【愛媛県伊予市ドライブデート】絶景ロード「夕やけこやけライン」を巡る1日旅

絶景の宝庫、伊予市を巡る特別なドライブコースをお探しの方へ。今回は、「夕やけこやけライン」と呼ばれる国道378号沿いに広がる景勝地を巡るルートを、伊予市観光物産協会ソレイヨの宮脇さんにご紹介いただきます。

ルート上には、297段の石段から望む伊予灘の大パノラマ、愛媛県で初めて認定された「恋人の聖地」、かつて日本一海に近いといわれた「JR下灘駅」まで、写真映えするスポットが連なります。約25kmの道のりで、移りゆく海岸線の景色を存分に味わえるでしょう。

道中では、春の菜の花、夏のひまわり、冬の水仙と、訪れる時期によって異なる花々の景観も楽しめます。季節の魅力を満喫しながら、心に残る思い出の一日を過ごしてみませんか。

▼ご紹介する伊予市の夕やけこやけラインドライブの見どころ

伊予市の夕やけこやけラインドライブコース

海岸線を優雅にドライブしながら景勝地を巡る──。愛媛県が誇る絶景ロードの国道378号、通称「夕やけこやけライン」には魅力的な景観が点在しています。

眼前には、海と空が醸し出す壮大な自然のショーが広がります。青い海と空は、訪れる人の心を開放的な気分へと誘います。そして、「夕やけこやけライン」が最も輝きを放つのは夕暮れ時。国道沿いのどこからでも、水平線に沈む夕日を望むことができます。

1日の旅の締めくくりには、青空から夕焼けへと変化していく様子を眺めながらドライブすると良いでしょう。刻一刻と変わりゆく空の色彩と、それを鏡のように映し出す海面のグラデーションは、見る者の心を癒し、忘れられない思い出を紡いでくれるはずです。

ここからは、そんな時間を過ごせるドライブコースの楽しみ方をお伝えしていきます。

スポット1：三島神社（伊予市駅から車で約20分）

伊予市駅から南へと車を走らせ、「夕やけこやけライン」を通り約20分。海岸沿いから山間へと少し登った場所に佇む三島神社は、SNSで"映えスポット"として密かな注目を集めています。

参道には297段の石段が天へと続き、その途中にそびえる風格ある楼門が、悠久の歴史を物語ります。楼門をくぐり振り返れば、まるで一枚の絵のように広がる伊予灘の青い海に息を呑むはず。この荘厳な楼門と雄大な海のコントラストは、訪れる人々の心を捉えて離さない、珠玉の撮影スポットとなっています。

境内では、見慣れた狛犬の代わりに愛らしい亀の像が参拝客をお出迎え。この独特な守り神は、三島神社の建立に関わる伝説に由来します。神亀元年（724年）の創建と伝えられる神社は、背中に金色の幣を載せた一匹の亀が浜辺に現れ、そのまま森の奥へと入っていったことから建立。その亀が祀られることになったとされています。

2025年2月には、この絶景スポットに新たな魅力が加わりました。三島神社の宮司が手掛けるカフェ「水平線」です。丹精込めて一杯ずつハンドドリップで淹れられるコーヒーや、心温まる甘酒などをテイクアウトで楽しめます。カフェ前には開放的なテラススペースが設けられ、椅子に腰かけながら、壮大な景色に心を癒すことができます。

スポット2：ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」（三島神社から車で約5分）

三島神社から海に向かい車で約5分で、絶景スポットとして注目を集めるふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」に着きます。晴れわたる昼下がりには、まばゆいばかりの青い海と空が織りなす爽快な景色が広がります。

愛媛県で初めて「恋人の聖地」の認定を受けたこの地には、ハート型の穴が空いたモニュメントが鎮座。二人で手を添えて願いを込める「願い石」には、永遠の愛を育むという素敵な言い伝えが。多くの恋人たちが、この特別な場所で互いの絆を確かめ合っています。

道の駅内の「海山産直あさひさん」では、地元産みかんの味わいを閉じ込めた「夕焼けソフトクリーム」が人気を博しています。夕日をイメージした鮮やかなオレンジ色のソフトクリームは、まさにフォトジェニック。恋人たちが手にしたソフトクリームと一緒に写真を撮る姿は、このスポットならではの微笑ましい風景となっています。

また、道の駅の目の前にある砂浜に設けられた階段式護岸は「夕日の観覧席」とも呼ばれ、夕景を存分に楽しむことができます。砂浜のシンボルにもなっている円形のモニュメントには、神秘的な仕掛けが。春分と秋分の日には、その穴を通り抜けるように夕日が沈んでいく幻想的な光景が見られます。

スポット3：ふたみ渚のレストラン モンドブルー（ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」施設内）

ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」には、グルメな人々を満足させるお食事処もあります。それが、「ふたみ渚のレストラン モンドブルー」。店内の大きな窓越しに雄大な海景色。地元の新鮮な食材を活かした料理の数々は、目でも舌でも楽しめる至福のひとときを演出してくれます。

看板メニューの「シーモンドカレー」は、フランス語で「青い世界」を意味するレストラン名にちなんで考案されました。イカ墨で黒色に仕上げられた独特のルックスと、新鮮な魚介の旨みが凝縮された味わいが、多くのファンを魅了しています。

夏季限定で登場する「しらす丼」も、見逃せない人気メニュー。道の駅がある上灘地区で獲れた鮮度抜群のしらすをふんだんに盛り付けています。

さらに、パフェやケーキなどのスイーツメニューも充実。レトロプリンやアフォガート、ガトーショコラを含めた多彩なスイーツの数々は、訪れる人々の心をつかんで離しません。

スポット4：JR下灘駅（ふたみ渚のレストラン モンドブルーから車で約10分）

「ふたみ渚のレストラン モンドブルー」から車で約10分の距離にあるのが、かつて日本一海に近い駅といわれ、映画やドラマに度々登場したJR下灘駅。駅のホームから目の前に広がる大海原は、この地ならでは光景と言えるでしょう。

駅舎ではお土産屋さん「下灘商店」が週末限定で営業。猫のオリジナルキャラクターをあしらった商品をはじめ、キーホルダーのガチャガチャなど心躍るグッズが並びます。また2025年2月にはJR下灘駅の斜め前にお土産屋さん「下灘住宅」がオープンしました。お土産だけでなく地元特産の醬油を使用した人気の「しょうゆソフト」を味わうこともできます。

そして、この地を彩る美しい花々も見逃せません。夏になると、駅舎周辺はひまわりで彩られます。

また、そばを走る国道378号沿いには、地元の方々が愛情込めて育てる花畑が点在し、四季折々の彩りで訪れる人々の目を楽しませています。特に12月下旬から1月にかけては、駅から1kmほど先の山肌に広がる水仙畑が圧巻の景観を織りなします。一面に咲き誇る可憐な水仙の花は、初春の訪れを告げる風物詩となっています。

 JR下灘駅には、西へ徒歩3分ほどの場所に20台収容可能な臨時駐車場があります。人気スポットゆえ、週末は早々に満車となることも。満車の場合は路上駐車は避け、徒歩15分ほどの距離にあり一般開放されている「しもなだ運動公園」の駐車場を利用するようにしましょう。

スポット5：夕やけこやけライン（JR下灘駅に隣接）

JR下灘駅の景観を楽しんだ後の日が暮れかかる時間帯では、水平線に沈みゆく夕日が海面をオレンジ色に染め上げる絶景を「夕やけこやけライン」から楽しめます。南西の長浜エリアへ向かえば、刻一刻と変化する夕景を目の前にしながらドライブができます。

また、「夕やけこやけライン」は、四季折々に咲き誇る花々もその見どころの一つ。JR下灘駅から北東に進み3分ほどの距離にある閏住地区では、2月中旬から3月にかけて約200mもの菜の花畑が広がります。黄金の絨毯のような菜の花畑を、銀色と水色の列車が走り抜ける瞬間は、まさに絵画のような美しさ。多くのフォトグラファーが訪れる人気スポットです。

そして、季節の移ろいとともに、花々の主役も次々と交代していきます。5月のゴールデンウィークには、JR下灘駅から北東に約10分の距離にあるJR高野川駅の線路沿いに、鮮やかなつつじのトンネルが出現。列車がつつじの花に包まれながら駆け抜ける姿は、思わずシャッターを切りたくなる絶景です。

伊予市観光物産協会ソレイヨからのメッセージ

末永くこの景観を楽しんでいただくために、いくつかお願いがございます。

駐車場所については、必ず各スポットに設けられた専用駐車場をご利用ください。特にJR下灘駅周辺は駐車スペースが限られており、週末は混雑が予想されます。満車の際は、しもなだ運動公園の駐車場をご利用いただけますと幸いです。路上駐車は、地域にお住まいの方々の日常生活に支障をきたすため、どうかご遠慮ください。

この地を訪れる皆様には、地域の自然や文化、そして何より、ここに暮らす方々の生活を尊重する気持ちを持ってお過ごしいただければ幸いです。皆様の温かいご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。

伊予市の夕やけこやけラインドライブコースのまとめ

伊予市観光物産協会ソレイヨの問い合わせ先

使用画像提供：伊予市地域振興協議会