【山口県・笠戸島ドライブデート】300mの海上遊歩道と神秘的な海中鳥居を巡る半日コース

穏やかな海と豊かな自然に恵まれた山口県下松市。今回は、街から車で橋を渡り、わずか5分で到着する離島「笠戸島（かさどじま）」のドライブコースをご紹介します。

都会の喧騒を離れ、島のリゾート感を気軽に味わえるこのエリアは、特別な思い出作りにぴったり。日本最大級のタッチングプールで海の生き物と触れ合い、神秘的な海中鳥居を眺め、夕日に染まる海を望みながらヨガを楽しむ―。そんな非日常の体験が、お二人の関係をより深めてくれることでしょう。

それでは、下松市観光協会の原田さん、柴田さんおすすめの、笠戸島の魅力が詰まったドライブコースをぜひお楽しみください。

▼今回ご紹介する山口県下松市のドライブスポットの見どころ

笠戸島を巡る絶景ドライブコース

下松駅を起点に、約半日かけてゆっくりと巡る笠戸島。各スポット間は車で1〜15分程度と、移動時間も無理なく設定されています。海沿いを走り、造船所の迫力ある風景を眺め、旬の魚介を味わい、美しい夕日に心を癒す―。都会では味わえない特別な時間が、ここ笠戸島では自然と流れています。

それでは、赤い笠戸大橋を渡り、島時間が織りなす5つの魅力的なスポットへご案内しましょう。

スポット1：ひらめきパーク笠戸島（JR下松駅から車で約10分）

JR下松駅から車で10分、笠戸大橋を渡ってすぐの場所に位置する「ひらめきパーク笠戸島」は、日本最大級のタッチングプールを備えた体験型施設です。約20メートルもの大きさを誇るプールには、笠戸島近海で獲れた旬の魚たちが泳ぎ回っています。イシダイやメジナなど、普段なかなか間近で見ることのできない魚たちと触れ合える貴重な体験ができます。

施設の目玉は、笠戸島の特産品「笠戸ひらめ」のさばき方体験です。漁師の奥様の指導のもと、新鮮な笠戸ひらめをさばく体験ができ、その場で刺身にして味わうこともできます。デートの思い出作りに挑戦する方も多く、特別な体験として記憶に残ることでしょう。

施設内には、意外な人気者も。「猫職員」として親しまれる5匹の看板猫たちが、来館者をお出迎えします。三毛猫や白猫など、それぞれ個性豊かな猫たちは、施設のマスコットとしてテレビ取材を受けることもあり、猫職員のファンになる人もたくさん。猫たちのグッズも販売されており、クリアファイルやカードなど、コレクションとしても人気です。

お土産選びも、ここで押さえておきたいポイント。特におすすめは「笠戸ひらめのパエリアの素（756円）」。下松産のキノコや笠戸レモンなどの地元食材を贅沢に使用し、パッケージの缶も地元・東洋鋼鈑の缶材という、まさに"オール下松"の逸品です。また、笠戸ひらめの一夜干しから取った出汁で作る「笠戸ひらめらーめん（720円・2食入）」も、お手頃な価格で笠戸島の味を持ち帰ることができます。

スポット2：深浦海中鳥居（ひらめきパーク笠戸島から車で約15分）

ひらめきパークから車で約15分。深浦海中鳥居は、広島・厳島神社とのゆかりもあり神秘的なスポットです。深浦漁港にある神社「厳島明神」の鳥居は、潮の満ち引きによってその姿を変える幻想的な風景を見せてくれます。引き潮の時間帯には、近くまで歩いて行くことができ、古くから伝わる歴史と共に、神秘的な雰囲気を味わうことができます。

また、ひらめきパークから海中鳥居へ向かう道中で見られる、笠戸ドックの迫力ある造船所の風景も必見。普段なかなか見ることのできない大型船の建造風景や、まるで巨大プラモデルのような船の部品が並ぶ光景は、笠戸島ならではの特別な景色です。

島の歴史に触れながら、道中では造船所の迫力ある風景を間近で体感できることから、多くの観光客が驚きと感動を覚えるスポットとなっています。

スポット3：国民宿舎「大城」（深浦海中鳥居から車で約12分）

深浦海中鳥居からわずか12分ほどで到着する国民宿舎「大城（おおじょう）」は、笠戸島の味覚を存分に楽しめるレストランを備えています。ガラス張りのオーシャンビューダイニングからは、煌めく海の景色を一望できます。目の前に広がる青い海を眺めながら、島の恵みを堪能できる特別な空間です。

レストランではその季節ごとに、旬の食材を使用したメニューが提供されます。例えば、ランチメニューでは、ひらめのお刺身が入った定食や長州どりの唐揚げ、ステーキなどを味わうことができます（2025年1月末時点のメニュー）。メニューは時期によって変更されるため、訪れるタイミングによって、異なるメニューを楽しめるのも大きな魅力です。

海を見下ろす高台に位置する立地と、地元の食材を活かした料理の数々は、デートにふさわしい上質な空間を演出してくれます。

スポット4：潮風ガーデン（国民宿舎「大城」から車で約2分）

国民宿舎「大城」から車でわずか2分。海よりも少し高台に位置する潮風ガーデンは、四季折々の花々と海の絶景が織りなす特別なビューポイントです。

春には約2,000本の菜の花が咲き誇り、島内約600本の河津桜と共に、まさに絵画のような景観を作り出します。青い海、青空、黄色い菜の花、そしてピンク色の桜が織りなす色彩のコントラストは、笠戸島ならではの春の絶景です。この時期には、キッチンカーが3～4台ほど出店し、約2週間にわたって様々な軽食やスイーツを提供。サンドウィッチやクレープ、アイスクリーム、たこ焼きなど、散策しながら気軽に楽しめるメニューが揃います。

夏には、ひと際印象的な背の低いひまわりがガーデンを埋め尽くします。通常のひまわりより低い、膝丈よりやや高い程度の背丈に抑えることで、海の景色と調和した特別な景観を作り出しています。眼下に広がる海の眺めを遮らない、絶妙な高さのひまわり畑は、まさに潮風ガーデンならではの工夫といえます。

開花期間中は夕方からライトアップも実施され、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しむことができます。昼は花と海の共演、夜は光に包まれた静謐（せいひつ）な空間と、一日を通して異なる表情を見せてくれる魅力的なスポットです。

スポット5：はなぐり海水浴場（潮風ガーデンから車で約1分）

潮風ガーデンから数分で到着するはなぐり海水浴場は、約300メートルにわたって続く海上遊歩道が特徴的なスポットです。駐車場から海岸まですぐという好アクセスで、気軽に海辺の散策を楽しめます。

遊歩道は、まるで海の上を歩いているかのような独特の浮遊感が魅力。どのタイミングで訪れても美しいスポットですが、このスポットの真の魅力は夕暮れ時に現れます。季節によっては、海に沈んでいく夕日を一望できる絶好のロケーションであり、そのあまりの美しさから、観光協会では「サンセットヨガ」体験も企画しています。

サンセットヨガは、夕日が沈む約1時間半前から開始。季節によって開始時間は異なり、春夏は18時頃から、秋冬は16時半頃からスタートします。砂浜でのヨガ体験は、波の音を聴きながら夕日と共に心身をリフレッシュできる特別な時間で、参加者からは「こんな場所でヨガができて感動した」という声も多く寄せられています。カップルでの参加も可能で観光協会の公式サイトから予約が可能なので、ぜひ挑戦してみてください。

また、海上遊歩道には所々に釣りスポットが設けられ、多くの釣り愛好家に親しまれている釣りスポットでもあります。釣り好きのカップルならここで釣りを楽しむのも良いでしょう。

下松市観光協会からのメッセージ

笠戸島での体験をさらに充実させたい方には、国民宿舎「大城」の日帰り温泉がおすすめです。海を眺めながらの温泉は、ドライブの疲れを癒すのに最適です。また、国民宿舎の近くには笠戸島家族旅行村があり、バーベキューサイトも完備しています。

今回ご紹介した各種体験の予約や詳細については、下松市観光協会が窓口となっています。魚のさばき方体験やサンセットヨガなど、島内での体験プログラムは全て観光協会の公式サイトからお申し込みください。

下松市ドライブコースのまとめ

下松市観光協会の問い合わせ先