ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、福岡県朝倉市、筑前町、東峰村からなる朝倉エリアをご紹介します。あさくら観光協会の里川さんがおすすめする特別なルートです。
今回ご案内するコースは、日本庭園のような風情漂う「炭焼池公園」を起点に、400年以上の歴史を持つ小石原焼の里まで、朝倉エリアの多彩な魅力を網羅したルートです。先人の知恵が光る水利システム「山田堰」や現役で働く日本最古の「三連水車」、そして洗練されたカフェで小石原焼の器と料理を堪能できるスポットなど、バラエティ豊かな場所を巡ることができます。
豊かな自然と歴史、伝統工芸、そして地元の食が織りなす朝倉の魅力を存分に感じられるこのドライブコースで、お二人だけの特別な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
▼今回ご紹介する福岡県朝倉エリアドライブスポットの見どころ
この記事の目次
朝倉エリアの魅力溢れるドライブコース
-
出発点 甘木駅| 約20分(9.2km)
-
スポット1 炭焼池公園| 約30分(18.7km)
-
スポット2 山田堰・朝倉の三連水車| 約20分(11.4km)
-
スポット3 cafe&gallery SIKI-試器-| 約20分(12.1km)
-
スポット4 皿山地区| 約5分(1.5km)
-
スポット5 kutsurogi+
観光協会が厳選した5つのスポットを結ぶこのコースでは、ランチやカフェでの休憩も楽しみながら、ゆったりとしたドライブを楽しめます。車窓から見える四季折々の風景も、このドライブの魅力のひとつです。
さあ、ここからは朝倉エリアが誇る魅力的なスポットを、一つずつご紹介していきましょう。
スポット1:炭焼池公園(甘木駅から車で約20分)
筑前町にある炭焼池公園は、まるで日本庭園のような趣深い景色が広がる、散策にピッタリのスポット。園内を巡る散策路では、季節ごとに異なる表情を見せる花々など、自然との出会いがあります。
春には池の周囲を囲む200本の桜が園内を淡いピンク色に染め上げ、初夏には藤の花が優雅な紫のカーテンを描き出します。秋になれば、深まりゆく紅葉が水面に映え、まるで一枚の日本画のような風景を作り出します。
隣接する曽根田親水公園とともに、都会の喧騒を忘れさせてくれる空間が広がっています。ゆったりと時が流れる園内を歩きながら、贅沢なひとときをお過ごしください。
名称 | 炭焼池公園 |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉郡筑前町曽根田1179 |
駐車場情報 | 12台(無料) |
スポット2:山田堰・朝倉の三連水車(炭焼池公園から車で約30分)
次に訪れるのは、筑後川が育んだ水の恵みを感じられる「山田堰(やまだぜき)」と「三連水車」です。
山田堰は、筑後川から農業用水を引くために、先人たちの知恵でつくられた水利システム。国内では他にない、川の流れに対し斜めに造られている井堰(いぜき)です。
この水利システムが紡いだ物語は、遥か中東の地にまで及びます。アフガニスタンでの医療支援に尽力した故・中村哲医師は、現地の水不足に直面した際、この山田堰をモデルにした水利システムをアフガニスタンに築造しました。古来より受け継がれてきた朝倉の知恵が、異国の地で人々の暮らしを潤す源となっています。
そんな山田堰から車で約5分の距離にある三連水車は、今も現役で動いている日本最古の揚水水車と言われています。山田堰から取水され、堀川用水に流れ込んだ筑後川の水の力でぐるぐると回転し、水を農地に届ける役割を果たしています。6月中旬頃からの稲作期には、三連水車が心地よい音色とともに悠々と水を汲み上げる姿を目にすることができるでしょう。水車が動いていない時期は、農産物直売所「三連水車の里あさくら」で「モニュメント水車」が稼働しているのをご覧ください。
古来から受け継がれる技術が今なお大切に活用されている朝倉。朝倉が誇る水文化の歴史に、思いを馳せてみませんか。
名称 | 山田堰 |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉市⼭⽥130-7(⽊の丸公園駐⾞場) |
駐車場情報 | なし(木の丸公園駐車場をご利用ください) |
名称 | 朝倉の三連水車 |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉市菱野 |
駐車場情報 | 市営駐車場あり(福岡県朝倉市古毛) または、三連水車の里あさくら駐⾞場(福岡県朝倉市山田2192-1) |
スポット3:cafe&gallery SIKI-試器-(山田堰・朝倉の三連水車から車で約20分)
小石原焼の里へと続く道すがら、実家のような温かい佇まいでお客さんをお出迎えしてくれるのが「cafe&gallery SIKI-試器-」。食事だけでなく器選びの楽しみも味わえるカフェです。まるで陶芸作家のアトリエを訪れたように、器との出会いを愉しみながら、特別なランチタイムを過ごすことができます。
SIKI-試器-のランチは、優しい味わいのメインディッシュと、おかわりができる総菜のビュッフェ。近隣の農家から届く、旬の野菜がふんだんに使われた総菜を、自分で選んだ小皿や小鉢に盛り付けられます。
店内の食器棚には、職人たちの想いが込められた様々な表情の器が並んでいます。訪れた人は、それらを自由に手に取り、質感を確かめながら自分の好みの小石原焼を選べます。器の使い心地、そして料理との調和を、五感で味わいましょう。気に入った器は、その場で購入することができますよ。
30代の女性オーナーは、小石原焼の若手作家たちとの繋がりがあり、お客さんとの橋渡しもできるそう。作り手の想いや窯元の話など、貴重なエピソードが聞けそうですね。
店名 | cafe&gallery SIKI-試器- |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉市杷木星丸(はきほしまる)1167-1 |
駐車場情報 | あり |
営業時間 | 11:00〜15:00(LO14:30) |
店休日 | 水・木 営業時間・定休日はご来店前に店舗にご確認ください |
スポット4:皿山地区(cafe&gallery SIKI-試器-から車で約20分)
美味しい料理と美しい器でお腹も心も満たしたあとは、400余年の時を重ねた焼き物の聖地、10軒ほどの窯元が点在する皿山地区を散策しましょう。
皿山地区内にある小石原焼伝統産業会館の駐車場に車を停め、散策をスタート。徒歩10分圏内に店舗兼工房の窯元があり、窯元の扉を開ければ、それぞれの作家が紡ぎ出す個性豊かな作品に出会え、作り手さんからお話を伺うこともできます。
窯元巡りの後は小石原焼伝統産業会館へ戻り、小石原焼の魅力に深く触れてみるのもおすすめ。館内には様々な作品が見られる展示場があるほか、ろくろ、絵付け、手びねり、飛び鉋(とびかんな)などの陶芸体験ができます。
また、もし時間に余裕があれば、小石原焼伝統産業会館から静かな山道を10分ほど歩いて樹齢200年〜600年の杉の巨木群を見に行きましょう。英彦山(ひこさん)に入山する修行者たちが植えたという謂れにより「行者杉」と呼ばれるこれらの巨木は、見上げても上が見えないほどの高さ。あたりには神秘的で凛とした空気が漂い、パワースポットとしても知られています。
施設名 | 小石原焼伝統産業会館 |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉郡東峰村小石原730-9 |
駐車場情報 | あり:200台 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 火曜日(祝祭日の場合は翌日) |
スポット5:kutsurogi+(皿山地区から車で約5分)
次に向かうのは、焼き物の里・小石原に、洗練された新しい風を吹き込む本格的カフェ「kutsurogi+(くつろぎプラス)」。2023年の開業以来、この地のランドマークとなっている人気のカフェです。
人気を呼んでいる理由は、オーガニックコーヒー豆を使用し、ハンドドリップで抽出した香り高い本格コーヒー。地元客から厚い支持を集めています。
そして小石原にあるカフェならではのこだわりは、カフェで出される器がオリジナルの小石原焼であること。素朴な器に注がれた美味しいコーヒーをお供に旅の思い出を語り合えば、ほっこりとした時間が過ごせそうです。
もし皿山地区の散策で小腹が空いたなら、軽食メニューもあります。地元・朝倉の採れたて野菜を贅沢に使用したピザやカレーなど、どれも美味しいと評判のものばかりなので、ぜひゆっくりとくつろいでください。
店名 | kutsurogi+ |
---|---|
所在地 | 福岡県朝倉郡東峰村大字小石原931-1 |
駐車場情報 | 30台 |
営業時間 | 11:00~20:00(LO19:00) |
店休日 | 水曜日 |
あさくら観光協会からのメッセージ
今回ご紹介したドライブコースは、スポット間の移動がある程度あり、車窓から広がる朝倉の風景もお楽しみいただけるものをご用意しました。どうぞ、朝倉の新たな魅力と出会う特別な時間を、心ゆくまで堪能してください。
また、今回のドライブルートではご紹介できませんでしたが、あさくら地域には日本書紀にも記される朝倉宮があり、卑弥呼伝説もある歴史もゆたかなエリアです。歴史好きの方にもたまらない地域の魅力をぜひ皆様発見しにあさくらにおいでください!
朝倉エリア(朝倉市・筑前町・東峰村)ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 |
|
---|---|
主な観光スポット | スポット1:炭焼池公園
|
スポット2:山田堰・朝倉の三連水車
|
|
スポット3:cafe&gallery SIKI-試器-
|
|
スポット4:皿山地区
|
|
スポット5:kutsurogi+
|
あさくら観光協会の問い合わせ先
名称 | あさくら観光協会 |
---|---|
住所 | 福岡県朝倉市甘木1320 |
問い合わせ | 0946-24-6758 |
公式ページ | https://amagiasakura.net/ |

新聞記者としてスポーツ取材を中心に四半世紀のキャリアを持つ。現在は多様なジャンルの取材を手がける傍ら、大学院に籍を置きスポーツメディアや社会とスポーツの関係を研究する日々を送る。