
ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、雄大な自然と歴史ロマンが息づく新潟県魚沼市をご紹介します。魚沼市観光協会の観光案内担当者さんおすすめのドライブコースです。
JR浦佐駅を起点に、神秘的な奥只見湖での遊覧船クルーズ、遊び心あふれるレイクハウスでのランチ、「日本のミケランジェロ」と称えられた石川雲蝶の至高の芸術、そして心温まる温泉まで。約7時間かけてゆったりと巡る、魅力的な周遊ルートとなっています。
この土地ならではの物語に触れながら、思い出深い一日を過ごしてみませんか。
▼今回ご紹介する魚沼市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
魚沼市ドライブコース
- 浦佐駅
↓約1時間(40.1km) - スポット1:奥只見湖遊覧船
↓徒歩約15分(1.4km) - スポット2:奥只見レイクハウス
↓約1時間(36.4km) - スポット3:西福寺(開山堂)
↓約10~20分(4.8〜12.7km) - スポット4:青島温泉・神湯温泉
春から秋にかけてベストシーズンを迎える魚沼市のドライブコース。特に5月から7月初旬には、深い緑と残雪が描く鮮やかなコントラストという、この地域ならではの絶景との出会いが待っています。
途中立ち寄る各スポットでは、800年前の歴史ロマンや芸術の至宝、さらには越後三山を望む温泉など、この土地だからこそ味わえる贅沢な時間が紡がれていきます。それでは、魅力あふれる各スポットを詳しくご紹介していきましょう。
スポット1:奥只見湖遊覧船(JR浦佐駅から車で約1時間)
奥只見シルバーラインを抜けて奥只見湖へたどり着いたら、遊覧船で心落ち着く40分間の旅へ出かけましょう。湖上を優雅に進む遊覧船は、アメリカミシシッピ川の貸客船がモチーフとなったそうです。運航スケジュールによって使用される船舶は異なりますが、特に、最大300人が乗船可能な「ファンタジア号」は、そのスケール感とロマンチックな雰囲気で人々を魅了します。
奥只見湖の魅力は、移りゆく四季の表情です。中でも5月から7月初旬には、この地域ならではの絶景に出会えます。深い緑に染まりゆく山々と、その頂(いただき)に残る雪のコントラストは見事です。この鮮やかなコントラストが描き出す自然の芸術には、感動せずにはいられないでしょう。
なお、遊覧船の運航は5月下旬からスタートします。ゴールデンウィーク期間中は運休となりますので、訪問の際は運行スケジュールをご確認ください。
スポット名 | 奥只見湖遊覧船 |
---|---|
所在地 | 新潟県魚沼市湯之谷芋川1317-10(奥只見ダム無料駐車場) |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料) ※乗り場は駐車場から歩いて15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 ※ご希望のコースの運航スケジュールに合わせ、余裕をもってお越しください |
定休日 | なし |
スポット2:奥只見レイクハウス(奥只見湖遊覧船乗場から徒歩15分)
湖上の旅の余韻に浸りながら、次に訪れるのは奥只見レイクハウス。ここで待っているのは、楽しさと美味しさを兼ね備えたランチメニューです。
その注目の一品は「流れるダムカレー」。ダムさながらに盛り付けられたご飯とカレールーを隔てるソーセージを抜くと、ルーが流れだす仕掛けになっています。遊び心あふれるこのカレー、味わいは、スパイスが効いた本格派です。
奥只見レイクハウスの大きな窓の向こうに広がるのは、威風堂々とそびえ立つダムの姿。人工物であるコンクリートの壁面と、自然が描く深い緑のコントラストが生み出す景色は、まさに圧巻。清々しい空気に包まれた環境で、ゆったりとした贅沢な時間が流れています。
館内をふと見れば、平安時代の装束に身を包んだ背の高い男性のパネルがあります。この男性は、尾瀬三郎藤原房利(おぜさぶろうふじわらのふさとし)。今をさかのぼること約800年前、時の権力者である平清盛と争った末に都を追われ、魚沼の地にたどり着いたといわれています。
背の高いイケメンだったと伝えられている尾瀬三郎。歴史のロマンに思いを馳せながら、この等身大パネルと記念撮影はいかがでしょうか。
店舗名 | 奥只見レイクハウス |
---|---|
所在地 | 新潟県魚沼市奥只見 |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:30~16:30(お食事は、10:00~15:00ラストオーダー) |
定休日 | 不定休 ※11月中旬以降は冬期休業 |
スポット3:西福寺(開山堂)(奥只見レイクハウスから車で約1時間)
ランチの後はゆったりと車を走らせ、魚沼市が誇る芸術の至宝、西福寺へ向かいましょう。重厚な門をくぐり、本堂に一歩足を踏み入れるとそこには、思わず息をのむ光景が広がっています。
まるで天空から舞い降りたかのような精緻な彫刻群が広がっています。それらは「日本のミケランジェロ」と讃えられた幕末の天才彫刻師・石川雲蝶の手によって生み出されたものです。薄暗い本堂内に漂う静寂の中、ゆっくりと見上げる天井彫刻の姿は、言葉では言い表せないほどの迫力。繊細かつ大胆な彫刻技法で描き出された世界は、見る者の心を震わせます。
幻想的な空気に包まれた本堂で、ゆっくりと時が流れていきます。彫刻の一つひとつに込められた物語に想いを馳せながら、二人で過ごす静かなひとときは、きっと特別な思い出として心に刻まれることでしょう。
施設名 | 西福寺(開山堂) |
---|---|
所在地 | 新潟県魚沼市大浦174 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
拝観時間 | 【4月~11月】9:00~15:30(拝観終了16:00) 【12月~3月(冬期)】10:00~15:00(拝観終了15:30) |
定休日 | 基本的には無し ※冬期の平日&年末年始(12/28~1/5)は、前日までに要予約 ※冬期の平日&年末年始(12/28~1/5)は、予約がなければ休み |
スポット4:青島温泉・神湯温泉(西福寺から車で約10~20分)
魅力的なスポットを巡る旅の締めくくりは、心身の疲れを優しく癒す温泉時間。この地域に点在する日帰り温泉の中から、2か所をご紹介します。
高台にある「青島温泉 見晴らしの湯こまみ」は、その名の通り、見晴らしの良さが大きな魅力です。開放感あふれる露天風呂に身を委ねると、目の前に越後三山の雄大な山容が広がります。温かな湯に浸かりながら眺める景色は、日常では味わえない贅沢なひとときです。
一方の「神湯温泉 神湯とふれあいの里」は、近隣の山々に住む神をもてなしたという言い伝えが残る温泉です。平成29年に大改修が行われ、施設は新しく快適。石組み造りの露天風呂では、目の前に心和む里山の風景を眺められます。しっかりとした屋根も付いているので、雨の日でも安心です。
施設名 | 青島温泉 見晴らしの湯こまみ |
---|---|
所在地 | 新潟県魚沼市青島2083-1 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:00~20:30 |
定休日 | 毎週火曜日(祝日の場合は営業)、12月31日 |
施設名 | 神湯温泉 神湯とふれあいの里 |
---|---|
所在地 | 新潟県魚沼市清本583 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:00~22:00(21:00受付終了) |
定休日 | 月1回休館日あり(HPをご参照ください) |
魚沼市観光協会からのメッセージ
スタート地点のJR浦佐駅から、最初に向かう名所「奥只見湖(おくただみこ)」、そしてランチに訪れる「奥只見レイクハウス」へは、「奥只見シルバーライン」を利用します。冬期(1~3月中旬頃)は奥只見シルバーラインが閉鎖となるため、ぜひ、春~秋に訪れてください。
全長22km、19本ものトンネルが並ぶこの道は、奥只見ダム建設時に資材を運ぶため整備された道。トンネルの、ひたすら続くオレンジ色の灯りに照らされ、異世界へトリップするような雰囲気のドライブを楽しめます。
また、奥只見湖遊覧船も11月初旬~5月下旬までは休業となり、12月下旬~1月初旬と3月下旬~5月上旬はエリアが「奥只見丸山スキー場」として営業します。冬の絶景と雪上の楽しみをご用意していますので、今回のドライブで魚沼市が気に入られたなら、今度はウインタースポーツを満喫しに訪れてみてください。
魚沼市ドライブコースのまとめ
コース概要 |
|
---|---|
主な観光スポット | スポット1:奥只見湖遊覧船
|
スポット2:奥只見レイクハウス
|
|
スポット3:西福寺(開山堂)
|
|
スポット4:温泉施設
|
|
おすすめフォトスポット
|
魚沼市観光協会の問い合わせ先
名称 | 魚沼市観光協会 |
---|---|
住所 | 新潟県魚沼市吉田1144 |
問い合わせ | 025-792-7300 |
公式ページ | https://www.iine-uonuma.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。