーマーになられたのですか?

木成さん

もともとゲームが大好きで、ゲームセンターにずっといました。一日で午前、午後2回行くこともあったほどで、大げさではなく週7〜8回ゲームセンターに通っていたんです。僕は自分のことを凡人だと思っているので、それくらいの熱量でゲームに向き合わないと秀でた結果が得られないと思って通っていました。

編集部

たとえ好きでも、なかなかそこまで生活をゲームに捧げることはできないですよね。

木成さん

はい、家族の理解を得られない辛さを感じた時期もありました。でも、僕の心の支えになった言葉があって、それを頭におきつつ、日々過ごしたことで自分が求めていた結果を残すことができました。

ゲームも仕事も、今目の前にあること“すべてやる”を大切にしてきた

株式会社JCGに所属して会社員として働くプロゲーマーの木成さんが、大会の遠征先で業務をこなすようす

▲ゲームの大会遠征先で会社員としての業務をこなす木成さん

編集部

木成さんの心の支えになった言葉というのは、どういう言葉ですか?

木成さん

僕の師匠の言葉なんですが、「実現させたいことがあるなら、“すべてやる”」です。

この“すべて”というのは、“自分が思いつくことすべて”で、「自分が想像できるすべてのことについて最善を尽くしなさい」という意味です。僕はこの言葉がとても心に刺さり、「すべてやる」を徹底していくことで、たとえ結果が伴わなくても、そこから得られる経験がその後の人生を豊かにしてくれると信じて過ごしていました。

この“すべてやる”というのは、ゲームに限った話ではありません。

今の会社に就職する前に他の仕事も経験しているのですが、そのすべてにおいて“すべてやる”を実行していました。たとえばADの仕事をしていた時には「どうやったら人の役に立てるのか」「どうやったら喜ばれるのか」を徹底して考え、思いついたものは時間を惜しまず実行していました。

今も会社員として働いていますが、この姿勢は同じです。例え実力不足であったとしても、真摯に取り組み最後まで完結させることを徹底しています。要は、今目の前にあることに常に全力で取り組んでいるんです。

収入が安定したことで感じた、私生活での変化

編集部

会社所属のプロゲーマーになって、何か私生活に変化はありましたか?

木成さん

一番変化があったのは、家族ですね。元々家族は、僕がゲームをすることに対してあまり理解をしてくれていませんでしたが、今は応援してくれています。JCGでeスポーツという仕事に従事し、プロゲーマーとしても活動させていただくことで、家族が安心して応援してくれるようになりました。

僕自身ゲームセンターでずっとゲームをしているプレイヤーの一人でしかなかったのですが、今はゲームによって収入を得ることができています。ゲームをしてきた経験が生活だけでなく僕の生き方、考え方にまで影響を与えていると思っています。

だからこそゲーム業界に一つでも恩返しがしたいです。

プロゲーマーと会社員、「二足の草鞋」を可能にする原動力とは

JCGで会社員として働く木成さん

編集部

プロゲーマーとして活躍されながら社員としても働くということは簡単ではないと思いますが、その原動力は何でしょうか?

木成さん

大きく2つの要素があると思っています。

一つは、会社や仲間の理解です。会社からの金銭的なサポートはもちろん、仲間からの理解、協力が大きな力になっています。会社では役職に就いていますが、自分の仕事が終わったら仲間が率先して「早く練習に行って下さい」と言ってくれます。

練習をしても許される居心地の良い環境があるということは、大きなポイントだと思っています。

もう一つは、僕自身が「プロeスポーツプレイヤーと会社員という、二刀流を実現していきたい」と強く思っていることです。“eスポーツ界の大谷翔平”と言われるようなパイオニアになれたら嬉しいですね。

「二足の草鞋(わらじ)は大変でしょう」と言ってくださる方もいますが、朝起きてから夜寝るまで、すべてが楽しいですし、また使命感も感じています。

編集部

今後はどのようにプロゲーマーの道を歩んでいきたいですか?

木成さん

「社会人」と「ゲームプレイヤーとしての活動」をどちらも成立させることが今後の目標です。eスポーツの裏方と選手を2軸でやっていく、そういう生き方があることを示していきたいです。

プロ以外も参加できる!eスポーツ大会の面白さ

eスポーツ大会はゲーム上で競い合うため、スキルさえあれば、年齢や性別に関係なく出場できます。そしてプロゲーマーでなくとも参加できるので、ゲーム好きのあなたが参加できるゲームもあるんです。

ここからは、プロゲーマーとして多くのeスポーツ大会への出場を経験されている木成さんに、その魅力をお聞きしました。

観客のポジティブな反応にやりがいを感じる。ゲーム好きが集結するからこその世界観

eスポーツ大会に出場された時の木成さん

編集部

木成さんが実際eスポーツ大会に出場されて楽しいと感じる点はどういうところでしょうか?

木成さん

僕がeスポーツ大会を楽しいと感じている点は、そこでしか得られない“心の栄養”が詰まっている点ですね。

eスポーツ大会にはオンラインで開催するものもあれば、直接現地に出向き、対面で対戦するものもあります。僕は対面で対戦する大会に多く出場させていただいているのですが、観客も含めゲーム好きの人だけが参加している空間なので、観客の皆さんの反応からエネルギーをいただくことが多いんです。

プロゲーマーは大会中、ゲームの中でも、リアルの世界でもいろいろな自己表現をするのですが、それに対して、とてもポジティブな反応をしてくれます。

編集部

自己表現というと、例えばどのようなものでしょうか?

木成さん

アメリカで開催されたeスポーツ大会でのお話なんですが、僕はスマートフォンのゲームが元になっている格闘ゲーム、グランブルーファンタジーヴァーサス(以降グラブル)というゲームに出場したんですが、ファンの方が、グラブルのキャラクターグッズを僕の対戦席の横に置いてくれたんです。

実はこれファンの方の手作りのもので、僕はとても嬉しくて、次の試合までの待ち時間にそのキャラクターを抱きしめたのですが、それを見て会場がものすごく盛り上がり、X(旧Twitter)もバズったということがありました。

eスポーツ大会でグランブルーファンタジーのキャラクターを抱き寄せる木成さん

▲大会でグラブルのキャラクターを抱き寄せる木成さん

同じ空間にいるので、会場の反応をリアルに感じることができますし、僕がどんな自己表現をしても受け入れてくれるという事に、喜びややりがいを感じています。

また他にも、逆転劇での勝利の場面では、思わず大きなガッツポーズをしたり大きな声が出てしまうことがあります。そういう時に観客も一緒に立ち上がって喜んでくださることが多く、本当に感動しますし、僕がとても好きな場面でもあります。

レベル・年齢・言語の壁を越えてゲーム仲間と交流できる、ゲームコミュニティ

eスポーツ大会での記念撮影

編集部

プロでなくても、eスポーツ大会に出場できるそうですね。プロでなくても、楽しめるものなんでしょうか?

木成さん

もちろん、楽しめますよ!eスポーツ大会は、日頃の練習の成果を発表する場なので、それを披露できる、腕を試せる楽しさがあります。またそれ以外にも、eスポーツ大会を通じてゲーム仲間やゲームコミュニティを見つけ、さまざまなレベルの人と友人になり仲間になっていくことも楽しい点だと思います。

eスポーツ大会のゲームコミュニティには、ゲームを始めたばかりの初級者から、ゲームを日々楽しんでいる中級者、プロゲーマーを目指している上級者まで幅広くいらっしゃいます。年齢、性別、言語の壁を越えてグローバルにゲーム好きな人と交流できるので、中にはコミュニティに入ることが目的でeゲーム大会に出場する人もいるほど、熱いコミュニティです。

編集部

プロを目指すまでいかなくとも、同じ熱量でゲームを楽しむ仲間ができるのは、ゲームの楽しさがさらに広がりそうですね。

最後に読者に向けてメッセージがあればお願いします。

木成さん

はい。応援していただいているeスポーツファンの皆さん、いつも温かいご声援ありがとうございます。

これからもeスポーツ大会を一緒に楽しみましょう!

編集部

プロでなくとも参加できる大会はあるとのことで、今趣味としてゲームを楽しんでいる方の中からも、大会に出場される方がどんどん増えるといいですね。

木成さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

初心者から参加できる、JCGのeスポーツ大会

eスポーツ大会の開催情報を検索できる、株式会社JCG運営メディア

今回取材させていただいた木成さんが在籍する株式会社JCGは、日本最大級のeスポーツプロバイダーとして、eスポーツに関連する様々なサービスを提供している会社です。年間1,000回以上に及ぶeスポーツのオンライン・オフライン大会を組織・運営し、その参加者は年間約29.2万人にものぼります。

国内外から数多くのプロゲーマーを集めた大規模イベントを運営するほか、一般参加型の大会も開催しています。初心者やこれまで出場経験がない方でも気軽に参加できるeスポーツ大会が数多く開催されているので、ゲームが好きな方はぜひ出場してみてはいかがでしょうか。

代表的な大会としては、プロ・アマチュアを問わずだれでも参加できる「JCG Shadowverse Open」、1DAY完結型の定期オンラインバトルイベント「Pokémon UNITE Challenge DAY」などがあります。

JCGのeスポーツ大会の開催情報

大会開催のスケジュールなどは公式ホームページやXでご確認いただけます。

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