
徳島県でプレミアムなドライブデートを楽しみたい方へ。徳島県観光協会の観光アドバイザーがおすすめするドライブコースをご紹介します。歴史と芸術、美食と絶景が見事に調和する、大人のための特別なルートです。
徳島駅を起点とした約5時間のドライブコースは、各スポット間を無理なく移動できるペースで設定されています。花園、伝統工芸の藍染め体験、そして琥珀色の徳島ラーメンまで、次々と新しい感動に出会えることでしょう。
これからご紹介する5つのスポットは、それぞれが異なる魅力を持つ、上質な大人の旅にピッタリの場所です。徳島の新たな魅力と出会う旅の始まりです。
▼今回ご紹介する徳島県ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
徳島県ドライブコース
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出発点 徳島駅| 約25分(10.6km)
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スポット1 藍住町バラ園| 約10分(2.9km)
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スポット2 藍の館| 約20分(18.6km)
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スポット3 徳島ラーメン「支那そば三八 黒崎店」| 約20分(12.8km)
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スポット4 四方見展望台(鳴門スカイライン)| 約1分(30m)
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スポット5 フレンチモンスター 瀬戸内フードアート
悠久の歴史と自然が調和する徳島で、特別な一日を過ごしてみませんか。のんびり穏やかにご当地のグルメを楽しめる、徳島駅を起点にしたドライブの旅へご案内します。
まずは、320種もの色とりどりのバラが織りなす「藍住町バラ園」で心洗われるひとときを。次に、江戸時代から受け継がれる藍染めの伝統に触れる「藍の館」へと歴史の道をたどります。お腹を満たすのは、徳島が誇る名物・徳島ラーメン。そして午後からは、絶景スポット「鳴門スカイライン」へ。うずしおのダイナミズムと穏やかな内海の風景という、まるで異なる二つの表情を持つ鳴門海峡の絶景に心を奪われることでしょう。フィナーレを飾るのは、話題沸騰中の「フレンチモンスター 瀬戸内フードアート」。一流パティシエが手がける極上スイーツで、心をゆったり癒して旅の締めくくりを迎えます。
約5時間で巡れるこのコースは、大人のデートはもちろん、上質な旅を求める方々に心からおすすめしたい特別なルート。それぞれのスポットで、あなたが今まで知らなかった、徳島の新しい魅力をご堪能ください。
スポット1:藍住町バラ園(徳島駅から車で約25分)
四国が誇るバラの楽園、藍住町バラ園。320種、1,100株ものバラが織りなす色とりどりの風景は、訪れる人の心を魅了してやみません。純白やクリーム色の気品漂う花々、情熱を秘めた深紅の花びら、陽光を浴びて輝く黄金色、そして華やかに咲き誇るオレンジ色のバラたち。園内はまるで、自然が描いた色彩豊かなキャンバスのようです。
この魅惑的な空間は、春と秋の年2回、異なる表情を見せてくれます。特に5月には、数多くの品種が一斉に開花し、芳醇な香りが園内を包み込みます。まさに五感で楽しむバラの饗宴。そして秋には、春とはまた違った品種が新たな彩りを添え、季節ごとの魅力を堪能することができます。
のんびりと園内を歩けば、バラたちの優雅な香りに導かれ、心も解き放たれていくことでしょう。フォトジェニックなスポットとしても人気を集める藍住町バラ園は、大切な人と過ごす特別なひとときにふさわしい、しあわせな空間です。
施設名 | 藍住町バラ園 |
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所在地 | 徳島県板野郡藍住町矢上字原263-88 |
駐車場情報 | 20台 |
開園時間 | 9:00~17:00 |
休園日 | 年中無休 |
スポット2:藍の館(藍住町バラ園から車で約10分)
藍住町バラ園を後にして車で約10分。次に訪れるのは、藍の香りと歴史が息づく「藍の館」です。日本遺産に認定された阿波藍の歴史と伝統が、ここで鮮やかによみがえります。「藍の館」は、明治時代から昭和62年まで藍商として栄えた「奥村家」の敷地内にある、藍の歴史を伝える資料館です。藍染料の加工場や奉公人部屋など13棟からなる「奥村家」は、まるでタイムスリップしたかのような趣き深い佇まいで、往時の面影を色濃く残しています。
2022年11月にリニューアルオープンした「藍の館」には、藍染めの着物や歴史を伝える映像が展示されています。コンパクトな空間ながら、阿波藍が紡いできた歴史と文化の深みが、訪れる人の心に静かに染み渡ります。
館内で人気の藍染め体験では、ハンカチやハンドタオルから、スタイリッシュなストールまで、好みのアイテムを選んで染めることができます。藍の神秘的な香りに包まれながら、染料に浸す度に深まっていく青の階調を目の当たりにする瞬間は、まさに職人気分を味わえる特別な体験です。
この地に藍文化が花開いた背景には、吉野川という天恵があります。幾度もの氾濫がもたらした肥沃な土壌が、上質な藍の栽培を可能にしたのです。2021年の東京オリンピックで「ジャパンブルー」として世界の注目を集めた阿波藍は、現代にも確かな足跡を残しています。館内に飾られた現天皇陛下のご来館写真からは、日本が誇る伝統文化としての重みが伝わってきます。
施設名 | 藍の館 |
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所在地 | 徳島県板野郡藍住町徳命字前須西172 |
駐車場情報 | あり |
営業時間 | 9:00〜17:00(藍染体験の受付は15:30まで) |
休館日 | 火曜日(祝日は開館) 12月29日~1月3日 |
スポット3:徳島ラーメン「支那そば三八 黒崎店」(藍の館から車で約20分)
藍染め体験の後は徳島ならではの逸品、地元の人々の胃袋を何十年も掴んで離さない徳島ラーメンをどうぞ。中でも、鳴門市の名店「三八」は、まさに逸品と呼ぶにふさわしい一杯を提供し続けています。
徳島ラーメンには、茶系、黄系、白系という3つの個性豊かなスープが存在します。特に「三八」の黄金色に輝くスープは、まるで芸術品のよう。醤油豚骨をベースに野菜の旨味を贅沢に溶け込ませた深い味わいでありながら、驚くほどのキレの良さを誇ります。その絶妙なバランスは、女性客の心もしっかりと掴んでいます。
また、濃厚な豚骨醤油の茶系スープのラーメンでは、藍住町に本店を構える老舗「奥屋」も有名。「奥屋」オリジナルの中細面を使用しており、モチモチした独特の食感が好評です。
徳島ラーメンは店舗により様々な違いがあり、各店が磨き上げた個性が光ります。チャーシューひとつとっても、「三八」では肉厚なブロックチャーシューを使用していますが、しっとりとした豚バラ肉のチャーシューを味わえる店舗もあります。
週に何度も通う常連客の姿からは、この郷土の味の魅力が伝わってきます。さらに嬉しいことに、両店とも思い出を持ち帰れる土産用ラーメンを用意。道の駅でも手に入るため、旅の余韻を自宅でもゆっくりと味わうことができます。
店名 | 徳島ラーメン「支那そば三八 黒崎店」 |
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所在地 | 徳島県鳴門市撫養町黒崎松島157 |
駐車場情報 | 21台 |
営業時間 | 11:00~21:00(売切れ次第終了)(土日祝は10:30~) |
店休日 | 火曜、第3月曜(第3月曜日が祝祭日の場合は前週もしくは翌週に振り替え) |
店名 | 徳島ラーメン「奥屋本店」 |
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所在地 | 徳島県板野郡藍住町徳命字元村134-14 |
駐車場情報 | 19台 |
営業時間 | 11:00~15:00/17:00~20:30 |
店休日 | 毎週水曜日・第2火曜日 |
スポット4:四方見展望台(支那そば三八 黒崎店から車で約20分)
徳島ラーメンの余韻とともに、いよいよ鳴門の絶景へ。バイカーたちの間でも憧れの聖地として知られる鳴門スカイラインは、まさに空と海が出会う感動のドライブコース。その中でも、四方見(よもみ)展望台は、訪れる人の心を静かに揺さぶる特別な場所として知られています。
展望台から広がる眺望は、まるで一枚の絵画のよう。四国本土と淡路島、大毛島(おおげじま)、島田島という個性豊かな島々に囲まれたウチノ海は、その名の通り穏やかな表情を湛えています。水面に浮かぶ整然と並んだ養殖いかだの列は、まるで海に浮かぶモダンアートのような趣を醸し出しています。
この場所の最大の魅力は、自然が織りなす壮大なコントラスト。鳴門海峡の荒々しい渦潮と、島々に守られ静寂に包まれた内海という、まったく異なる二つの表情が同時に楽しめます。島々が波風を遮る天然の防波堤となり、内海は常に鏡のような水面を保ち続けています。その穏やかさは、荒々しい渦潮との間で、まるで陰と陽のような美しい調和を生み出しています。
施設名 | 四方見展望台 |
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所在地 | 徳島県鳴門市瀬戸町中島田東山 |
駐車場情報 | あり |
スポット5:フレンチモンスター 瀬戸内フードアート(四方見展望台から車で約1分)
最後に訪れるのは、四方見展望台に隣接する、一流ホテル出身の気鋭のパティシエが腕をふるう「フレンチモンスター 瀬戸内フードアート」。徳島の豊かな食材の魅力に魅せられたシェフが、珠玉のスイーツを次々と紡ぎ出しています。
店の顔として輝くのは、地元が誇る「なると金時」を贅沢に使用したクリームサンド「月へ鳴門へ」。さつまいもの優しい甘みと、職人技が生み出す繊細な味わいが見事に調和した逸品です。そして、もう一つの主役が「NARUTO DAI2 BOUTON〜鳴門 第2ボタン〜」。本家松浦酒造とのコラボレーションから生まれた意欲作は、酒粕のサブレならではの芳醇な香りと、サクッとした食感が織りなす新感覚の一品。その斬新さと確かな品質は、JAL国内線ファーストクラスの機内菓子として採用されるほどの評価を得ています。
2020年にオープンした「フレンチモンスター瀬戸内フードアート」。なぜ徳島の地を選んだのか。それは、オーナーシェフの母の故郷が鳴門市であり、「いずれはこの地でレストランを開きたい」という思いから。
オーナーシェフと一緒に「月へ鳴門へ」を開発したシェフパティシエも、この土地で育った美味しい食材の可能性を見出しました。生産者とも距離が近い徳島ならではの環境が、唯一無二のスイーツを生み出す源泉となっているのです。
これらの逸品は、大切な方へのお土産としても人気。徳島の豊かな恵みと、職人の技が結実したスイーツの数々を、自宅でも楽しめます。
店名 | フレンチモンスター 瀬戸内フードアート |
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所在地 | 徳島県鳴門市瀬戸町中島田東山9 |
駐車場情報 | あり |
営業時間 | 11:00~17:00 |
店休日 | 火曜日(祝日の場合は営業、代休あり) 月2回ほど水曜日 ※詳細は公式SNSなどでご確認ください |
徳島県観光協会からのメッセージ
豊かな自然が織りなす四季の彩りを存分に味わえる徳島。海と山に抱かれたこの地は、新鮮な海の幸、山の幸の宝庫として、美食を求める人々を魅了し続けています。
2023年、鳴門の海に新たなアクティビティが誕生しました。021年の東京オリンピックのサーフィン競技で救助艇として活躍した特殊船による「爽快クルージング」です。
全長約12メートル、最大8名までゆったりと乗船できるこの船は、一見シンプルなゴムボートのような佇まいながら、驚くほどの安定性を誇ります。ベテラン船長の案内のもと、穏やかな内海に浮かぶハート型の鏡島周辺を優雅に巡ります。船を貸切り、天候と相談しながら、迫力満点の渦潮まで足を延ばす等、柔軟なコース設定ができることも魅力のひとつ。夏の青空の下、波しぶきを全身で感じる爽快な船旅は、鳴門の海の新しい魅力として多くの観光客を魅了しています。
瀬戸小学校を新たな文化発信拠点として生まれ変わらせた「tonaru SETO (トナル瀬戸)」では、週末限定で特別な阿波踊り公演を開催。午前11時と午後1時半からの1時間、体育館で観客席がステージを取り囲むような独特の空間で舞う粋な演出は、阿波踊りの新しい魅力を引き出すものとして注目を集めています。
さらに、ウチノ海での釣~リズムも新たな観光の目玉として躍進中。静かな水面に浮かぶいかだでの釣り体験では、クロダイやサヨリ、スズキなどの多彩な魚種が顔を出します。初心者でも安心の丁寧なレクチャーと釣り道具一式をご用意しておりますので、誰もが気軽に海の恵みを体感できます。
のどかな田園風景を大切に守りながら、伝統と革新が見事に調和した観光スタイルを提案し続ける徳島。遠方から足を運んでくれるリピーターさんが、着実に増えていると実感しています。関西圏からアクセスの良い徳島で、様々な体験をしてみませんか。
徳島県ドライブコースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:藍住町バラ園
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スポット2:藍の館
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スポット3:徳島ラーメンの名店
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スポット4:鳴門スカイライン
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スポット5:フレンチモンスター 瀬戸内フードアート
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徳島県観光協会の問い合わせ先
名称 | 一般財団法人 徳島県観光協会 |
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住所 | 徳島県徳島市山城町東浜傍示1番地1 |
問い合わせ | https://www.awanavi.jp/contact |
公式ページ | https://www.awanavi.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。