栃木県那須町で大人のドライブデート：雄大な自然と名湯を楽しむ1日コース

栃木県那須町で、大人のカップルにふさわしい特別なドライブデートを楽しみませんか。今回は、那須町観光協会の林さんがセレクトした、贅沢な休日にぴったりのドライブコースをご紹介します。

雄大な那須連山を望みながら、那須ICから高原地帯まで約500mの標高差を走るこのコース。那須ICを降りて車を走らせると、そこから広がる雄大な那須連山の絶景に、思わず息をのむことでしょう。那須高原へ向かって標高を上げていく道中では、眼前に広がる山々の姿が徐々に大きくなっていく様子を楽しむことができます。

那須連山は溶岩でできた山容が特徴的で、四季折々の表情を見せてくれます。冬季には山頂付近が白銀に輝き、例年5月下旬まで残雪を楽しむことができます。那須IC付近では新緑が芽吹き始める中、山頂付近にはまだ雪が残る春先特有のコントラストも、標高差が生んだ見どころの一つです。

四季折々の表情を見せる雄大な自然と、温泉情緒あふれる街並みが、特別な一日への期待を高めてくれることでしょう。

▼今回ご紹介する栃木県那須町ドライブスポットの見どころ

栃木県那須町ドライブコース

約8時間かけてゆっくりと巡る本コースは、各スポット間の移動時間が10〜15分程度と、無理のない設定になっています。特に、那須テディベアミュージアムから南ヶ丘牧場へ向かう「ロイヤルロード」では、緑のトンネルをゆったりと抜けていく心地よいドライブタイムを満喫できます。

新緑の季節から紅葉、そして冬の雪景色まで、那須の四季は訪れる人々を魅了し続けます。那須ならではの絶景ポイントや温泉、グルメスポットを巡る旅へ、ここからご案内していきましょう。

スポット1：那須テディベア・ミュージアム（那須ICから車で約12分）

最初の目的地である那須テディベア・ミュージアムまでは、那須ICから車で約12分。

赤レンガ造りの優美な外観は、那須高原の自然と見事に調和しています。そして一歩館内に足を踏み入れると、そこは夢と物語に彩られた特別な空間。それぞれ異なる表情と個性をもつ、無数のテディベアたちが出迎えてくれます。

那須テディベア・ミュージアムは「テディベアを愛したおばあさんが、テディベアたちと一緒に住んでいる古い家」というコンセプトで立ち上げられました。

メルヘンなイメージのあるテディベアですが、このミュージアムは子どもだけでなく、幅広い年齢の男女が楽しめる内容です。館内には、テディベアが紡いできた豊かな歴史と文化が、丁寧な解説とともに展示されています。特に目を引くのは、優雅な衣装に身を包んだベアたちのコレクション。その繊細な仕立てと表情には、時間を忘れて夢中になってしまうかもしれません。

ミュージアムショップも必見です。愛らしいテディベアたちはもちろん、ふたりで寄り添って選ぶペアアイテムの数々が、特別な思い出作りを演出してくれます。カラフルで個性豊かなテディベアコレクションの中から、おふたりだけの「運命の一体」を探してみてはいかがでしょうか。

スポット2：那須高原 南ヶ丘牧場（那須テディベア・ミュージアムから車で約10分）

那須テディベア・ミュージアムを後にしたら、次の目的地は「南ヶ丘牧場」です。その際のルートは、地元の人々に愛される「ロイヤルロード（県道21号線）」がおすすめ。木々のトンネルの中を、ゆったりと走ることができます。

車窓からは、新緑の季節には鮮やかな緑が、秋には色とりどりの紅葉が眺められます。冬季には、標高が上がるにつれて、幻想的な雪景色が広がることも。まっすぐに伸びた道と季節の景観が織りなす風景は、ドライブデートならではの醍醐味といえるでしょう。

那須の雄大な自然に抱かれた南ヶ丘牧場は、澄んだ空気がすがすがしく、のどかな牧場風景が広がるゆったりとした空間。しかも入場料は無料です。

ここでは、羊やヤギへのエサやり、乗馬体験といった、牧場ならではの動物とのふれあいも楽しめます。中でもユニークなのは、愛らしいウサギとの散歩体験。ハーネスとリードを付けた小さな散歩仲間とふれあう時間は、思わず誰もが笑顔になる特別なひとときです。

小腹が空いたら、南ヶ丘牧場の新鮮な乳製品を使用したメニューが楽しめる、牧場内のカフェ「サンガ」へ。名物のソフトクリームは、独自の配合により濃厚でクリーミーな味わいを実現した一品です。

帰り際に立ち寄りたいのが、南ヶ丘牧場ブランドが集結する「牧場売店」です。人気ナンバーワンの「ぬるチーズ」をはじめ、自家製ヨーグルトやミルクジャムなど、那須の豊かな風土が育んだ乳製品がズラリ。牧場ならではの贅沢な味わいを、家に帰った後もぜひお楽しみください。

スポット3：Mr. BEEF（那須高原 南ヶ丘牧場から車で約5分）

ランチタイムにおすすめなのが、那須高原の静寂な森の中に佇む「Mr. BEEF（ミスタービーフ）」です。

店内は重厚な木材が贅沢に使用され、シックな色調で統一されたレトロアメリカンな雰囲気。心地よいブルースも流れています。窓際の席からは那須の緑豊かな自然も望め、大切な方との特別なお食事にピッタリです。

こちらで頂けるのは“霜降りより美味しい”と評判の赤身ステーキです。中でも、看板メニューは「ドライエイジング・ビーフステーキ」。長期間に渡って乾燥を行う独特の熟成方法により、更なる濃厚さと柔らかさを実現しています。

また、ジューシーな肉汁が溢れ出すハンバーグや、ステーキとの食べ比べができるグリルプレートなど、バラエティに富んだメニューも魅力です。特に食べ比べメニューは、おふたりで異なる味わいをシェアできる、デートならではの楽しみ方として人気を集めています。

人気店であるために、ランチタイムには入店待ちとなることもしばしば。前スポットの南ヶ丘牧場での滞在を少し延ばし、ピークを外した遅めランチを狙うのも、1つの方法です。

スポット4：那須高原展望台（恋人の聖地）（Mr. BEEFから車で約10分）

▲那須高原展望台の風景

次に向かう「那須高原展望台」は、全国で100番目の「恋人の聖地」に選ばれたスポットです。愛の証として設置された恋人の聖地モニュメントは、大切な人との記念写真スポットとして人気を集めています。

晴れた日にここで楽しめるのは、遠く茨城県との県境に連なる八溝山系まで見渡せる圧巻の360度パノラマ。春から初夏にかけては新緑のグラデーションが眼下いっぱいに広がり、冬には澄んだ空気の中、氷に覆われた木々が光を受けてきらめく幻想的な世界が現れます。ただし、冬場はかなり冷え込むため、暖かな装いでの来訪がおすすめです。

雲のない夜、頭上には満天の星々が瞬き、眼下を見渡せば、街明かりがまるで地上の星座のように輝いています。この天と地の光の共演は、訪れたカップルの心に刻まれる、特別な思い出となることでしょう。

スポット5：鹿の湯（那須高原展望台から車で約5分）

ドライブの最後には、歴史ある温泉で身体を温めませんか。

約1390年以上の歴史を誇る栃木県最古の湯「鹿の湯」には、昔ながらの湯治場の風情が色濃く残る、趣深い空間が広がっています。言い伝えによると、この温泉はその昔、狩りの矢に当たった鹿が傷を癒していた場所。このことから、鹿によって発見された「鹿の湯」と名づけられたそうです。

鹿の湯の大きな特徴は、その湯温にあります。浴槽によって温度が異なり、もっとも熱いものでは、男湯48度、女湯46度。この熱さのため長時間の入浴ではなく、数分浸かってはあがって休憩するを繰り返す、独特の入浴方法が勧められています。しっかり浸かって、日常の疲れを癒したいですね。

泉質は、白く濁った硫黄泉です。特徴的な硫黄の香りは、入浴後しばらく身体に残りますが、それも本物の温泉が持つ魅力であり、旅の思い出の1つとなることでしょう。

5月から11月の毎月最終水曜日には、法被姿の職人たちによる「湯もみ」が行われます。代々受け継がれてきた湯もみ歌と手拍子が温泉街に響き渡り、高温の湯に空気を含ませる伝統技法の妙技が、観る者の心を揺さぶります。

那須町観光協会からのメッセージ

1日のドライブを楽しんだら、帰路には、歴史ある那須街道（県道17号線）を通って那須ICへと向かうルートがおすすめです。往路で走ったロイヤルロードとは一味違う景色が広がり、那須の新たな表情との出会いを演出してくれます。

また、温泉街近くにある史跡「殺生石（せっしょうせき）」は、その昔「九尾の狐」が化けた石の一部という伝説が残っています。ちょっと寄り道をして、那須の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した那須ICからのコースは、まるで物語のように魅力的なスポットが織り込まれています。那須の豊かな自然と深い文化に触れるこの旅は、きっとおふたりの心に残る、かけがえのない思い出となるはずです。

栃木県那須町ドライブコースのまとめ

那須町観光協会の問い合わせ先