【和歌山県日高川町ドライブデート】和歌山最古の寺院や、やまびこの聖地を巡る旅

和歌山県日高川町でドライブデートにおすすめのスポットをお探しの方へ。日高川町観光協会の前田さんおすすめのドライブコースをご紹介します。歴史と文化、そして山間に湧く癒しの温泉が織りなす魅力的なルートです。

今回ご紹介するコースは、和歌山最古の寺院である道成寺を起点に、朝ドラで話題となった山うな丼が味わえる「美山温泉 愛徳荘」、声の反響が美しいやまびこの聖地「ヤッホーポイント」、そしてとろみのある泉質が特徴の美山の湯まで。約4時間半かけてゆっくりと巡る、自然と文化が調和した贅沢なドライブコースとなっています。

日高川町ならではの魅力に触れながら、二人だけの特別な思い出を作ってみませんか。

▼今回ご紹介する和歌山県日高川町ドライブコースの見どころ

和歌山県日高川町ドライブコースの見どころ

和歌山県日高川町ドライブコース

<和歌山県日高川町ドライブコース>
  • 道成寺駅
    ↓約3分(700m)
  • スポット1:道成寺
    ↓約40分(31.2km)
  • スポット2:美山温泉 愛徳荘
    ↓約5分(1.7km)
  • スポット3:ヤッホーポイント
    ↓約10分(4.3km)
  • スポット4:美山の湯

緑豊かな山々と清らかな川に囲まれた和歌山県日高川町には、都会の喧騒を忘れさせてくれるような隠れた癒しスポットが点在しています。寺院から温泉、そして自然が織りなす絶景まで、約40kmのドライブコースは、二人だけの贅沢な時間を過ごすのにぴったりの環境。各スポット間の移動では、山の緑と川のせせらぎが織りなす絶景も楽しめます。

ここからは日高川町観光協会がセレクトした、一日で巡るドライブコースの各スポットを詳しくご紹介していきます。

スポット1:道成寺(道成寺駅から車で約3分)

道成寺・絵とき説法の様子・境内の桜

和歌山が誇る最古の寺院、道成寺(どうじょうじ)。ここでは、住職が絵巻を広げながら物語を読み聞かせる「絵とき説法」を体験できます。

語られるのは、僧・安珍と清姫の恋物語。清姫の執着が蛇となって安珍を焼き焦がすという悲劇的な結末を迎えますが、住職の軽妙な語り口で楽しみながら耳を傾けられるようになっています。「妻を宝とする」という仏教の教えを伝えるこの説法は一回約20分間で、一日に何度も実施されています。

説法を聞いた後は、国宝に指定されている三体を含む仏像群を見学しましょう。千手観音の一つ一つの手の形に込められた意味を解説する僧侶の話を聞きながら、荘厳な雰囲気に包まれた重要文化財の仏像群との静かな対話のひとときを過ごせます。

参拝の締めくくりには、寺院の歴史が詰まったお土産処へ。絵とき説法の物語にちなんだ心願成就のお守りや、釣鐘をかたどった「釣鐘饅頭」など、道成寺ならではの品々が並びます。

施設名 道成寺
所在地 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
駐車場情報 専用駐車場あり(有料)
拝観時間 9:00〜17:00
定休日 年中無休

スポット2:美山温泉 愛徳荘(道成寺から車で約40分)

美山温泉 愛徳荘・庭園・山うな丼

道成寺から約40分車を走らせると、「美山温泉 愛徳荘」に到着します。食事どころを備えた愛徳荘が誇る名物メニュー「山うな丼」は、日高川町がNHK朝ドラ「純ちゃんの応援歌」の主人公の出身地として設定されたことにちなむ珠玉の一品です。

じっくりと焼き上げた大ぶりの椎茸を鰻に見立て、秘伝の甘辛いタレで丁寧に仕上げた創作料理は、ドラマに登場したメニューを再現したもの。山里の恵みを存分に堪能できる味わいとなっています。

愛徳荘の魅力は、この「山うな丼」だけに留まりません。元来、手打ちうどんの名店として地元で愛されてきた歴史があり、その技は今も脈々と受け継がれています。食物繊維が豊富に含まれた「幸せの玄うどん」に加え、コシのある麺と丁寧に引き出された出汁が魅力のきつねうどんやカレーうどんも絶品です。うどんにサクサクの揚げたて天ぷらを添えた一品は、まさに黄金のハーモニーと言えるでしょう。

嬉しいことに、価格はどれも良心的。うどんは800円台からと手軽で、日替わり定食は950円、ちょっと贅沢な小鍋御膳でも1,200円程度。評判の山うな丼も950円と、気軽に立ち寄れる価格帯となっています。椎茸の風味と手打ちうどんの味わいを存分に楽しみたい方には、山うな丼とうどんのセットがおすすめです。

施設名 美山温泉 愛徳荘
所在地 和歌山県日高郡日高川町初湯川202番地
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 11:00〜17:00(日帰り利用)
定休日 第2木曜日 年末年始

スポット3:ヤッホーポイント(美山温泉 愛徳荘から車で約5分)

ヤッホーポイント・椿山レイクブリッジ

「美山温泉 愛徳荘」から車で5分ほどの距離にある「ヤッホーポイント」は、椿山ダムを見下ろす半島に佇む、やまびこの研究家をも魅了した“聖地”です。「声がとても美しく響く場所」と太鼓判を押されたヤッホーポイントは、訪れる人々の心をつかむ人気スポットへと生まれ変わりました。

この場所が声にかける「魔法」は、自然が織りなす絶妙な環境条件にあります。叫び声を放つ位置と、その声が舞い戻ってくる壁との距離は約300メートル。近すぎれば声とやまびこが重なり、遠すぎれば反響が弱まるというやまびこの世界で、理想的な条件を整えています。さらに、声の通り道には障害物が少なく、周辺に民家もないため、心置きなく大きな声を響かせることができるのです。

ヤッホーポイントに向かう「椿山レイクブリッジ」のたもとには駐車スペースがあります。山々に囲まれた静寂の中で、自分の声が美しく響き渡る瞬間は、この山里ドライブでしか味わえない思い出となることでしょう。

スポット名 ヤッホーポイント
所在地 和歌山県日高郡日高川町初湯川
駐車場 専用駐車場あり(無料)
※ヤッホーポイントに向かう「椿山レイクブリッジ」のそばに駐車スペースあり

スポット4:美山の湯(ヤッホーポイントから車で約10分)

美山の湯の外観と温泉

ヤッホーポイントから川の上流に向かって10分ほど車を走らせた場所に、隠れ家のような温泉「美山の湯」があります。日帰り入浴ができるこの温泉は、とろみのある独特の泉質が特徴。入浴後の肌のツヤの良さに、思わず顔がほころんでしまうかもしれません。

昭和の面影を色濃く残す建物は、どこか懐かしさがただようレトロな空間。休憩処では、深く沈み込むような柔らかなソファーや暖炉などアンティークな調度品が、心も体もほぐしてくれます。

また、施設の目の前を悠々と流れる川では、自然との調和を大切にした水遊び場が整備されています。穏やかな浅瀬は、夏場に涼をとるのにぴったりです。

施設名 美山の湯
所在地 和歌山県日高郡日高川町初湯川1587
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 12:00~19:00(最終受付:18:00)
定休日 月曜日

日高川町観光協会からのメッセージ

日高川町には、今回ご紹介したスポット以外にも魅力的な場所がたくさんあります。

道成寺から徒歩5分の場所にあるカフェ「relier(ルリエ)」は、2023年のオープン以来、旬の果実を使用したパフェや季節限定クレープ、かき氷など四季折々のメニューで人気を集めています。店内のおしゃれな雰囲気も人気の一因です。

日高川の地場産品に興味のある方は「道成寺」と「美山温泉 愛徳荘」の間にある「道の駅 SanPin中津」がおすすめです。みかんや採れたて野菜、イノシシやシカ肉などのジビエ商品が並んでいます。また、アユの一夜干しの冷凍パウチや、濃厚な旨味が詰まった子持ちアユの甘露煮のレトルトパックも販売されています。道の駅併設のレストランでは、食べ応えのある肉質と濃厚な旨味が特徴の特産品「ホロホロ鳥」を使った親子丼や照り焼き丼、焼き鳥も提供されていますよ。

さらに、日本一の紀州備長炭の生産地としても知られるこの地域では、町のあちこちで炭焼き窯からゆっくりと煙が立ち上る風情ある景観を楽しむこともできます。

和歌山県日高川町ドライブコースのまとめ

おすすめの回り方
  • 全行程:約4時間半
  • スポット間の移動:山の緑と川のせせらぎを楽しむドライブ
  • 総距離:約40km
  • 道中は緑豊かな山々と清らかな川に囲まれた癒しの風景が広がる
主な観光スポット スポット1:道成寺
  • 和歌山最古の寺院で国宝指定の仏像を所蔵
  • 住職による「絵とき説法」が人気(約20分、1日複数回実施)
  • 釣鐘をかたどった「釣鐘饅頭」など特色あるお土産
スポット2:美山温泉 愛徳荘
  • 朝ドラ「純ちゃんの応援歌」で話題となった「山うな丼」(950円)を提供
  • 地元で愛される手打ちうどんの名店としての歴史
  • 良心的な価格設定(うどん800円台〜、小鍋御膳1,200円程度)
スポット3:ヤッホーポイント
  • やまびこの研究家も太鼓判を押す「声が美しく響く聖地」
  • 声とやまびこの距離が約300mという理想的な条件
  • 赤い吊り橋「椿山レイクブリッジ」を渡ってアクセス
  • 周辺に民家がなく心置きなく声を響かせられる
スポット4:美山の湯
  • とろみのある独特の泉質が特徴
  • 昭和の面影を残すレトロな空間とアンティークな調度品

日高川町観光協会の問い合わせ先

名称 日高川町観光協会
住所 和歌山県日高郡日高川町大字土生160
問い合わせ https://hidakagawa-kanko.jp/contact/
公式ページ https://hidakagawa-kanko.jp/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。