人生を楽しみ、好奇心旺盛な大人の男性は、とても魅力的です。そんな探究心あふれる男性にぴったりの場所をご紹介します。愛知県西尾市にある「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩(きらあいばしお)の里」です。
ここでは、江戸時代から続く伝統的な製法で、自らの手で塩を作り出す貴重な体験ができます。砂と海水を塩田にまいて乾燥させ、濃い海水を作る。それを煮詰めて塩を結晶化させる。太陽と風の力を借りて白い結晶を生み出す過程には、先人たちの知恵が詰まっています。
この記事では、そんな「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」の魅力や楽しみ方について、スタッフの堂薗さんにお話を伺い、その内容をもとにご紹介していきます。
この記事の目次
江戸時代から続く伝統の塩作りを体験できる「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」
三河湾に面した愛知県西尾市にある「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」は、太陽の熱と風の力を利用した昔ながらの製法で塩作りを体験できる全国でも珍しい施設です。名鉄西尾蒲郡線吉良吉田駅下車タクシー約7分、東名高速道路岡崎ICまたは音羽蒲郡ICより約45分、国道23号岡崎バイパス西尾東ICより約20分と、公共交通機関や車でのアクセスも比較的便利な場所に位置しています。
穏やかな三河湾を望む西尾市吉良地域は、江戸時代から遠浅の海を利用して塩田を営み、良質な塩の産地として知られていました。この地で採れた塩は「饗庭塩」の名で親しまれ、岡崎市の名物「八丁味噌」や知多の「たまり醤油」の原料としても使用され、愛知県の醸造業の発展に大きく貢献してきました。
館内には潮の干満を利用して海水を塩田に引き込む「復元入浜式塩田」や、塩田で採れた海水を煮つめて結晶化させる「復元塩部屋」、海水をコンロで煮つめて手軽に塩を作れる「塩焼き体験コーナー」などが完備されています。また、展示室では吉良地域の塩作りの歴史や製法について詳しく学ぶことができます。
「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」は三河湾を望む海沿いに位置しており、塩作りと共に目の前に広がる美しい海景色を堪能できるのも魅力的です。館内には海を望める和室の休憩所もあり、塩作りの作業で疲れた時には、海を眺めながらゆっくりとくつろぐことができます。
さらに、近隣には吉良温泉や海水浴場なども点在しているので、例えば1泊2日の日程で「塩田体験+温泉」を楽しむなど、思い出深い旅行プランを立てるのに最適な場所となっています。
施設を利用する年齢層は幅広く、ご家族連れや大学のサークル、会社などの団体グループに加え、塩に興味のある方が一人で訪れるケースも多く、特に男性の来館者も目立ちます。
自然の力で塩を作る!1日かけて味わう塩田体験
「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」では、「塩田体験(1日コース)」と「塩焼き体験(10~15分)」の2種類のコースを体験できます。
「塩田体験」は、1日かけて塩作りの工程を体験できる本格的な内容です。午前中は砂と海水を塩田にまき、乾燥させた塩の付いた砂を集めてかん水(濃い海水)を抽出します。午後からはかん水を煮つめて塩焼きを行います。
一方、「塩焼き体験」は、誰でも手軽に塩作りが体験できる入門コースです。塩田で採取した濃い海水をコンロで煮つめて塩を作ります。時間が限られた方や気軽に体験したい方におすすめです。
作りたての塩はにがり成分を含むのでしっとりしていますが、キッチンペーパーなどに1週間程度広げておくと白くてサラサラの塩に変化します。味はまろやかな甘さが特徴で、美味しいと評判だそうです。
夏の思い出作りに最適!塩田体験の共同作業で絆も深まる
夏に塩田体験に訪れる方は、塩田の歴史や塩の製法を学べるだけでなく、目の前に広がる自然豊かな海辺で遊んだり、海の生き物と触れ合ったりできます。特に海のない地域からの来訪者に非常に喜ばれるそうです。
リピーターが多いのも特徴の一つで、毎年夏の体験会に応募する方も多いとのこと。塩作りの工程には意外と力仕事が多いため、参加者同士で協力し合える良い機会になるでしょう。また、共同作業を通じて絆も深められることでしょう。
塩作り体験は、伝統的な技術を五感で学べるレクリエーションとしても最適です。グループや会社の懇親会などで訪れ、仲間と一緒に塩を手作りする感動を味わうのもおすすめです。日常から離れて塩作りに没頭することで、気分転換やストレス解消にもつながるでしょう。
結晶観察と工作体験ができる塩の実験室は大人も楽しめる
「西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里」には、大人の男性にもおすすめの「塩の実験室」と「展示室」があります。これらの施設では、塩に関するさらなる知識や体験を得ることができます。
「塩の実験室」では、実験を通して塩の興味深い性質を学ぶことができます。日常的に使用している塩ですが、その特性には大人でも驚くことが多いとのことです。
予約不要・無料で参加できる実験には、「大きな塩の結晶を作る」「濃い塩水でジャガイモを浮かせる」「塩の電気伝導性を確認する」などがあります。興味のある方は、気軽にスタッフにお声がけください。
また、顕微鏡を使って塩の結晶を観察することもできます。体験館で作った塩の結晶を観察すると、正六面体や逆ピラミッド形、柱形、フレーク状など、様々な形の美しい結晶を見ることができます。
塩を使った工作も体験できます。針金に塩の結晶をまとわせる装飾品作りや、濃い海水で黒い画用紙に絵を描き、乾燥させると絵が浮き上がる工作などがあります。簡単で楽しく、思い出作りにも最適です。
「展示室」では、塩田で使用される道具など製塩業に関する展示のほか、吉良地方を統治した名君・吉良上野介義央に関する資料も展示されています。さらに、西三河最大級の前方後円墳から出土した遺物も見ることができます。歴史に興味のある方は、吉良地方の史跡巡りと合わせて楽しむのがおすすめです。
西尾市塩田体験館の口コミと評判:体験者の声
塩焼き体験をしました。約10分で塩が完成し、持ち帰ることができます。早速家で料理に使ってみましたが、市販の塩とは異なり、自分で作ったという思い入れもあって、より美味しく感じました。
展示物は塩や塩田について詳しく解説されており、非常に勉強になりました。塩の歴史や製造過程がよく理解できます。
お昼休憩で利用した和室の広間からは絶景のオーシャンビューが堪能でき、最高のひと時を過ごせました。
スタッフの方に質問すると、とても丁寧に説明してくださり、好感を持ちました。専門知識も豊富で、親切な対応が印象的でした。
塩田体験は達成感や満足感が味わえ、大人でも十分に楽しめるという声が多く見受けられました。また、無料の展示物や手頃な価格の塩作り体験など、個人の興味や予算に合わせて楽しめるのも高評価につながっているようです。幅広い年齢層が楽しめる、教育的で体験型の観光スポットとして人気を集めています。
西尾市塩田体験館の利用料金と体験プラン
西尾市塩田体験館のご利用料金は以下の通りです。
体験料 | 大人(高校生以上)500円 |
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塩田体験には以下の3種類があり、いずれも事前予約が必要です(先着順):
- 月例塩田体験(定員40名)
- 夏休み塩田体験(7・8月、定員40名)
- 団体での塩田体験(4~10月、定員10名以上40名まで)
予約は電話・メール・FAXにて受け付けています。
詳細はホームページをご覧ください。
西尾市塩田体験館 吉良饗庭塩の里:アクセスと営業情報
所在地 |
愛知県西尾市吉良町白浜新田宮前59-1 ・名鉄西尾蒲郡線吉良吉田駅下車タクシー約7分<br /> |
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電話番号 | 0563-32-3373 |
開館時間 | 9:00~17:00(塩焼体験の受付は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~翌年1月3日 ※防潮扉より海側に位置するため、暴風警報発令時や高潮・津波の警報または注意報発令時は臨時休館 |
入場料 | 無料 |
ホームページ | https://www.aibajio.jp/ |
体験料 | 大人(高校生以上)500円 |
体験プラン |
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予約方法 | 電話・メール・FAXにて受付(事前予約必要、先着順) |