特別な日に、仕事後のお楽しみに、おうちデートに、飲みやすいお酒を探している男性にピッタリの日本酒を紹介します。三重県四日市の「丸彦酒造株式会社」は、日本酒ファンからの指名買いやリピートが多い、知る人ぞ知る銘酒蔵。看板酒である“三重の寒梅”は、地名が入っていることからお土産としても人気です。
慶応3年(1867年)の創業から伝統的な酒造りを踏襲しつつ、昨今ではライフスタイルや食文化の変化に合わせた新たな日本酒造りにも意欲的です。毎年新作を発表しているので「新酒が楽しみ」といった酒蔵ファンの声も多数。丸彦酒造の日本酒は、温度によって香りや味わいが変わる、飽きのこない飲み口が特徴です。
今回は、丸彦酒造株式会社にて代表取締役を務める藤原大地さんにお話を伺い、酒蔵の魅力や、日本酒好きな男性はもちろん、普段はあまり日本酒を飲む機会がない男性、女性にも味わっていただきたい、おすすめの製品をまとめました。
この記事の目次
丸彦酒造が挑むのは伝統的な技法を踏襲した新しい酒造り
三重県四日市市川島地区は、鈴鹿山系のふもとにあたり、昼夜の寒暖差が大きく、特に冬は低温かつ乾燥した気候が特徴。丸彦酒造は慶応3年の創業から150年以上に渡り、この酒造りに適した土地で、伝統的な技法を受け継ぎながら美味しい日本酒を造り続けています。
現在の杜氏は7代目。大学では建築を学んでいましたが、日本酒との出会いをキッカケに熱い想いとともに丸彦酒造の一員へ。修行から2年、杜氏になり1年で看板酒である「三重の寒梅」を50年ぶりの全国新酒鑑評会金賞受賞へ導きました。日本酒に詳しい男性ならお気付きでしょうが、こうした若い人材の杜氏への抜擢は珍しい例です。
丸彦酒造が目指すのは「口中で広がって喉で消える」酒質。現・杜氏は伝統を守りつつ、ライフスタイルの変化や時代のニーズに沿った新たな日本酒造りに挑み続けています。
酒米は山田錦100%。仕込み水は鈴鹿山系の地下水を使用
丸彦酒造の日本酒は、“酒米の王様”として名高い「山田錦」を100%使用しています。酒米作りに適した気候を誇る、三重県伊賀地方と兵庫県で栽培されたものだけを使っているのが特徴です。
また、美味しい日本酒造りの要となる水には鈴鹿山系の地下水を使用。中硬水で、鉄分・塩分・カルシウムが比較的少なく、まろやかでコクのある透明度が高い日本酒に仕上がります。三重県は降水量が多いため伏流水が豊富で、丸彦酒造では仕込みだけでなく洗い物にも地下水を使用しているそうです。
こだわっているのは酵母の使い分け
日本酒は、「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」と言われ、多様な工程を経て製品化されます。丸彦酒造では、“二酛(にもと)”にあたる酒母造りにおいて、商品のコンセプトや目指す味わいを想定して酵母を使い分けているのが特徴。酵母は、昔から使われているものから新しいものまで豊富な種類があり、香りや味わいに大きく変化をもたらします。
例えば、定番のお酒では昔から使用している酵母を使い、飲み飽きしない味わいを醸しています。新作では以前に使用したことがない新しい酵母を使い、柔らかく上品な味わいに仕上げているのがポイント。製品ごとに、コンセプトに合った酵母を慎重に選定しています。
飲み飽きない!男性におすすめの丸彦酒造の日本酒
ここからは、数ある丸彦酒造の銘柄のなかから、特に男性から人気の日本酒をご紹介します。
丸彦酒造の日本酒は、飲む際の温度によって香りや味わいが変化し、飲み比べをせずとも1つの商品で多様な表情を楽しめるのが特徴。「飲み飽きない」「1本あればさまざまなシチュエーションで美味しく飲める」と話題です。
男性を魅了する丸彦酒造の日本酒3選
まずご紹介するのが、「吟醸 三重の寒梅」です。「三重の寒梅」ブランドは丸彦酒造の定番商品で、和食にも洋食にもマッチするフルーティな味わいが魅力。
「吟醸 三重の寒梅」は、落ち着いた香りとやわらかくてまろやかな口当たりが特徴です。スッキリとした飲み口のため、海鮮系の料理に合う日本酒を探している男性に特におすすめです。
▲丸彦酒造株式会社で定番人気を誇る「吟醸 三重の寒梅」
燗をすると、より一層ふくらみが増した味わいを楽しめます。飽きがこず、仕事後の日々の晩酌にもピッタリです。
辛口のお酒を好む男性からは「純米吟醸 三重の寒梅 辛口」が人気。日本酒度+11、酸度1.4で、丸彦酒造のなかで最も辛口の商品です。口に含むと爽やかな香りが鼻に抜け、喉ごしはキレが良く、引き締まった味わいのなかに米の旨みも感じられます。
▲キレがある日本酒を好む男性におすすめ「純米吟醸 三重の寒梅 辛口」
おすすめは、じんわりと温かいぬる燗。旨味がふくらみ美味しく味わえます。
酒蔵ならではの味わいをしっかり堪能したい男性には「樋乃口 純米原酒」がイチ押し。こちらは無濾過の純米原酒で、通常は三重県内でしか流通していない商品です。
▲蔵元ファンの舌を唸らせる「樋乃口 純米原酒」
アルコール度数は18で、「吟醸 三重の寒梅」や「純米吟醸 三重の寒梅 辛口」よりもやや高め。爽やかな香りと米の甘みが口いっぱいに広がる旨口タイプの日本酒です。
昭和時代の日本酒は、“普通酒”しかありませんでしたが、本醸造酒、純米酒、吟醸酒、といった特定名称酒ができはじめ、丸彦酒造でもさまざまな開発が行われました。
失敗や試行錯誤の日々を経て、知恵をしぼりあげて製品化し、人気となったお酒がご紹介した3銘柄です。どれも、冷酒・常温・お燗、あらゆる温度帯で美味しく味わえます。
コアな日本酒ファンから注目を浴びる高級酒「三重の寒梅 琥珀尊」
ほかとは違うこだわりの日本酒を探している男性へ、贅沢なお酒として、「三重の寒梅 琥珀尊」をご紹介します。こちらは、昭和43年に醸造された50年越えの古酒。フレッシュな味わいの新酒とは真逆で、奥ゆきある味わいが魅力です。
ヴィンテージウイスキーのように、日本酒にもお酒を寝かせて熟成させる文化が存在します。古酒は常温貯蔵・冷蔵貯蔵・瓶貯蔵といった貯蔵方法の違いや貯蔵年度によって、味のバランスが異なります。
奥深い味わいと豊潤な香りが楽しめる「三重の寒梅 琥珀尊」は、贅沢感が満喫できる日本酒なので、ぜひ彼女や奥さんと一緒に、記念日のお祝いで堪能してみてはいかがでしょうか。
酒蔵ファンの男性必見!丸彦酒造の日本酒を試飲できる「直売所」や「蔵開き」
「丸彦酒造の日本酒を試飲しながら選びたい」「イベントなどで解説を聞きながら飲んでみたい」といった男性は、直売所や年に1度の蔵開きに足を運んでみてはいかがでしょうか。
丸彦酒造のお酒は、女性や日本酒初心者にも飲みやすいため、彼女とのデートにも喜ばれそうです。
予約で試飲が可能!丸彦酒造の直売所
丸彦酒造の直売所は、事前に電話やメールで連絡すれば現地で試飲が可能。“特定名称酒のバリエーション”“酒米の違い”など、設定されたテーマに沿った3種類の日本酒を飲み比べできます。
直売所では、少量しか取れない生原酒や出品用のお酒など、生産量が少なく繊細な管理が必要な日本酒が手に入る場合もあるため注目です。蔵見学の申し込みが可能な場合もあります。
年に1度の注目イベント!3月第1土曜日の「蔵開き」
年に1度、3月第1土曜日に開催される「蔵開き」は、年々参加者が増加傾向にある人気のイベントです。電車で最寄りの駅に集合し、そこからハイキング形式で蔵まで歩き、お酒や甘酒の試飲・直売、地場産業品の販売等を楽しみます。
イベントに集うのは、日本酒ファン、発酵食品ファン、ハイキングに興味がある方など多様。もちろん男性のおひとり様参加も歓迎されています。「行きはおひとり様だったけど、帰りは10人を超えていた」「参加者と仲良くなり、毎年仲間で参加するようになった」など、お酒でご縁が繋がる例も。
決して堅苦しくなく、抽選会や有料試飲など催しが充実していて、フランクにお酒や地元企業との交流を楽しめます。
丸彦酒造の口コミ・評判
ここからは、実際に丸彦酒造に訪れた方や、日本酒を口にした方からの口コミや評判を見ていきましょう。
イベントで現地に訪れ、普段は販売されていない限定酒を有料試飲しました。とても口当たりが良く、何杯でもいけそうな味で、有料試飲とはいえ格安に感じました。自宅へのお土産に日本酒も購入でき満足です。
鈴鹿山脈の伏流水と、酒造りに適した山田錦を使った丸彦酒造の日本酒は、実に美味しく、飲みやすい一品でした。
イベントで訪問しました。甘酒のふるまいやお楽しみ抽選会、有料試飲があり、とても楽しめました。試飲を目当てにイベントに参加する方は、おつまみを持参してもいいかもしれません。
丸彦酒造の日本酒は飲みやすさが魅力。イベントの試飲がキッカケで丸彦酒造の日本酒を購入する方も多くいます。「お酒が好き」「じっくりとお酒を選びたい」といった男性は、現地に足を運ぶのもいいですね。
丸彦酒造の日本酒の購入方法
丸彦酒造の日本酒は、蔵元の直売所のほか、丸彦酒造株式会社公式ネットショップで購入できます。
蔵元の直売所 | 三重県四日市市川島町1863-2 |
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丸彦酒造株式会社公式ネットショップ | https://www.mienokanbai.jp/products/list?category_id=&name= |
丸彦酒造株式会社公式ネットショップでは、日本全国どこからでも、幅広い種類のなかから商品を選べます。
丸彦酒造の基本情報
運営会社 | 丸彦酒造株式会社 |
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所在地 | 三重県四日市市川島町1863-2 |
問い合わせ先 | 059-321-3111 |
営業時間 | 【売店営業時間】9:00~17:00 【見学時間】10:00~17:00(要予約) |
公式ページ | https://www.mienokanbai.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。