
名古屋近郊の魅力を心ゆくまで楽しむドライブデートをお探しの方へ。今回は、愛知県稲沢市を舞台に、歴史・文化・自然が織りなすドライブコースをご紹介します。
東名高速道路一宮ICからスタートするこのコースでは、千年の歴史を誇る神社から、地元出身の洋画家の軌跡を伝える美術館、そして夕陽に輝く木曽川の絶景まで、5つの魅力的なスポットをゆったりと巡ります。
日常から離れた贅沢な休日を堪能できる、稲沢市観光協会の古川さんおすすめのコースです。
▼今回ご紹介する稲沢市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
稲沢市ドライブコース
- 一宮IC
↓約10分(4.5km)
- スポット1:尾張大國霊神社
↓約5分(1.6km)
- スポット2:美濃路稲葉宿本陣跡ひろば
↓約5分(1.7 km)
- スポット3:ピッツェリア アリス
↓約5分(1.4 km)
- スポット4:稲沢市荻須記念美術館
↓約20分(9.8km)
- スポット5:サリオパーク祖父江
歴史が息づくまち並みと文化芸術的な空気が見事に調和した稲沢市。このコースでは、バラエティ豊かな見どころを、ゆったりと楽しむことができます。
また、ランチには、地元素材をふんだんに使用するピッツェリアをご紹介。ここならではの味わいを堪能できるでしょう。
名古屋近郊を代表するハイウェイ、東名高速道路の一宮ICから始まる、約5~6時間の心躍る旅へ。各スポットの魅力を、詳しくご紹介していきます。
スポット1:尾張大國霊神社(一宮ICから車で約10分)
一宮ICから最初の目的地までは約10分の距離です。その途中にはJR貨物東海支社があり、このあたりでは、普段目にすることの少ない貨物列車や機関車を間近で見ることができます。鉄道ファンなら早くも気持ちが盛り上がってくるでしょう。
お目当てのスポットは、1000年以上の歴史を誇る、荘厳な佇まいの「尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)」。地元の人達には「国府宮神社 (こうのみやじんじゃ)」と呼ばれ親しまれています。
境内に一歩足を踏み入れると、まず重要文化財に指定された楼門が出迎えてくれます。朱塗りの柱と重厚な屋根が織りなす威厳ある姿は、訪れる人々の心を凛と引き締めます。
尾張大國霊神社には「なおいぎれ」という厄除けのお守りがあります。これは「はだか祭」として知られる「儺追神事(なおいしんじ)」の際に祈祷を受けた布を裂いたもので、ここでしか手に入らない特別なお守りとして人気を集めています。
施設名 | 尾張大國霊神社(国府宮神社) |
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所在地 | 愛知県稲沢市国府宮一丁目1番1号 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
スポット2:美濃路稲葉宿本陣跡ひろば(尾張大國霊神社から車で約5分)
次に向かうのは「美濃路稲葉宿(みのじいなばじゅく)本陣跡ひろば」。江戸時代に美濃街道の本陣(※)があった場所を、街道観光の拠点施設として整備した歴史公園です。
(※)宿場の中で、身分の高い人が泊まった宿
歴史公園内の建物には、当時の街道文化を伝える展示物が並んでいます。建物内部は火曜日と金曜日のみ観光ボランティアガイドによる案内と共に見学可能です。ドライブでの訪問が火曜日もしくは金曜日であれば、ぜひ建物内も見学してみてはいかがでしょうか。
また、この本陣跡から数百メートルのところには、平安時代を代表する女流歌人・赤染衛門の歌碑が並ぶ「赤染衛門歌碑公園」があります。2024年の大河ドラマ「光る君へ」にも登場し注目を集めた赤染衛門の足跡に、思いを馳せることができる貴重な史跡です。
施設名 | 美濃路稲葉宿本陣跡ひろば |
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所在地 | 愛知県稲沢市小沢二丁目913 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館時間 | 9:00〜17:00 (広場はいつでも利用可能) |
ガイド在館時間 | 火曜日・金曜日(祝日及び年末年始を除く)の10:00~15:00 |
休館日 | 月、水、木、土日 (広場はいつでも利用可能) |
スポット3:ピッツェリア アリス(美濃路稲葉宿本陣跡ひろばから車で約5分)
ランチには、稲沢市で人気のイタリアンのお店「ピッツェリア アリス」をご紹介します。
同店をオープンした現オーナーは、ヨーロッパや東京・名古屋の有名ホテルなどで修行を重ねた経歴の持ち主。「訪れた人に、幸せなひと時を味わってほしい」という思いを大切に、お店作りをしています。
料理には、地元農家から仕入れる新鮮な野菜を中心に、減農薬・低添加物にこだわった食材が使用されています。メニューは、ピザやパスタ、リゾット、ステーキなど多彩。2名以上で注文できる「スペシャルサービスセットメニュー」も人気です。
木を基調にした温かみがありほどよくカジュアルな店内で、大切な人とホッとするランチタイムを過ごしてはいかがでしょうか。
店舗名 | ピッツェリア アリス |
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所在地 | 愛知県稲沢市大塚南3丁目63 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~21:00 (L.O. 20:30) |
店休日 | 年中無休 |
スポット4:稲沢市荻須記念美術館(ピッツェリア アリスから車で約5分)
次に向かう「稲沢市荻須記念美術館」は、稲沢の地から世界的な芸術家へと羽ばたいた、荻須高徳(おぎすたかのり)画伯の足跡を伝える施設です。
東京美術学校を卒業後パリへ渡って活躍した荻須画伯は、その卓越した画風と温かな人柄で、フランス画壇からも深い信頼を寄せられました。第二次世界大戦後、最初にフランスへの入国を許可された日本人の一人であったという事実も、画伯の芸術と人間性が国境を超えて認められていた証といえるでしょう。
館内最大の見どころは、まるでタイムスリップしたかのような感覚を覚える、パリのアトリエ復元施設です。画伯が情熱を注いだ創作の場が細部まで忠実に再現され、その息遣いさえ感じられるよう。また常設展示室では、代表作「金のかたつむり」をはじめとする数多くの油彩画が、訪れる人々の心を魅了します。
佐伯祐三や藤田嗣治といった、同時代に渡仏した日本人画家たちと肩を並べ、独自の芸術世界を築き上げた荻須画伯。その精神は、この美術館に確かに息づいています。美術に造詣の深いカップルにはもちろん、パリの薫り漂う芸術空間を味わいたいお二人にも、おすすめの文化スポットです。
施設名 | 稲沢市荻須記念美術館 |
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所在地 | 愛知県稲沢市稲沢町前田365番地8 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)、はだか祭の日 |
スポット5:サリオパーク祖父江(稲沢市荻須記念美術館から車で約20分)
最後の目的地は「サリオパーク祖父江」。木曽川沿いの祖父江地区に立地する、3つの公園の総合愛称です。
公園内に整備された散策ゾーンは、その緑豊かな風景で訪れる人々を魅了します。目に映る自然を味わい、会話を楽しみながら歩いてみてはいかがでしょうか。また秋には、河川敷一面に彼岸花が咲き誇り、圧巻の光景が広がります。
穏やかな水面は、アクティビティの格好のフィールドにもなっています。水面には、SUP(スタンドアップパドルボード)や、ウインドサーフィンに興じる人の姿も多数。さらに、全国的にも珍しい河畔砂丘(※)の「祖父江砂丘」では、ビーチサッカーを楽しむ人々の歓声が響き渡ります。
(※)河川の流域に沿って形成される砂丘
そして夕暮れ時、伊吹山の山並みを彩る夕日が静かな水面に映り込む瞬間は、まるで絵画のような美しさです。大切な人と共に過ごすロマンチックな時間を、より印象的なものにしてくれることでしょう。
施設名 | サリオパーク祖父江 |
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所在地 | 愛知県稲沢市祖父江町祖父江 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【4月1日~6月30日】 9:30~17:00 【7月1日~8月31日】 9:30~19:00 【9月1日~3月31日】 9:30~17:00 ※駐車場は8:00に開場 |
休園日 | 毎月第2月曜日(休日の場合は直後の平日)※8月は第4月曜日 12月31日、1月1日 |
稲沢市観光協会からのメッセージ
今回のドライブコースは、時間にゆとりを持たせた観光プランになっています。歴史ある古いまち並みに心を惹かれましたら、寄り道などもしながら、さまざまな発見をお楽しみください。
また、稲沢市ならではのお土産としておすすめしたいのが、地元で愛される老舗和菓子店「花乃屋菓子舗 」です。このお店は、名物の「銀杏もなか」など、地域特産の銀杏を贅沢に使用した和菓子を展開しています。大切な方への手土産や旅の思い出に、ピッタリの一品が見つかるのではないでしょうか。
稲沢市ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 |
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主な観光スポット | スポット1:尾張大國霊神社(国府宮)
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スポット2:美濃路稲葉宿本陣跡ひろば
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スポット3:ピッツェリア アリス
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スポット4:荻須記念美術館
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スポット5:サリオパーク祖父江
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季節のおすすめ |
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立ち寄りスポット |
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稲沢市観光協会の問い合わせ先
名称 | 稲沢市観光協会 |
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住所 | 愛知県稲沢市朝府町15-12 稲沢市産業会館内 |
問い合わせ | https://www.inazawa-kankou.jp/inquiry |
公式ページ | https://www.inazawa-kankou.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。