2023年8月の「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」での日本代表の活躍をきっかけに、バスケットボールに興味を持ちはじめた男性も多いはず。
そんな男性に今回ご紹介するのは、岩手県のプロバスケットボールチーム『岩手ビッグブルズ』。2010年に創設後、B.LEAGUE B2東地区に所属し(2023-24シーズン)、ホームタウンの岩手県盛岡市を熱く盛り上げています。
東日本大震災が発生後、復興のシンボルとして地元・岩手県に明るい話題を届けるべく活動してきた岩手ビッグブルズ。
今回は、岩手ビッグブルズの魅力や試合観戦の楽しみ方について、門馬圭二郎(もんまけいじろう)選手にお話を伺いました。
この記事の目次
試合の見どころ:力強いディフェンスが岩手ビッグブルズの強み
▲門馬圭二郎選手。ポジションはスモールフォワード
編集部
最初に、岩手ビッグブルズの試合を楽しむための見どころやポイントについて教えてください。
門馬選手
相手チームのシュートやドリブルなどを防ぐディフェンスをメインにしている点が、岩手ビッグブルズの特徴のひとつです。それぞれのポジションで自分の役割をしっかり果たすということを大切にしています。
40分間全員で献身的によく走り相手にプレッシャーを与え、得点チャンスを奪うスタイルの、B2でも屈指のディフェンス力が魅力です。
編集部
チームの要ともいえる、特に注目すべき選手は誰でしょうか。
門馬選手
ポイントガード(※)の関屋心(せきやこころ)選手は、特に注目してほしい選手です。ドリブルやスリーポイントシュートが得意な攻撃的な選手で、自分で点を取ることに秀でています。見ている人を魅了するようなプレーが持ち味ですね。
(※)バックコートからボールを運び、パスの配球などをするポジションで、「コート上の監督」とも言える
▲チームの勝利に貢献する関屋選手の力強いドリブルとシュート!
2人目は石川晴道(いしかわはるみち)選手で、シューティングガード(※)の選手です。身体は大きくありませんが、ディフェンスの際に常に前からプレッシャーをかけてくれるので、チームとしては助かりますし、そういう積極的な姿勢がチームに波及してくるところもあります。
(※)スリーポイントシュートやドライブ(ドリブルでディフェンスを抜くこと)を得意とするポジション。得点能力の高い選手が多い
▲スリーポイントシュートやドライブが得意な石川選手
最後は、ケルヴィン・マーティン選手です。インサイドプレーヤー(※)としては大きい方ではありませんが、ずっと身体を張って戦い続けられます。相手選手からボールを奪う嗅覚も優れていて、得点力も兼ね備えています。
(※)ゴール下を主戦場としてプレーする選手
▲マーティン選手は持ち前の粘り強さとタフさでゴール下を力強く死守する
編集部
身体の大きさだけでははかれない強さを持つ選手が多いのですね。試合観戦時は、それぞれの選手の特長にも注目するとより楽しめそうです。
3,000人を超える来場も!観客数記録を毎回更新するほどの盛り上がり
▲岩手ビッグブルズのブースターで埋め尽くされた観客席
編集部
選手の目から見たブースター(※)の特徴や試合中の雰囲気は、どのようなものなのでしょうか。
(※)バスケットボールチームを熱烈に応援するファンのこと
門馬選手
男性ブースターは、コアな方は最前列で観戦していますが、1階の後ろの席や2階席など全体を俯瞰できる席で応援してくれる方が多い印象です。女性ブースターは、自分の推し選手のグッズを掲げて応援してくれる方が多い印象です。コートサイドやコートエンドでカメラを構えている方も多いですね。
2022-23シーズンは3,000人以上のお客様が来場してくださる試合もあり、クラブとしての観客数記録を毎回更新したり、2023-24シーズンも観客が増えているので、期待や熱気を感じています。また、試合中、勝負どころになると、ブースターの応援やブーイングも大きくなったりして、うちのホームアドバンテージの中で試合できていると思います。
岩手ビッグブルズは「岩手の復興のシンボル」として戦い続ける
編集部
岩手県の復興のシンボルとして歩み続けてきた岩手ビッグブルズですが、選手の皆さんはどんな思いでプレーされているのでしょうか。
門馬選手
毎年シーズン始めに、選手全員が被災地域に赴いて、被災された方々から当時のお話を聞いています。実際に被災された方からの体験談をお聞きすると、復興のシンボルとして岩手県でプレーする意味を改めて感じます。特に沿岸地域で試合をするときには特別な感慨が湧いてきます。
編集部
復興に関して印象的なエピソードはあるのでしょうか。
門馬選手
令和6年能登半島地震の直後に、チームとして募金活動をしたのですが、同じ辛い思いを体験している地域だからこそ、本当に多くの方々が募金に参加してくださいました。ありがたいことに、最終的には2日間で40万円を超える額が集まりました。
門馬選手から男性ブースターへメッセージ
岩手ビッグブルズのチームロゴマーク。チームロゴコンセプトは「岩手県に夢や感動・一体感・活気を与えるチーム」。
編集部
ブースターへ向けてのメッセージもお願いします。
門馬選手
これまで勝てずにいた時期もずっと、多くのブースターの方が観戦し、応援してくれていました。そのおかげで2022-23シーズンはB2への昇格を勝ち取り、ブースターと選手・スタッフが喜びあう素晴らしい雰囲気を分かち合えました。今後もそうしたブースターの方達に『試合観戦していい週末だったな』と感じていただけるような試合を、毎週末していきたいと思っています
編集部
プレーオフ進出を目標に日々課題を改善し強くなっていく岩手ビッグブルズ。ぜひ一度現地で応援してみたいですね。
試合だけじゃない!試合前には練習風景やイベントが楽しめる
▲岩手ビッグブルズの専属チアダンスチーム「Red Charm」
プロバスケットボール観戦の楽しみは試合だけではありません。ここからは、試合以外の楽しみ方について紹介していきましょう。
岩手ビッグブルズでは、試合開始の3時間前頃から入場できます。選手の練習風景が見られるのは試合の1時間半前頃から。その前には地元のお子さんたちのエキシビションマッチやダンスパフォーマンスなどのオープニングセレモニーが開催され、観客を退屈させません。学生時代にバスケ部だった男性なら、きっと思い出が蘇るひとときとなるでしょう。また、試合を前に徐々に気持ちが高まっていく時間でもあります。
ハーフタイムには、岩手ビッグブルズのキッズチアスクールの生徒たちや専属チアダンスチームがチアダンスを披露してくれます。試合によっては、観客のお子さんが参加するタイプのイベントを開催することも。どんなイベント開催されるのか岩手ビッグブルズの公式ページでチェックしておくと良いですね。
バスケットボールの試合時間自体は1時間半〜2時間くらいですが、このように、趣向を凝らしたイベントがあるので半日楽しめますよ。
男性のお腹も満足!ここでしか食べられないアリーナグルメが堪能できる
▲Bulls Kitchenでは選手にちなんだドリンクやフードが並ぶ
観戦の楽しみの一つにグルメがあります。岩手ビッグブルズのフードコーディネーターが提供する「Bulls Kitchen(ブルズキッチン)」には、観戦しながら美味しく楽しめるアリーナグルメがいっぱい。
選手やチームスタッフ、Red Charm にちなんだサンドウィッチやスープなどの販売もあるそうなので、こちらもぜひいただいてみたいですね。
▲人気の「勝利のブルズライス」はバターライスにオニオンソースの牛肉が相性抜群のメニュー!
試合ごとにメニューが変わるので、年中通っても飽きません!次の試合でどんなグルメが楽しめるのか、岩手ビッグブルズの公式ページのゲーム情報で事前にチェックしましょう。
応援に行くならメガホンと選手タオルは必須!観戦グッズでより盛り上がろう
▲岩手ビッグブルズの人気グッズメガホン
試合中は観客席を盛り上げる演出がされ、熱気と興奮が渦巻く独特の雰囲気を醸し出します。岩手ビッグブルズには観戦グッズがたくさんありますが、まず男性ブースターが用意して欲しいのがメガホンとタオル。アリーナMCや専属チアダンスチームがリードして応援をしていきますが、この2つがあればより一体感を味わうことができるでしょう。
▲推しの選手のタオルを手に試合を応援するのもおすすめ!
また、推しの選手がいる場合は、選手とお揃いのオーセンティックユニフォームを着るのも楽しいですね。グッズは会場で購入できるほか、オンラインショップで事前購入をすることも可能です。
公式ページ:岩手ビッグブルズオフィシャルオンラインショップ
岩手ビッグブルズの基本情報
観戦チケットは「Bリーグチケット」で購入できます。詳しくはこちらからご確認ください。
チーム名 | 岩手BigBulls(岩手ビッグブルズ/B2.LEAGUE東地区所属) |
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メインホームアリーナ | 盛岡タカヤアリーナ(岩手県盛岡市本宮五丁目4-1) |
問い合わせ先 | 岩手ビッグブルズ事務局 TEL:019-681-6257(平日9:00〜18:00) |
チケット料金 | 【大人】 前売価格:2,000〜12,000円 当日価格:2,200〜13,000円 【子ども】(18歳以下の高校生まで) 前売価格:0〜12,000円 当日価格:0〜13,000円 |
公式ページ | https://www.bigbulls.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。