【岩手県野田村ドライブデート】太平洋一望の展望台とご当地の味を巡る大人旅

ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、太平洋の絶景と郷土の味わいに出会える岩手県野田村をご紹介します。

心が癒やされる特別な時間を過ごせるこのエリアは、淡水魚の宝庫「安家川(あっかがわ)」や野田村を見下ろす「和佐羅比山(わさらびやま)」、村の景勝地である「十府ヶ浦(とふがうら)」など豊かな自然が自慢です。

野田村には、特産品を活かした品々や美しい景観など、訪れる人の心に深く刻まれる体験が待っています。今回は、野田村観光協会の北田さんが厳選する、ふたりにとって素敵な思い出が作れるドライブコースになっています。

▼今回ご紹介する野田村ドライブスポットの見どころ

野田村ドライブスポットの見どころ

太平洋の絶景とご当地グルメを満喫!野田村ドライブコース

  • 陸中野田駅
    ↓約3分(2.2km)
  • スポット1:ほたてんぼうだい
    ↓約7分(3.3km)
  • スポット2:マリンローズパーク野田玉川
    ↓約10分(5.1km)
  • スポット3:お食事処 十府ヶ浦
    ↓約1分(0.2km)
  • スポット4:まるきん大沢菓子店
    ↓約10分(7.7km)
  • スポット5:国民宿舎えぼし荘

岩手県の北東部沿岸にある野田村は、盛岡から車で約2時間のところに位置します。野田村の中心地にある陸中野田駅を起点とする今回のドライブコースは、野田村の魅力が凝縮されたスポットを厳選しています。

十府ヶ浦の絶景ビューや、歴史ある鉱山跡、特産品である「のだ塩」や海産物を使ったグルメを楽しんだ後は、露天風呂に浸かりながら太平洋の美しく雄大な眺めを楽しみましょう。

各スポット間の移動は車で1〜10分程度とコンパクトで、効率よく巡ることができます。それでは、野田村が誇る5つのスポットを、順番にご紹介していきましょう。

スポット1:ほたてんぼうだい(陸中野田駅から車で約3分)

ほたてんぼうだいの様子

今回の旅の出発地点は陸中野田駅。そこから車でわずか3分で、十府ヶ浦海岸を一望できる「ほたてんぼうだい」に到着します。

その特徴的で可愛らしい外観は、村の誇る特産品ホタテをモチーフにデザインされており、そこからの眺めは野田村が誇る絶景スポットとして知られています。

ゆったりとしたテーブル席に腰をかけ、青い海原を眺めていると、日常の喧騒が遠のいていくような優雅な気分が味わえますよ。

ほたてんぼうだいで絶景を楽しんだら、十府ヶ浦海岸沿いの散策へ出掛けましょう。海岸までは徒歩5分ほど。太平洋の絶景に息を呑むことでしょう。海岸へ続く階段を降りると、潮風と波音が温かく迎えてくれます。春から初夏にかけては、可憐なハマナスの花が砂浜を優しく彩り、海辺の散策がより一層魅力的なものになりますよ。

また、十府ヶ浦海岸には、平安時代に詠まれた歌の歌碑が点在しています。心地の良い波音を聴きながら、悠久の時の流れに想いを馳せる—そんな贅沢なひとときを満喫してみてはいかがでしょうか。

施設名 ほたてんぼうだい
所在地 岩手県九戸郡野田村大字野田10-40
駐車場情報 専用駐車場あり(無料:33台)
営業時間 9:00〜17:00
休館日 不明

スポット2:マリンローズパーク野田玉川(ほたてんぼうだいから車で約5分)

マリンローズパーク野田玉川の様子

ほたてんぼうだいから車で約5分で、次なるスポット「マリンローズパーク野田玉川」に到着します。日本有数のマンガン鉱山として知られる「野田玉川鉱山」の一部を展示・体験できるスポットです。

かつて地下420mもの深さまで坑道が掘り進められたそうで、現在は坑道地上付近の一部のみが公開されています。坑道は、約1時間で巡ることができます。坑道内は通年で10℃〜12℃とひんやりしており、寒がりの方は夏場でも上着の持参がおすすめ。

坑道に一歩足を踏み入れると、当時の採掘作業の様子を窺い知ることができ、タイムスリップしたかのような不思議な感覚と、洞窟内を探検しているかのような気分が味わえます。

また、マリンローズパーク野田玉川に訪れたらぜひ見ていただきたいのが、バラ輝石。野田村は日本随一の「バラ輝石(学名ロードナイト)」の産地です。バラ色の輝きを放つ宝石は「マリンローズ」という愛称で親しまれています。マリンローズは野田村にしかないプレミアムアイテムなので、お土産や旅の記念にも最適ですよ。

施設名 マリンローズパーク野田玉川
所在地 岩手県九戸郡野田村大字玉川5-104-13
駐車場情報 専用駐車場あり(無料:100台)
営業時間 【4月〜10月】9:30〜17:00(最終入館16:00)
【11月〜3月】9:30〜16:00(最終入館15:00)
定休日 火曜日・年末年始

スポット3:お食事処 十府ヶ浦(マリンローズパーク野田玉川から車で約10分)

お食事処十府ヶ浦の様子

マリンローズパーク野田玉川の見学を終えたらランチへ向かいましょう。陸中野田駅近くにある「お食事処 十府ヶ浦」は、地元の方や観光客に人気の食堂です。

看板メニューは、地元産の海産物を惜しみなく使用した磯の香りたっぷりの「海鮮ラーメン」。透き通ったスープがよく絡むちぢれ麺に、地元産ホタテやワカメなどの海藻類、ムール貝やホッキガイ、イカ・エビなどの魚介が乗り、海の恵みを存分に味わうことができる逸品です。

その他にもバリエーションに富んだ様々なラーメンや丼もの、各種定食も揃い、メニューを見ただけでも何度も訪れたくなってしまいます。

野田村自慢の新鮮な海鮮を心ゆくまで堪能してくださいね。

店名 お食事処 十府ヶ浦
所在地 岩手県九戸郡野田村大字野田第19地割111
駐車場情報 専用駐車場あり(無料 :20台)
営業時間 11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
17:00~21:00(20:00ラストオーダー)
※15:00~17:00はお休み
定休日 月曜日

スポット4:まるきん大沢菓子店(お食事処 十府ヶ浦から車で約1分)

まるきん大沢菓子店の外観・ロールケーキ・くずバー

お食事処 十府ヶ浦でお腹を満たしたら、まるきん大沢菓子店へ。和菓子職人の主人による、真心詰まったお菓子を購入することができます。

まるきん大沢菓子店では、すべてのお菓子に野田村の特産品である「のだ塩」を使うこだわりが特徴です。「のだ塩」を使うことで甘みや旨みをより一層引き立てることができるのだとか。また、このお店では和菓子はもちろん、洋菓子も取り扱っており、饅頭や葛粉を使ったアイスキャンディー、甘さ控えめのロールケーキなどが人気を集めています。

ドライブデートの道中に景色の良いところを見つけて、休憩がてらスイーツを楽しむのも良いですね。もちろんお土産にもおすすめですよ。

店名 まるきん大沢菓子店
所在地 岩手県九戸郡野田村大字野田20-25-5
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 9:00〜18:30
定休日 第1、第3火曜日

スポット5:国民宿舎えぼし荘(まるきん大沢菓子店から車で約10分)

国民宿舎えぼし荘の様子

野田村ドライブデートの締めくくりに、絶景を楽しみながら大きな湯船に浸かりましょう。「国民宿舎えぼし荘」は、野田村で唯一の大型入浴施設で、地域の方から観光客まで多くの人々に親しまれています。

露天風呂からは太平洋を望む絶景が広がり、夜には幻想的な漁火が見えることもあるそうです。美しく雄大な眺めを楽しみながらゆったりとお湯に浸かり至福のひとときをお楽しみくださいね。

日帰り入浴の方もロビーで休憩できます。まるきん大沢菓子店で買ったスイーツを、入浴後に楽しむのも良さそうですね。売店コーナーも併設しているのでお土産を購入することも可能です。

施設名 国民宿舎えぼし荘
所在地 岩手県九戸郡野田村玉川2-62-28
駐車場情報 専用駐車場あり(無料:80台)
営業時間 【日帰り入浴】
12:00〜21:00(※毎週水曜日は16:00~21:00)
定休日 年中無休

野田村観光協会からのメッセージ

野田村の特産品「のだ塩」の歴史は古く、江戸時代にはすでに塩釜で製塩していたと言われています。明治時代に入ると塩は専売制となり、製塩が厳しく制限されたためその歴史が途絶えてしまいますが、平成時代に入り、新たな特産品を模索していた地元青年部が中心になって、のだ塩を復活させました。東日本大震災で甚大な被害を受けてしまいましたが、現在は国民宿舎えぼし荘の施設内に工房を設けて塩作りに励んでいます。

薪を使った「直煮製法(じきにせいほう)」という昔ながらの手法で作られるのだ塩は、その味わいの深さが特徴でお土産に最適です。

また国民宿舎えぼし荘では、のだ塩工房の見学や塩作り体験(いずれも要予約)も実施しています。お時間にゆとりがあれば、こちらも併せてお楽しみいただき、野田村の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。

野田村ドライブコースのまとめ

おすすめの回り方
  • 全行程:約半日(約5時間)
  • スポット間:車で1〜10分程度
  • 起点:陸中野田駅
  • おすすめシーズン:春から初夏(はまなすの開花時期)
おすすめスポット ほたてんぼうだい
  • ホタテをモチーフにした特徴的な建築デザイン
  • 太平洋を一望できる展望スペース
  • 徒歩5分で十府ヶ浦海岸へアクセス可能
  • 所要時間:30-40分(散策含む)
マリンローズパーク野田玉川
  • 歴史的な鉱山を見学(約1時間)
  • 希少な「マリンローズ」を展示
お食事処 十府ヶ浦
  • 看板メニューは海鮮ラーメン
  • 豊富なメニュー
まるきん大沢菓子店
  • すべての商品に「のだ塩」を使用
  • 和洋菓子から洋菓子まで豊富なラインナップ
国民宿舎えぼし荘
  • 野田村唯一の大型入浴施設
  • 露天風呂から太平洋を一望可能
  • 敷地内に「のだ塩工房」を併設
おすすめの手土産
  • 「のだ塩」を使用したスイーツ(まるきん大沢菓子店)
  • 伝統製法による「のだ塩」
  • 「マリンローズ」を使用したアクセサリー

野田村観光協会の問い合わせ先

名称 野田村観光協会
住所 岩手県九戸郡野田村大字野田第19地割117(野田村商工会館内)
問い合わせ https://www.noda-kanko.com/contact.html
公式ページ https://www.noda-kanko.com/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。