徳島の秘境「海洋自然博物館マリンジャム」で体験する本格マリンレジャー

仕事の疲れを癒すために、きれいな海でレジャーを楽しみたい!でも、有名なリゾート地は人混みが気になる…。

そんな男性におすすめなのが、徳島県の南端・海陽町の竹ヶ島にある「海洋自然博物館マリンジャム」です。サンゴや熱帯魚が生息し、リゾート地に匹敵する透明度を誇る海に隣接するレジャー施設です。高速バスで大阪からは2時間半、名古屋からは5時間とアクセスも便利です。

施設の魅力は、美しい海をスノーケリングや海中観光船など様々な方法で満喫できること。また、有名な観光地に比べ休日でも比較的空いている「穴場スポット」であることから、一人旅の男性からカップルまで幅広い層に人気があります。
※夏休みなどのハイシーズンは混雑が予想されます。

今回は、海洋自然博物館マリンジャムの木村素子さんに、男性向けの楽しみ方やサービスの魅力について詳しく伺いました。週末のリフレッシュにぜひ参考にしてみてください。

海洋自然博物館マリンジャムで体験できる3つの海のアクティビティ

徳島県海陽町にある海洋自然博物館マリンジャムの施設外観とスタッフの木村さん▲インタビューに応じてくださった、マリンジャムの木村素子さん

編集部

まずは、海洋自然博物館マリンジャムがどのような施設なのか、教えていただけますか?

木村さん

「海中観光船ブルーマリン号」「島のちいさな水族館」「マリンスポーツ」の3つのレジャーをお楽しみいただけます。

マリンスポーツでは、スノーケリング、シーカヤック、立ちながらパドルを漕ぐSUP(スタンドアップパドルボード)の3種類をご用意しています。

編集部

周囲はどのような環境なのでしょうか?

木村さん

マリンジャムの目の前には、室戸阿南海岸国定公園内にある竹ヶ島海域公園が広がっています。海は非常に美しく、この緯度では珍しくサンゴや熱帯魚が生息しています。

特筆すべきは、絶滅危惧種2類に指定されているエダミドリイシというサンゴの大群落が竹ヶ島の周りにあることです。多くの方が、徳島県とサンゴを結びつけて考えていないため、実際にご覧になると驚かれることが多いです。

絶滅危惧種2類に指定されているエダミドリイシの大群落▲生息地が限られている貴重なサンゴ・エダミドリイシの大群落が広がる

海中観光船ブルーマリン号:船底の展望室から見る海中世界

海中観光船ブルーマリン号▲海中観光船ブルーマリン号

編集部

「海中観光船ブルーマリン号」とはどのようなものか、詳しくお聞かせいただけますか?

木村さん

ブルーマリン号は約40分かけて、国定公園(※)に指定されている竹ヶ島周辺の海を遊覧します。
(※)国立公園に準ずる景勝地。環境大臣が指定し、都道府県が管理をする

最大の特徴は、船底に設けた「展望室」です。ベンチシートに座って、目の前の窓から海中を眺めていただくことができます。また、デッキでは海上の見晴らしや潮風を楽しむこともできます。

乗船された方からは、「海の中をじっくりと見られたことが新鮮だった」という感想をよくいただきます。海中の美しい景色を間近で見られる貴重な体験ができると好評です。

島のちいさな水族館:アクアリウム好き必見のサンゴ展示

徳島県海陽町にある海洋自然博物館マリンジャムの展示風景 ▲海中でも展示でも、南国の雰囲気を味わえる

編集部

「島のちいさな水族館」の魅力や楽しみ方についてお聞かせください。

木村さん

水族館では、地元の自然をテーマにサンゴなどを展示しています。水槽の高さは低めに設計しています。

これは、幼い頃から存分に観賞を楽しんでほしいという願いと、大人も目線を低くして、童心に戻ってゆっくりと生き物を観察してほしいという思いを込めたレイアウトなんです。

編集部

男性に人気がある展示についてもお伺いできますか?

木村さん

サンゴに興味を持っている男性は多いようです。中には、自宅でアクアリウムを作っておられる方もいて、サンゴやライトの配置に注目されているような姿をお見かけすることもあります。自宅での飼育の参考にされているのではないかと感じます。

徳島県海陽町にある海洋自然博物館マリンジャムの展示風景▲竹ヶ島の周辺に生息するサンゴなどを展示。それぞれに工夫がこらされており、見応えがある

マリンスポーツ:海岸近くで楽しむスノーケリングと水上アクティビティ

徳島県海陽町にある海洋自然博物館マリンジャムで潜れる海に広がるサンゴ

編集部

海洋自然博物館マリンジャムで体験できるマリンスポーツの魅力についてお聞かせください。

木村さん

スノーケリングの魅力は、一般的なスポットと比べて気軽に楽しんでいただける点です。

沖縄などでは、サンゴ礁が陸から離れた場所にあるため、ボートでスノーケリングポイントまで移動する必要があることが多いです。

しかし、竹ヶ島では海岸のすぐ近くにサンゴの群落があります。そのため、船が苦手な方でも安心して楽しめます。また、スノーケリング機材の貸し出しも行っています。

編集部

初心者にも優しい環境ですね。シーカヤックやSUPについてはいかがでしょうか?

木村さん

シーカヤックやSUPでは、透き通った海の上からサンゴや魚を見渡せます。特に透明度が高い午前中がおすすめです。夏でも海上は涼しく過ごせます。

竹ヶ島海域公園内でのマリンスポーツは、基本的にインストラクター同伴で行います。海や生き物について、インストラクターの解説を聞きながらカヤックやSUPが楽しめる点も大きな魅力です。

1日で満喫!マリンレジャーと地元グルメを楽しむモデルコース

編集部

海洋自然博物館マリンジャムでのおすすめの1日の過ごし方などがあれば、ぜひお聞きしたいです。

木村さん

少し慌ただしいかもしれませんが、次のようなプランはいかがでしょうか。

ブルーマリン号は一番早い時間帯で午前9時に出発します。海は早朝のほうが透明度が高いので、まずは最も美しい海でのクルージングを楽しんでいただけます。

次に10時からSUP(スタンドアップパドルボード)やカヤックの体験をすれば、お昼前には終わります。昼食後の午後は、ゆっくりと水族館をご覧になれば、丸一日、満喫できると思います。

なお、竹ヶ島の中には食事ができる場所はありませんが、車で5分から10分ほどの場所に「海の駅 東洋町」があります。そこで地元の新鮮な海産物を味わえますよ。

編集部

レジャーも楽しみつつ、グルメな方も満足できるのですね!

参考:東洋町(海の駅 東洋町

季節ごとに表情を変える海。冬場にはナイトクルージングも

編集部

海洋レジャーというと夏のイメージですが、海洋自然博物館マリンジャムは夏以外も楽しめるのでしょうか?

木村さん

スノーケリングとシーカヤックが体験できるのはゴールデンウィークから9月末までですが、SUP(スタンドアップパドルボード)やブルーマリン号、水族館は通年で楽しんでいただけます。

編集部

季節ごとに海に変化は見られるのでしょうか?

木村さん

夏から秋になると、魚の数も種類も増えていきます。特に台風の後には、南の方から魚がやってきますので、熱帯に生息している魚を見ることもできます。

冬は透明度が高くて色彩がより豊かになります。この時期は、期間限定でブルーマリン号のナイトクルージングも行っています。

春になるとまた雰囲気が変わって、クラゲがたくさん見られる時期があったり、冬にはなかった海藻が生えてきたりします。各季節で海の表情が異なり、新しい発見があります。

木村さん

このように季節ごとの変化を楽しんでいただくため、何度も来てくださると一番うれしいですね。ぜひ景色の移り変わりによる海の変化も体感していただきたいです。

多様な客層に人気:釣り好き男性も満足の海底観察

編集部

海洋自然博物館マリンジャムを訪れる方の年代や性別はいかがでしょうか?

木村さん

40代くらいのご家族が一番多いですね。ですがそれ以外にも、若い男性が友人同士で来られたり、水族館が好きな方や釣りを趣味とする方がグループで立ち寄られたりもします。1人でいらっしゃる男性も少なくありません。

釣り好きの男性には、ブルーマリン号のクルージングがおすすめです。「海の地形はこうなっているんだ」「こういう岩場に魚が隠れているんだ」と、海中の光景を楽しみながら、釣りの知識も深められます。これは釣りの技術向上にもつながる体験になるでしょう。

海洋自然博物館マリンジャムからのメッセージ

徳島県海陽町にある海洋自然博物館マリンジャムの展示風景

編集部

最後に、海洋自然博物館マリンジャムが気になっている男性読者さんへ、メッセージをお願いします。

木村さん

ゴールデンウィークや夏休みは少し混雑しやすいのですが、それ以外のシーズンはそれほど混み合うこともないので、「穴場のスポット」とよく言っていただきます。

ぜひマリンジャムのサービスを活用して、竹ヶ島が誇る美しい自然を堪能してみてください。

編集部

竹ヶ島の海を余すことなく楽しめる、海洋自然博物館マリンジャムの魅力が伝わってきました。「穴場スポット」であることから、ほかの観光地よりゆったりとした時間が楽しめそうです。木村さん、本日は貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。

海洋自然博物館マリンジャムの感想や口コミ

ここからは、海洋自然博物館マリンジャムの感想や口コミを紹介します。

海中観光船ブルーマリンは船底が透明になっており、美しい魚やサンゴを間近に観察することができました。まるで海の中を歩いているような感覚が味わえます。

竹ケ島の美しい海を満喫できて、シーカヤックやスノーケリングも体験できる、隠れた魅力的なスポットです。自然を存分に楽しめる場所ですね。

季節によって異なる海の生き物が見られると聞いて、また来たくなりました。春夏秋冬で変化する海の様子を楽しめそうです。

水族館は規模は大きくないのですが、一つひとつの展示が工夫されているので見応えがあります。小さくても質の高い展示内容が魅力的です。

海洋自然博物館マリンジャムを訪れた人は、その多くが美しい海に感動しているようでした。ほかにも、一人でもカップルでもしめるという声も見られました。様々な年齢層や来場スタイルに対応できる総合的な海洋施設といえそうです。

海洋自然博物館マリンジャムの料金・予約

海洋自然博物館マリンジャムの各種サービスは、下記の公式サイトからオンライン予約が可能です(SUPは電話予約のみ)。

公式:海洋自然博物館マリンジャム(予約)

▼ブルーマリン号

乗・下船場所 竹ヶ島港(宍喰浦竹ヶ島)
乗船券販売場所 海洋自然博物館マリンジャム館内
定員 50名
運行時間 9:00~16:00
※船体ドック期間中は休航
※気象・海象条件により、運航できない場合あり
休航日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始は営業
料金 ・大人(中学生以上):2,000円
・小学生:1,000円
※島のちいさな水族館の入館券を含む

▼島のちいさな水族館

開館時間 9:00~16:00
休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始は営業
料金 ・大人(中学生以上):300円
・小学生:200円
セット料金 【ブルーマリン号+島のちいさな水族館】
・大人(中学生以上):2,000円
・小学生:1,000円

▼スノーケリング

期間 ゴールデンウィークから9月30日まで
時間 10:00~11:30、14:00~15:30
※天候、海洋の状況などにより時間変更、または中止になる場合あり
予約 公式サイトより要予約
体験料金 3,000円
※原則中学生から体験可能
※保険料・機材一式(マスク・スノーケル・フィンなど)含む

▼シーカヤック

期間 ゴールデンウィークから9月30日まで
時間 10:00~12:00、14:00~16:00(2時間)
予約 公式サイトより要予約
体験料金 ・1人乗用:4,000円
・2人乗用:7,000円
※1人乗りは小学生高学年より体験可能
※2人乗り、3人乗りは5歳以上で保護者の同伴が必要
オプション料金 ・各コースに1人あたり+1,000円でスノーケリングが可能
・2人乗りに+1,000円で3人乗りに変更可能(補助席が小さいため、幼児のみ可能)

▼SUP(スタンドアップパドルボード)

期間 通年
体験時間 10:00~11:30、14:00~15:30(90分)
予約 要予約、電話のみ受付
電話番号 0884-76-1401
(8:00~17:00)
体験料金 ・1人乗り:6,000円(スノーケリング込)
・2人乗り:10,000円(スノーケリング込)
※1人乗りは中学生以上
※2人乗りは高校生以上(大人)と5歳以上小学生以下のペアに限る
※保険料、機材一式を含む
※マリンシューズの貸出のみ、別途1足200円が必要。持ち込み可

海洋自然博物館マリンジャムの基本情報

運営会社 海洋自然博物館マリンジャム
所在地 〒775-0513

徳島県海部郡海陽町宍喰浦字竹ヶ島28-45
問い合わせ先 【海中観光船ブルーマリン】
0884-76-3100

【竹ヶ島シーカヤック・スノーケリング】
0884-76-1401
営業時間 9:00~16:00
定休日 火曜日
公式ページ https://marine.kaiyo-kankou.jp

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。営業時間や定休日が変更されている場合があります。