【水戸市ドライブデート】日本三名園と徳川家ゆかりの史跡を巡る6時間コース

ドライブデートに最適なエリアをお探しの方へ。今回は歴史と文化が織りなす魅力的な街、茨城県水戸市をご紹介します。水戸観光コンベンション協会の鬼沢さんがおすすめする、見どころ満載のプランです。

日本三名園の一つ「偕楽園(かいらくえん)」をスタートし、徳川家ゆかりの水戸城跡をゴールとするこのコースでは、江戸時代から受け継がれてきた歴史の重みと、洗練された現代との調和を感じることができます。

車で巡る4つのスポットの異なる表情を楽しみながら、水戸市の魅力を存分に味わってみませんか?

▼今回ご紹介する水戸市ドライブスポットの見どころ

水戸市の観光スポット

歴史文化とグルメを楽しむ水戸市ドライブコース

  • 出発点 JR水戸駅
    | 約10分(3.9 km)
  • スポット1 偕楽園
    | 約5分(1.7 km)
  • スポット2 千波湖・Cafe & Restaurant 好文cafe
    | 約20分(10.5 km)
  • スポット3 大串貝塚ふれあい公園
    | 約20分(8.1km)
  • スポット4 水戸城跡

JR水戸駅を起点に、まずは江戸時代から続く由緒ある庭園「偕楽園」を散策。千波湖(せんばこ)のほとりで地元グルメを楽しんだ後は、大串貝塚ふれあい公園で縄文時代へのタイムスリップを体験。ラストは水戸城址エリアへ。弘道館や二の丸角櫓など、徳川家ゆかりの史跡を巡りながら、水戸の歴史を五感で感じることができます。

所要時間はランチや休憩を含め、約6時間。午前中に出発すれば、それぞれのスポットで十分に時間を取ることができます。

それでは、街の記憶を今に伝える4つのスポットを、順番にご案内していきましょう。

スポット1:偕楽園(JR水戸駅から車で約10分)

偕楽園のフォトスポット

水戸市が誇る「偕楽園」は、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭公によって造られた庭園です。偕楽園の名前は中国の古典『孟子』から取られており、「民と共に楽しむ場所」という意味が込められています。これは水戸藩第9代藩主・徳川斉昭の「領民と一緒に楽しめる庭園を」という思いを表しており、デートで訪れる際に知っておくと会話も弾むでしょう。

表門を入ってすぐに目を引くのが、弓の材料として斉昭公が京都から移植したとされる1,000本以上の竹林です。竹の葉が風にそよぐ音に耳を傾けながら散策路を進むと、季節ごとに異なる表情を見せる庭園が広がります。2月中旬から3月中旬まで開催される「水戸の梅まつり」では、3,000本もの梅が咲き誇り、その壮観な景色は訪れる人々の心を魅了します。

また、敷地内には、千波湖を含む水戸の街並みを一望できる展望台や、斉昭公の別邸「好文亭(こうぶんてい)」があります。「文を好む」という意味を持つこの建物は、斉昭公の学問への情熱を今に伝える場所。1階の西塗縁広間にはカフェ「樂」があり、庭園の絶景を楽しみながら和のスイーツなどを味わうことができます。

好文亭内のカフェの和スイーツ

偕楽園一体は豊富に水が湧くことでも知られています。園内には造園以来100年以上にわたってこんこんと清水を湧き出し続けている「吐玉泉(とぎょくせん)があります。近くには推定樹齢800年を超える太郎杉も立ち、清らかな湧水とともに、威厳ある姿で往時を偲ばせています。

名称 偕楽園
所在地 水戸市常磐町1-3-3
駐車場情報 専用駐車場あり(有料)
開園時間 【2月中旬~9月30日】
6:00~19:00
【10月1日~2月中旬】
7:00~18:00
※時期により時間が異なるほか、催事により変更となる場合があります。
休園日 無休
施設名 好文亭
所在地 水戸市常磐町1-3-3
駐車場情報 専用駐車場あり(有料)
営業時間 【2月中旬~9月30日】
9:00~17:00
【10月1日~2月中旬】
9:00~16:30
休館日 12月29日~31日

スポット2:千波湖・Cafe & Restaurant 好文cafe(偕楽園から車で約5分)

千波湖と好文cafeで人気の「常陸牛たっぷりハンバーグステーキ」、「千波白鳥シュークリーム」

偕楽園での散策を楽しんだ後は、水戸市民の憩いの場として親しまれている「千波湖」に向かいます。周囲3kmの湖の周辺では散策のほか、貸ボートに乗って湖上からの眺めを楽しめます。

湖周辺の散策を楽しんだ後は、千波湖のほとりに佇む「Cafe & Restaurant 好文cafe」へ。穏やかな湖面を眺めながら地元食材を活かした料理とオリジナルスイーツを楽しめる、絶好のランチスポットです。

おすすめのメニューは、茨城が誇るブランド牛「常陸牛」を贅沢に使用した「常陸牛たっぷりのハンバーグステーキ(1,760円)」です。このほかにも地産地消にこだわった料理を提供しています。

デザートには、千波湖に飛来する白鳥をモチーフにした「千波白鳥シュークリーム」がおすすめです。純白の生クリームを使った白鳥バージョンと、黒ゴマの風味が楽しめる黒色バージョンの2種類があり、Instagram映えする愛らしい見た目と1個190円というリーズナブルな価格から、カップルで2種類をシェアする楽しみ方も人気です。

また、丁寧にカットしたレモンを3週間以上漬け込んだ自家製レモネード「CLASSIC LEMONADE」は、テイクアウトが可能。爽やかな酸味を味わいながら、ドライブを楽しんではいかがでしょう。

店名 Cafe & Restaurant 好文cafe
所在地 茨城県水戸市千波町3080
駐車場情報 周辺駐車場利用
営業時間 12月1日〜1月30日:10:00~17:00(L.O16:30)
上記以外:10:00~18:00(L.O17:30)
定休日 12/31

スポット3:大串貝塚ふれあい公園(千波湖・Cafe & Restaurant 好文cafeから車で約20分)

大串貝塚ふれあい公園の見どころ

好文cafeでのランチを楽しんだ後、千波湖畔から車で約20分走らせると、まるで時が止まったかのような空間が広がる「大串貝塚ふれあい公園」に到着します。入園料、駐車料金ともに無料なので、ドライブデートの途中で気軽に立ち寄り、二人で古代にタイムスリップする体験を楽しめます。

園内には、縄文時代の暮らしを詳しく学べる縄文ひろばや、縄文人の暮らしを紹介した「縄文くらしの四季館」、縄文・弥生・古墳時代の復原住居などがあり、古代の人々の暮らしに触れることができます。

なかでも印象的なのが、奈良の大仏より大きい伝説の巨人「ダイダラボウ像」です。公園のシンボル的存在のこの場所で、ドライブデートの思い出に、写真撮影をしてはいかがでしょう。

施設名 大串貝塚ふれあい公園
所在地 水戸市塩崎町1064-1
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
開園時間 終日
※巨人像、古代復元住居、埋蔵文化財センターは9:00~16:15
休園日 無休
※園内施設は月曜日(祝日の場合はその翌日、12月29日~1月3日)

スポット4:水戸城跡(水戸市大串貝塚ふれあい公園から車で約20分)

水戸城跡の観光スポット

水戸の歴史散策の締めくくりは、徳川家ゆかりの水戸城跡エリアです。茨城県三の丸庁舎の駐車場に車を停め、ここからは徒歩での散策をお楽しみください。

最初に訪れたいのは、庁舎から東へ徒歩すぐの「弘道館」です。「近世日本の教育遺産群」として日本遺産に認定されたこの学問所は、かつて水戸藩における最高学府として栄えました。二人で歴史の道を辿れば、明治維新に影響を与えた水戸学の精神に触れる特別な時間を共有できるでしょう。

弘道館から東へ進むと、威風堂々とした大手門が現れます。その先には白壁が美しい復元された城郭建築が広がり、江戸時代の武家文化を肌で感じることができます。パートナーと並んで写真を撮れば、時代を超えた特別な思い出になるでしょう。さらに進むと「水戸城二の丸展示館」があり、ここでは水戸城の歴史を物語る貴重な資料が閲覧できます。

美しく復元された「水戸城二の丸角櫓」は、JR水戸駅北口からも望める水戸の新たなランドマークです。内部は一般公開されており、展示物を通して水戸の歴史をより深く知ることができます。

大手門から角櫓まで、徳川家ゆかりの史跡を巡る散策は、江戸時代の水戸の威容と品格を肌で感じる、趣深い体験になることでしょう。

名称 水戸城跡
所在地 水戸市三の丸2-9-22(水戸第二中学校・二の丸展示館所在地)
駐車場情報 周辺駐車場利用
利用時間 二の丸展示館:9時00分~16時30分
二の丸角櫓:9時00分~16時00分
休館日 二の丸展示館:12月29日~1月3日
二の丸角櫓:12月29日〜1月3日※荒天時に臨時休館の場合がございます

水戸観光コンベンション協会からのメッセージ

水戸は単なる観光地ではなく、日本の近代化に影響を与えた学問の聖地でもあります。街を歩けば、今も残る史跡や建造物に込められた先人たちの想いを二人で感じることができるでしょう。特に9代藩主・徳川斉昭の時代には文化活動が盛んに行われ、その雰囲気は現在も街の随所に漂っています。二人で散策しながら、歴史の息吹を共有する時間は特別な思い出になるはずです。

現在の史跡や建造物の保存・復元活動は、行政だけでなく、市民からの寄付も受けながら進められています。これは、地域全体で水戸の歴史的価値を守り、次世代に継承していこうという強い思いの表れです。

このように、先人たちの志と地域の方々の熱意によって守られている水戸の歴史的景観を、ぜひ、ご紹介したスポットを通じて、水戸の深い魅力を存分に感じていただければと思います。

水戸市ドライブコースのまとめ

コース概要 全行程:約6時間
推奨出発:午前中
総距離:約23km
  • 日本三名園から徳川家ゆかりの史跡まで、歴史と文化が調和した贅沢なコース
  • 各スポット間の移動時間に余裕があり、ゆったりと観光可能
  • 地元グルメと歴史スポットを効率よく組み合わせた構成
主な観光スポット スポット1:偕楽園
  • 日本三名園の一つで、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が造園した由緒ある庭園
  • 3000本の梅の木を有し、季節ごとに異なる景観を楽しめる
  • 好文亭からは水戸の街並みを一望でき、1階はカフェとして利用可能
  • 所要時間:約2時間
スポット2:千波湖・Cafe & Restaurant 好文cafe
  • 常陸牛ハンバーグなど、地産地消にこだわった上質な料理を提供
  • 湖に飛来する白鳥をモチーフにした人気スイーツ(190円)を提供
  • 千波湖を望む開放的なロケーション
スポット3:大串貝塚ふれあい公園
  • 縄文時代の貝塚跡を活かした歴史公園(入園料・駐車場無料)
  • 当時の住居を忠実に再現した建物や展示館で歴史体験が可能
  • 写真映えするモニュメントと広々とした園内が特徴
スポット4:水戸城跡
  • 日本遺産認定の水戸藩校弘道館や復元された二の丸角櫓など、見どころ充実
  • 徳川慶喜ゆかりの史跡を含む歴史的価値の高いエリア
  • 水戸駅北口からも望める新たなランドマーク
  • 所要時間:約1時間30分(徒歩での散策)

水戸観光コンベンション協会の問い合わせ先

名称 一般社団法人 水戸観光コンベンション協会
住所 水戸市三の丸1-5-38 茨城県三の丸庁舎1階
問い合わせ 029-224-0441
公式ページ https://mitokoumon.com/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。