ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、歴史的建造物と四季折々の自然が織りなす三重県亀山市をご紹介します。亀山市観光協会の山田さんおすすめのドライブコースです。
東海道47番目の宿場町として栄えた関宿(せきじゅく)では、約200件もの歴史的建造物が現存し、まるでタイムスリップしたかのような町並みが残されています。また、古民家レストランでの郷土料理や、伝統工芸の体験など、歴史と現代が調和した魅力的なスポットが点在する街並みは、大人のドライブデートにぴったりです。
江戸情緒に触れながら、二人だけの思い出作りをしてみませんか。
▼今回ご紹介する亀山市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
江戸の宿場町を巡る、亀山ドライブコース
- JR関駅
↓約3分(500m) - スポット1:関宿
↓関宿内を移動 - スポット2:会津屋
↓約11分(6.3km) - スポット3:亀山公園
↓約10分(3.2km) - スポット4:カメヤマローソクタウン
関宿の風情ある町並みから始まり、江戸時代の旅籠屋を改装した古民家レストラン、四季の花々が彩る亀山公園、そして伝統と革新が融合する「灯(あかり)ミュージアム」まで。約6時間で巡るこのコースは、歴史と文化に触れながら、お二人だけの特別な思い出を紡ぐことができます。
駅から関宿、ランチで立ち寄る会津屋までは徒歩で移動します。その他のスポット間は車で10分程度と、移動もスムーズ。季節ごとに表情を変える街並みや、地元の食材を活かした郷土料理など、五感で楽しむ贅沢な時間が広がっています。それでは、大人のデートにふさわしい、魅力あふれる各スポットをご紹介していきましょう。
スポット1:関宿(JR関駅から徒歩で約3分)
JR関駅から徒歩約500mで東海道の中心部「関宿」に到着します。江戸時代から残る約200件もの歴史的な建造物が立ち並ぶ関宿では、まるでタイムスリップしたかのような風情ある散策を楽しむことができます。
この関宿でまず見ていただきたいのが、西側の入り口「西の追分」に建つ、伊勢神宮の第一鳥居。この鳥居は元々伊勢神宮に建てられていたもので、伊勢神宮の式年遷宮に合わせて20年に一度建て替えられる鳥居の古材が、ここ関宿に移設されているのです。この鳥居の歴史は古く、江戸時代、旅人たちはここでお伊勢参りの安全を祈願してから旅を続けたといいます。
関宿には、他にも歴史的な見どころが豊富にあります。街道沿いには3つの資料館(関まちなみ資料館、関宿旅籠玉屋歴史資料館、関の山車会館)があり、3館共通で500円で見学が可能。特に関まちなみ資料館では、江戸時代の町家の知恵が詰まった仕掛けの数々を実際に触れて体験できます。例えば、壁に収納された「ばったり」と呼ばれる折りたたみテーブルは、足が自動的に出てくる巧みな構造。また、雨水を流すための雨樋や夜間に使用する大きな戸(おおど)など、当時の暮らしの工夫を間近で見ることができます。
そして、町並みを歩く際は、ぜひ建物の屋根上にも注目を。漆喰細工で作られた家内安全や防火の魔除けの龍、虎、滝登りの鯉など、様々な意匠を見つけることができます。観光協会で配布している関宿イラストマップには、これらの見どころや建築様式の詳しい説明が記されているので、散策のお供にぴったりです。
所在地 | 三重県亀山市関町中町 |
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駐車場情報 | 店舗東側に駐車場2台分あり |
営業時間 | 10:00~17:00 定休日:木曜日 |
スポット2:会津屋(関宿内)
関宿には食事処も豊富。中でも特におすすめなのが、関宿の石地蔵院前に佇む古民家レストラン「会津屋」。江戸時代の旅籠屋を改装した趣のある店構えが特徴で、歴史を感じさせる建物の中では地元の食材を活かした郷土料理を楽しめます。
看板メニューは、店の奥に残る江戸時代のかまどで蒸し上げる「山菜おこわ」。強い火力で炊き上げることで生まれる、もっちりとした食感が特徴で、この山菜おこわと手打ち蕎麦のセットを中心とした定食は1,600円で味わえます。定食についてくる小鉢の内容も地産地消にこだわった季節の食材を使用するなど、関宿周辺で採れた旬の食材を使用しています。関宿に21軒ある飲食店の中でも、特に多くの観光客から支持される人気店となっています。
食後には、関宿の中にある創業380年を誇る老舗和菓子店「深川屋」にもぜひ立ち寄ってみてください。京都・仁和寺との深い縁を持ち、かつては忍者・服部半蔵の末裔が情報収集を行っていたという歴史が店頭に記されています。名物の「関の戸」は、こしあんを求肥(ぎゅうひ)で薄くくるみ、和三盆をまぶした和菓子。現在では黒糖味や抹茶味などのバリエーションも登場していますが、やはり定番の白砂糖版が長く愛され続けている逸品です。
所在地 | 三重県亀山市関町新所1771-1 |
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駐車場情報 | 店舗裏に駐車場あり (※場所はお店へお尋ねください) |
営業時間 | 11:00~17:00(水~日) 定休日:月曜・火曜 |
スポット3:亀山公園(会津屋から車で約11分)
会津屋から車で約11分ほど走って向かうのは、亀山公園。公園内には江戸時代から残る亀山城の多門櫓(たもんやぐら)が現存しており、週末には一般公開されています。天守閣こそ失われましたが、この多門櫓は当時の姿そのままに、往時の面影を今に伝えています。
公園では四季折々の花を楽しむことができ、春には、多門櫓周辺に植えられた桜が見事な花を咲かせます。3月末から4月上旬が見頃で、城跡を彩る満開の桜は絶景です。5月から6月にかけては美しいハナショウブが開花し、初夏の風情を演出。秋には11月下旬から12月上旬にかけて紅葉が見頃を迎え、公園全体が鮮やかな秋色に染まります。
駐車場は亀山歴史博物館の東側に50~60台分のスペースがあり、ここを拠点に園内を散策するのがおすすめです。多門櫓周辺にも駐車場はありますが、台数が限られているため、混雑時は歴史博物館側の駐車場の利用をお勧めします。公園の入場は24時間無料なので、時間を気にせずゆっくりと散策できます。
所在地 | 三重県亀山市若山町7-30 |
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駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
スポット4:カメヤマローソクタウン(亀山公園から車で約10分)
亀山公園から車で約10分。全国シェア6~7割を誇るカメヤマローソクタウンの「灯(あかり)ミュージアム」では、伝統的な和ろうそくから現代的なアートキャンドルまで、多彩なろうそくの世界に触れることができます。
従来の仏具用ろうそくの製造で培った技術を活かし、現代のライフスタイルに合わせた様々な製品を展開しているカメヤマローソク。人形をモチーフにした装飾用キャンドルや、お風呂に浮かべて楽しむバスキャンドルなど、暮らしに彩りを添える商品が豊富に揃います。
ミュージアムでは無料で参加できる工場見学のほか、キャンドル作り体験も楽しめます。日本の伝統的なデザインから、オリジナルデザインまで、1,000~2,000円程度で世界に一つだけのキャンドルを作れます。伝統工芸の技と現代的なセンスが融合したカメヤマローソクは、お土産選びにもぴったりのスポットです。
所在地 | 三重県亀山市栄町1504-1 カメヤマローソクタウンストア側入口 |
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駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:30~18:00(※夏季と冬季で営業時間が異なります。営業時間は店舗におたずねください) 定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日が定休日) |
亀山市観光協会からのメッセージ
古い町並みの散策、郷土料理、季節の花々、そして伝統工芸と、様々な魅力が詰まった亀山市。観光協会おすすめの半日コースでは、江戸時代から受け継がれる歴史と文化を、現代的な楽しみ方で体験できます。
また、鉄道ファンの方には、亀山の鉄道遺産めぐりもおすすめです。宿場町として栄えた歴史と、鉄道の要衝として発展した近代化の足跡をたどることができます。
ぜひ、大切な人と共に、歴史が息づくまち亀山での特別な時間をお過ごしください。
亀山市ドライブコースのまとめ
コースの特徴 |
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見どころ1:関宿 |
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見どころ2:会津屋 |
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見どころ3:亀山公園 |
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見どころ4:カメヤマローソクタウン |
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写真スポット |
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アクセス情報 |
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亀山市観光協会の問い合わせ先
住所 | 三重県亀山市関町新所664-2 |
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問い合わせ | 0595-97-8877 |
公式ページ | http://kameyama-kanko.com/ |