【姫路ドライブデート】世界遺産と幻想的な夜景で彩る大人の上質な1日旅

ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、世界遺産・姫路城を中心に、歴史と現代が調和する兵庫県姫路市をご紹介します。400年以上の歴史を誇る白亜の名城から、1,000年の時を刻む古刹、幻想的なイルミネーションまで五感で楽しむ贅沢な旅路が広がります。姫路フィルムコミッションの森脇さんおすすめの、約7〜8時間のドライブコースです。

▼今回ご紹介する姫路市ドライブスポットの見どころ

姫路市ドライブコース

世界に誇る姫路城から山間の書寫山圓教寺（しょしゃざん えんぎょうじ）、そして活気あふれる市街地の表情まで。約1日かけて巡るこのコースでは、悠久の歴史と新しい魅力が織りなす、姫路ならではの多彩な景色との出会いが待っています。

桜咲く春から紅葉の秋まで、四季折々の表情を見せる各スポットは、特別な時間を過ごすドライブデートにぴったり。世界遺産に始まり、幻想的な夜景で締めくくる、魅力あふれる各スポットを見ていきましょう。

スポット1：姫路城（JR姫路駅から車で約8分）

ドライブデートの始まりは、威風堂々とそびえ立つ姫路城です。400年以上の時を経て、建造当時の姿をほぼそのまま今に伝え、世界遺産にも登録されている姫路城は、日本が世界に誇る名城の一つです。

春になれば、白亜の天守に寄り添うように咲き誇る桜の花々が、訪れる人々の心を魅了します。そんな姫路城の新たな表情に出会えるのが3月下旬から秋頃まで運航される和船めぐり（料金：大人1,500円）。約30分かけて城の南側を巡る和船の旅では、ゆったりと流れる時間の中で、普段は目にすることのできない水面からの城の姿を体感できます。

船頭の粋な語りに耳を傾けながら、肩が触れ合うほど近い距離で過ごす30分は、何物にも代えがたい思い出となるでしょう。とりわけ桜の季節には、水面近くから見上げる花と城の共演が、まるで一幅の絵のような美しさを醸し出し、二人の心に鮮やかに刻まれるはずです。

また、ここ姫路城には思い出の一枚を撮影するフォトジェニックなスポットも随所に点在。三国堀（さんごくぼり）に設置された撮影用カメラスタンドからは、天守と小天守（こてんしゅ）が織りなす絶妙なアングルでの撮影が可能。西の丸庭園からは優美な城の全景を、そして備前丸（びぜんまる）からは、まるで天に向かって伸びていくかのような迫力あるショットを収めることができます。

さらに、数々の時代劇や映画のロケ地としても名高い姫路城では、フィルムコミッションによる詳細なロケ地情報をひめじロケ地マップで提供。お気に入りの作品の舞台を探訪しながらの城内散策は格別な経験になるでしょう。

スポット2：書寫山圓教寺（姫路城から車で約16分）

姫路城の華やかさを味わった後は、静謐な空気が流れる書寫山圓教寺（しょしゃざん えんぎょうじ）へ。西の比叡山の名で親しまれるこの古刹へは、姫路城から20分弱の心地よいドライブで到着します。

山麓の専用駐車場に車を預けたら、空中散歩のような気分で楽しめるロープウェイの旅が始まります。播磨灘に映える姫路の街並み、晴れた日には遠く瀬戸内海の島々まで、まるで絵葉書のような美しい景色が見えるはず。この空中散歩は、会話も景色も、すべてが特別なものに感じられることでしょう。

1,000年以上の歴史が息づく寺院群の中でも、必見は摩尼殿（まにでん）。秋には、境内全体が錦を纏ったかのように色づく紅葉が見物です。眼下に広がる山々や紅葉が織りなす風景は、絶景という言葉がふさわしい美しさで、山寺の厳かな雰囲気と相まって、まるで天上の別世界に迷い込んだかのような感動を覚えます。

また、ハリウッド映画「ラストサムライ」でトム・クルーズと渡辺謙の運命的な出会いの場面が撮影されたことでも知られ、今なお国内外問わず多くの映画ファンが訪れています。

スポット3：みゆき通り商店街周辺（書寫山圓教寺から車で約20分）

書寫山圓教寺での癒しの時間の後は、活気あふれる姫路の中心街へ。歴史ある街並みには、様々な飲食店が並び、地元の美食を楽しむことができます。

駅周辺の目抜き通り、みゆき通り商店街周辺には、地元の人たちが通う飲食店の数々が軒を連ねます。播州の新鮮な食材を活かした郷土料理から、モダンな創作料理まで、その数なんと50軒以上。さまざまなジャンルのグルメを楽しむことができます。

古くからこの地で愛され続ける老舗の和食店では、代々受け継がれてきた伝統の味を。そして地元の人々が通い詰める隠れた名店では、ここでしか味わえない逸品との出会いが待っています。

観光客にうれしいのは、多くの店舗が写真付きメニューを用意し、丁寧な接客で迎えてくれること。初めての方でも気軽に入店できる親しみやすい雰囲気も、このエリアならではの魅力です。

特別な日のお食事なら、混雑を避けて落ち着いた時間を過ごせる11:30頃もしくは、13時以降の来店がおすすめ。ふたりの大切な時間をより充実させるなら、窓際の席や個室があるお店を事前に予約しておくのが賢明でしょう。

スポット4：日本玩具博物館（みゆき通り商店街から車で約28分）

みゆき通り商店街の飲食店でお腹を満たした後は、日本玩具博物館へ。江戸時代から現代まで、日本を中心に世界中の6,000点もの玩具たちが織りなす夢の空間です。ブリキの響きとともに蘇る懐かしい記憶、あるいは「こんな素敵なおもちゃがあったのか！」という新鮮な驚きを感じるでしょう。ここは世代を超えて、誰もが童心に還れる特別な場所です。

常設展示は6,000点ですが、6棟の館内には約9万点もの玩具が眠っており、定期的に展示替えされています。展示室には、日本の郷土玩具やひな人形などの伝統玩具、明治、大正、昭和、平成、令和とその時代の子どもたちを夢中にしたおもちゃが、まるで時代の証人のように丁寧に並べられています。

さらに、日本だけでなく、動物の骨などで作られた北アメリカやアジアの玩具など世界約160の国と地域の玩具資料も展示されています。定期的に開催される特別展示では、普段は公開されていない珠玉のコレクションとの出会いも。

館内を巡るのに必要な時間は約1時間。初めて見るおもちゃへの驚きや、懐かしのおもちゃを前にお互いの思い出話に花を咲かせながら、二人で童心に返る特別なひとときを過ごせるでしょう。思い出の品々との再会に心を奪われ、語らいに夢中になれば、気がつくと予定より長く滞在していることもあるかもしれません。

訪れる人それぞれの心に、それぞれの思い出が宿る日本玩具博物館。あなたにとっての特別な一品との出会いが、きっとここで待っているはずです。

スポット5：大手前通り（日本玩具博物館から車で約27分）

日本玩具博物館での思い出を胸に、いよいよドライブデートのフィナーレは姫路市の中心エリアへ。

JR姫路駅と姫路城を結ぶ大手前通り沿いのお店や周辺の商店街では地元の人々の活気に満ちた、個性豊かな飲食店や雑貨店との出会いが待っています。老舗蒲鉾店では「城下町ドッグ」、クラフトビール店でホットドッグなど食べ歩きできる店舗も多数。セレクトショップやアンティーク雑貨店のショーウィンドウを覗きながらの気ままな散策も、また格別の楽しみです。

観光の締めくくりに欠かせないお土産選びには、アクセス至便な姫路駅構内や駅に隣接したピオレ姫路内の店舗がおすすめ。地元の誇る特産品から伝統工芸品まで、豊富な品揃えの中から、旅の思い出となる一品を選べます。

駐車場は、便利な大手門駐車場をはじめ、姫路城周辺や駅周辺のコインパーキングなど、複数の選択肢があります。混雑時には周辺の駐車場も視野に入れておくと安心です。

また、例年冬になると姫路駅周辺の商業施設を中心に各所でイルミネーションが行われます。中でも大手前通り全線（約890ｍ）で開催される「Himeji大手前通りイルミネーション」は、翼を広げた白鷺をモチーフとしたSNS映えスポットの設置や、普段歩くことができない車道から姫路城とイルミネーションを同一視野で楽しめる非日常空間を体験できる歩行者天国の実施など多くの人々で賑わいます。手を繋ぎながら歩く光の道は、特別な一日の完璧なエンディングとなるでしょう。

昼と夜、それぞれの表情を持つこの通りは、あなたの旅の思い出に、忘れられない1ページを加えてくれます。

姫路フィルムコミッションからのメッセージ

姫路市は、中国自動車道、山陽自動車道などの高速道路網の充実により、大阪、岡山、京都方面からの快適なアクセスを実現しています。特に世界遺産・姫路城は、姫路駅からわずか8分という抜群のロケーションにあり、初めての方でも迷うことなく、城下町散策の第一歩を踏み出せるはずです。

四季折々の表情を見せる姫路ですが、とりわけ春の訪れとともに最高の輝きを放ちます。天空に向かって伸びる白亜の天守閣と、その周りを優美に彩る桜の花々は、まさに絵画のような美しさです。

また、5月下旬の姫路お城まつりでは、華やかな大名行列が大手前通りを埋め尽くす中、時代劇さながらの光景が広がります。さらに6月下旬には初夏の訪れを告げる「姫路ゆかたまつり」が開催され、浴衣を着て姫路駅から姫路城までたくさん並んだ夜店巡りが楽しめます。

ぜひ、それぞれの時期に合わせて訪れていただき、さまざまな姫路の魅力に触れてみてください。詳しくは「姫路観光ナビ　ひめのみち」をご覧ください。

姫路市ドライブコースのまとめ

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