
都会の喧騒を離れ心安らぐドライブデートを楽しみたい方へ。今回は息を呑むような美しい仁淀(によど)ブルーと伝統文化が息づく高知県いの町をご紹介します。いの町観光協会の竹村さんおすすめのドライブコースです。
いの町は高知県の中央部にある町で、特産品の「土佐和紙」が全国的に有名です。神秘的な青さを誇る仁淀川の絶景から、1000年以上受け継がれる土佐和紙の伝統文化、そして地元の食材を存分に味わえるレストランなどなど。このエリアには特別な思い出を刻む多彩なスポットが点在しています。
豊かな自然と伝統文化が息づくいの町でふたりだけの特別な思い出を作りましょう。
▼今回ご紹介するいの町ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
仁淀川の美しい景観を巡る、いの町ドライブコース
- 天神インターチェンジ
↓約5分(1.1km)
- スポット1:いの町紙の博物館
↓約5分(2.3km)
- スポット2:畑山ガーデン
↓約10分(8.5km)
- スポット3:土佐和紙工芸村くらうど
↓約5分(2.4km)
- スポット4:名越屋沈下橋(なごやちんかばし)
↓約30分(25.9km)
- スポット5:にこ淵
天神インターチェンジから始まる今回のドライブコースでは、土佐和紙の手すき体験や、仁淀川ならではの川辺のアクティビティが楽しめます。地元で愛される絶品グルメに舌鼓を打って、仁淀川がもたらす絶景の数々を巡ります。
各スポット間の移動は車で5〜10分とコンパクトです。名越屋沈下橋(なごやちんかばし)から「にこ淵」への移動のみ30分ほど時間を要しますが、整備が行き届いた綺麗な道を進むのでストレスフリーで快適なドライブが楽しめますよ。
それではいの町が誇る5つの魅力的なスポットを順番にご紹介していきます。
スポット1:いの町紙の博物館(天神インターチェンジから車で約5分)
天神インターチェンジからわずか5分で最初の目的地の「いの町紙の博物館」に到着します。
いの町紙の博物館ではいの町の特産品である土佐和紙の歴史や製造工程が学べます。土佐和紙と共に発展を遂げた「いの町」を知るのにも適した施設になっていますよ。
いの町観光協会の竹村さんおすすめの見どころは、和紙製造道具の展示です。伝統工芸を彷彿させる緻密な道具の数々は、上質な土佐和紙を製造するための試行錯誤の結晶で、当時の人々の卓越した技術力を感じることができます。
いの町紙の博物館では和紙すき体験をすることができ、手の動きや原料の量で仕上がりが変わる繊細で奥の深い和紙の世界に触れることができます。
和紙すき体験の時間は約20分で紙が乾くまでの時間(目安:1時間)は、館内の見学やショッピングでゆっくりと過ごしましょう。和紙でできたピアスや可愛らしいアクセサリーなどお土産にぴったりな品々が豊富に取り揃えられていますよ。
施設名 | いの町紙の博物館 |
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所在地 | 高知県吾川郡いの町幸町110-1 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料:50台) |
開館時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 月曜(祝日の場合は翌日休、12月27日〜翌1月4日休) |
スポット2:畑山ガーデン(いの町紙の博物館から車で約5分)
いの町紙の博物館で和紙の世界に触れたらランチへ向かいましょう。「畑山ガーデン」は週末になると多くのお客さんで賑わう人気のピザ屋です。
地元野菜を中心に旬の野菜を使用したバリエーション豊富なピザがラインナップされています。畑山ガーデンの看板メニューは野菜の量がなんと300g、8種類の野菜が入った「野菜たっぷりピザ」です。1枚でもボリューム満点、カップルでシェアしていただきましょう。
畑山ガーデンはドリンクメニューにも力を入れており、四季折々の果物を使ったジュースやスムージーは絶品で、その時期だけの特別な味わいが楽しめます。季節によっては高知県の特産品の「ぶんたん」を使ったドリンクも登場しますよ。
店内には庭園のようなテラス席もあり癒しの空間が広がります。心安らぐ温かみのある雰囲気の中で特性ピザとドリンクを心ゆくまで満喫してくださいね。
施設名 | 畑山ガーデン |
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所在地 | 高知県吾川郡いの町波川98 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:30〜15:30(ラストオーダー15:00) ※ピザ生地がなくなり次第閉店 |
店休日 | 月曜(月曜日が祝祭日のときは翌日休み) |
スポット3:土佐和紙工芸村くらうど(畑山ガーデンから車で約10分)
畑山ガーデンでお腹を満たしたら次なる目的地の「土佐和紙工芸村くらうど」へ。土佐和紙工芸村くらうどは宿泊施設やレストラン、直売所やSPAが揃った複合施設です。
豊富なアクティビティも用意されており、ランタン作りや押し花を散りばめた愛らしいデザインの和紙が作れる紙すき体験、のどかな棚田や仁淀川の眺めが楽しめる里山散策などが楽しめます。
いの町観光協会の竹村さんイチオシのアクティビティは「ゴリ釣り」と「仁淀川の石探し」です。ゴリとはハゼに似た姿の川底にいる魚で、簡単な仕掛けで釣ることができます。カップル同士で楽しむことができる川遊びなのでおすすめですよ。
仁淀川の石探しもいの町ならではの体験です。多様な地層を通過する仁淀川には、赤、緑、ベージュ、グレーと、まるで宝石箱をひっくり返したような色とりどりの石が川辺に広がります。地質の多様性がもたらすこの光景は仁淀川ならではの特徴で、神秘的な「仁淀ブルー」を生み出す秘訣でもあります。
思い出の品としてお気に入りの綺麗な石をお土産にすることもできますよ。
直売所にある「紫黒(しこく)うどん」は人気商品で、アクティビティで小腹が空いたら是非ともいただきたい一品です。古代米の紫米を練り込んだ手打ちうどんは、その美しい色合いと深い味わいが特徴で地元の人々も魅了しています。
いの町の大自然に浸る贅沢な時間をふたりで楽しんでくださいね。
施設名 | 土佐和紙工芸村くらうど |
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所在地 | 高知県吾川郡いの町鹿敷1226 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料:60台) |
営業時間 | 9:00〜21:00 ※各施設によって営業時間が異なります。 |
店休日 | 水曜(繁忙期は休日なし) |
スポット4:名越屋沈下橋(土佐和紙工芸村くらうどから車で約5分)
次の目的地の「名越屋沈下橋(なごやちんかばし)」は仁淀川屈指の人気フォトスポットです。全長約191メートルで幅約3メートルの名越屋沈下橋は橋中央に車の待避場があり、地元の方々は譲り合いの精神のもと車の往来をしており、のどかな暮らしの一端が垣間見れます。
名越屋沈下橋は欄干のない姿が特徴的です。年に3~4回訪れる増水時、橋は名の如く仁淀川に沈下します。沈下時に欄干があると流木などの障害物が当たり橋自体の損壊に繋がる危険性があるため、このような外観になったそうです。
橋の端に腰かけたり橋の上で清流をバックに佇んでみたりと、どのようなポーズをとっても映える写真を収めることができると多くの人を魅了しています。川のせせらぎに耳を傾けながらリラックスタイムを過ごしてくださいね。
名越屋沈下橋は今でも地域の方の生活道なので、写真撮影や歩行時は安全面への配慮をくれぐれもお忘れなく。
施設名 | 名越屋沈下橋(なごやちんかばし) |
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所在地 | 吾川郡いの町勝賀瀬 名越屋沈下橋 |
駐車場情報 | 専用駐車場なし ※路肩に駐車できるだけのスペースあり |
スポット5:にこ淵(名越屋沈下橋から車で約30分)
名越屋沈下橋から30分ほどのドライブを楽しんだ先に待っているのは、仁淀川の支流にあたる「枝川川」にある仁淀ブルーの聖地「にこ淵」です。
にこ淵は美しく幻想的なブルーが見られる場所として知られており、四国屈指の観光スポットです。太陽の光が水面に差し込む瞬間、まるで魔法のように水面が神秘的な「仁淀ブルー」へと変化していく様は言葉を失うほどの美しさです。
太陽の光が注ぐ時間や光の角度によって変化する青の世界は幻想的で、1年を通して同じ青は見られないと言われています。この奇跡のような光景は太陽が真上に昇るタイミングで見ることができ、夏は午前11時頃、冬は午後1時頃が目安です。
季節に応じて変化する周囲の光景もにこ淵の魅力を更に引き立てます。夏には生命力溢れる新緑が青い水面を引き立て、秋には紅葉が仁淀ブルーと織りなす絶妙なコントラストを。冬になれば静寂の雪景色の中で、より一層神秘的な青さが楽しめます。
いの町観光協会の竹村さんいわく、ゴールデンウィークや夏場は混雑するので観光客の数が少ない傾向にある11月頃が狙い目のようですよ。
施設名 | にこ淵 |
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所在地 | 高知県吾川郡いの町清水上分2976-11 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
いの町観光協会からのメッセージ
いの町紙の博物館から畑山ガーデンへ向かう途中に「波川公園」があり、こちらもおすすめスポットです。
仁淀川の川辺まで降りることができるので、夏場でしたら靴を脱いで川に足を付けてみてください。ひんやりとしてとても気持ちが良いですよ。公園の隣には仁淀川橋があり、フォトスポットとしてこちらもおすすめです。
名越屋沈下橋からにこ淵に向かう道は綺麗に整備されているので快適なドライブが楽しめます。仁淀川の支流沿いをドライブすることになりますが、川の色が徐々に青に変わっていく様もドライブ中の楽しみですよ。
それぞれのスポットでしか味わえない特別なひとときをお楽しみいただき、ふたりにとって心に残る素敵な思い出を作ってくださいね。
いの町ドライブコースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:いの町 紙の博物館
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スポット2:畑山ガーデン
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スポット3:土佐和紙工芸村くらうど
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スポット4:名越屋沈下橋
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スポット5:にこ淵
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いの町観光協会の問い合わせ先
名称 | 一般社団法人いの町観光協会 |
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住所 | 高知県吾川郡いの町1692-9 |
問い合わせ | https://www.inofan.jp/contact/ |
公式ページ | https://www.inofan.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。