長野県中川村の伝統を継ぐ「米澤酒造」の日本酒。味だけでなく、物語も楽しみたい男性へ

お酒は原材料やメーカー、銘柄によって味わいや風味が異なるもの。中でも、バラエティ豊かな日本酒は、お酒好きの男性への贈り物としても喜ばれています。

今回ご紹介するのは、長野県上伊那郡の中川村にて創業100年を超える「米澤酒造」。米澤酒造の日本酒は、優しい口当たりと米の旨味と酸味が調和した味わいが特徴です。明治時代から続く伝統の技法を守りながらも新しい技術を取り入れ、バランスの良い味わいになるよう調整を重ねています。

日本酒を愛飲する男性はもちろん、日本酒をあまり飲んだことがない男性でも親しみやすいラインアップが用意されているので、好みやシーンに合わせてこだわりの一本を探してみてはいかがでしょうか。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

”こだわり派”の男性必見。伝統と革新を積み重ねる「米澤酒造」

冬季の雪が積もった米澤酒造の直営ショップ

長野県南部の中川村に酒蔵を構える「米澤酒造」は、清酒「今錦」を醸す酒造。明治40年(1907年)創業の歴史ある酒蔵で、南アルプスの良質な水と地元産の酒米を中心とした、”こだわりの原材料”を用いた酒造りが行われています。

2014年には、同じく長野県の企業である寒天メーカー「伊那食品工業」のグループ会社となり、老朽化した建物の建て直しや設備の入れ替えが実施され、麹室も新設されたとのこと。使い勝手の良い環境が整ったものの、造り蔵や麹室が新しくなったことで、納得のいく味わいを再現するまでには数年かかったそうです。

そんな米澤酒造ですが、現在も新しい技術を取り入れながらも、酒米と麹と酵母の相性を一品一品考え、昔ながらの基本配合を大切にした丁寧な酒造りが行われています。米澤酒造の伝統と革新を融合した日本酒なら、こだわり派の男性も満足できるのではないでしょうか。

辛口好みの男性にも好まれる、米の旨味と酸味が調和した味わいのお酒

米澤酒造が醸す信州中川村の地酒「今錦シリーズ」の特徴は、やわらかく優しい口当たりと、米の旨味と酸味がバランスよく調和した味わいのものが多いこと。いずれも主張し過ぎず、気が付いたら杯があいているような「飲み飽きしないお酒」です。

いわゆる辛口のお酒はないものの、それぞれの銘柄に個性があり、辛口好みの男性が米澤酒造の日本酒の魅力にハマって、購入することもよくあるのだとか。

購入者は”しっかりとした味わいと心地いい余韻を感じられるお酒”が好きな方が多く、中には米澤酒造のお酒を飲んで「辛さとは違ったドライ感が好きだとわかった」と新しい発見をした方もいるそうです。

“物語”を味わいたい男性にも。伝統の酒造り技法を引き継ぎ、後世に伝える酒蔵

米澤酒造で使われている酒槽

米澤酒造の酒造りの特徴は「酒槽搾り(さかぶねしぼり)」。細長い酒槽に醪(もろみ)を入れた酒袋を丁寧に並べ、積み重ね、自らの重みでゆっくりと圧力をかけて日本酒を搾ります。

酒槽搾りは今ではあまり見かけない、手間のかかる技法です。しかし米澤酒造では、酒槽搾りを価値ある文化の1つとして後世に伝えていく意味合いに加え、やわらかく、優しい味わいの酒質を造り出すために継続しています。

そんな酒蔵の想いがたっぷり詰まった米澤酒造の日本酒は、お酒の味だけではなく、「物語(ストーリー)」を味わいたい、通な男性にプレゼントすると喜ばれるかもしれませんね。

地元男性は燗で愛飲。地域とともに米作りに励み、地元産の米で酒を仕込む

今錦棚田の稲刈りの様子

米澤酒造では、地元の飯沼地区の棚田の景観と文化を後世に残すため、田植えや土手草刈り、稲刈りをグループ会社と一体で支援しています。酒だけでなく酒蔵の存在を自慢してもらえるようにと、活動を続けているのだそう。

その一環として作られているのが、中川村の棚田で収穫された酒米・美山錦のみを使用した『おたまじゃくし』というお酒で、発売してすぐに完売してしまう米澤酒造の人気銘柄です。

米澤酒造では、昔から地元の方と一緒に米を育てたり、地元のお米でお酒を作ったりと、地域との関わりを続けています。中でも酒米生産者とは「顔が見える関係づくり」を心掛けているため、肥料の調整や稲刈りの打ち合わせなどは、地元生産者と密にコミュニケーションを図りながら行っているそうです。

こうした背景もあり、地元住民の中には昔から米澤酒造のお酒を愛飲している方も多いのだそう。飯沼地区では暖かい季節になっても燗をして日本酒を飲む文化があるため、地元では燗に適した普通酒や本醸造の消費が多いとのこと。

暑い時期には冷えた日本酒をグイっと飲みたくなるものですが、地元ならではの飲み方を嗜みたい男性は燗も試してみてはいかがでしょうか。

一人晩酌から特別な日まで。シーンに応じて選べる多彩なラインナップ

米澤酒造では、100年以上に渡って地元住民に親しまれている「普通酒」をはじめ、2023年軽井沢で行われたG7外相会合で採用された「純米大吟醸」など、多様なシーンに応じたお酒が用意されています。

日本料理だけでなくフレンチ、イタリアンレストランでの採用など、幅広い料理との相性がいいお酒が多く、ここ数年は長野県外でも飲める機会が増えています。

ここからは米澤酒造の日本酒の中で、特に男性に好まれる銘柄を4つご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

食事と楽しむ日本酒を探す男性におすすめ「純米大吟醸 年輪」 

米澤酒造が製造する日本酒「純米大吟醸 年輪」

「純米大吟醸 年輪」は、兵庫県特A地区産山田錦を39%まで精米し、酒槽でやさしく搾り上げた、やわらかな味わいと品格のある香りが特徴のお酒です。鑑評会を“狙わない”造りで、食事との相性を優先させているので、グルメな男性にピッタリ。

酒蔵のリニューアルにあたり、「最上の酒米を使い、最高の酒造りを目指そう」というコンセプトのもと、誕生した「年輪」シリーズの第1弾で、2023年の「KURAMASTER(フランス)」でプラチナ賞受賞、部門ベスト5に選出されたほか、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の金賞に2年連続(2023年、2024年)で選出されるなど、高い評価を得ています。

原材料名 米(兵庫県産山田錦)、米こうじ(兵庫県産山田錦)
 精米歩合 39%
アルコール分 16度
容量 720ml
価格 3,146円(税込)

主張しすぎない吟香とさらりとした飲み口が好評の「純米吟醸 山恵錦」

米澤酒造が製造する日本酒「純米吟醸 山恵錦」

「純米吟醸 山恵錦(さんけいにしき)」は、2020年に品種登録された長野県生まれの酒米山恵錦を55%まで精米した、さらりとしながらも豊かな味わいのあるお酒です。同じく長野県生まれの酵母で醸したため、主張しすぎない吟香とスムーズな飲み口で飽きない味との評価を得ています。

山恵錦の酒米は、グループ会社の有限会社ぱぱな農園で栽培。化学肥料を使用せず、グループ本社の伊那食品工業株式会社で寒天を製造した海藻の搾りかす有機肥料の「養土藻(ようどそう)」のみを使用しています。

イノシシによる被害などで酒米の収穫量が少なく、製造から3年目になる現在も目標の数量が確保できたことが1度もないそうです。レアリティのある一品ですので、お店やレストランなどで見かけたら、ぜひ口にしてみてください。

原材料名 米(長野県産山恵錦)、米こうじ(長野県産山恵錦)
 精米歩合 55%
アルコール分 16度
容量 720ml
価格 1,980円(税込)

穏やかな香りとキレのある口当たりが特長の「中川村のたま子 特別純米酒」

米澤酒造が製造する日本酒「中川村のたま子 特別純米(ピンクラベル)」

「中川村のたま子」は、先ほどご紹介した「おたまじゃくし」の妹分として誕生したお酒です。おたまじゃくしと同じ作りをベースにしつつ、蔵のある中川村で栽培された契約栽培の「美山錦」を使用した、ふくよかな味わいを楽しむことができます。

「おたまじゃくし」は棚田の米で作るので数が少なく、多くの方に味わっていただくことができません。そこで、同じ造りをベースにしながら中川村全域の美山錦を使って生産数を増やしつつ、「おたまじゃくし」と遜色ない品質で、より力強い味わいに仕上げています。

中川村のたま子の中でも、特別純米(ピンクラベル)は美山錦を59%まで精米し、穏やかな香りと酸味のバランスがとても好評な食中酒です。やや辛口で、すっきりとキレのある口当たりが特徴ですので、辛口好きの男性はぜひチェックしてみてください。

2023年の全米日本酒歓評会では【純米酒部門】金賞グランプリ、フェミナリーズ世界ワインコンクール2024にて【純米酒部門】金賞を受賞しています。

原材料名 米(長野県産美山錦)、米こうじ(長野県産美山錦)
 精米歩合 59%
アルコール分 16度
容量 720ml
価格 1,540円(税込)

ライト層から日本酒好きの男性まで人気の低アルコール日本酒「HAKUMEI(薄明)」

米澤酒造が製造する日本酒「HAKUMEI」

「HAKUMEI(薄明)」は、香りも楽しむ低アルコールの日本酒です。甘酸っぱさと、ジューシーな味わいのあるお酒ですので、食前酒として飲んだり、スイーツと一緒に飲んだりなど、各々の楽しみ方があります。

アルコール度数は13なので、日本酒を飲んだことのない方やあまり飲まない方にもおすすめ。ライトユーザーを意識してリリースされたそうですが、日本酒をよく飲む男性にも人気なのだとか。

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024の「プレミアム純米部門」にて最高金賞を受賞しています。

原材料名 米(長野県産)、米こうじ(長野県産米)
アルコール分 13度
容量 500ml
価格 1,375円(税込)

米澤酒造の口コミ・評判

ここでは、米澤酒造の日本酒を飲んだ感想や、酒蔵の敷地内にある直売所を訪れた方の口コミをご紹介します。

日本酒全般

甘口から辛口、雑味のあるものからないものまで、お酒の種類が豊富です。そのため、自分の好きなお酒が見つかる気がします。

HAKUMEI(薄明)

キツイ印象がどこにもない、甘く飲みやすい万人受けするお酒です。誰しもが手に取りやすい一本だと思います。

直売所

直売所でキャンプ用に日本酒を購入しました。予想以上に美味しく、もう一回買いに行きました。直売所で売られていた鹿ジャーキーなどのつまみも美味しいです。

親切で丁寧な接客をしてくれて、自分好みのお酒を選んでくれます。試飲が可能なので、気になっているお酒を飲み比べ出来るのが魅力的です。

米澤酒造のお酒を飲んだ方の感想を見ると、味や品質への評価はもちろん、直売店を訪れた方からは丁寧な接客への感想が多数寄せられています。

また、一度口にしてからファンになってリピートしている方が多いことが分かりました。お酒のラインナップが豊富なので、日本酒通の男性でも自分好みのものを見つけやすく、虜になってしまうのかもしれませんね。

また米澤酒造がある中川村は、中央アルプスと南アルプスの山々が絶景で、「陣馬形山」にはキャンプ場もあります。そのため、キャンプやツーリングに来た方が直売所に立ち寄ることが多いようです。

米澤酒造のお酒の購入方法

米澤酒造の直売所「今錦直営ショップ」の内観▲直売所「今錦直営ショップ」

米澤酒造のお酒は、全国の今錦販売店、または酒蔵に隣接する直売所「今錦直営ショップ」で購入することができます。

直売所では看板製品「今錦」や「おたまじゃくし」などの季節限定酒、リキュールなどが販売されています。日本酒以外にも、「伊那食品工業」が発売する寒天商品シリーズ「かんてんぱぱ」や厳選されたおつまみをはじめ、今錦オリジナルのグッズ、地元作家手づくりの酒器なども販売されています。

直売店では、米澤酒造で製造している日本酒をすべて無料で試飲できます。「毎年少しずつ微調整を重ねた味わいは、試飲いただいてこそ伝わる」との考えから、試飲を勧めているそうです。座って休憩する場所もあるので、お酒の味を確かめながらゆっくりと買い物デートを楽しむのも良いでしょう。

また、米澤酒造のお酒は公式オンラインショップ「かんてんぱぱオンラインショップ」でも購入できます。お近くの店舗に取り扱いがない場合はご利用してみてはいかがでしょうか。

▼公式オンラインショップはこちら
https://shop.kantenpp.co.jp/shopbrand/ct172/

米澤酒造の基本情報

運営会社 米澤酒造株式会社
所在地 長野県上伊那郡中川村大草4182-1
問い合わせ先 TEL:0265-88-3012
FAX:0265-88-3013
E-mail:jizake@imanisiki.co.jp
営業時間 9時~17時(1月~2月末は16時30分まで)
定 休 日 月曜日(祝日は営業)
公式ページ https://www.imanisiki.co.jp/index.php

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。