食事に合う地酒にこだわる「渡邊佐平商店」の魅力を紹介!江戸時代設立の酒蔵見学も男性に人気

世界遺産の社寺群で知られる栃木県日光市。その山紫水明な地にある、江戸時代から続く老舗酒蔵「渡邊佐平商店」は、市内外の日本酒愛好家から愛される魅力的な銘酒を生み出し続けています。

「渡邊佐平商店」の手がける地酒のコンセプトは「食事をしながら楽しめるお酒」。和食のみならず、洋食との相性も抜群のラインナップをそろえています。また、老舗の歴史がたっぷりと感じられる酒蔵見学も人気です。

この記事では「渡邊佐平商店」の酒造りのこだわりから、主な銘柄の魅力、酒蔵見学の内容などを、代表取締役・渡邊康浩さんに伺ったお話をもとに紹介していきます。

江戸時代から日光の地で至高の純米酒にこだわり続ける「渡邊佐平商店」

「渡邊佐平商店」の店舗内観

「渡邊佐平商店」は、天保13年(1842年)の創業以来、栃木県日光の地で酒造りを続ける老舗造り酒屋です。東武下今市駅/JR今市駅徒歩約8分、日光宇都宮道路今市インターより約5分とアクセスの良い場所にあり、訪れると歴史ある建物と店構えが出迎えてくれます。

日光連山から吹き下ろす冬の寒風や日光山麓の清らかな水、地元産にこだわった米など酒造りに恵まれた環境を活かし、「渡邊佐平商店」では長年純米醸造酒に力を入れてきました。純米率栃木No.1を誇る純米酒のラインナップは、素材の良さを知り尽くした杜氏や、蔵人の丁寧な仕事ぶりによって支えられています。

観光客に加え、毎日の晩酌やお中元、お歳暮用の贈答品など地元の人々にも愛されている酒蔵なんです。また、「渡邊佐平商店」では酒蔵見学も通年で実施しており、Googleで4.4、じゃらんネットで4.9(2024年8月現在)と多くの方から好評を得ているんですよ。

日光の地下水、地元米を厳選!職人の手で一つ一つ丁寧に仕込むのがモットー

「渡邊佐平商店」の店頭の横にある井戸

「渡邊佐平商店」がある日光市今市は日光山麓の標高400mに位置し、夏はクーラーいらずの涼しさで、冬は厳しさを増す寒さが特徴。冬は、仕込みが始まる早朝はマイナス10度になることもあるそうですが、良質なお酒を造るのには最適な環境だといいます。

さらに、今市は日本三名爆の一つでもある華厳の滝から流れ出る大谷川(だいやがわ)の扇状地にあって、良質な地下水にも恵まれています。良質な水は酒造りにも重要な役割を果たしています。

また、酒造りにおいて水と同様に大切なのが、米の存在です。「渡邊佐平商店」では、9割以上の製品に日光産もしくは栃木産の酒米を使用しているのがポイント。特に地酒にこだわった「純米吟醸日光誉」は、地元の農家と契約して栽培していただいている五百万石、夢ささら、雄町という酒米を使用しています。

昔から「杉の良く育つ所は水が良くお酒が美味しい」と言われており、日光杉並木で有名な今市は酒造りに最も適した環境だそうです。

そして、「渡邊佐平商店」では5年前より地元の下野杜氏のもと、岩手と地元の蔵人のみなさんが丹精込めて丁寧にお酒を仕込んでいます。温度管理や味をコントロールできるという点から、大量に作るのではなく、一つ一つ丁寧に仕込むのがモットーです。

「渡邊佐平商店」は酒造りと共に歩んできた歴史ある建物も魅力の一つ。築130年以上の建物の中はレトロな雰囲気で、一歩中に入れば明治時代にタイムスリップした気分に浸れるのではないでしょうか。

滅多に見られない酒蔵の内部を見学。日本酒にまつわる裏話も人気

渡邊佐平商店の酒蔵の内部

「渡邊佐平商店」の見どころの一つとして「酒蔵見学」は外せません。普段は見ることのできない酒蔵の内部を一般に公開。ただ見学するだけではなく、日本酒の原材料の紹介や酒蔵の歴史や文化、お酒の選び方やお酒にまつわるうんちくなど、なかなか聞くことのできない様々な角度からの話が好評を得ています。

ちなみに男性の見学者はこだわりの強い方が多く、見学中や試飲中の質問が多いのだとか。スタッフはその質問に丁寧に答えることを心がけているそうで、新しい知識が増えたという声も多いそうですよ。

渡邊佐平商店の酒蔵の内部

また、酒蔵見学は英語による案内も行っています。社長の渡邊さん本人が英語で案内をすることもあるそうですので、希望があれば予約時に英語案内希望と伝えてください。

さらに、11月~3月の期間は、実際に酒を仕込んでいる様子をすぐそばで見学できるので、これを目的に日光を訪問してみるのもいいですね。

酒蔵見学の詳細は以下の通りです。

時間 9:00~12:00、13:00~16:00の間(所要時間約30分~45分)
人数 2人~40人以下(10人以下は簡単な説明になります)
料金 無料(英語の場合ガイド料500円)
駐車場 大型バス1台、乗用車約10台(無料)
定休日 年末年始、お盆
※前日までに要予約(当日の受付はありません)

予約は電話、ファックス、メールフォームより問い合わせください。

「渡邊佐平商店」で人気の銘柄を一挙紹介!ミラノ酒チャレンジでプラチナ賞、Kura Master2024で金賞受賞した逸品も

ここからは「渡邊佐平商店」の主な銘柄を紹介していきます。

◆純米吟醸日光誉(にっこうほまれ)

渡邊佐平商店の純米吟醸日光誉3種

地元の酒米と栃木県酵母で仕込んだこだわりの地酒シリーズで、主に観光客の方に人気があります。3種類の酒米を使用したラインナップで、「五百万石(ごひゃくまんごく)」はすっきりとした味わい、「雄町(おまち)」はしっかりと落ち着いた味わい、「夢ささら」はすっきりとしたフルーティーな味わいと三種三様の飲み口が特徴です。

「雄町」はフランスで開催された酒類のコンクール「Kura Master(クラマスター)2024」で金賞を受賞しており、フランス人の舌とも相性が良い日本酒です。いずれも冷や酒で刺身や焼き物、しゃぶしゃぶなどさっぱりとした食事に合わせるのがオススメだそう。

純米吟醸日光誉 五百万石 1.8L  3,700円
720ml 1,800円
清酒カップ 500円
純米吟醸日光誉 雄町 720ml 1,800円
純米吟醸日光誉 夢ささら 720ml 1,800円

◆純米大吟醸清開(せいかい)

渡邊佐平商店の純米大吟醸清開

食中酒向きで飲み飽きない、落ち着いた味わいの大吟醸です。穏やかな香りが特徴で、いろいろな食事と合わせていただけます。特に白身魚の刺身や湯葉などがオススメだそう。酒好きの方の手土産としても人気の商品です。

大吟醸清開 生(山田錦) 720ml 3,500円
大吟醸清開(山田錦) 1.8L  7,000円
720ml 3,500円
300ml 1,350円

◆純米酒自然醸清開

地元の方の晩酌や日本酒好きの方に好まれているお酒。冷や酒はもちろん、お燗で楽しむのがまた格別とのこと。煮物や焼き魚など和食との相性も抜群です。

自然醸清開 1.8L  2,300円
720ml 1,200円

◆生酛純米酒 尊徳(そんとく)

日光と親交が深い二宮金次郎にちなんで名付けられたお酒。創業当時に醸造していた「生酛(きもと)造り」を約100年ぶりに復活させたこだわりの逸品です。

地元日光の酒米「とちぎ酒14」を使用し、心地よい酸味とふっくらとした味わいを楽しめます。冷や酒はもちろん、ぬる燗もオススメだそう。社長の渡邊さん曰く、ピザマルゲリータやキッシュなどの洋食にも合うそうですので、ぜひ試してみてくださいね。

生酛純米酒 尊徳 1800ml 3,100円
720ml  1,550円

◆きざけ日光誉

純米原酒でしっかりとした味わいが特徴。オンザロックでも薄くならずにいただけます。また、「きざけ日光誉」は、2024年にイタリアで開催された「ミラノ酒チャレンジ」でプラチナ賞を獲得しています。

きざけ日光誉 1.8L  3,300円
720ml 1,600円
きざけ日光誉

徳利(ぐい飲みつき)
720ml 2,500円
300ml 1,500円
※金額はすべて税込

◆Wild rice sparkling

渡邊佐平商店のWild rice sparkling

今までとは全く違ったタイプの、古代米を使用したお酒。古代米(黒米)は外側のみが黒く、通常の米のように削ると色が出にくいため、どれくらいが適正か試行錯誤しながらつくったそうです。日本酒とワインの中間のような味わいで、日本酒を飲まない人やいろいろ試したい方にオススメ。

Wild rice sparkling 720ml 2,500円

「渡邊佐平商店」では、基本的にほぼ全てのお酒を試飲できるので、まずは試飲してみて自分好みのお酒を見つけてみてくださいね。

「渡邊佐平商店」の口コミ・評判

「渡邊佐平商店」の口コミ・評判を集めました。

試飲で何種類もお試しができるので、自分好みのお酒に出会えました!店頭の横にある井戸からは仕込み水が無料でいただけますよ。

酒蔵見学では麹や酵母のサンプルが拝見でき、日本酒の文化やお酒が由来の慣用句など、ユニークな切り口で教えてくれるのがとても有意義でした。

接客していただいたスタッフの方の丁寧かつ詳しい説明に感銘を受けました。

最寄りの駅からも徒歩圏内で、道の駅の目の前なのでセットで訪れるのがオススメです。

酒蔵見学がためになった、貴重な体験になったという方が多く見受けられました。また、試飲ができることや仕込み水が飲めることも高評価につながっているようです。最寄り駅からも近く、アクセスが良いという意見も散見されました。

基本情報

所在地 栃木県日光市今市450
営業時間 8:00~18:00(8月14日~17日、12月31日~1月4日は休日)
電話番号/FAX 0288-21-0007/0288-21-2647
ホームページ http://www.watanabesahei.
co.jp/

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