OTERASTAY(お寺ステイ)とは?料金・泊まり方・坐禅/写経体験・予約方法まとめ

「OTERASTAY(お寺ステイ)って何?」「どんな体験ができる?」「料金はいくら?」という人向けに、最初に全体像をまとめます。

OTERASTAYは、全国のお寺・宿坊で宿泊やさまざまな体験を楽しめるサービスです。静かな空間で、坐禅や写経などを通して気持ちを切り替えたい人に向いています。宿泊のほか、朝粥体験、仏像鑑賞ツアー、禅サウナなど、お寺ごとにメニューが用意されています。体験が宿泊費に含まれるか、別料金・別予約になるかは、選ぶ宿坊とプランによって異なります。

料金はお寺・部屋タイプ・宿泊日・人数・プランによって異なります。例えば、大泰寺の坐禅・写経はそれぞれ1人1,500円で、事前予約が必要です。宿泊費に体験が含まれるかどうかも宿坊・プランごとに異なるため、希望する日程の料金と体験条件を予約時に確認しましょう。

この記事で分かること

  • OTERASTAYとは?(宿坊での過ごし方と、どんな人に合うか)
  • できること一覧(坐禅・写経・朝粥・仏像鑑賞・禅サウナなど)
  • 料金の考え方(宿泊費・体験費用は「寺ごとに違う」前提で目安を整理)
  • 予約〜当日の流れ(空きの探し方、チェックイン前後の動き)
  • 失敗しない選び方(目的別:とにかく静かに過ごしたい/体験多め/サウナ目当て など)

「自分に合いそうか」を判断できるように、まずは特徴と料金感を押さえてから、体験メニューと選び方をわかりやすく紹介します。

編集部:田代 慎亮
●編集部 田代 慎亮

取材件数約200件、MIXIや白鶴酒造などを担当し、18年以上のWebマーケティング歴を持つ。Google認定資格やITパスポートを活かし、多数のメディアで専門性を発揮しながら多角的なコンテンツ制作に従事している。

お寺を次世代に継承する思いも込められた「OTERA STAY(お寺ステイ)」

山梨県の法源寺で掃除している子どもたち

お寺は地域の信仰や文化を受け継ぐ場所ですが、人口減少や少子高齢化、お墓に対する価値観の変化などを背景に、経営や後継者の確保といった課題を抱えています。「OTERA STAY」は、お寺での宿泊や体験を通じて、その価値を次世代につなぐ取り組みです。

「OTERA STAY」を展開する「株式会社シェアウィング」は、この社会課題の解消も視野にサービスを設立。廃業寸前だった岐阜県高山市「高山善光寺」の宿坊のリニューアルを皮切りに、「OTERA STAY」の取り組みを広げてきました。

「OTERA STAY」には、日本で代々継承されてきたお寺を次世代へつなげ、「より良い人生を送るために、自分と向き合う場であってほしい」という想いが込められているのです。

「OTERA STAY(お寺ステイ)」でできる体験の魅力

「OTERA STAY」には、お寺に泊まる「Temple Hotel」、お寺の敷地内でキャンプをする「Temple Camp」、お寺でリモートワークや会議をする「OTERA WORK」といったさまざまな体験があります。

ここからは、多忙な日々を送るビジネスマンに向けて、各体験の魅力をお伝えしていきます。

お寺に泊まる「Temple Hotel」の写経や水行体験でリフレッシュ!

「OTERA STAY」で体験できる写経▲写経は本来仏教における修行の一つ。精神を集中して雑念から心を切り離す

仏教の経典を一字一句書き写す写経は、「OTERA STAY」の「Temple Hotel」における人気のプログラムの一つです。黙々と取り組むうちに「無心」の状態となり、日頃の緊張やストレスが取り除かれ、リラックスできると言われています。

心身の鍛錬を目的とする方には、水行体験も紹介されています。水行とは、水をかぶって心身を清める修行です。山梨県の端場坊(はばのぼう)は10月〜4月、法源寺は11月〜2月に実施可能と案内しています。法源寺は原則2名以上での予約が必要です。取材時には武井坊での体験も紹介されていました。希望する日程の実施可否や参加条件は、各宿坊へ事前に確認してください。

これらの体験を通して自分と向き合えば、仕事で抱えたネガティブな感情を無理に抑え込もうとせず、自然と距離を置くような術も身に着けられるかもしれません。

また、高山善光寺では「塗香(ずこう)体験」を実施しています。

塗香とは、香木や漢薬をパウダー状に混ぜ合わせて香りを楽しむお香の一種です。古くは毎日入浴できなかった時代の身だしなみや、参拝前に水代わりとして手のお清めに使われていました。仏教ではけがれや邪気を浄化するとされ、お守り代わりとして身につけられていた歴史もあります。

「OTERA STAY」で体験できる塗香づくり▲けがれや邪気を払う効果があるとされる塗香は、仏教とともに日本に伝わった

現代では、写経前の手の浄化や香水代わりとして使われています。塗香体験では、オーガニックな原料を調合して自分だけのオリジナル塗香が作れ、ブレンドした塗香は持ち帰れます。気分や体調に合わせたフレグランスの塗香が作れるため、心身のリフレッシュに役立ちそうですね。

お寺の敷地内でキャンプをする「Temple Camp」はファミリーに人気

山梨県にある南アルプス法源寺のバーベキュー風景▲法源寺でのバーベキュー風景

「OTERA STAY」では、仏教に関連した体験に加えてアウトドアも楽しめます。和歌山県那智勝浦町の大泰寺ではキャンプ場やRVパークを利用でき、山梨県南アルプス市の法源寺では一棟貸切宿の中庭でBBQや焚き火を楽しむプランが用意されています。

大泰寺に併設されたキャンプスペースには、車中泊ができる電源付きの「RVパーク」が3区画、車のそばにテントが張れる「オートサイト」が2区画、合計5区画設けられています。RVパークではテント泊ができないため、テントを利用する場合はオートサイトを選びましょう。

施設内には焚火台があり、お好みの材料を調達してバーベキューを楽しめます。車で5分圏内にスーパーとコンビニがあり、買い出しにも不便がありません。周囲は川や竹林に囲まれているため、川遊びや散策などの自然体験も満喫できますよ。

座禅とサウナを組み合わせた「禅サウナ」で、相乗効果で「整う」

和歌山県にある大泰寺の禅サウナ▲男性に人気の禅サウナ

大泰寺には、常設の禅サウナ「龍蒸庵」と、河原で楽しむ「リバーサイドテラス」の2種類があります。龍蒸庵は薪ストーブを使うプライベートサウナで、地下水の水風呂や枯山水の外気浴スペース、タブレットでの禅問答を楽しめます。自然の中で過ごしたい方には、川のそばで利用するリバーサイドテラスもおすすめです。

リバーサイドテラスでは、太田川を水風呂に利用するアウトドアサウナ体験を楽しめます。川のせせらぎや風を感じながら、自然の中でゆったりと過ごしましょう。

座禅とサウナの組み合わせは、心身が「整う」相乗効果も感じられるそう。仏教に触れながらアウトドアを満喫できることも嬉しいポイントです。

また、大泰寺では「サウナみくじ」なるオリジナルのおみくじも用意。ラッキーアイテムなどに加えて、サウナに臨む心構えが禅語を交えて記されていますよ。サウナーの男性であれば、記念に引いてみるのも楽しそうです。

多忙な男性必見!日帰りで参加できる座禅・写経体験

「OTERA STAY」の利用は基本的に宿泊ですが、座禅や写経は日帰りでも体験できます。

座禅は日本の仏教の伝統的な修行方法の一つ。雑念を払って意識を一点に集中すると心と呼吸の乱れが和らぎ、ストレス軽減や集中力向上に高い効果が期待できると言います。

所要時間はお寺やメニューによって異なります。例えば、高山善光寺の写経は約30分、端場坊の写経は60〜90分と案内されています。日帰りで参加したい場合は、受け入れの可否と予約方法、必要な時間を各施設に確認しましょう。

企業研修には「OTERA WORK」。非日常空間は集中力やモチベーションを高める

「OTERA WORK」のイメージ画像

「OTERA STAY」では個人利用以外に、企業や団体で参加できる「OTERA WORK」も実施しています。企業研修・合宿などの現行プランは30名からの利用を案内しており、研修内容や日程、会場に合わせて個別に提案してもらえます。

研修テーマや要望に沿った滞在プランを設計してくれる完全オーダーメイド制のため、担当者は研修内容の考案に悩む必要がありません。宿泊者の希望に応じて座禅や瞑想、仏教法話など適切な体験を提案してもらえます。

「OTERA WORK」のイメージ画像▲「OTERA WORK」でコミュニケーションをとる参加者たち

お寺の落ち着いた雰囲気は、ビジネスマンの集中力やモチベーションをアップさせるとのこと。同僚との意見交換は活発になり、いつにも増して円滑なコミュニケーションが図れるのではないでしょうか。

また非日常的な空気は、創造性や発想力を刺激するので、仕事の停滞感の解消にも有効かもしれません。Wi-Fiはほとんどの宿坊で利用でき、会議用の備品も用意されています。ただし、利用できる設備は宿坊によって異なるため、電源や通信環境、キッチン、懇親会の会場など、必要な条件を事前に相談しておきましょう。

ちなみに、「OTERA WORK」も日帰り利用に対応しています。本堂や客殿・禅堂をワークスペースとして使用できるので、気分を変えて仕事がしたい方は利用してみてはいかがでしょうか。

「OTERA STAY(お寺ステイ)」は外国人クライアントのおもてなしにも◎

京都府の正暦寺で体験できる法衣体験▲法衣に身を包む海外からの観光客。「OTERA STAY」は外国人人気も高い

「OTERA STAY」で体感できる、「侘び寂び」の世界観は外国人にとっても神秘的で、畳に敷かれた布団で寝るだけでも特別な体験と感じるようです。

象徴的な日本文化体験ができることから、実は「OTERA STAY」利用者の約80%は外国人観光客が占めるほど、海外の方から人気を得ているそうです。

例えば、京都府綾部市の正暦寺で実施している法衣体験は、外国人観光客からは珍しい衣装に身を包んで写真撮影を楽しめると好評です。ビジネスマンにとっては、外国人のクライアントをおもてなしするために使うのも良いかもしれません。

「OTERA STAY(お寺ステイ)」利用者の口コミ・評判

座禅で心を無にしたことで気持ちがすっきりしました。お寺もとても清潔で過ごしやすかったです。本堂に面して広がる白砂の庭が美しく印象的でした。

「OTERA WORK」が部下の意見を聞く機会となり、コミュニケーションが取りやすくなりました。お寺の閑静な雰囲気は精神的にリラックスできるため、意見を素直に伝えやすくなると感じます。

お寺での研修は心身ともにリフレッシュでき、穏やかな気持ちで取り組めました。新しいインスピレーションを得る良い機会にもなりました。

「OTERA STAY」を体験した方の多くは、心の安定や自分を見つめ直す機会につながったと話しています。また、お寺の落ち着いた雰囲気は心理的安全性を高める効果も感じる、といった意見も見られました。

「OTERA STAY(お寺ステイ)」の体験料金

「OTERA STAY」の体験料金は、お寺ごとに異なります。ここでは例として、和歌山県大泰寺の「OTERA STAY」の体験料金をお示しします。

宿坊 客殿・離れの2タイプ。料金は希望日・人数・プランにより予約時に確認
宿泊予約の案内で料金を確認できない場合は、公式窓口へお問い合わせください。
RVサイト
(キャンプ場)
5,000円~/1区画
座禅 1,500円/人
6:30開始・事前予約制
写経 1,500円/人
15:00・16:00・17:00・20:00開始・事前予約制
朝粥体験 1,500円/人
8:30開始・事前予約制
仏像案内 1,000円/人
18:30開始・事前予約制
禅サウナ
リバーサイドテラス
3,000円/人・2時間
9:00・11:30・14:00開始。各回3グループまで・事前予約制。水着や濡れてもいい服装、サンダル、タオル、飲み物を持参
禅サウナ
龍蒸庵(日帰り)
5,000円/人・3時間
11:30〜14:30・事前予約制。持ち物は公式のプラン案内を確認

※2026年9月4日に公式案内を確認。体験は住職の都合などで実施できない場合があります。最新の料金・開催条件は予約時にご確認ください。

「OTERA STAY」の予約方法と宿坊の選び方

まずは公式サイトの「宿坊を探す」で、行きたい地域と過ごし方に合うお寺を選びましょう。客室で静かに過ごしたいなら部屋の広さや貸切条件、体験を楽しみたいなら実施メニューと時間、サウナが目的なら設備と利用プランを確認すると選びやすくなります。

  1. 各宿坊の公式ページで、客室・食事・体験内容を確認する。
  2. 公式ページの予約案内へ進み、希望日・人数・プランの料金と空き状況を確認する。予約画面が開かない場合は、公式問い合わせ窓口へ相談する。
  3. 体験が宿泊費に含まれるか、別途予約が必要かを確認する。例えば、正暦寺の素泊まりプランには体験が含まれず、大泰寺の坐禅や写経などは事前予約制です。
  4. 予約時の案内に従い、チェックイン時間と体験の集合時間に合わせて到着する。大泰寺の宿坊は15時からチェックイン、翌10時までにチェックアウトです。到着が遅くなる場合は、受付可能な時間を事前に確認してください。

宿坊ごとに利用条件が異なるため、宿泊予約と体験の手配をセットで確認しておくと安心です。

「OTERA STAY(お寺ステイ)」の基本情報

運営会社 株式会社シェアウィング
本社所在地 東京都千代田区平河町二丁目5番3号
問い合わせ先 https://oterastay.com/form/contact
公式サイト https://oterastay.com/

※最新の情報は公式サイトをご確認ください。