「識学(しきがく)」は株式会社識学(識学社)が提唱する、組織の「継続的な成長」を実現するためのマネジメント理論です。
一般的な企業だけではなく、スポーツチームや学校、家族経営の事業であっても、人間が2人以上携わっていれば有効で、場合によっては家庭生活に役立てられる場面もあります。
絶対的な正解がないという前提のマネジメント理論が主流である中、「識学」は「マネジメントには、正解がある。」を標榜してきました。
この記事では、そんな「識学」の魅力について、掘り下げてご紹介しています。
この記事の目次
人間の意識構造にフォーカスしたマネジメント理論
識学は「意識構造学」という学問から生まれた造語です。「意識構造学」では、人によって経験・知識が異なることで、個々に特有の「思考の癖」を持つと考えられています。この「思考の癖」により同じ事象に対しても人によって認識に差が生じ、誤解や錯覚の要因となります。識学は、この「思考の癖」に着目し、これを発生させないためのマネジメント理論として体系化されたものです。
ビジネス上で誤解や錯覚が発生すると、余計なコミュニケーションや工数が必要となり、コア業務に割ける工数が減ってしまう等のマイナス影響が生じます。「誤解や錯覚を極力排除して、組織におけるパフォーマンスを最大化しよう」というのが識学の基本的な考え方です。
社員に寄り添う必要はない?部下は納得させなくてもいい?
識学を学ぶ方の多くは、経営者や上級管理職です。一般的な経営者向けの研修内容とは異なる部分もあり、最初は面食らう人もいるかもしれません。
例えば、識学の中では「部下を納得させる必要はない」「社員のモチベーションを故意に上げる必要はない」ということが言われてます。
従来のマネジメント理論で一般的に説かれている「個々の社員に寄り添い、組織内コミュニケーションを重視するスタイル」からは、大きくかけ離れた考え方です。
なぜ、部下を納得させる必要がないのでしょうか。識学では「責任の所在は、責任者一人であるべきだから」としています。組織として責任を取るのは経営者・管理職であるという考えのもと、個々の社員の判断に基づいた行動によって問題が生じ責任の所在が曖昧になってしまうことを防ぐためです。
社員のモチベーションを故意に上げる必要はないという考えにも、合理的な理由があります。モチベーションは、納得する結果を出せる環境・フェアな評価の結果として上がった場合にこそ維持されるもの。外的要因によって上がったモチベーションは一過性に過ぎず、時間経過に伴って下がってしまうことが常であるためです。
ここまで聞くと、納得できる部分も多いのではないでしょうか。
識学はビジネス場面のみならず、教育・人間関係の課題解決にも役立つ
識学の最大の特長は応用力の高さです。企業活動のなかでも、「管理職の強化」や「評価基準の明解化」等の生産性の向上から、「離職防止」や「人材採用」等に関する問題抑止まで、あらゆる課題に対して解決に導く手助けとなります。
またビジネス場面に限らず、「能動的な活動の促進」や「うつ状態の改善」「スポーツチームのマネジメント強化」など、幅広い分野でも応用が可能です。
これは識学が、人の意識構造に基づいた組織およびコミュニケーションにおけるフレームワークを提示しているためです。2人以上の人が関わる問題であれば適用できる。それが識学なのです。
学ぶだけじゃない!識学が組織に浸透するまでのサポートもワンセットで
当然ですが、識学を学ぶだけで組織を変えられるわけではありません。識学は、浸透して初めて機能をなします。
株式会社識学では、識学の組織への導入支援はもちろん、導入後も組織に良い変化が出ているかの効果測定を行います。「学ぶ」「組織で実践」「結果」「修正」を繰り返すことで、組織への浸透を図っていくのです。
第三者からの視点をもって組織を調査・モニタリングを行うことで、マネジメントの変化が適切に行われているかをチェックできる仕組みです。導入して終わりではなく、効果が出るまでをサポートしてもらえるというのは、とても心強いサービスですよね。
新規上場の力にも!今では4,000社以上が「識学」を導入
▲ビジネス界で注目される株式会社識学の代表取締役社長・安藤広大氏
識学は、識学社の創業(2015年3月)以来約4,000社(2024年1月時点)の導入実績があり、うち80%以上の企業にリピートで活用されています。近年新規上場した企業でも、「識学」を導入していたというケースは少なくありません。
識学の提唱者である安藤広大氏は、ダイヤモンド社から「リーダーの仮面」「数値化の鬼」「とにかく仕組み化」といった、ビジネス分野でのベストセラー本も出版されています。
これらも「識学」を根底としたマネジメント理論に基づかれて執筆されたものです。識学に興味がある方は、その第一歩として安藤氏の著書を読んでみるのも良いでしょう。
1時間におよぶ無料相談もあり!
識学は、その基幹理論を学ぶ「識学マスタートレーニング」の一部を無料で受講できます。そこでは、「部下が育たない」「思い通りに組織が成長しない」といった自身が抱える組織上の問題に対し、識学を用いながら解決に導くヒントをもらえるのだとか。無料にもかかわらず、一時間もの相談が行えるのは驚きです。
実施は、訪問またはWeb会議にて行われます。原則は1名での相談ですが、上長・経営者同席で2名以上での相談も可能なので、必要に応じて問い合わせてみましょう。
申し込みはフォームから必要項目を入力するだけ。あとは担当者から日程調整の連絡が来るのを待ちましょう。
「識学」導入の口コミ・感想
「識学」のコンサルティングサービスを利用した皆さんがWeb上に残した口コミ・感想もチェックしてみました。リアルな声は、きっと参考になると思います。
評価者の感情や感覚を抜きにした、数値ベースの人事評価が可能になりました。また、必要な時に適材適所の人員配置もできるようになり、組織として生産性が向上しています。経営者と従業員の意識のズレがなくなって、トップダウン型の企業と相性がいいです。
各人の仕事のプロセスが見えにくいリモートワーク主体の企業には、特におすすめできると思います。社員の強み・適性を考慮した人事評価制度を構築できました。結果として、モチベーションの維持や、離職率の低下につながっています。
従業員の育成よりも経営者の育成を主眼に置くマネジメント理論で、中小企業の経営者や個人事業主に向きます。従業員の主体性が乏しくなる傾向がある点は、工夫が必要かもしれません。
「識学」の基本サービス利用料金
「識学」の基本サービス利用料金は、サポート体制によって異なります(基本料金:22万~66万円/月・税込)。くわしくは、識学社に見積りを依頼すると良いでしょう。
まずは、先ほどご紹介した「識学無料相談」を利用してみると良さそうですね。
「識学」の基本情報
▲ダイヤモンド社から出版されている安藤社長の著書は、いずれもビジネス分野書籍のベストセラー。
サービス提供会社 | 株式会社識学 |
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所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎2-9-3 大崎ウエストシティビル1階 |
代表者 | 代表取締役社長:安藤 広大 |
設立 | 2015年3月 ※2019年2月に東証マザーズ(現・東証グロース)市場に上場 |
問い合わせ先 | ・電話:03-6821-7560 (平日8:30〜17:30まで受付) ・Web:公式サイト「お問い合わせ」ページ |
公式サイト | https://corp.shikigaku.jp/ |
※最新の情報は、公式サイト等で都度ご確認をお願いします。