北海道・上富良野町ドライブデート完全ガイド！天空の温泉と絶景を巡る6時間コース

北海道上富良野（かみふらの）町で、特別なドライブデートを楽しみませんか。大雪山系十勝岳（とかちだけ）連峰の雄大な自然を背景に、SNSで話題のパノラマロードや、まるでジェットコースターのような道、さらには標高1,280mの温泉郷まで。この土地ならではの絶景スポットを巡る、魅力的なドライブコースをご紹介します。かみふらの十勝岳観光協会の課長・遠藤さんおすすめのとっておきの日帰りコースです。

▼今回ご紹介する上富良野町ドライブスポットの見どころ

絶景を巡る上富良野町おすすめドライブコース

上富良野駅を起点とするこのドライブコースは、写真映えする絶景ロードあり、こだわりの珈琲が楽しめるカフェあり、本格的な台湾料理のランチあり、さらには北海道一標高の高い温泉までと、カップルのドライブデートに理想的な要素が詰まっています。春の新緑、夏のラベンダー、秋の紅葉、冬の銀世界と、季節ごとに表情を変える風景も、このエリアならではの魅力。

それでは、上富良野の自然と文化が織りなす、魅力あふれる各スポットをご紹介していきましょう。

スポット1：パノラマロード江花（上富良野駅から車で約10分）

上富良野駅から車で約10分。そこには、大自然が描いた絵画のような絶景が待っています。十勝岳連峰へと一直線に伸びる「パノラマロード」は、その名の通り、壮大な眺めを体感できる特別な場所です。

まるで天空へと続くかのように見える真っ直ぐな道は、遥か彼方の十勝岳連峰へと吸い込まれていくような錯覚すら覚えます。この独特の景観は、写真愛好家たちの間で「映えスポット」として密かな人気を集め、特に山並みを背景に伸びる一直線の道路は、絵になるフォトスポットとして注目されています。

5kmにも及ぶこの絶景ロードは、四季折々の表情を見せてくれます。春から夏にかけては、道路両側に広がる牧歌的な農村風景が心を癒してくれます。

しかし、このロードが最も輝きを放つのは、秋から冬にかけてです。10月下旬から11月には、十勝岳連峰が色とりどりの紅葉に染まり、まさに北海道ならではの絶景が広がります。12月から2月頃の厳冬期には、純白の雪に覆われた景色が、まるで白銀の異世界へと誘うかのようです。晴れた日には、雪化粧をした木々が陽光を受けて煌めき、まさに冬の芸術作品ともいえる景観を作り出します。

撮影ポイントとして、路肩に車を停めることは可能ですが、他の観光客や地域の方々の通行を妨げないよう、細心の注意を払いましょう。この心遣いも、より良い旅の思い出づくりの一部となるはずです。

スポット2：江花珈琲焙煎所（パノラマロード江花から車で約5分）

パノラマロードの絶景に心を奪われた後は、香り高い珈琲で心を癒してみませんか。車でわずか5分。古民家をリノベーションした風情ある建物が姿を現します。そこに佇むのが、地元の人々から愛され続ける「江花珈琲焙煎所」です。

扉を開けた瞬間、ふわりと漂う焙煎の香り。その瞬間から、まるで珈琲の魔法にかけられたかのような心地よさに包まれます。世界各国から厳選された20種類以上のコーヒー豆は、どれも店主の目利きと情熱が詰まった逸品ばかり。

自家焙煎へのこだわりは並々ならぬもので、豊富な知識を持つスタッフが、一人ひとりの好みや気分に合わせて、最適な一杯を提供してくれます。「今日のおすすめは何ですか？」そんな何気ない会話から始まる珈琲選びも、この店ならではの楽しみ方です。

コーヒー豆はグラム単位で購入可能。お気に入りの味を見つけたら、おうちでゆっくり味わうために、あるいはパートナーへのさりげないプレゼントとして購入するのもおすすめです。上富良野の思い出と共に、香り高い珈琲をお持ち帰りください。

もう一つの選択肢として、周辺にある魅力的なカフェ「kaneko coffee」もおすすめ。十勝エリアにある国立公園「大雪山（だいせつざん）」の名をつけたオリジナルブレンド珈琲があり、この地域ならではの珈琲を提供してくれます。

2つの個性豊かな珈琲の名店。その日の気分や好みに合わせて訪れてみれば、きっと「お気に入りの一杯」に出会えるはずです。

どちらも完備された駐車場があるので、ドライブ途中でも気兼ねなく立ち寄れるのも嬉しいポイント。珈琲と共に過ごす、ゆったりとした時間が、旅の思い出をより豊かに彩ってくれることでしょう。

スポット3：深山峠（江花珈琲焙煎所から車で約10分）

標高の高い場所に位置する深山峠は、十勝岳連峰を一望できる絶好のビューポイント。壮大な山々と、色とりどりの農村風景が織りなす大パノラマは、訪れる人々の心を癒してくれます。

この高原エリアの魅力は、四季折々に表情を変える絶景にあります。特に春のゴールデンウィーク頃には、国道沿いの桜公園が見頃を迎え、残雪の十勝岳と満開の桜が描き出す絵画のような風景は、写真家たちをも魅了する特別な景観に。夏から秋にかけては、緑豊かな大地が黄金色に染まり、息を呑むような美しさを見せてくれます。

そんな絶景を望む高台に佇むのが「Café YAMAICHI」。ここでは、地元の上富良野ポークを使用した本格台湾料理「魯肉飯（ルーローハン）」をはじめ、北海道と台湾の食文化が融合した独創的な料理を楽しめます。食後には、この地域ならではのラベンダーソフトクリームも。富良野のエッセンスが入った鮮やかな紫色と優雅な香りのソフトクリームを一口食べれば、大きな窓から広がる雄大な眺めと共に、至福のひとときを過ごせます。

▼Café YAMAICHI

深山峠エリアには、トリックアート美術館などの観光施設も点在。賑やかな観光スポットから静かな展望ポイントまで、多彩な魅力に溢れています。アクティブに過ごしたい方には、Café YAMAICHIで借りられる自転車でのサイクリングも良いでしょう。爽やかな風を感じながら、のどかな高原の景色を楽しんでください。

スポット4：ジェットコースターの路（深山峠から車で約5分）

深山峠から車でわずか5分。まるで大地が呼吸をするように、ゆったりとうねる道が目の前に広がります。その名の通り、ジェットコースターのような大胆な起伏が続くこの道は、十勝岳連峰を背景に壮大な景観を描き出します。

写真撮影の定番スポットは、「かみふらの八景」の標柱が立つエリアです。しかし、より印象的な一枚を狙うなら、地元観光協会お墨付きの穴場がおすすめです。標柱からさらに奥へ進んだ場所には、人混みを気にせず撮影できる特等席があります。道のうねりがよりドラマティックに表現され、思わずシャッターを切りたくなる絶景ポイントです。

路肩には数台分の駐車スペースがあるので、ドライブ途中で車を停めて写真撮影も可能。また、Café YAMAICHIでレンタルした自転車で訪れれば、爽やかな風を全身に感じながら、より自然と一体になった体験を楽しめます。

雄大な十勝岳連峰を背景に、うねる道が織りなす北海道ならではの絶景。一度訪れれば、きっとまた違う季節に訪れたくなる、そんな魅力的なスポットです。

スポット5：十勝岳温泉郷（ジェットコースターの路から車で約35分）

ジェットコースターの路から車で約35分、標高1,280mの高みへと向かいます。北海道一の高所に位置する十勝岳温泉郷は、市街地から約1,000mもの標高差を持つ、まさに天空の温泉郷です。その圧倒的な地形は、ヒルクライムレースの舞台としても名高く、多くのサイクリストを魅了しています。

運が重なれば、雲海の下に虹が架かるという神秘的な光景に出会えるかもしれません。実は上富良野は虹の出現率が高いことでも知られ、この稀有な自然現象を求めて、多くのカメラマンが足を運んでいます。

▲虹の出現率が高い上富良野。運がよければ雲海の下に虹が架かる様子が見られることも。

そんな天空の楽園「十勝岳温泉郷」には、個性豊かで日帰り利用も可能な温泉施設が点在します。茶褐色の湯で知られる「凌雲閣」は、独特の泉質で温泉通を惹きつけ、「白銀荘」は、サウナ愛好家の聖地として熱い注目を集めています。特に白銀荘では、サウナ後に雪の中へダイブする究極の「ととのい」体験ができ、多くのサウナー達が憧れる体験スポットとなっています。

そして、地元の人々が大切に守り続ける秘湯「吹上露天の湯」。ドラマ「北の国から」でも紹介された野趣あふれる混浴露天風呂は、駐車場から徒歩約200mの場所に静かに佇んでいる“湯だまり”です。水着着用OKの気軽さも魅力で、高めの湯温は冬場でも心地よく、湯冷めしにくいと評判。ただし脱衣場などはないため、車で水着に着替えて利用するのが良いでしょう。

吹上露天の湯が気に入ったなら、夜に訪れるのもおすすめ。吹上露天の湯は“湯だまり”のため街灯もなく、漆黒の闇の中で温泉に身を委ねながら空を見上げると、満天の星が広がります。大自然の静寂の中で過ごす贅沢な時間は、日常では決して味わえない特別な体験となるはずです。

かみふらの十勝岳観光協会からのメッセージ

雄大な十勝岳連峰を背景に、四季折々の表情を見せる上富良野。私たち観光協会が自信を持っておすすめする、魅力あふれるドライブコースをご紹介しました。

季節ごとに異なる魅力を見せる上富良野ですが、冬季は一部のエリアで通行規制がございます。この時期にお越しの際は、パノラマロード、ジェットコースターの路、十勝岳温泉郷を結ぶルートがメインコースとなります。その他のエリアは除雪状況により、アクセスが制限される可能性がございますので、ご了承ください。

心温まるおもてなしの心と共に、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

上富良野町ドライブコースのまとめ

かみふらの十勝岳観光協会の問い合わせ先