
熊本県荒尾市でドライブデートにおすすめのスポットをお探しの方へ。荒尾市観光協会の池田さんおすすめのドライブコースをご紹介します。
ドライブは、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された「三井三池炭鉱 万田坑」からスタート。廃校をリノベーションしたスタイリッシュなカフェや、熊本県を代表する焼き物である小代焼の窯元、そして幻想的な夕景が楽しめるラムサール条約登録湿地「荒尾干潟」まで、歴史・文化・自然と多彩な要素が詰まった周遊ルートとなっています。
荒尾市の魅力を一日かけて堪能するドライブデートで、二人だけの特別な思い出を作ってみませんか。
▼今回ご紹介する熊本県荒尾市ドライブコースの見どころ
この記事の目次
熊本県荒尾市ドライブコース
- 荒尾駅
↓約5分(2.7 km)
- スポット1:三井三池炭鉱 万田坑
↓約1分(徒歩・170 m)
- スポット2:まるごとあらお物産館
↓約3分(600 m)
- スポット3:廃校cafe AnAn
↓約15分(8.1 km)
- スポット4:小代焼中平窯
↓約15分(8.7 km)
- スポット5:荒尾干潟
今回のドライブコースでは、テレビドラマのロケ地としても注目の「三井三池炭鉱 万田坑」、懐かしい給食メニューが提供される「廃校cafe AnAn」、夕暮れの荒尾干潟で見られるウユニ塩湖さながらの絶景など、この地ならではの出会いが待っています。
ここからは、そんな荒尾市が誇る個性豊かなスポットを、順にご紹介していきましょう。
スポット1:三井三池炭鉱 万田坑(荒尾駅から車で約5分)
ドライブデートの最初の目的地は「三井三池炭鉱 万田坑(みついみいけたんこう まんだこう)」。長崎の軍艦島と同じく「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された歴史的建造物群です。明治から昭和にかけての産業遺産を、間近で見学できる希少なスポットとして人気を博しています。
レンガ造りの建物と巨大なやぐらが織りなす景観は圧巻で、一枚の写真に収められる場所は絶好のフォトスポット。地下の坑道の入り口付近も、ほの暗い雰囲気が「歴史の重みを感じさせる」として注目を集めています。
また、万田坑は2024年に放送されたTBSドラマ「海に眠るダイヤモンド」(神木隆之介主演)の軍艦島と同じ炭鉱の世界文化遺産で話題に。ドラマを見て、間近で見られる炭鉱施設として訪れる観光客も増えています。
施設内を一通り見学するのにかかる時間は約1時間。無料の定時ガイドツアー(所要時間40〜50分)を利用すれば、産業遺産の魅力をより深く理解することができます。より詳しい解説を希望する場合は、有料の専用ガイドを利用しましょう(要予約)。
さらに、毎月第2・第4日曜日に炭鉱電車が運行されます。動く炭鉱電車は全国的にも珍しく、産業遺産の "生きた歴史" を体感できる貴重な機会です。
施設名 | 三井三池炭鉱 万田坑 |
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所在地 | 熊本県荒尾市原万田200-2 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:30〜17:00(有料区域への入場は16:30まで) |
ガイドツアー時刻 | 平日10時・11時・13時・14時発 |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日 |
スポット2:まるごとあらお物産館(三井三池炭鉱 万田坑から徒歩約1分)
万田坑の歴史に触れた後は、そのまま隣接する「まるごとあらお物産館」へ。観光情報の発信拠点として、また地元特産品のショップとして、さらには伝統工芸「小代焼(しょうだいやき)」のギャラリーとして、荒尾の魅力を多角的に伝える複合施設です。
小代焼ギャラリーでは、地元の5つの窯元の作品が一堂に会します。気に入った作品は、その場で購入することもできます。小代焼に興味を持った方が、後ほど実際の窯元へと足を運ぶきっかけにもなっています。
食品コーナーには、地元の味わいが詰まった逸品の数々が並びます。定番人気の荒尾梨のタルトはもちろん、週末限定で入荷される「荒尾オリーブオイルと濃厚塩みるくプリン」は、甘さとオリーブオイルが織りなす新感覚のデザートとして話題を呼んでいます。
また、有明海産の海苔や荒尾梨、オリーブオイルを使用した各種ドレッシングなど、日常使いできる調味料も充実。荒尾の食材を活かした商品は、日々の食卓を彩ります。
加えて、荒尾の魅力を手軽に持ち帰れるお土産として密かに人気を集めているのが、ご当地の特産品などをモチーフにしたガチャガチャ(1回300円)です。荒尾梨や、B級グルメのお好み焼き、メロンパンなどをデザインしたアクリルキーホルダーは、思わず集めたくなるかわいらしさ。全種類をコンプリートするまでガチャガチャを回す人もいるそうです。
施設名 | まるごとあらお物産館 |
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所在地 | 熊本県荒尾市原万田169番地22 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 11:00~16:30 |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) |
スポット3:廃校cafe AnAn(まるごとあらお物産館から車で約3分)
まるごとあらお物産館から車で3分ほど。緩やかな坂道を上っていくと現れる「廃校cafe AnAn(アンアン)」は、廃校をリノベーションして生まれたカフェです。旧校舎の駐車場に車を停めた瞬間から、どこか懐かしい学び舎の空気感が漂ってきます。
このカフェは、廃校をカフェに作り替えるまでの姿をTikTokで公開していたことから開業前から話題に。店内は、廃校ならではのノスタルジックさを残しつつ、床や壁がカラフルに彩られたスタイリッシュな雰囲気で、写真映えも抜群です。
メニューで人気なのは、学校給食をモチーフにしたランチプレート。唐揚げ、生姜焼き、肉団子甘酢などのさまざまなおかずや切り干し大根、ポテトサラダといった小鉢が給食用のお盆に彩り豊かに盛り付けられます。メニューの中身は日替わりで変わるため、「今日はどんなメニューが用意されているんだろうか」というワクワク感が味わえます。
価格帯は1,000〜2,000円程度。この場所で懐かしさを感じながら、ゆったりとしたランチタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ちなみに「廃校cafe AnAn」は2025年2月現在、給食の代名詞とも言える「揚げパン」の商品開発にも意欲的に取り組んでいるとのこと。味わいはもちろん、パッケージデザインにまでこだわりを持って開発を進めているそうで、完成が待ち遠しいですね。
施設名 | 廃校cafe AnAn |
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所在地 | 熊本県荒尾市原万田42-162 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 11:30〜23:00(ディナー営業含む) |
定休日 | 年中無休 |
スポット4:小代焼中平窯(廃校cafe AnAnから車で約15分)
ランチタイムを過ごした後は、小代焼の窯元へと足を運んではいかがでしょうか。「廃校cafe AnAn」から車で15分ほど走った場所にあるのが「小代焼中平窯(しょうだいやきなかでらがま)」。約400年もの歴史を誇る小代焼の伝統を今に伝える窯元で、伝統の技巧と2代目窯元の感性が調和した作品の数々に出会えます。
展示販売されている作品は、「まるごとあらお物産館」を上回るレパートリー。大ぶりの飾り皿やお茶碗から、小ぶりのエスプレッソカップ、ビールカップまで、現代の暮らしに寄り添う器の数々が並びます。
またここでは、タイミングが合えば2代目窯元と話をすることもできます。知識も豊富な窯元から小代焼のルーツやほかの焼き物との関連性について聞けば、小代焼への理解や関心もがぜん深まることでしょう。
施設名 | 小代焼中平窯 |
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所在地 | 熊本県荒尾市樺1192 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
定休日 | 水曜日、木曜日(祝日や連休は営業) 臨時休業の場合はHP、SNSにて告知します |
スポット5:荒尾干潟(小代焼中平窯から車で約15分)
ドライブコースの最後を飾るのは、小代焼中平窯から車で約15分でたどり着く荒尾干潟です。ラムサール条約に登録された湿地として知られ、世界中から渡り鳥も飛来する景勝地となっています。
景観を鑑賞に訪れる人々を特に魅了するのが、夕暮れ時に現れる幻想的な風景です。潮が引いた時間帯に現れる浅い水面は、まるで鏡のように夕陽を映し出し、南米のウユニ塩湖さながらの神秘的な光景を作り出します。さらに、日の出直後と日没直前の「マジックアワー」には、紫や黄色が織りなすグラデーションが空と水面を彩り、幻想的な光景を楽しむことができます。
車を停めるには、湿地近くに整備された「荒尾干潟水鳥・湿地センター」の駐車場が便利です。センター以外にも海岸沿いに駐車スペースが複数存在。中には、数段の階段を経て干潟に下りられる場所もあります。
施設名 | 荒尾干潟 |
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所在地 | 熊本県荒尾市蔵満20-1(荒尾干潟水鳥・湿地センター) |
駐車場情報 | 荒尾干潟水鳥・湿地センターに専用駐車場あり(無料) |
荒尾市観光協会からのメッセージ
荒尾市には今回ご紹介したスポット以外にも見どころがあります。例えば、『廃校cafe AnAn』から『小代焼中平窯』に向かう途中には、『慈照院』という寺院があり、そこには高さ約15mの弘法大師像が設置されています。2022年に白一色からカラーに塗り替えられ、道路沿いからも目を引く存在です。
時間がある方は、こちらで写真を撮っていくこともおすすめします。
熊本県荒尾市ドライブコースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:三井三池炭鉱 万田坑
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スポット2:まるごとあらお物産館
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スポット3:廃校cafe AnAn
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スポット4:小代焼中平窯
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スポット5:荒尾干潟
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荒尾市観光協会の問い合わせ先
名称 | 荒尾市観光協会 |
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住所 | 熊本県荒尾市原万田169-22(まるごとあらお物産館内) |
問い合わせ | https://arao-kankou.jp/contact/ |
公式ページ | https://arao-kankou.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。