移動時間を有効活用したい方や、経済的に賢く旅行を楽しみたい方に注目されている「片道レンタカー」。借りた場所と異なる駐車場で返却できるこのサービスは、従来の交通手段では実現できなかった新たな可能性を生み出しています。
特に「カタレン」と呼ばれる片道レンタカーサービスは、グループ旅行での費用削減から、自由な旅程の設計、ビジネスシーンでの効率的な活用まで、様々な場面で私たちの移動スタイルを大きく変えつつあります。このサービスは、まさに移動の常識を覆す革新的な選択肢といえるでしょう。
この記事では、移動を革新する会社・Pathfinder株式会社の代表取締役・小野﨑悠介さんに、片道レンタカーの賢い活用法について詳しくお話を伺いました。条件によっては新幹線の半額以下で利用できるグループ旅行から、時間や経路を自由に設計できる旅行プラン、さらには他の交通機関と組み合わせた効率的な移動方法まで、あなたの生活をより豊かにする実践的な知識をご紹介します。
▼片道レンタカーの賢い活用法
- グループでの観光旅行
(例:東京-大阪間4人利用で新幹線の半額以下) - 時間・経路が自由な旅行
- 片道のみ荷物の量が多い移動
(例:展示会などでの大型荷物輸送) - ビジネスマンの出張旅行
(例:行きは新幹線/飛行機、帰りは観光しながらドライブ)

この記事の目次
プロが教える「片道レンタカー」の賢い活用法
「片道レンタカー」の利用者として最も多いのは、柔軟な発想を持つ20代の社会人。そこから徐々に、30代のファミリー層やビジネスパーソンへと広がりを見せています。
これから、実際の利用事例とともに、あなたの生活をより豊かにする3つの活用法をご紹介していきます。
活用法1:リーズナブルなグループ旅行
旅行の醍醐味の一つ、仲間との思い出作り。その大切な時間をより豊かにしてくれるのが、実は片道レンタカーなのです。一見、贅沢な選択肢に思えるかもしれませんが、グループでの利用なら驚くほどリーズナブル。具体的な数字で見てみましょう。
東京-大阪間の移動を例に取ると、4人グループで新幹線を利用する場合、往復で約12万円(1人当たり約15,000円×4人×往復)の費用が必要です。では、片道レンタカーならどうでしょうか。大手レンタカー会社の乗り捨て料金は3万5,000円から4万円程度。そこに高速道路料金約1万円、ガソリン代約5,000円を加えても、総額はなんと5万円前後。
片道利用に限れば4人グループの新幹線料金6万円と比べても、レンタカーの方がお得という計算になります。しかも、これには金額差以上の価値があるのです。ゆったりとした車内空間で過ごせる快適さ、旅行カバンやお土産も気兼ねなく積める荷物スペース。これらの魅力を考えれば、旅の満足度はより一層高まることでしょう。
活用法2:時間・道のりも自由な旅行プラン
「行きたいところに、行きたいときに」―。片道レンタカーが叶えてくれるのは、そんな旅の理想形です。新幹線やバスでは叶わなかった自由な旅程が可能になります。まるで旅そのものが目的地になったかのような、新しい旅のスタイルです。
例えば、東京から成田空港に行くアクセスだけでも、朝一で東京湾アクアラインを通って南回りで行くルートで、橋を渡るドライブを楽しみながら、違った景色を堪能できます。また、東京-大阪間の移動でも、長野ルートや中央道経由を選べば、新幹線では見ることのできない日本アルプスの雄大な山々や、のどかな田園風景が車窓から広がります。
さらに魅力的なのは、時間に縛られない移動の自由さ。深夜割引を利用すれば高速道路料金が約3割もお得に。星空の下を走る夜のドライブや、朝日とともに目覚める早朝出発など、これまでにない特別な旅の時間を演出できます。車内では、音楽を流しながら仲間との会話に花を咲かせ、まさに「移動も旅の一部」と呼べる贅沢な時間が過ごせるのです。
活用法3:「レンタカー✕交通機関」の自由度高い移動
▲グループ旅行や商品運搬によく利用されるミニバン
片道レンタカーが秘める魅力は、他の交通手段と組み合わせることで、これまでにない快適で自由度の高い移動が実現できる、ということです。例えば、出張の際に行きは新幹線で目的地へ向かい、帰りは片道レンタカーでゆったりと観光を楽しむ―。そんな贅沢な使い方も可能です。
中でも注目を集めているのが、空の旅との相乗効果。全日本空輸(ANA)との提携により実現した、フライトと片道レンタカーを組み合わせたプランは、ビジネスパーソンを中心に高い支持を得ています。
またビジネスシーンではこんな使い道も。東京のメーカーが名古屋や大阪での展示会に参加する際、大型荷物の輸送手段として重宝されているケースが増えつつあるのです。展示会や商談会での大型展示物、製品サンプルの運搬手段として考えれば、従来の運送方法と比べるとコスト面での優位性が際立ちます。
このように、片道レンタカーは私たちの移動に新たな選択肢をもたらしています。複数の交通手段を賢く組み合わせることで、時間もコストも効率化でき、さらには予期せぬ発見や感動に出会える可能性も広がるのです。ビジネスでもプライベートでも、あなたの行動範囲を大きく広げてくれる強力なパートナーとして、片道レンタカーの存在価値は日々高まっています。
片道レンタカーをリーズナブルに利用したいなら「カタレン」がお得
これまで紹介してきた片道レンタカーの数々のメリットと活用法。それでもやはり気になるのは、そのお値段です。そこで紹介したいのが、リーズナブルな料金で片道レンタカーを利用できる「カタレン」。
例えば、都心から成田空港までの移動なら、5人乗り車両でわずか4,900円から。早割利用なら更に1,000円お得な3,900円という破格の料金。2名以上での利用なら、ガソリン代を含めても成田エクスプレスよりもお得という驚きの費用対効果です。このリーズナブルな料金は、誰かの「行き」の車両を、別の方の「帰り」として活用する循環型の仕組みにより実現しています。
また、料金が安いだけでなく、利便性も良いのが嬉しいところ。東名阪(とうめいはん)の主要ターミナルから徒歩10分以内のところにレンタル可能な車両が配置されています。トヨタレンタカーとの提携により、さらなるサービスの質や量が期待できるのも注目すべきポイントの1つ。利用可能なエリアも続々と広がっているようです。
ビジネスでもプライベートでも、グループ旅行でも単身移動でも―。様々なシーンで活用できる片道レンタカーは、まさに現代の多様な移動ニーズに応える究極のソリューションと言えるでしょう。新しい移動の形を探している方は、ぜひ一度、片道レンタカーという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
サービス名 | カタレン |
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公式ページ | https://app.kataren.jp/ |
提供会社 | Pathfinder株式会社 |
※詳細は公式ページでご確認ください
片道レンタカーのまとめ
サービス概要 | 借りた場所とは異なる営業所での返却が可能なレンタカーサービス
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主なメリット | グループ旅行での経済性
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活用方法 | 他の交通手段との組み合わせ
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観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。