福島県柳津町で、特別な散策デートを楽しみませんか。今回は、情緒あふれる町並みと只見川の雄大な自然が調和する会津の玄関口、柳津町をご紹介します。会津柳津観光物産協会の佐藤さんおすすめの散策コースです。
2024年にリニューアルされたJR会津柳津駅を起点に、町内唯一の赤べこ職人の工房や、赤べこ伝説発祥の地として知られる圓藏寺、地元の味覚、芸術、温泉まで。徒歩15分圏内にすべてのスポットが集約された、効率的で魅力的な散策コースとなっています。
町内に点在する1.5メートルの「赤べこ親子」オブジェを探しながら、風情ある路地や歴史的建造物を巡る小さな冒険。二人で過ごす特別な時間を演出してくれる柳津町で、思い出に残る散策デートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼今回ご紹介する柳津町の散策スポットの見どころ
この記事の目次
更新履歴
2025年10月6日
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福島県柳津町の町並みを巡る散策コース
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スポット1 JR会津柳津駅| 約10分(650m)
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スポット2 福満虚空藏菩薩 圓藏寺| 約15分(950m)
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スポット3 道の駅 会津柳津| 約1分(88m)
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スポット4 やないづ町立斎藤清美術館| 約10分(600m)
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スポット5 会津柳津温泉つきみが丘町民センター
会津の伝統工芸「赤べこ」の文化が息づく柳津町は、歴史的な町並みと現代的な施設が見事に調和した魅力的な観光地です。石畳の参道や古い家屋が醸し出す懐かしい雰囲気と、只見川に架かる赤い柳津橋から望む渓谷の絶景など、様々な表情を見せてくれます。
それでは、伝統工芸の温もり、郷土料理の味わい、芸術との出会い、そして温泉での癒やしまで、五感で楽しむ柳津町の散策スポットをご紹介していきましょう。
スポット1:JR会津柳津駅
最初の目的地は会津の玄関口・JR会津柳津駅です。
駅舎の最大の見どころは、会津の伝統工芸品「赤べこ」の工房です。町内唯一の職人である伊藤さんが、代々受け継がれてきた張り子細工の技を今に伝えています。工房では、職人の丁寧な手仕事を間近で見学することができるなど、伝統工芸の温もりを直に感じられます。
駅舎内には、ゆっくりとくつろげるカフェスペースや充実したお土産コーナーも設置。約10台収容可能な駐車場も整備され、柳津観光の快適な起点となっています。
施設名 | JR会津柳津駅 |
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所在地 | 福島県河沼郡柳津町柳津字下大平甲610-7 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【工房】10:00~17:00 【観光案内所・売店】8:30~17:00 |
休業日 | 【工房】水曜・木曜、臨時休業あり 【観光案内所・売店】年中無休 |
スポット2:福満虚空藏菩薩 圓藏寺(JR会津柳津駅から徒歩で約10分)
JR会津柳津駅からは、赤べこオブジェを見ながら、歴史ある町並みを通る参道を歩いていきます。古い家屋や石畳の風情を感じながら、約10分の小道は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえるでしょう。そんな雰囲気を堪能しながら向かうのは、会津柳津の歴史と文化を今に伝え、「赤べこ伝説」の発祥の地として知られる圓藏寺(えんぞうじ)です。
境内には、赤べこ伝説にまつわる由緒や伝統を詳しく紹介する案内板が設置されており、この地ならではの文化に触れることができます。また、境内に設置された約1.5メートルの「赤べこの親子」オブジェは、フォトスポットとして人気を集めています。
本堂からの眺望も圧巻です。高台に位置する立地を活かし、只見川の雄大な流れと周囲の山々が織りなす絶景を一望できます。特に新緑や紅葉の季節には、渓谷の景色が一段と美しさを増し、多くの観光客を魅了。冬季には静寂に包まれた雪景色が楽しめます。
施設名 | 福満虚空藏菩薩 圓藏寺 |
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所在地 | 福島県河沼郡柳津町柳津字寺家町甲176 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開門時間 | 夏季(4月~11月)7:00~16:00 冬季(12月~3月)7:30~16:00 ※予定時間より早く閉門する場合があり |
休業日 | なし |
スポット3:道の駅 会津柳津(圓藏寺から徒歩で約15分)
ランチタイム「道の駅 会津柳津」にある観光物産館清柳苑で、会津が誇る郷土料理をいただきます。看板メニューは、独自の進化を遂げた「ソースカツ丼」と、会津の伝統食である蕎麦です。
特に注目を集めるのが、ソースカツ丼です。一般的なソースカツ丼とは異なり、ご飯の上にキャベツ、卵焼き、カツを重ねる独特な盛り付けが特徴。特に卵焼きを敷く手法は、柳津独自の文化として受け継がれています。
清柳苑では、ソースカツ丼と蕎麦の2つの名物をセットで楽しめるメニューも用意されており、会津柳津の味を一度に堪能することができます。この他にも様々な郷土料理が揃っており、地元の食文化に触れる絶好の機会を提供しています。まさに、会津柳津の"食"を知る上で欠かせない観光スポットといえるでしょう。
施設名 | 道の駅 会津柳津 観光物産館清柳苑 |
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所在地 | 福島県河沼郡柳津町大字柳津字下平乙179 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00~18:00 【冬季(12月~3月)】9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
スポット4:やないづ町立斎藤清美術館(道の駅 会津柳津から徒歩で約1分)
「道の駅 会津柳津」に隣接するやないづ町立斎藤清美術館は、地元が誇る版画家・斎藤清の芸術世界に浸れる文化施設です。
館内に展示されている斎藤清の作品の魅力は、会津の風土と文化を色濃く映し出した表現にあります。蔵造りの古い町並みや、厳しくも美しい会津の冬景色を描いた版画からは、懐かしさと温もりが感じられます。
特に人気の高い「お地蔵さん」をモチーフにした版画は、町内に現存するお地蔵様をモデルとしています。
斎藤清の作品に描かれた風景を実際に訪ねる「アートさんぽ」は、この美術館ならではの楽しみ方です。作品に描かれた蔵の町並みや景色、お地蔵様などを探しながら歩くことで、芸術家の視点から柳津町の美しさを再発見できます。カップルで二人だけの小さな冒険を楽しめるでしょう。
企画展も年間を通じて4~5回開催し、毎回異なるテーマで作品を紹介しているので、何度訪れても新たな発見と感動に出会えます。
施設名 | やないづ町立斎藤清美術館 |
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所在地 | 福島県河沼郡柳津町柳津字下平乙187 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00~16:30(最終入館は16:00) |
店休日 | 月曜日(祝日の場合はその翌日) |
スポット5:会津柳津温泉つきみが丘町民センター(やないづ町立斎藤清美術館から徒歩で約10分)
散策デートの締めくくりは癒しのスポットへ。柳津が誇る名湯・柳津温泉を気軽に楽しめる場所として人気なのが、つきみが丘町民センターの日帰り温泉です。こちらの施設では、100%天然温泉ならではの癒しを体験できます。
特筆すべきは、浴場からの眺望です。大きな窓からは四季折々の景色が楽しめ、温泉に身を委ねながら、柳津の自然と町並みを一望することができます。館内には8畳、10畳、15畳の和室を用意。眼前に只見川が流れるお部屋で、お風呂上がりのひと時をカップルだけの特別な時間として過ごせます。
1日の観光の締めくくりに、温かな湯につかりながら旅の余韻に浸る。そんなゆったりとした時間を過ごせます。
施設名 | 会津柳津温泉つきみが丘町民センター |
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所在地 | 福島県河沼郡柳津町字諏訪町甲61-2 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00~21:00 |
休業日 | 毎週火曜・金曜は13:00まで清掃のため休業 |
福島県柳津町散策コースのまとめ
おすすめの回り方 | 全行程:約3時間半 起点:JR会津柳津駅 終点:会津柳津温泉つきみが丘町民センター 徒歩移動で各スポット15分圏内というコンパクトな距離感が魅力 |
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主な観光スポット | スポット1:JR会津柳津駅
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スポット2:福満虚空藏菩薩 圓藏寺
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スポット3:道の駅 会津柳津
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スポット4:やないづ町立斎藤清美術館
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スポット5:会津柳津温泉つきみが丘町民センター
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会津柳津観光物産協会の問い合わせ先
名称 | (一社)会津柳津観光物産協会 |
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住所 | 福島県河沼郡柳津町柳津寺家町甲176-3 |
問い合わせ | 0241-42-2346 |
公式ページ | https://aizu-yanaizu.com/ |

新聞記者としてスポーツ取材を中心に四半世紀のキャリアを持つ。現在は多様なジャンルの取材を手がける傍ら、大学院に籍を置きスポーツメディアや社会とスポーツの関係を研究する日々を送る。