栃木県の秘湯「八丁の湯」で贅沢な休日!登山応援プランでリフレッシュ

さまざまな場面でストレスと戦う男性には、リフレッシュの手段として「登山」がおすすめです。登山というと、何時間も険しい道を進み崖を登るイメージが強く、頂上を目指すには事前に訓練が必要ではないかと不安を感じる方もいるでしょう。しかし、必ずしもそうとは限りません。

今回ご紹介するのは、栃木県の日光奥鬼怒の山中に佇む温泉宿「八丁の湯」が提供する「登山応援プラン」です。このプランは、ガイド付きツアー(別予約)と併用することで、奥鬼怒の登山コースを知り尽くした専属ガイドのアテンドも可能です。ゆっくりと手つかずの自然を歩き、気持ちのいい汗をかいた後は、源泉かけ流しの極上温泉に浸かるご褒美のひとときが待っています。比較的なだらかで整備された登山道は、登山入門としても多くの男性に注目されています。

この記事では、八丁の湯で専属ガイドを務める菊地さんへの取材内容とあわせて、「登山応援プラン」の詳細と魅力をお伝えします。

八丁の湯の登山応援プランで奥鬼怒の大自然を満喫

標高約1,300メートルに位置する「八丁の湯」は、日光国立公園内にあります。アクセス方法は、「八丁の湯」手前の女夫渕駐車場まで自家用車か公共交通機関で向かい、そこから送迎バスを利用するのが一般的です。

創業当初から「八丁の湯」を訪れてきたのは、山を愛する登山家の方々です。現在、「八丁の湯」では、トレッキングを楽しみたい山のお客さんのために「登山応援プラン」を用意しています(2024年7月時点)。このプランには、以下のような特典が含まれています。

▼「登山応援プラン」の特典内容

  • おすすめ登山コースのご案内
  • チェックアウト後の入浴無料
  • 湯上り生ビール1杯サービス
  • ミネラルウォーター1本プレゼント
  • 翌日の昼弁当付き
  • 下山後、八丁の湯施設内「ヒマーリカフェ」での休憩可
参考:八丁の湯(登山応援プラン)

日光国立公園は、樹齢100年を超すブナの大木が多数見られ、手つかずの自然が多く残されていることが特徴です。

この自然豊かな環境を活かし、「八丁の湯」ではさまざまなアクティビティを催しています。

特におすすめなのは、春から秋の「女夫渕~八丁湯トレッキング」「ブナ平・癒しのハンモックハイキング」、冬の「奥鬼怒の神秘の氷瀑を巡るスノーハイキング」「ホットワイン&星空観望会」などです。ご家族や恋人と一緒に、自然を満喫する体験をしてみてはいかがでしょうか。

専属ガイドと歩く原生林トレッキングで爽快感を体験

「八丁の湯」主催のハイキングツアーでガイドが解説している様子

「八丁の湯」へは、女夫渕駐車場から送迎バスで約30分かけて行くのが一般的です。一方で、この車道とは別の登山道をゆっくりと登っていくのが「女夫渕~八丁湯トレッキング」です。

登山道は傾斜が緩く、標高差も約100メートルと穏やかです。普段の生活であまり歩く機会が少なく自信がない方でも、ウォーキング感覚で宿までたどり着くことができます。通常1時間半ほどの距離を、約2時間かけてゆっくりと上ります。

菊地さんたちガイドさんが同行し、ところどころで足を止めて、知らなければ見逃してしまいそうな植物の知識や動物の痕跡について詳しく教えてくれます。同時に、効率的で安全な歩き方のレクチャーも受けられます。

森は、開発を免れて年月を重ねてきた姿がそのまま残っています。初夏は透明感のある新緑に満ち、真夏であっても、直射日光が当たらない涼しい木漏れ日の中をゆっくり歩くので、心地よさは格別です。

道中には数か所険しい場所もありますが、慌てる必要はありません。マイペースでゆっくり安全に進めば、周囲の風景にも目や耳を傾けることができます。鬼怒川の源流の爽やかなせせらぎを聞けば、日ごろの仕事で溜まったストレスも解消されるでしょう。

ここでは「ゆっくり歩いていればそのうち頂上に着く」ということに気づかされる人が多いそうです。日々仕事に追われる多忙な方々にとって、心を緩めて肩の力を抜くには最高のリラクゼーションとなるでしょう。

ハンモックハイキングで大自然を体感

「八丁の湯」主催のハンモックハイキングで寛ぐゲスト

「八丁の湯」をスタートし、ブナの原生林「ブナ平」まで約2時間かけてゆっくり往復する「ブナ平・癒しのハンモックハイキング」。最大の魅力は、清浄な空気と森の生命力を感じられる場所でのハンモック体験です。

ハンモックに揺られる感覚は、母親の胎内にいた記憶を思い起こさせるという説もあり、多くの参加者が「帰りたくない」という感想を述べるそうです。

耳を澄ませば風のそよぎや鳥のさえずりを堪能できます。特に春は鳥たちの恋の季節で、カケスやシジュウカラなどの雄鳥たちが盛んに求愛の声を響かせているとのことです。

このコースは真夏の心地よさが格別で、麓との大きな温度差から最高の避暑地となります。500円で防寒ジャケットや防寒パンツ、登山靴、グローブなどのレンタルが可能ですが、念のため自身で羽織るものを1枚用意することをおすすめします。

このコースにもガイドが同行し、途中で自然についての解説や効率的な歩き方のレクチャーも楽しめます。夏には様々な花々が咲き乱れ、珍しいモミジの花も見られるそうです。

難易度は女夫渕~八丁の湯のコースより低く、汚れを気にしなければ運動靴でも問題ありません。豊かな自然の中を歩き、ハンモックでゆったりと「何もしないことをする」時間を過ごせば、日々の忙しさを忘れてリラックスできるでしょう。

冬限定!巨大氷瀑を巡るスノーハイキングで自然の神秘を体験

奥鬼怒の氷瀑を巡るスノーハイキングを楽しむゲスト

冬に人気のコースが「奥鬼怒の神秘の氷瀑を巡るスノーハイキング」です。12月から翌年3月までの期間、週末を中心に開催されます。冬の奥鬼怒は白銀の世界に変貌し、都会では体験できない自然の力強さを感じることができます。このコースの見どころは氷瀑です。夏はせせらぎ程度の滝が、冬になると信じられないほど大きな氷瀑に成長します。

コースの所要時間は約2時間です。初めて使用する装備や歩き方などを、ガイドが丁寧に説明してくれます。真冬のハイキングは難しそうに感じるかもしれませんが、標高差が小さいため、適切な準備をすればハイキング初心者でも安全に参加できます。

同行するガイドは、冬でも生き生きとした自然の姿を解説してくれます。例えば、冬芽と呼ばれる葉の赤ちゃんについて教えてくれます。紅葉や栃の木の冬芽、動物たちの足跡など、一人では見逃してしまいそうな自然の細部をガイドの助けを借りて発見できる喜びがあります。

このツアーでは、未開の地を進むような探検気分を味わうことができます。幼い頃に抱いていた冒険心を思い出させてくれる、心躍る体験となるでしょう。

澄んだ空気で楽しむ幻想的な星空観望会

冬は空気が一層澄んでくる季節であり、星空を眺めるには最高のシーズンです。「八丁の湯」では、この季節ならではのアクティビティ「ホットワイン&星空観望会」を開催しています。周囲に照明がほとんどない場所のため、夜の闇の深さは想像以上です。

夜間に「八丁の湯」から灯りの影響がない場所まで車で移動します。そこで寝転がって空を見上げ、寒くなってきたらホットワインを飲んで温まります。アルコールが苦手な方のために、ホットレモネードも用意されています。

都市部では1等星しか見えないと言われていますが、ここでは肉眼で6等星くらいまで見えるほど星空が綺麗です。星座をはっきりと確認できること自体が、多くの方にとって人生初の体験となるでしょう。ガイドは星座解説の民間資格を持っているので、詳しい解説を聞くことができます。

特に盛り上がるのは、流星群が観察できるタイミングです。幻想的な天体ショーに遭遇できる可能性があります。まるで宇宙空間を漂っているような感覚は、一生の思い出になること間違いありません。

奥鬼怒湿原で楽しむ本格的な1日ハイキング

奥鬼怒湿原の俯瞰風景

ガイドさんは同行しませんが、深く豊かな自然の中を歩く、本格的なトレッキングも楽しめます。足に自信のある方なら、日本一高い高原湿原として知られる標高2,020mの鬼怒沼など、まるで夢のように美しい天空の湿原へ足を延ばすこともおすすめです。途中では大小さまざまな滝や吊橋を巡ることができます。夏には色とりどりの高山植物が咲き誇り、トレッカーを迎えてくれます。

鬼怒沼湿原までの所要時間は、約2時間半です。往復で6~7時間かけて歩くのがおすすめです。途中、長い急坂もあり、高低差は約600m、距離は片道約6キロと体力的にはやや厳しいコースですが、その爽快さと達成感には必ず満足するはずです。トレッキングの際は、十分な装備と体力、そして時間に余裕を持って臨むことが大切です。

雄大な自然に囲まれた温泉宿「八丁の湯」

八丁の湯の外観

温泉宿の魅力についてご紹介します。まず注目の温泉ですが、泉質は中性低張性高温泉です。中性のため肌にやさしく刺激が少ないのが特徴で、低張性なので身体への負担も軽めです。さらに源泉が高温なため、追い炊きは一切不要。湧き出たての湯の華を楽しめる無濾過の温泉であり、関東で最後の秘湯と称されています。

湯場も豊富で、昭和4年(1929年)の開業時から続く野天風呂「雪見の湯」をはじめ、「滝見の湯」「石楠花の湯」と、3つの混浴露天風呂があります。混浴を避けたい方のために、男性専用の内湯も用意されています。この内湯は最も歴史ある湯船で、山小屋時代の趣をそのまま残しながら改修されており、独特の風情を楽しめます。

深い自然の中でのトレッキングやハイキングでリフレッシュした後は、天然温泉で心身をリラックス。忙しい日常を送る男性にとって、究極の癒しの時間となることでしょう。

八丁の湯の宿泊室「ログハウス」の内観

自然豊かな客室と地元食材を活かした豪華な食事

宿泊するお部屋は、ログハウスの「ツインベッド」「和室10畳」「ラグジュアリー露天風呂付客室」「リビングロフト付ベッドルーム」、本館の「和室8畳」の5タイプがあります。豊かな自然に囲まれた環境のため、静かでくつろげる空間となっています。

お料理は、ログハウスと本館でスタイルが異なりますが、すべての料理に山の湧き水を使用しています。地元の食材に精通した料理人が、旬の素材を活かしながら丁寧に調理しています。

自家農園の野菜や地元のジビエ料理も提供され、季節ごとに内容が変わるため、リピーターにも大変好評です。料理の量も十分で、満足できると評判になっています。

多彩なアクティビティ:e-bikeツアーからシャワークライミングまで

ここまでご紹介してきたアクティビティの他にも、奥鬼怒の林道を電動のマウンテンバイクで駆け抜けるe-bikeライドツアーや、オロオソロシの滝を登るシャワークライミングなどもあります。アクティブに楽しみたい方々は、ぜひこれらのアクティビティにもチャレンジしてみてください。

各種アクティビティの詳細や開催日程は、「八丁の湯」ホームページのイベントカレンダーで確認できます。参加をご希望の方は、必ず事前に予約をお願いします。

八丁の湯 登山応援プランの利用者の声

八丁の湯が開催しているハイキング・トレッキングなどのツアーに参加した方々の感想をご紹介します。自然の美しさや温泉、そして非日常的な体験に多くの方が満足されているようです。

紅葉の見頃に、女夫渕からの約1時間半のトレッキングに参加しました。澄んだ空気の中でのトレッキングはとても気持ち良く、到着後の温泉が最高でした。石楠花の湯は湯船は小さいですが、お湯が新鮮で硫黄の香りが強く、高台にあるため快適でした。

宿泊時に現地ガイドによる星空観察ツアーに参加し、初めて満天の星空を見ました。ホットワインも楽しめました。ロッジのツインベッド露天風呂客室に宿泊し、良質な源泉かけ流しを独占。湯船からは新緑の景色を堪能できる素晴らしい部屋でした。

氷瀑ツアーに初めて参加しました。楽しいガイドさんと一緒に歩き、非日常的な体験ができて大満足でした。

女夫渕温泉駐車場から、野鳥観察をしながら宿まで歩きました。「鬼怒川」の名にふさわしい大きな石がごろごろした川沿いを2時間歩き、心が洗われるような貴重な体験となりました。

口コミを見ると、コースの途中には険しい場所もあるようですが、それを乗り越えた達成感と踏破後の温泉の気持ちよさに、多くの方が満足されています。自然を満喫できるツアーとして好評のようです。

八丁の湯 登山応援プランの宿泊料金

「八丁の湯 登山応援プラン」の宿泊部屋別の料金は以下の通りです。

【ログハウス】リビングロフト付ベッドルーム 19,800円 ~
【ログハウス】ツインベッド 18,700円 ~
【ログハウス】和室10畳 18,700円 ~
【本館】和室8畳 12,100円 ~

※料金はすべて、2名1室利用時の1名あたりの金額です。季節や曜日によって変動する場合があります。

八丁の湯の施設概要と連絡先

運営会社 八丁の湯
所在地 栃木県日光市川俣876
問い合わせ先 0288-96-0306
公式ページ https://www.8tyo-no-yu.co.jp/

※最新の情報は公式ホームページでご確認をお願いいたします。