こんな意外な用途が!?プロが教える”日常をアップグレードする”レンタルスペース活用術

「コスパ」や「タイパ」に続く新たなトレンドワード「スペパ」。スペースパフォーマンスを略したこの言葉は、限られた空間をより効率的に、より豊かに活用する考え方です。自宅が狭くて友人を招けない、飲食店では時間制限に縛られる、仕事場では集中できない—そんな私たちが日常で直面する空間の悩みを解決する鍵として「レンタルスペース」が今、多くの人の注目を集めています。

必要な時に必要な分だけ、自分だけの空間をデザインできる自由。それは単なる場所の確保を超えた、新しいライフスタイルの選択肢となっています。

今回は、国内最大級のあらゆるスペースを掲載するマーケットプレイス「スペースマーケット」を運営する重松さんに、空間活用のプロならではの視点から、知って得する最新のレンタルスペース活用術を教えていただきました。

▼日常を豊かにするレンタルスペースの活用術

  • エンターテイメント用途:パーティー、映画鑑賞、「推し活」の場として
  • 非日常体験:お寺、廃墟、古民家など普段入れない場所を利用可能
  • 実用的活用:商談、テレワーク、ダンス練習、夜行バス後のシャワー
  • 時間の自由度:最短1時間、15分単位から必要な時間だけ予約可能
  • 全国3万7,000カ所以上から選択でき、多様なニーズに対応
レンタルスペースのプロ
重松さんアイコン
重松大輔さん

株式会社スペースマーケット 代表取締役社長。2014年にあらゆるスペースを掲載するマーケットプレイス「スペースマーケット」を創業し、3万7,000カ所以上のスペース展開を実現したレンタルスペースのプロフェッショナル。「スペースシェアをあたりまえに」というミッションのもと、日本におけるスペースの活用方法と可能性を広げ続けている。

レンタルスペースが変える日常生活!専門家が語る活用のコツ

レンタルスペースとは、空間を時間単位で借りられるサービスのこと。10年ほど前から日本でも広がり始めたこの文化は、スマートフォンの普及によって加速しました。「その場で検索して、予約して、決済できる。この手軽さが急速な広がりを支えているんです」と重松さんは説明します。

重松さんが運営するスペースマーケットには、現在全国に3万7000ヶ所以上のスペースが登録されています。私たちの身近にも、知らないだけでたくさんのレンタルスペースが潜んでいるのかもしれません。

では、そんなレンタルスペースを、どう活用すれば生活がより豊かになるのでしょうか?重松さんが教えてくれた、知っておくと便利な4つの活用法をご紹介します。

活用法1:エンターテイメントの場

ボードゲームができるスペースとプライベートシアタールーム

「何をして遊ぼうか」「どこに集まろうか」。友人と予定を立てるとき、いつもそんな会話をしていませんか?レンタルスペースなら、その悩みがグッと減ります。

パーティーや飲み会はもちろん、ボードゲーム好きにはたまらないゲームがセッティング済みのスペースや大画面でゆったり映画を楽しめるプライベートシアタールームなど、空間以上の価値が得られるスペースも存在します。恋人と映画を観るなら、映画館に行くより二人きりの空間のほうが距離も縮まるかもしれませんよね。

このように、単なる「集まる場所」という概念を超えた「楽しむための空間」としてレンタルスペースは進化しているのです。

「推し活」の利用にピッタリのスペース

特に注目したいのは「推し活」のためのスペース。好きなアーティストやキャラクターの誕生日会を開くための「本人不在の誕生日会」が根強い人気だそうです。祭壇や写真を飾る場所が用意されていたり、自分たちでデコレーションを楽しんだり。準備から片付けまでの時間も含めて、ファンの「推し愛」を存分に表現できる場になっています。

活用法2:「特別な体験」を得るための場所

普段は入れない場所、行けない場所。そんな非日常空間をちょっとだけ借りられるのも、レンタルスペースの醍醐味です。

例えば、お寺。通常なら参拝する場所ですが、レンタルスペースとして写経やヨガのレッスンに使えるお寺もあるんです。厳かな雰囲気の中で行う写経は、きっと通常の体験とは一味違うはず。

あるいは廃墟。ちょっとホラーな雰囲気が、コスプレ撮影にはぴったり。季節や時間を問わず桜の飾り付けがされた室内で花見気分を味わったり、風情ある古民家で過ごしたり。学校の一部を使ったスペースまであります。

以前は無人島の貸し切りもあったそうですが、現在予約を停止している物件も。魅力的なユニークスペースは「あるうちに体験しておく」のがおすすめです。

地方にはとりわけ風情ある古民家などが多く、そのスペース自体が目的地になるほど。「ここで過ごしたい」と思わせる魅力的な空間が、私たちの知らないところでたくさん眠っています。都心に比べるとまだ数は少ないものの、一つひとつに都会にはない特別な魅力があります。

活用法3:“生活の質"を高めるための空間

オンライン面談、勉強会、ダンスレッスン、楽器の練習など、実用的な使い方ができるスペース

レンタルスペースは「遊び」だけのものではありません。むしろ、仕事や暮らしの質を高める実用的な使い方もたくさんあるんです。

リモートワークが増えた今、自宅でのテレワークに疲れたら気分転換に。大事な商談やテレビ面談も、カフェの騒がしさや周囲の視線を気にせず集中できます。「カフェで大事な商談はできないですよね」と重松さんは話します。確かに、ちょっとした場所の変化が仕事の質を高めてくれることもあります。

なかでも興味深かったのは、夜行バス利用者の「ヘアメイクや着替え場所」としての活用法。東京に早朝到着した後、高騰するホテル代を節約しつつ身支度を整えた状態で1日をスタートさせる賢い選択です。ただし、宿泊目的ではなく時間単位での利用が基本なので注意が必要です。

利用者は20代から30代の若者が中心ですが、最近では高校生がダンスの練習に使うケースも増えているそうです。公民館や屋外スペースとは違い、鏡や音響設備が整った環境で練習できる魅力があります。

何より、仲間と割り勘にすれば驚くほど安く使えるのも魅力的。1人では難しいレンタル料も、みんなで分ければぐっとハードルが下がります。

活用法4:制約のない時間設定が必要なとき

女子会やママ会に使えるスペース

「あと30分だけ話していたいのに…」「準備にもっと時間がほしかった…」飲食店などでの集まりでよくある悩みですよね。レンタルスペースなら、そんな時間の制約から解放されます。1人で集中作業するなら1時間程度、パーティーなら準備や片付けを含めて4〜5時間。目的に合わせて、必要な時間だけピンポイントで借りられるのが大きな魅力です。

「時間通りに来られない人もいるし、早く帰らなきゃいけない人もいる」。そんな現実的な集まりの悩みも、時間に融通が利くレンタルスペースなら解決できます。皆がリラックスして思い切り楽しめる環境が、コミュニケーションの質も高めてくれるはず。

最短15分から予約可能なスペースもあり、急な打ち合わせやちょっとした休憩にも活用できます。特に都心部では選択肢も多く、思い立ったらすぐに使える手軽さも魅力的です。

あなたにぴったりの"レンタルスペース"を見つける方法

用途にあわせて選べるたくさんのレンタルスペース

これまでご紹介したレンタルスペースの活用法を実現するには、どうすればいいのでしょうか?今回紹介したような多様なニーズに応えてくれるのが、国内最大級のレンタルスペースのマーケットプレイス「スペースマーケット」です。全国3万7,000カ所以上という圧倒的な選択肢の多さは、まさに「探しているスペースがきっと見つかる」という安心感につながっています。

物件の種類も多彩で、一般的な部屋やスタジオだけでなく、古民家、お寺、廃墟など、通常では借りられないような個性的な場所もレンタルが可能です。それぞれの口コミや評価も確認できるため、初めての利用でも安心。

時間単位で柔軟に予約できるのも大きな特徴で、1時間以上15分単位で利用が可能です。急な予定変更や、「今日中に場所を確保したい」というニーズにも応えてくれるのが嬉しいですね。

これならば、ママ会、女子会、ファミリー会、推し会、デート、部活動の集まり、会社の集まりなど、あらゆる目的で利用ができそうです。これまでは「場所がない」と諦めていた集まりも可能になり、活動の可能性も広がりそうですね。

このように、あなたもレンタルスペースを上手に活用して、日常を今より少しだけアップグレードしてみませんか?

サービス名 スペースマーケット
公式ページ https://www.spacemarket.com/
提供会社 株式会社スペースマーケット
※詳細は公式ページでご確認ください

レンタルスペース活用術のまとめ

活用術 友人との集まり
  • パーティーや飲み会を時間制限なく開催
  • 「推し活」の誕生日会を自由に演出
  • ボードゲームや映画鑑賞に特化した設備
非日常体験
  • お寺での写経やヨガ体験
  • 廃墟でのコスプレ撮影
  • 風情ある古民家での特別な時間
仕事効率化
  • テレワークの集中環境確保
  • 商談や面接の静かな場所
  • 必要な設備が整った環境
実用的利用
  • 夜行バス後の「朝シャワー」
  • ダンス練習など設備利用
  • 割り勘で経済的に活用
メリット 時間を自由に設定可能(最短15分〜) 目的に合わせた多様なスペース選択 急な予定にも対応できる柔軟性 「場所がない」問題の解決
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。