
ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、醸造文化と歴史が息づく地、愛知県半田市をご紹介します。半田市観光協会のタケウチさんおすすめのドライブコースです。
この街には、明治時代に建てられたビール工場の「半田赤レンガ建物」や、200年の歴史を持つ酒蔵を改装した「國盛 酒の文化館」など、歴史的建造物が点在。また、「ごんぎつね」の作者・新美南吉の記念館や、ユネスコ無形文化遺産に登録された祭りで知られる神前神社など、文化的な魅力も満載です。
知多半島の新鮮な海の幸を味わえるグルメスポットも備えた、歴史と文化、美食が調和した大人のドライブコースとなっています。
▼今回ご紹介する半田市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
半田市ドライブコース
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出発点 住吉町駅| 約2分(400m)
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スポット1 半田赤レンガ建物| 約5分(1.3km)
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スポット2 回転鮨 魚太郎 半田店| 約5分(1.0km)
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スポット3 國盛 酒の文化館| 約10分(3.3km)
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スポット4 新美南吉記念館| 約15分(5.8km)
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スポット5 神前神社
半田市は、伊勢湾と三河湾に挟まれた知多半島に位置する地。醸造業で栄えた歴史と、それを今に伝える建物が織りなす独特の街並みは、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。
各スポット間は車で5〜15分程度と、ゆったりとした時間配分で巡ることができます。それでは、歴史的建造物や文学、グルメなど、様々な魅力が詰まった各スポットを詳しくご紹介していきましょう。
スポット1:半田赤レンガ建物(住吉町駅から車で約2分)
最初に訪れるのは「半田赤レンガ建物」。1898(明治31)年に「カブトビール」の製造工場として誕⽣した建物です。明治時代に建てられたレンガ建物としては日本で五本の指に入る規模を誇ります。外壁に残る戦時中の銃弾の跡は、この地が歩んできた歴史を静かに物語っています。
館内に足を踏み入れると、明治時代に本格ドイツビールの製造を目指して作られ、大手4大ビールメーカーに果敢に挑戦した半田生まれの幻のビール、カブトビールにまつわる歴史的資料や当時の道具が展示されています。
建物内のショップでは、かつて製造されていたカブトビールの復刻版を購入することができます。レトロでおしゃれなパッケージも魅力のこのビールは、一般的な銘柄とは一線を画す、濃い色合いと際立つコクが特徴。ビール通も満足の、本格的な味わいを楽しむことができます。
施設名 | 半田赤レンガ建物 |
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所在地 | 愛知県半田市榎下町8 |
駐車場情報 | 無料駐車場あり(ナゴヤハウジングセンター半田会場と共用) |
営業時間 | 9:00~22:00 カフェは9:00~18:00 |
定休日 | 年末年始 |
スポット2:回転鮨 魚太郎 半田店(半田赤レンガ建物から車で約5分)
続いてはランチに向かいましょう。
「回転鮨 魚太郎(うおたろう)半田店」へ。知多半島の新鮮な海の幸と、酢づくりの街でもある半田ならではのシャリの味わいは、訪れる人の舌を魅了しています。
この知多半島を中心に5つの漁港でセリ権を持ち、鮮度にこだわる魚屋である魚太郎ならではの魚介が味わえます。圧倒的な鮮度でその日一番の地魚を握ります。魚太郎でしか食べられない鮨を半田店で。
知多半島の食文化を、目でも舌でも楽しめる「回転鮨 魚太郎 半田店」。会話に花を咲かせながら、極上のランチタイムをお過ごしください。
店舗名 | 回転鮨 魚太郎 半田店 |
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所在地 | 愛知県半田市中村町1丁目33-2 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【平日】10:00~21:00(15:00~17:00は中休み) 【土日祝】10:00~21:00 |
定休日 | 年中無休 |
スポット3:國盛 酒の文化館(回転鮨 魚太郎 半田店から車で約5分)
お腹を満たしたあとに向かうのは、約200年にわたって使われていた酒蔵を活用した博物館「國盛(くにざかり) 酒の文化館」。蔵のまちとして、日本酒でも栄えた半田市の歴史に触れられる施設です。
ここでは日本酒の製造工程を丁寧に学ぶことができ、展示物だけでなく、映像上映や試飲体験も可能です(要・事前予約)。特に「半田郷(はんだごう)」は、現代の飲みやすさを追求した日本酒とは一線を画す、米の旨味を存分に引き出した本格派の逸品として知られています。また、ノンアルコールの梅シロップもあるので運転手の方も一緒に楽しめます。
館内では、さまざまなサイズの日本酒をはじめ、梅酒や甘酒なども購入できるので、お土産選びも兼ねて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 國盛 酒の文化館 |
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所在地 | 愛知県半田市東本町2-24 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:00〜16:00(入館受付は15:30まで) |
休館日 | 木曜日(祝日の場合は翌日)、お盆、年末年始 |
スポット4:新美南吉記念館(國盛 酒の文化館から車で約10分)
次の目的地は「新美南吉(にいみ なんきち)記念館」。童話「ごんぎつね」の作者として知られる、半田市出身の児童文学者・新美南吉の世界を体感できる施設です。
館内では、南吉が実際に生活していた和室が忠実に再現されており、作家の日常に思いを馳せることができます。展示室には、南吉の作品世界を象徴する愛らしいキツネのオブジェが所々に隠されており、それらを探し出す楽しみも。
ショップ&カフェ「ごんの贈り物」も、ぜひ覗いてみてください。キツネをモチーフにした可愛らしいグッズの数々は、思わず手に取りたくなるものばかり。カフェメニューも充実しており、特に「あんまき」は必食の一品。厚めのクレープのような生地にあんこを巻いたあんまきは、実は南吉自身も愛したスイーツとして知られています。
秋になると、記念館近くの「矢勝川(やかちがわ」沿いに、約300万本もの彼岸花が咲き誇ります。これは、新美南吉の世界観を表現しようと、地域の人々が想いを込めて植え続けてきたもの。開花の時期に合わせ「ごんの秋まつり」も開催されるので、季節が合えば足を運んでみてはいかがでしょうか。
施設名 | 新美南吉記念館 |
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所在地 | 愛知県半田市岩滑西町1丁目10-1 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館時間 | 9:30~17:30 |
定休日 | 月曜日、毎月第2火曜日(祝日・振替休日の時は開館し、その次の開館日が休館)、年末年始 |
スポット5:神前神社(新美南吉記念館から車で約15分)
この旅の最後に訪れる「神前(かみさき)神社」は、港町である亀崎地区のシンボル的存在です。かつて海運で栄えたこの地域の守り神として、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。
二人並んで境内をゆったりと歩き、心穏やかなひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
なお、神前神社では、5月に伝統行事「潮干祭(しおひまつり)」が行われます。祭りの山車が海中まで入っていくという他に類を見ない勇壮な光景は、港町ならでは。「亀崎潮干祭の山車行事」として国の重要無形民俗文化財に指定され、また全国三十三箇所の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
神社を中心とする⻲崎地区は、歴史ある建物の多い、まるでタイムスリップしたかのような趣を感じさせる情景。神社近くの半田運河沿いには歴史的な蔵が建ち並び、その佇まいは往時の賑わいを今に伝えています。参拝の後には、ぜひまち歩きも楽しんでみてください。
施設名 | 神前神社 |
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所在地 | 愛知県半田市亀崎町2-92 |
駐車場情報 | 専用無料駐車場あり |
半田市ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 |
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主な観光スポット | スポット1:半田赤レンガ建物
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スポット2:回転鮨 魚太郎 半田店
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スポット3:國盛 酒の文化館
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スポット4:新美南吉記念館
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スポット5:神前神社
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半田市観光協会の問い合わせ先
名称 | 半田市観光協会 |
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住所 | 愛知県半田市東洋町1-8(アイプラザ半田内) |
問い合わせ | 0569-32-3264 |
公式ページ | https://www.handa-kankou.com/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。