【北海道積丹町ドライブデート】神秘の積丹ブルーと絶景温泉で紡ぐ6時間の特別旅

北海道積丹(しゃこたん)町でドライブデートにおすすめのスポットをお探しの方へ。積丹観光協会の山田さんおすすめのドライブコースをご紹介します。神秘的な「積丹ブルー」と呼ばれる海の絶景と、古くから語り継がれる伝説の数々が織りなす、特別な時間を過ごせるコースです。

今回ご紹介するコースは、積丹観光協会を起点に、エメラルドグリーンとコバルトブルーの美しいグラデーションが広がる海を360度から楽しめる水中展望船、極上のウニ丼が味わえるお食事処、壮大な断崖絶壁から望む絶景スポット、そして空と海が茜色に染まる絶景温泉まで。約6時間かけてゆったりと巡れる、デートにぴったりの周遊ルートです。各スポット間は車で約1分〜30分程度と、移動時間も無理のない設定になっています。

美しい自然景観、地元の海の幸、歴史文化、そして温泉まで、様々な魅力が詰まった積丹町で、お二人だけの特別な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

▼今回ご紹介する北海道積丹町ドライブスポットの見どころ

北海道積丹町ドライブスポットの見どころ

北海道積丹町ドライブコース

<北海道積丹町ドライブコース>
  • 積丹観光協会
    ↓約2分(650m)
  • スポット1:積丹水中展望船 ニューしゃこたん号のりば
    ↓約2分(500m)
  • スポット2:飲み喰い処 平八
    ↓約1分(98m)
  • スポット3:鰊伝習館(にしんでんしゅうかん) ヤマシメ番屋
    ↓約30分(25.7km)
  • スポット4:神威岬(かむいみさき)
    ↓約30分(16.3km)
  • スポット5:積丹岬
    ↓約20分(6.9km)
  • スポット6:岬の湯しゃこたん

神秘的な青色に輝く「積丹ブルー」の海原が広がる北海道積丹町は、二人の時間を贅沢に過ごせる魅力的なドライブデートスポットです。特に夏の訪れとともに、6月から8月にかけては海の色が最も鮮やかに浮かび上がり、エメラルドグリーンとコバルトブルーが織りなす光景は息をのむほどの美しさです。

また、神威岬や積丹岬からの絶景や、それらにまつわる「チャレンカ伝説」などの悲恋物語に思いを馳せる時間も格別です。そして旅の締めくくりには、美しい景色を眺めながらの温泉で心も体もリラックス。

さあ、ここからは積丹の魅力あふれる各スポットを詳しくご紹介していきましょう。

スポット1:積丹水中展望船 ニューしゃこたん号のりば(積丹観光協会から車で約2分)

積丹水中展望船 ニューしゃこたん号・かもめに餌をやるようす

この旅の最初の目的地は、積丹観光協会のほど近くにある「ニューしゃこたん号」の乗船場です。ここでは水中展望船「ニューしゃこたん号」に乗ってクルージングを楽しみましょう。

運行期間は4月下旬から10月。中でも、夏の訪れとともに、この海は最も美しい表情を見せてくれます。6月から8月にかけて、たっぷりと注ぐ陽光は海面を優しく照らし、神秘的な積丹ブルーを鮮やかに浮かび上がらせます。エメラルドグリーンとコバルトブルーが織りなすこの色彩の理由は、まだ科学では解き明かせていないのだとか。

約40分間のクルージングでは、胸が高鳴るような景色との出会いが待っています。船上からのぞめるのは、数々の奇岩やダイナミックな海岸線。空には愛らしいかもめたちの姿が。船底の水中展望室からは、優雅に泳ぐメバルの群れや、海底で暮らすウニたちの姿も間近に観察できます。通常では近づけない岩場や断崖絶壁にも、わずか300メートルの距離まで接近。迫力ある写真撮影の絶好のチャンスとなります。

安全管理を徹底し、荒天時は運航を控えるため船酔いの心配は少なめですが、気になる方は事前に酔い止めを服用しておきましょう。

施設名 積丹水中展望船 ニューしゃこたん号のりば
所在地 北海道積丹郡積丹町美国町船澗
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業期間 4月下旬~10月
※期間中無休。ただし荒天時は欠航
営業時間 9:00~16:30(季節によって変更有り)

スポット2:飲み喰い処 平八(積丹水中展望船 ニューしゃこたん号のりばから車で約2分)

飲み喰い処 平八のウニ丼・特製平八弁当

クルージングを楽しんだ後は「飲み喰い処 平八」へ。夜は地元の人々で賑わう居酒屋が、昼はゆったりとした空間に姿を変えます。個室も完備されているので、よりくつろいで過ごすことができるでしょう。

ここでぜひ味わいたいのが、積丹の誇る極上の「うに丼」です。その日、最高の状態で提供される積丹ウニは、驚くほどの甘みと濃厚さを誇ります。ご飯は、酢飯と白米の2種類が用意され、お好みで選ぶことができます。

この極上のおいしさの裏には、積丹の人々の想いがあります。この地域では「森・川・海」のつながりを守るため、森林の植樹や藻場の育成に力を注いでいます。山から川を通じて海へと注ぐ栄養豊かなプランクトンが昆布を育て、その昆布を食したウニが至高の味を育む。まさに、自然の恵みが紡ぐ美食の物語なのです。

そのほか、カレーやそば・うどんなどのメニューも用意されているので、海の幸が苦手な方でも安心。北海道のソウルフード「積丹ザンギ」(北海道風の唐揚げ)や、ザンギに海の幸がたっぷり入った「特製平八弁当」も見逃せません。

施設名 飲み喰い処 平八
所在地 北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗40-18
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 【10月~5月】
17:00~22:00

【6月~9月】
11:00~14:00、17:00~22:00(昼営業は期間変更になることがあります)
定休日 月曜日

スポット3:鰊伝習館 ヤマシメ番屋(飲み喰い処 平八から車で約1分)

鰊伝習館 ヤマシメ番屋の店内と積丹ブルーカルピス

続いて向かうのは「鰊伝習館(にしんでんしゅうかん) ヤマシメ番屋」。明治から昭和へかけ、ニシンの漁場として栄えた積丹の歴史を伝える、古い木造建築の味わい深い郷土資料館です。

「番屋」とは、漁夫たちが生活をしていた小屋のこと。その日々の営みが染み込んだ建物は、積丹の漁業文化を雄弁に物語っています。まるで時が止まったかのような空間には、当時の暮らしを彩った珍しいレコードプレーヤーなども置かれています。

館内にはカフェスペースがあり、香り高いコーヒーを傍らに、ゆっくりと展示物に想いを馳せることができます。時を超えて受け継がれてきた積丹の物語に触れるひととき。この特別な空間で過ごす時間は、きっと積丹という土地をより深く理解する、かけがえのない思い出となることでしょう。

施設名 鰊伝習館 ヤマシメ番屋
所在地 北海道積丹郡積丹町美国町船澗39
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業期間 5月~10月
営業時間 9:00〜16:00
定休日 火・水曜日

スポット4:神威岬(鰊伝習館 ヤマシメ番屋から車で約30分)

神威岬に咲くエゾカンゾウ・神威岬の全景

車で30分ほど走って向かうのは「神威岬(かむいみさき)」。

1850年代まで女性がそこから先へ進めなかった「女人禁制の門」をくぐり、約20分の遊歩道「チャレンカの道」を歩きます。岬の先端に立てば、まるで空の上にいるような気分に。果てしなく広がる積丹ブルーの海原が、見る人の心を震わせます。遠くにのぞむ水平線はわずかに丸みを帯びており、地球が丸いことを実感できるでしょう。

遊歩道はアップダウンを繰り返す道となっています。体力を温存しておきたい方には、女人禁制の門手前にある階段がおすすめ。ここを少し登ると、岬全体の雄大な姿を余すことなく眺めることができます。

なお、この女人禁制の門には、切ない恋の物語「チャレンカ伝説」が関係しています。その昔、アイヌの首長の娘チャレンカは、奥州から逃れてきた源義経に強く思いを寄せていました。しかし思いは届かず、深い悲しみに暮れたチャレンカは、この岬から身投げ。以降、この沖合ではチャレンカの怨念によって、女性を乗せた船は転覆するといわれるようになったそうです。

スポット名 神威岬
所在地 北海道積丹郡積丹町大字神岬町
駐車場情報 駐車場あり(約300台)
開園時間 神威岬入り口にはゲートがあり、時期により開閉時間が変わる。
【4月】8:00~17:30
【5月】8:00~18:00
【6月】8:00~18:30
【7月】8:00~18:00
【8月】~10月8:00~17:30
【11月】8:00~16:30
【12月~3月】10:00~15:00
休業日 雨や嵐、強風などの悪天候時

スポット5:積丹岬(神威岬から車で約30分)

積丹岬と女郎子岩

次に向かうのは「積丹岬」。ここにある展望台に登れば、「日本の渚百選」にも選ばれた「島武意(しまむい)海岸」や、巨大な「女郎子岩(じょろっこいわ)」の絶景に出会えます。

神威岬の「チャレンカ伝説」と同じように、実はこの女郎子岩にも悲恋の物語が。昔、アイヌ首長の娘・シララは奥州から逃れてきた源義経と恋に落ちました。しかし義経は自分の野望のため、家来と共に密かに船出してしまいます。それを知ったシララは遠ざかる船を見つめて立ち尽くし、そのまま岩(女郎子岩)になってしまったと言われているそうです。

雄大な自然が描く絶景の中、この地に息づく切ない恋物語に、しばし思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

スポット名 積丹岬
所在地 北海道積丹郡積丹町入舸町字沢209-9
駐車場情報 あり(無料)

スポット6:岬の湯しゃこたん(積丹岬から車で約20分)

積丹の絶景を巡る旅の締めくくりに訪れるのは、右に積丹岬、左に神威岬を一望する温泉施設「岬の湯しゃこたん」です。

その絶好のロケーションは、露天風呂ではもちろん、大きな窓の内風呂からも満喫できます。特に素晴らしいのは夕暮れ時。空と海が茜色に染まる風景を眺めながらリラックスするのは、至福のひとときとなるでしょう。

また、温泉のほど近くには、ジンの蒸留所「積丹スピリット」があります。ここでは、積丹に分布するさまざまな植物のエッセンスを使用した、クラフトジンを製造。蒸留所の見学や、助手席の方なら試飲を楽しめます。さらに、敷地内の畑ではハーブを摘んで、オリジナルハーブティーをつくることもできます。運転をする方やお酒が苦手な方は、ハーブティーでほっと一息ついてはいかがでしょうか。

施設名 岬の湯しゃこたん
所在地 北海道積丹郡積丹町大字野塚町212-1
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 ■夏期(4/1~10/31)
12:00~19:00(受付は18:00まで)

■冬期(11/1~3/31)
12:30~18:00(受付は17:00まで)
定休日 夏期:水曜日
冬期:水・木曜日(祝祭日の場合は営業)

積丹観光協会からのメッセージ

今回紹介した積丹町内をめぐるドライブもお勧めですが、範囲を広げ積丹半島9町村(余市町・古平町・積丹町・神恵内村・泊村・共和町・岩内町・仁木町・赤井川村)を走る国道229号線、5号線を利用した「積丹半島ブルーライン」と呼ばれるドライブコースもお勧めです。

積丹半島9町村が手を取り合って、積丹半島の美しさ、美味しさ、快適さなど互いの情報を共有し、積丹半島エリアをより魅力あるものにしようと頑張っていますので、時間のある方は、足を伸ばして積丹半島エリア全体の散策も楽しんでいただければと思います。

北海道積丹町ドライブコースのまとめ

おすすめの回り方
  • 全行程:約6時間
  • 出発地点:積丹観光協会
  • 移動時間:各スポット間は車で約1分〜30分
  • ベストシーズン:6月〜8月(積丹ブルーが最も鮮やか)
主な観光スポット スポット1:積丹水中展望船 ニューしゃこたん号
  • 約40分のクルージングで360度の積丹ブルーを満喫
  • 船底の水中展望室からはメバルやウニなど海の生き物を観察可能
  • 断崖絶壁に300mまで接近できる迫力の写真スポット
  • 営業期間:4月末〜10月(荒天時は欠航)
スポット2:飲み喰い処 平八
  • 地元の居酒屋で極上の「うに丼」が味わえる(酢飯と白米から選択可)
  • 個室完備でくつろいだ時間が過ごせる
  • 海の幸が苦手な方向けのメニューも充実
  • 昼営業は6月〜9月の期間限定
スポット3:鰊伝習館 ヤマシメ番屋
  • 明治〜昭和時代のニシン漁場の歴史を伝える郷土資料館
  • 漁夫たちの生活を伝える古い木造建築の雰囲気が魅力
  • 館内にはカフェスペースがあり、コーヒーを飲みながら展示を楽しめる
  • 営業期間:5月〜10月
スポット4:神威岬
  • 「チャレンカの道」と呼ばれる約20分の遊歩道を歩くと絶景の岬に到着
  • 岬の先端からは地球の丸みを感じる水平線を一望
  • 切ない恋物語「チャレンカ伝説」が語り継がれる歴史あるスポット
  • 初夏にはエゾカンゾウの黄色い花が咲き誇る
スポット5:積丹岬
  • 展望台からは「日本の渚百選」の島武意海岸と女郎子岩の絶景が楽しめる
  • 女郎子岩には源義経にまつわる悲恋伝説が残る
  • 断崖絶壁が続くエリアで唯一波打ち際まで下りられる場所あり
スポット6:岬の湯しゃこたん
  • 積丹岬と神威岬を一望できる絶景温泉
  • 夕暮れ時は空と海が茜色に染まる絶景を楽しめる
  • 近くの「積丹スピリット」では地元の植物を使ったクラフトジンの見学や試飲が可能
  • 敷地内の畑でハーブを摘み、オリジナルハーブティーを作る体験も

積丹観光協会の問い合わせ先

名称 積丹観光協会
住所 北海道積丹郡積丹町大字美国町 積丹町観光センター
問い合わせ https://www.kanko-shakotan.jp/contact/
公式ページ https://www.kanko-shakotan.jp/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。