
異国情緒あふれる、特別なデートスポットをお探しの方へ。今回は、群馬県大泉町の魅力あふれる散策コースをご紹介。大泉町観光協会の中山さんおすすめの、まるで海外を周遊する旅行のような贅沢な半日コースです。
人口の5分の1以上が外国籍という、国内でも稀有な多文化共生の町、大泉町。ブラジル、ネパール、トルコなど、世界各国の文化が溶け込んだこの町では、本場の味や雰囲気を気軽に楽しめる飲食店や食材店が点在しています。
町内にはさらに、城跡公園や四季折々の花々が彩る広場など、和の趣も。大泉町の散策デートでは、いくつもの国の文化の融合が織りなす特別な時間を楽しめるでしょう。
▼今回ご紹介する群馬県大泉町散策スポットの見どころ
この記事の目次
群馬県大泉町散策コース
- 西小泉駅
↓徒歩約10分(800m) - スポット1:城之内(しろのうち)公園
↓徒歩約10分(700m) - スポット2:レストラン ブラジル
↓徒歩約15分(1.0km) - スポット3:スーパータカラ
↓徒歩約35分 (2.5km) - スポット4:いずみ総合公園
↓徒歩約25分 (1.8km) - スポット5:グリーンロード商店街
一辺わずか約4キロメートルというコンパクトな群馬県大泉町。鮮やかな異国情緒が息づくこの町を、さまざまな発見を楽しみながら、徒歩でゆったりと巡りましょう。
西小泉駅を出発点とするこの散策コースは、まるで小さな世界旅行のようです。各スポット間の移動時間は、徒歩で10~35分程度。効率よく、かつ存分に町の魅力を堪能できる、贅沢な時間が待っています。
それでは、各国の文化が織りなす大泉町ならではの、珠玉のスポットをご紹介していきましょう。
スポット1:城之内公園(西小泉駅から徒歩約10分)
大泉町での異文化体験は、スタート地点の「西小泉駅」から始まります。東武鉄道の始発駅であるこの駅は、ブラジルの国旗カラーである黄色と緑に彩られ、大泉町の文化を象徴するよう。駅内の案内表示も6ケ国語で表記され、まるで海外旅行に来たかのような高揚感が味わえます。
西小泉駅から歩くこと約10分。最初の目的地「城之内(しろのうち)公園」は、1489年に築城された「小泉城」跡地に整備された公園です。公園の中心には、青々とした芝生が心地よい広場が開け、周囲には手入れの行き届いた遊歩道が伸びています。道沿いには桜並木が続き、恋人たちの春のデートスポットとしても人気です。
本丸跡は現在、広々とした芝生広場になっています。広場は静寂に包まれ、都会の喧騒を忘れるひとときが過ごせるでしょう。かつての城跡地を囲む円形のお堀には、鯉や亀が悠々と泳ぐ姿が見られます。その光景は、まるで歴史の物語の1ページを切り取ったかのような趣深さです。
施設名 | 城之内公園 |
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所在地 | 群馬県邑楽郡大泉町城之内2丁目24 |
開園時間 | 24時間 |
スポット2:レストラン ブラジル(城之内公園から徒歩約10分)
城之内公園でゆったりと過ごした後は、ランチに向かいましょう。「レストラン ブラジル」は、日本におけるブラジル料理の歴史そのものといえるお店。日系ブラジル人が日本へ移住し始めた頃の1990年に創業し、伝統的な調理法と文化を守り続けてきました。
店の扉を開けると、豪快に焼き上げられる肉の香りが食欲をそそります。看板メニューのシュラスコは、まさに南米の食文化を体現する逸品。じっくりと焼き上げられた肉の塊がテーブルに運ばれてくると、お祭りのような楽しさがあふれます。また、ブラジルの伝統的な豆料理・フェイジョアーダも、ぜひ味わいたい一品。日本人にとってのお味噌汁のような、ブラジルの人々の日常に寄り添い続けてきた伝統料理です。
本場の味を追求しつつ、決して敷居が高くならない親しみやすさも、このお店の魅力です。多くのブラジル料理店が本国のコミュニティを大切にしている中、こちらのお店では日本人のお客様も気軽にブラジル本来の味を楽しめます。テレビドラマ「孤独のグルメ」でも紹介され、再放送が行われるたびに“聖地巡礼”に訪れるお客さんでにぎわっています。
店舗名 | レストラン ブラジル |
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所在地 | 群馬県邑楽郡大泉町西小泉5丁目5‐3 |
営業時間 | 月~金 11:00~15:00(L.O.14:30)、17:30~22:00(L.O.21:00) 土・日 11:00~22:00(L.O.21:00) |
店休日 | 水曜日 |
スポット3:スーパータカラ(レストラン ブラジルから徒歩約15分)
ブラジル料理の余韻を楽しみつつ、腹ごなしに15分ほど歩いて、次の目的地へ。
町内でもひときわブラジルの空気が濃いエリアにあるスーパータカラの扉を開けると、そこはもう異国の地。鮮やかな色彩を纏った商品パッケージの数々、ブラジルならではのスパイシーな香り、そして店内に響き渡るポルトガル語の会話。五感いっぱいに南米を感じられる空間が、訪れる人々を魅了します。
まるで南米の市場を切り取ったかのような賑わいのある店内は、日本にいることを忘れさせる特別な空間です。
特に、入口近くに広がる豆類コーナーは、まさにブラジル食文化の真髄です。先ほどレストランで舌鼓を打ったフェイジョアーダの主役となる豆をはじめ、棚を埋め尽くす品揃えに目を奪われるでしょう。お肉コーナーも圧巻。ブラジルの食卓を象徴する迫力満点の肉の塊が並ぶ光景は、思わず足を止めてしまうほどの存在感を放っています。
平日は地元のブラジル人コミュニティの生活を支える重要な場所としてにぎわう同店。週末になると遠方からも、南米出身の家族連れが母国の味を求めて訪れます。
店舗名 | スーパータカラ |
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所在地 | 群馬県邑楽郡大泉町坂田3丁目12-10 |
営業時間 | 10:00〜20:00 |
店休日 | 火曜日、最終月曜日 |
スポット4:いずみ総合公園(スーパータカラ 太田店から徒歩約35分)
続いてのスポットは、広々とした「いずみ総合公園」です。
自然豊かな公園内では、季節の移り変わりを肌で感じることができます。北側に隣接する「いずみ緑道」には心安らぐ水路があり、彫刻作品も点在。途中にある「花の広場」は時計台の周囲に花壇があり、四季折々の花々が咲き誇ります。
時が緩やかに流れるようなこの散策路は「日本の道100選」および「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれています。カップルで会話を楽しみながらのんびりと歩くのに、ピッタリといえるスポットです。
例年春から秋にかけては、第4日曜日に「活きな世界のグルメ横丁」というイベントも開催されます。イベント開催時には、町内在住の方々が腕を振るう多国籍屋台が立ち並び、世界各国の本場の味が楽しめます。
ステージも設けられ、サンバやフラダンス、ネパール舞踊など、さまざまな国出身のパフォーマーによる華やかな舞台が繰り広げられます。
施設名 | いずみ総合公園 |
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所在地 | 群馬県邑楽郡大泉町仙石3丁目22 |
スポット5:グリーンロード商店街(いずみ総合公園花の広場から徒歩約25分)
最後に立ち寄るのは、さまざまな国の飲食店や食材店が建ち並ぶ「グリーンロード商店街」です。
このグリーンロード商店街は、買い物をする場所以上の意味を持つ特別な場所。大泉町が掲げる多文化共生の理念を代表するように、さまざまな国の人々が行き交い、食を通じた温かな交流が自然と生まれる活気に満ちた通りとなっています。
東南アジアを中心に、ネパール、イラン、トルコといった世界各国の店舗が織りなす風景は、異国の街角を歩いているような錯覚すら覚えます。テイクアウトができるお店もあるので、気ままな食べ歩きも楽しめるでしょう。中でもトルコ料理の「ババケバブ」は、本場のおいしさを手軽に味わえると、地元で高い人気を誇っています。
店先から漂う異国のスパイスの香り、店主たちの母国語が行き交う賑やかな空気感、色とりどりの食材や料理の数々。異文化との出会いを堪能する散策デートの締めくくりに、最適といえるスポットです。
大泉町観光協会からのメッセージ
大泉町は、群馬県で一番小さな町でありながら、北関東屈指の製造品出荷額を誇る地域でもあり、大手企業が数多く集積しています。
1990年代の経済急成長の中、労働力として日系ブラジル人の移住を受け入れたことから、大泉町の多国籍文化は始まりました。さらに近年では、南米のみならず、ネパールやベトナムなどアジア系外国人も増加。50カ国以上の国籍の人達が暮らす、インターナショナルな町となっています。
この豊かな多文化共生の環境が大泉町の誇りです。ぜひ、まちを歩いて、まるでミニチュアの地球のような独特の空間を存分に味わってください。
群馬県大泉町散策コースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:城之内公園
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スポット2:レストラン ブラジル
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スポット3:スーパータカラ
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スポット4:いずみ総合公園
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スポット5:グリーンロード商店街
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大泉町観光協会の問い合わせ先
名称 | 大泉町観光協会 |
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住所 | 群馬県邑楽郡大泉町西小泉4-11-22 |
問い合わせ | 0276-61-2038 |
公式ページ | https://oizumimachi-kankoukyoukai.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。