
三重県伊賀市が誇る特別なドライブコースをご紹介します。伊賀上野観光協会の安田さんがおすすめの本コースは、世界的に有名な忍者文化から、老舗の郷土料理、さらには雄大な自然まで、この地ならではの多彩な魅力を一日で堪能できる特別なルートです。
忍者の技を間近で見られる博物館から始まり、創業150年超の老舗での伝統料理、爽やかな高原散策、地元で愛されるカフェでの休憩など、バラエティに富んだ内容となっています。
「関西の軽井沢」とも称される自然豊かな青山高原がある伊賀市で、二人だけの特別なドライブデートを楽しんでみませんか。
▼今回ご紹介する伊賀市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
伊賀市ドライブコース
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出発点 伊賀鉄道・上野市駅| 約3分(450m)
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スポット1 伊賀流忍者博物館| 約2分(750m)
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スポット2 田楽座わかや| 約50分(34.7km)
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スポット3 青山高原| 約40分(34.6km)
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スポット4 hanamori coffee stand| 約13分(5.3km)
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スポット5 敢國神社
伊賀鉄道・上野市駅を起点とする本コースでは、伊賀の魅力を存分に味わえる5つのスポットを巡ります。忍者文化の神髄に触れる体験から、地元の人々に愛され続ける美食の数々まで、この土地でしか出会えない特別な時間が待っています。
上野市駅をスタートし、まずは忍者文化を体感できる伊賀流忍者博物館へ。ここで戦国時代から受け継がれる忍びの技と知恵に触れた後は、創業150年を超える老舗で伝統の豆腐田楽を堪能。続いて「関西の軽井沢」と称される青山高原で爽やかな高原の風を感じ、地元で愛されるカフェでひと休み。そして最後は、忍者ゆかりの敢國神社(あえくにじんじゃ)でお参りを。
名阪国道からのアクセスも良好で、カップルでのドライブデートにも最適。伊賀上野の魅力を余すことなく体験できる、贅沢な時間の始まりです。
スポット1:伊賀流忍者博物館(伊賀鉄道・上野市駅から車で約3分)
ドライブコースの最初の目的地は、伊賀上野が世界に誇る忍者文化を体験できる伊賀流忍者博物館です。年末年始を除き年中無休のこの施設では、歴史の闇に包まれた忍者の世界を、様々な角度から体験できます。
館内最大の見どころは、忍者による迫力満点の実演ショー。手裏剣打ちの実演や本物の忍具、刀などを使用したここでしか観ることができない忍者の技、技術の数々が間近で見られる貴重な機会です。ショーの開催スケジュールは公式ホームページで確認できますので、訪問前のチェックをお忘れなく。
江戸時代の面影を残す忍者屋敷エリアも、必見のスポット。平日は時間制のガイド付きツアーで、土日祝日は自由見学スタイルで楽しめます。どちらの場合も、屋敷の各所に配置された忍者の案内人が、実演を交えながら解説してくれます。
展示ホールでは、忍者の歴史や文化に関する貴重な文献、実際に使用されていた道具や武器などを見学可能。さらに、手裏剣打ち体験コーナーでは、忍者の技を自らの手で試すことができます。
歴史ある忍者文化を、見て、触れて、体験できる忍者の聖地として、海外からも多くの観光客が訪れる人気スポット。忍者との触れ合いを通じて、非日常の世界への没入感を存分に味わえる、唯一無二の博物館です。
施設名 | 伊賀流忍者博物館 |
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所在地 | 三重県伊賀市上野丸之内117 |
駐車場情報 | 駐車場あり(有料) ・上野公園第1駐車場・だんじり会館駐車場・城北駐車場 |
営業時間 | 【平日】 10:00〜16:00(最終受付15:30) 【土日祝】 10:00〜16:30(最終受付16:00) |
休業日 | 12/29〜1/1 |
スポット2:田楽座わかや(伊賀流忍者博物館から車で約2分)
忍者文化に触れた後は、伊賀上野の郷土料理を代表する名店「田楽座(でんがくざ)わかや」へ。創業は150年超で、その建物は文化財に指定。店内からは、歴史と伝統を大切に守り続けてきた老舗の矜持が感じられます。
看板メニューの豆腐田楽は、店主自らが丹精込めて作る自家製豆腐を使用した逸品。竹串に刺した豆腐に特製の田楽味噌を塗り、炭火でじっくりと焼き上げる過程で立ち上る香ばしい香りは食欲をおおいにそそります。外はこんがりと香ばしく、中はしっとりの絶妙な火加減で、素材本来の味わいを存分に引き出しています。
季節の移ろいとともに変化する味噌の種類も、この店ならではの楽しみ。春には爽やかな香りの木の芽味噌を使用するなど、四季折々で風味の変化が楽しめます。お吸い物や香の物が付いた田楽定食もあり、ヘルシーでありながら満足感のある食事を楽しむことができます。
普段の生活ではなかなか出会えない本格的な豆腐田楽。歴史ある建物の趣と、丁寧に作られる伝統の味わいが調和した、伊賀上野ならではの贅沢なランチタイムが過ごせるでしょう。
店名 | 田楽座わかや |
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所在地 | 三重県伊賀市上野西大手町3591 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【昼】11:00〜14:00(LO) 【夜】17:00〜20:00(LO) |
店休日 | 月曜日(祝日の場合翌日) |
スポット3:青山高原(田楽座わかやから車で約50分)
ランチの後は、「関西の軽井沢」の愛称で親しまれる青山高原へ。広大な田園風景が広がる絶好のドライブルートを巡ります。道中の伊賀鉄道伊賀線の車両が時おり並走する区間では、ローカル線沿線ならではの懐かしい風景が心を和ませてくれます。
この地域で最も標高の高い場所の一つである青山高原に流れている空気は、市街地とは一味違うもの。市街地より気温が低く、夏場は避暑地としての魅力も抜群。澄んだ空気と爽やかな風に包まれながら、日常から解き放たれる心地よさを味わえます。
高原内に整備された公園には、ゆったりと景色を楽しめる展望スポットが点在。伊勢湾方面に広がる壮大な眺望は、訪れる人の心を癒してくれます。天気の良い日には遠くに富士山のシルエットを望むこともできます。
市街地の喧騒を離れ、大自然に囲まれた心地よい空間が広がる青山高原。爽やかな風を感じながらのんびりと過ごせる、ドライブデートの醍醐味を味わえるスポットです。
名称 | 青山高原 |
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所在地 | 三重県伊賀市勝地 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
スポット4:hanamori coffee stand(青山高原から車で約40分)
高原からのくねくねとした山道を下ること約40分。爽やかな高原散策の後は、地元で愛される隠れ家的カフェhanamori coffee stand(ハナモリコーヒースタンド)へ。この店の真の魅力は手作りの揚げパンにあります。4~5種類のバリエーションを揃えた揚げパンは、地元の人々から熱い支持を得ている逸品です。
一般的な揚げパンとは一線を画す、ふんわりとした軽やかな食感が特徴。甘さを抑えた上品な味わいは、甘いものが苦手な人でも楽しめるでしょう。どこか懐かしさを感じる素朴な味わいと、食べ飽きない絶妙な味付けで、思わず何個も手が伸びてしまいそう。
店内にはゆったりとしたイートインスペースが用意されており、できたての揚げパンと丁寧に淹れられたこだわりのコーヒーとのペアリングを楽しめます。テイクアウトにも対応しており、お土産用の商品も充実。地元の人々が日常的に立ち寄る様子からも、この店の確かな実力が伺えます。
観光客も地元の人々と同じように寛げる温かな雰囲気も魅力です。ドライブの途中で、ほっと一息つける理想的な休憩スポットです。
店名 | hanamori coffee stand |
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所在地 | 三重県伊賀市上野西町3370 西町や かかん内 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
店休日 | 不定休(年末年始休業) |
スポット5:敢國神社(hanamori coffee standから車で約13分)
ドライブコースの締めくくりに向かうのは、伊賀の一宮として古くから信仰を集める敢國(あえくに)神社。伊賀流忍者の名門として知られる服部氏とは深い縁をもつことで知られており、毎年11月には服部氏にちなんだ「黒党(くろんど)まつり」が執り行われます。
参道を歩くと、神社の随所に忍者文化との融合を感じることができます。特に目を引くのは、巻物型や黒色が基調の忍者をモチーフにしたお守り。おみくじも通常とは一味違い、数字と愛らしい忍者キャラクターが描かれた特別仕様となっています。
境内とその周辺は季節の移ろいとともに表情を変え、夏には深い緑に包まれ、秋には鮮やかな紅葉が境内を彩ります。歴史と自然が調和した落ち着きのある空間は、訪れる人の心を穏やかに癒してくれるでしょう。
施設名 | 敢國神社 |
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所在地 | 三重県伊賀市一之宮877 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【社務所開設時間】 8:30~16:00 【祈祷受付時間】 9:00~15:00 |
休業日 | なし |
伊賀市ドライブコースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:伊賀流忍者博物館
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スポット2:田楽座わかや
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スポット3:青山高原
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スポット4:hanamori coffee stand
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スポット5:敢國神社
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伊賀上野観光協会の問い合わせ先
名称 | 一般社団法人伊賀上野観光協会 |
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住所 | 三重県伊賀市上野丸之内122-4 |
問い合わせ | 0595-26-7788 |
公式ページ | https://www.iga-guide.com/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。