都会の喧騒を離れ、心癒されるドライブコースをお探しのカップルへ。今回は、徳島県那賀町(なかちょう)の山間部を巡る絶景ドライブデートコースをご紹介します。那賀町観光協会の岩川さんおすすめの、贅沢なドライブルートです。
今回ご紹介するのは、美しい那賀川の清流に寄り添うように続く国道195号線沿いのロマンチックなドライブコース。息をのむような川口ダムの湖畔風景、地元の味覚を堪能できる道の駅、木のぬくもりに包まれた美術館、そして「世界一美しいコンビニ」と称される芸術的空間まで。
清涼な山の空気を胸いっぱいに吸い込み、小鳥のさえずりと清流のせせらぎに耳を傾ける旅。春には桜が、初夏には約1万株ものアジサイが、秋には「日本の紅葉百選」に選ばれた高の瀬峡が、二人の思い出に彩りを添えます。
日常では味わえない、自然を感じる特別な一日を、大切な人と過ごしてみませんか。
▼今回ご紹介する徳島県那賀町ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
徳島県那賀町ドライブコース
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出発点 那賀町観光協会| 約15分(11.3km)
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スポット1 川口ダム| 約3分(2.1km)
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スポット2 道の駅 もみじ川温泉| 約3分(850m)
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スポット3 那賀町山のおもちゃ美術館| 約50分(38.8km)
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スポット4 木頭カフェ西宇森| 約12分(8.0km)
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スポット5 未来コンビニ
豊かな自然を満喫する今回のルート。天気が良ければ、ぜひ車の窓を開けてお楽しみください。柔らかな木漏れ日や鳥のさえずり、山の奥へと進むにつれて透明度を増す清流の様子など、多くの発見と感動に出会えるでしょう。
また、ここならではの美味も見逃せません。ランチには、郷土料理や地元の魚が味わえるレストランを。午後のひとときには、特産品の柚子などをメニューに盛り込んだカフェをご紹介します。
それでは、那賀町の魅力が詰まった各スポットを、詳しくご案内していきましょう。
スポット1:川口ダム(那賀町観光協会から車で約15分)
最初の目的地は、那賀町の自然美を堪能できる「川口ダム」です。湖畔に整備された遊歩道「スマート回廊」は、湖面の輝きと緑の山々を間近に楽しめる絶景スポット。車窓から眺めるドライブコースとしてはもちろん、デートの雰囲気を盛り上げたいなら、車を停めて二人で手を繋ぎながら散策するのもおすすめです。特に湖面に映る青空や緑を眺めながらの散歩は、会話が自然と弾む特別な時間になるでしょう。
特に春、湖畔に連なる桜並木が満開になる様は見事。その花が静かな湖面に映り込む様子は、まるで一枚の絵画のようです。
また初夏になると、川口湖周辺には約1万株ものアジサイが咲き誇ります。別名「あじさい湖」とも呼ばれる景色は圧巻。青や紫、ピンクなど様々な色彩が湖畔の緑と美しく調和し、カップルでの記念撮影にも最適です。アジサイの開花時期には、ダムもライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれます。二人で散策すれば、素敵な思い出になるでしょう。
施設名 | 川口ダム |
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所在地 | 徳島県那賀郡那賀町吉野イヤ谷 |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料) |
スポット2:道の駅 もみじ川温泉(川口ダムから車で約3分)
スマート回廊をめぐる途中、源泉100%の温泉も楽しめる「道の駅 もみじ川温泉」に立ち寄ってみましょう。休憩を兼ね、地元で採れた新鮮な野菜やお土産を見て回るのも、楽しいひとときです。
また施設内には、川口ダム湖を一望できるレストランもあります。ここで少し早いランチタイムにしませんか。
このレストランでは、地元の食材を使った伝統料理を味わうことができます。特に注目は、那賀町の郷土料理「かきまぜ」。金時豆入りのこのちらし寿司は、ここならではの味わいです。
また、那賀川の清らかな水にしか生息しない希少な魚「アメゴ(一般名:アマゴ)」を使ったお寿司や定食も、カップルで分け合って味わいたい特別な一品。アメゴは清流に住む高級魚で、「身がふっくらとしていて、一般的な川魚のアユよりも骨が少なく食べやすい」と評判。デートで気を遣いたい時にもぴったりの繊細な美味しさです。
遊び心満載の「ダムカレー」も人気メニューの一つです。川口ダムを模したライスの上からルーを注ぐと、まるで実際のダム放流のよう。目にも舌にも楽しいランチタイムをお過ごしください。
施設名 | 道の駅 もみじ川温泉 |
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所在地 | 徳島県那賀郡那賀町大久保字西納野4-7 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
レストラン営業時間 | 11:00~21:00(L.O. 20:30) |
休館日 | 毎月第3火曜日 |
スポット3:那賀町山のおもちゃ美術館(道の駅もみじ川温泉から車で約3分)
ランチタイムの後に向かうのは「那賀町山のおもちゃ美術館」。古くから林業が栄えた那賀町ならではの、森林の魅力や自然の豊かさを感じられるこの施設。
ここに並ぶ木のぬくもりあふれるおもちゃは、地元産の木材で作られたもの。鑑賞するだけでなく、実際に手に取って触れることができます。
木のおもちゃに触れることで、お互いの幼い頃の思い出話に花が咲いたり、美しい木目や職人技に感嘆したり。「おもちゃ」という名前からは想像できない洗練された空間は、カップルの会話を自然と弾ませ、大人同士のデートスポットとして絶好の場所です。ここで過ごす時間は、日常では見せない相手の新たな一面を発見するきっかけになるかもしれません。
あわせて、隣接する「相生(あいおい)森林美術館」もご紹介します。こちらでは、木彫や木版画など“木”をテーマにした美術品を展示。自然と芸術が見事に融合した作品たちは、感性を刺激する特別な体験を提供してくれます。
施設名 | 那賀町山のおもちゃ美術館 |
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所在地 | 徳島県那賀郡那賀町横石字大板35番地 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館時間 | 【通常】 9:30~16:30 ※最終入館受付 16:00 【7/1~8/31】 9:30~17:00 ※最終入館受付 16:30 |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12/27〜1/1 ※お盆期間(8/12〜8/15)の月曜日は開館 |
スポット4:木頭カフェ西宇森(那賀町山のおもちゃ美術館から車で約50分)
「那賀町山のおもちゃ美術館」から次のスポットまでは、約50分のドライブタイム。でも、この移動時間こそが二人だけの会話を楽しむ贅沢な時間です。特に道中には「日本の紅葉百選」に選ばれた「高の瀬峡」があり、窓の外の景色はデートをより盛り上げてくれるでしょう。秋には赤や黄色に染まるもみじと渓谷が織りなす絶景が広がりますが、新緑の季節や夏の清流も十分に美しく、車内からの眺めに思わず会話が途切れる瞬間も。移動中にお気に入りの音楽を流せば、きっと特別なドライブになるはずです。
そして、この旅の最後に訪れるのは、山あいに佇む「木頭(きとう)カフェ西宇森(にしうもり)」です。杉材を豊富に使用した建物は、森の中に溶け込むモダンな空間を創り出しています。外観から内装まで緻密に計算された設計により、自然との調和を見事に実現しながら、洗練された都会的な雰囲気も醸し出しています。
メニューには地元産の素材を使った品々が並びます。人気のスイーツドリンクの「木頭柚子アインシュペナーコーヒー」は、地元産の木頭ゆずの香りとコーヒーがマッチした唯一無二のおいしさ。「木頭ゆずしおラーメン」も、木頭ゆずの爽やかな風味と、コクと塩味のバランスが絶妙です。50分の移動時間の後なら、小腹も空いているかもしれません。ぜひ特製メニューを試してみてはいかがでしょうか。
施設名 | 木頭カフェ西宇森 |
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所在地 | 徳島県那賀郡那賀町木頭西宇森廻り1-2 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 木曜日・土曜日 |
スポット5:未来コンビニ(木頭カフェ西宇森から車で約12分)
「木頭カフェ西宇森」の後、さらに12分ほど車を走らせて、ぜひ訪れて頂きたい場所があります。
それが「未来コンビニ」。一般的なコンビニのイメージを覆す「世界一美しいコンビニ」というコンセプトで建てられたこの建物は、洗練された木造デザインと自然光が織りなす芸術作品のような佇まい。
お互いの感性を語り合うきっかけにもなるこの建築美は、インスタ映えするカップルの記念撮影スポットとしても最適です。実際に、世界三大デザイン賞の1つである「Red Dot Design Award 2021」をはじめ、数々の賞に輝いている本物の芸術空間。日常的なコンビニでの買い物さえも、特別な体験に変えてくれる場所です。
店内では通常のコンビニ商品に加え、那賀町特産の柚子を使用したソフトクリームなど、この地でしか味わえない特別なアイテムとの出会いも楽しめますよ。
施設名 | 未来コンビニ |
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所在地 | 徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1 |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料) |
営業時間 | 11:00〜17:30 |
定休日 | 水曜日 |
徳島県那賀町ドライブコースのまとめ
コース概要 | 全行程:約5〜6時間 国道195号線沿いの山間部を巡る贅沢なドライブコース
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主な観光スポット | スポット1:川口ダム
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スポット2:道の駅 もみじ川温泉
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スポット3:那賀町山のおもちゃ美術館
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スポット4:木頭カフェ西宇森
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スポット5:未来コンビニ
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那賀町観光協会の問い合わせ先
名称 | 那賀町観光協会 |
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住所 | 徳島県那賀郡那賀町和食郷字南川104-1 那賀町役場内 |
問い合わせ | 0884-62-1198 |
公式ページ | https://i-naka.jp/ instagram:https://www.instagram.com/ naka.kanko/ |

新聞記者としてスポーツ取材を中心に四半世紀のキャリアを持つ。現在は多様なジャンルの取材を手がける傍ら、大学院に籍を置きスポーツメディアや社会とスポーツの関係を研究する日々を送る。