歴史好き男性必見!「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」で「シャボン玉」作者の生涯を知る

みなさんは詩人・童謡作家の野口雨情をご存じでしょうか。明治から昭和にかけて活躍した詩人で、北原白秋や西條八十とともに日本三大童謡詩人の一人にも数えられており、「シャボン玉」「七つの子」「赤い靴」といった誰もが知る作品を残しています。

そんな野口雨情の故郷、茨城県北茨城市には「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」があります。野口雨情の偉業を後世に伝える展示が見どころで、文学や歴史に興味がある方が心をリフレッシュできる場所としておすすめです。

この記事では「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」の見どころや楽しみ方について、同館スタッフの沼田華苗さんに伺ったお話をもとにご紹介していきます。

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」で知る童謡作家の生涯と業績

野口雨情の肖像

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」の正面入り口に足を踏み入れると、野口雨情の像が温かく出迎えてくれます。さらに、彼の代表作の一つである「シャボン玉」の一節がBGMとして流れ、実際にシャボン玉が宙を舞う粋な演出も施されています。入口から野口雨情の世界観に浸れることから、幅広い年齢層に人気のスポットとなっています。

アクセスも便利で、常磐自動車道「北茨城インター」から車で10分、JR常磐線磯原駅から徒歩20分の場所にあります。首都圏からも比較的近く、海岸線にも近接しているため、ドライブの途中に立ち寄るのにも最適な位置にあります。

野口雨情の直筆資料と童謡雑誌で触れる「童謡界の三大詩人」の世界

野口雨情記念館の常設展示室

まず、野口雨情の人物像と業績がよく分かる常設展示室(第一展示室)をご案内しましょう。

常設展示室には、野口雨情の直筆原稿や手紙、書籍、挿し絵のほか、彼が初代編集長を務めた童謡雑誌「金の星」や「コドモノクニ」も展示されています。これらの雑誌には、「赤い靴」「七つの子」「シャボン玉」などの有名作品が掲載されており、美しい挿し絵とともに野口雨情の時代を感じることができます。

野口雨情記念館に展示されている雑誌の一部▲童謡作品が掲載された雑誌「金の星」の展示

また、野口雨情の作品に対する信念を語ったメッセージも見どころです。「童謡」「童心」「詩」「民謡」について、野口雨情がどのような思いで向き合ってきたかを知ることができます。「作者の名は残らなくてもよい、作った詩歌が、世の人々に永く愛され唄われれば、それで本望です」という言葉からは、純粋に詩歌を愛した彼の生き方が伝わってきます。

展示室の入口では、野口雨情が暮らした北茨城市の紹介映像も視聴できます。北茨城の観光情報や、明治時代の思想家・岡倉天心が創設した五浦の日本美術院についても学べます。さらに、野口雨情や関連する人物、北茨城市の歴史や偉人をテーマにした企画展も不定期で開催されています。これらの企画展を目当てに訪れるのもおすすめです。

記念館限定!野口雨情グッズと手作りガラス細工のショップ

野口雨情記念館の売店

展示物の見学を終えたら、館内にあるグッズショップへ足を運んでみましょう。ここでは、野口雨情関連のグッズやガラス細工を中心に販売しています。

野口雨情のグッズには記念館限定品もあり、貴重な機会となります。童謡「赤い靴」をモチーフにしたメモ帳やチョコレート、革細工品など、バラエティ豊かな商品が並んでおり、来館の思い出にぴったりです。

野口雨情記念館の売店に並べられた商品の写真▲ショップには野口雨情に関する書籍やCDなど、魅力的なお土産が豊富に取り揃えられている

ガラス細工も見逃せません。プッシュピン、グラス、アクセサリーなど種類が豊富です。特に、記念館限定の童謡「シャボン玉」をイメージしたピアスとイヤリングは注目の商品です。

ガラス細工は全て手作りで、色や形、サイズ、模様が一点一点異なるのが特徴です。大切な人へのお土産としても喜ばれるでしょう。

最後に、スタッフの沼田さんおすすめの場所をご紹介します。2階の会議室からは太平洋を一望できます。会議室が使用されていない場合は自由に入室可能ですので、帰る前にぜひ雄大な景色をご覧ください。

野口雨情記念館の2階会議室から一望できる太平洋のようす▲2階の会議室からは太平洋の大海原を見渡せる

第二展示室で学ぶ北茨城の歴史と民俗:考古資料から近代産業まで

野口雨情記念館の展示作品

野口雨情の展示とともに男性にご紹介したいのが、北茨城市の歴史や民俗を学べる資料館です。こちらでは、資料やパネルなどを利用した分かりやすい展示が見どころ。古代の人々の暮らしを紐解く北茨城市内で出土した石器や土器、鏡などの考古資料は、自然科学や考古学に興味がある男性の知的好奇心をくすぐること間違いないでしょう。

また、江戸時代の海上輸送ルートの一つ「東廻り航路」の寄港地として知られる平潟港や、水戸藩領の大津浜にイギリス人12人が上陸した「異人上陸事件」、世界かんがい施設遺産にも登録されている農業用水「十石堀」、第二次世界大戦中に気球爆弾の基地があったことなど、北茨城市が関わった歴史の一場面も展示しています。

さらに、江戸時代末期から昭和40年代にかけて北茨城市の基礎産業だった石炭産業についての展示も興味深いでしょう。実際に石炭の産出に使用されていた器具や写真が展示されており、当時の石炭産業の様子を詳しく学ぶことができます。

ちなみに、「十石堀」は現在、十石堀親水公園として整備されており、カジュアルなトレッキングコースとして近年注目されています。野口雨情記念館からも車で20分弱の距離ですので、ぜひ旅行プランの一つとして加えてみてはいかがでしょうか。

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」の口コミ・評判

野口雨情記念館の正面入口▲野口雨情記念館の正面入口。近づくと童謡「シャボン玉」のメロディーが流れ、実際にシャボン玉が舞う演出が楽しめる

小さな頃から親しんできた童謡の多くが野口雨情さんの作品だと知り、大変驚きました!

資料館を目的に訪れましたが、戦国大名・佐竹氏に関する展示もあり、予想以上に見応えがありました。

野口雨情像の前で「シャボン玉」のメロディと実際のシャボン玉が舞う演出に触れ、心が和みました。

海岸沿いに位置しているため、ドライブコースの一つとして訪れるのに最適です。

多くの来館者が、幼少期に聞いたり歌ったりした野口雨情の作品に触れ、懐かしさを感じたと述べています。また、記念館が海岸近くにあることから、ドライブの途中で立ち寄るのにおすすめという意見も多く寄せられています。

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」入館料金と優待情報

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」入口
北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館の利用料金は以下の通りです。

団体(20人以上)大人260円/学生80円
一般 320円
学生(高校生・大学生・専門学生) 100円
小中学生 無料
シニア(65歳以上) 200円

身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は本人のみ無料です。また、北茨城市内在住の65歳以上の方も無料で利用できます。これらの優遇措置により、幅広い層の方々が記念館を訪れやすくなっています。

「北茨城市歴史民俗資料館 野口雨情記念館」アクセスと利用案内

所在地 茨城県北茨城市磯原町磯原130-1
開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
お問い合わせ 電話番号:0293-43-4160
ファックス番号:0293-42-4805
ホームページ https://www.ujokinenkan.jp/index.php
アクセス 常磐自動車道「北茨城インター」から車で10分
JR常磐線磯原駅から徒歩20分
入館料 一般:320円
学生(高校生・大学生・専門学生):100円
小中学生:無料
シニア(65歳以上):200円
団体(20人以上):大人260円、学生80円
優待情報 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者:本人のみ無料
北茨城市内在住の65歳以上:無料

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。