知多半島の海の幸が堪能できる「豊浜 魚ひろば」。魚好き男性を魅了している理由とは|愛知県

伊勢湾と三河湾のちょうど中間に大きく突き出した愛知県の知多半島。その先端、南知多町にある豊浜は、豊かな漁場に恵まれ、古くは奈良時代から沿岸航路の要衝として、また漁業の中心地として栄えてきました。現在でも豊浜漁港の漁獲水揚げ量は、県下でもトップクラスです。

そんな豊浜漁港の新鮮な海産物が集まるのが、漁港に隣接した魚市場「豊浜 魚ひろば」です。美味しい海の幸をこよなく愛する男性たちにとって、まるでパラダイスのような場所です。

食生活が多様な時代になっても、日本の伝統的な海産物が大好物な人々は多いもの。「新鮮な刺身があれば、ご飯を何杯でもイケる!」という男性も多いのではないでしょうか。「豊浜 魚ひろば」では、刺身だけではなく、様々な海の幸が豊富に並んでいます。

素材の新鮮さ、バリエーションの豊富さ、そして安さも評判の「豊浜 魚ひろば」の魅力をたっぷりとご紹介します。

万葉集にも詠まれた漁場にある「豊浜 魚ひろば」

日本は四方を海に囲まれています。それゆえ古来、豊かな海の幸を享受し、海産物を大切に味わう多用な食文化が生まれました。豊富な種類の魚を愛でる心は、お寿司屋さんの湯飲み茶わんに記された、幾多もの魚の漢字名からもわかりますよね。

かつて豊浜は須佐の浦と呼ばれ、その名は万葉集にも登場します。

味鴨の住む すさの入江の 荒磯松 吾を待つ児らは ただ一人のみ (万葉集巻十一)

これは恋の歌。味鴨とは鯵のことで、「鯵が住むすさの入江の荒磯松のように、私を待つ子は、たった一人」。つまり漁に出た漁師が、家で待つ愛する人を想って詠んだもの。豊浜は、万葉集が編纂された奈良時代から漁業が盛んだったことがうかがえます。

「豊浜 魚ひろば」で扱われる魚介類が新鮮なのは、そんな豊浜漁港にほぼ直結した立地にあるからこそなのです。場内を詳しくご紹介していきましょう。

海の幸が大好きな男性にとっては天国。新鮮で美味しい魚介類が所狭しと並ぶ

「豊浜 魚ひろば」の内部の様子

▲場内には豊富な種類の海の幸が所狭しと並んでいる

「豊浜 魚ひろば」の中には、鮮魚店が4軒、干物店が2軒、えびせんべい店が2軒、食堂が1軒入っています。このラインナップからも分かるとおり、ここで食べるというよりは、ここで様々な海産物を選んで買って帰り、家で調理して食べるのが主流です。

4軒の鮮魚店の中で、いちばん広いのが「おわせ川栄」。鮮魚だけではなく干物も扱っています。新鮮さは当然ながら、驚くのはその安さ。いちばん手前に置かれているのは、高級魚キンメダイの干物で、お値段はなんと1枚400円!3枚まとめて買えば1,050円!都市部ではなかなか出会えない価格です。

おわせ川栄の店頭で鮮魚が売られている様子

▲おわせ川栄の店頭で鮮魚が売られている様子

鮮魚コーナーには豊浜のシンボルになっているタイが、1カゴ500円で並びます。豊浜では毎年7月に地元の津島神社で「豊浜タイまつり」が行われます。これは、豊漁と海の安全を祈る祭りで、重さ約1トンの巨大なタイの神輿が豊浜を練り歩く様子がなんとも勇壮と話題です。

豊浜でタイの水揚げが突出して多いわけではないのですが、漁業を営む町を象徴する存在としてタイが祀られていて、なんとも愛らしくおめでたい気持ちになります。タイのオブジェは「豊浜 魚ひろば」の屋根の上にも据えられています。

「豊浜 魚ひろば」の外観

▲屋根にのる豊浜のシンボル、タイが目印。無料の駐車場はとても広く110台が駐車可。大型バス専用の駐車スペースもある

様々な種類の海老を販売するお店や干物の専門店も

大竹水産の店頭の様子

▲大竹水産の店頭

海老を豊富に品揃えしているのは、場内中央付近にある「大竹水産」。刺身でも食べられる新鮮な特大アカエビが、大ボリューム1,000円で並びます。

海老は、刺身としてだけではなく、軽く水で流したあとラップをしてチン。マヨネーズをかければ絶品のツマミに!お酒が大好きな男性にとっては、たまりませんよね。多くの来場者が「つい買いすぎてしまう」というのも頷けます。

そして、干物を多く扱っているのが、やはり会場内の中央近くにある「丸勘商店」。様々な種類の干物が並んでいます。タイの天日干しが500円とやはり安いです!

丸勘商店の店頭の様子

▲丸勘商店の店頭

夏は太刀魚が旬なのだそうで、天日干しにされたものが並びます。アナゴは一年中獲れ、天日干しされたものを地元ではメジロと呼ぶそうです。太刀魚もアナゴも、天日干しにされて旨味が凝縮したものを軽く炙れば、酒の肴として最高!もちろん奥様や子供達のご飯のおかずとしても大歓迎されるはず。

品揃えだけではなく「豊浜 魚ひろば」の人気が高い理由は、鮮魚店で購入した魚介類を調理しやすいように、その場でさばいてくれること。そして、いちばん美味しくいただける調理法なども、親切丁寧に教えてくれること。気兼ねなく聞いても大丈夫!お店のスタッフの親切さ、優しさ、人柄の良さも大変評判がいいのです。

おわせ川栄のカウンター内側で魚をさばいている様子

▲おわせ川栄でも、カウンター内側で購入した魚を調理しやすいようにさばいてくれる

食堂の丼や定食も大人気。テイクアウトできるお店も

場内にある「市場食堂」の店内の様子

▲「市場食堂」の店内

「豊浜 魚ひろば」の中に一軒だけある「市場食堂」で人気なのは、やはり海鮮丼。ネタの種類は季節や漁の出来によって異なることもあるようですが、約12枚ほど載った切り身は、どれも肉厚でボリュームがあり、満足度がとても高いと評判。各地からわざわざこの海鮮丼を食べに来る人も多いそうです。

また、刺身定食の評判もとても高いです。刺身の命は何といっても新鮮さ。漁港直結の「豊浜 魚ひろば」だからこその醍醐味と言えるでしょう。また、知多名物の大アサリも、この食堂で食すことができます。大アサリも大変な人気で、旬の春先から初夏にかけての時期には、大アサリを目指して大勢が訪れます。

場内「好生」の店頭の様子

▲「好生」の店頭

食堂ではないですが、場内の「好生(よしせい)」では、店内奥のキッチンで海鮮焼きなどを作っています。「株式会社 伊三郎」ではお寿司も。これらをテイクアウトして駐車場のベンチで食べることも可能。お買い物で小腹が空いた際には、とてもありがたいですね。

この「好生」や「豊浜屋」では、高級珍味のこのわたも扱っています。これもまた、お酒好きの男性にとっては、たまらない逸品です。

伊勢湾名物「えび」のせんべいも大人気。ビールのつまみにもぴったり

場内「シンワ堂」の店頭の様子

▲「シンワ堂」の店頭

伊勢湾は、えびの名産地としても有名です。名産のえびを活かしたせんべいも大人気商品。場内に2軒ある「シンワ堂」と「えびせんべいの里」では、その名の通りのえびせんべいをはじめとして、のしイカやイカの姿焼きも販売されています。

夏の暑い時期、きんきんに冷えたビールを飲む時のつまみとして、最高ですよね!子どものおやつも兼ねて、たくさんの種類を買ってみてはいかがですか?

場内「えびせんべいの里」の店頭の様子

▲「えびせんべいの里」の店頭

ドライブコースとして立ち寄ってみるのもおすすめ

魚好きに魅力的な場所として「豊浜 魚ひろば」をご紹介してきましたが、魚好きの方々の中には、釣り好きの人も多いのではないでしょうか?豊浜漁港が県内では屈指の水揚げ量を誇ることをお伝えしました。ということは、この近辺は釣りをしても大きな釣果を見込める場所でもあるのです。

車でわずか10分弱の場所には「豊浜海釣り公園」があります。須佐湾に突き出した桟橋は愛知県内でも有数の釣り場だそうで、よそから来た人たちの間では「めちゃくちゃ釣れる」と評判なのだとか。また、釣り船を出せば、夏には鰆や鱧も釣れるので、太公望が大勢集まるそうです。

家族とのドライブで訪れたなら、車でわずか5分ほどの場所に「ブルーベリーファーム南知多」があります。ここでは6月からブルーベリー食べ比べが開始。約40種類のブルーベリーを時間無制限で食べ比べできるという内容です。

園内にはキッチンカーが何台もやってきて、各種スイーツなども堪能できるそうです。奥様や子供達もきっと大満足してくれるはず。

他にも、絶景ポイントや歴史を探訪できる史跡等も多数あるので、バカンスシーズンのドライブコースとしては絶好の場所だと思います。

夏に旬を迎えるのはサザエ、ワタリガニ、シャコなどだそう。「豊浜 魚ひろば」で1日過ごすのも良し、ドライブの途中で立ち寄るのもきっと楽しいはず。ぜひ一度、行ってみてください。

「豊浜 魚ひろば」の口コミ・評判

「豊浜 魚ひろば」に行った方々の口コミを探してみると、とても多くの喜びの声を見つけることができました。その中から代表的なものをご紹介します。

観光地っぽくなく素朴で温かみがある雰囲気でした。エビフライは衣が薄くてプリプリ。生きたカニや特大のアサリなどがあり、スーパーではなかなかお目にかかれないものが多かったです。

お店が立ち並んでいて昔ながらのお魚屋さんという感じで新鮮なものが手に入ります。鮪の解体をやっている時もあります。時間があるときは奥でランチを食べるのも良いですよ。一度実際に行ってみたら、虜になること間違いなし!

南知多の有名観光スポットです。新鮮な魚介類をプロフェッショナルにさばいてもらえるので、旅の良い思い出になりました。また行きたいです。

入ってすぐの食堂で私は刺身定食を、妻は海鮮丼をいただきました。切り身がどれも新鮮で肉厚で、夫婦揃って大満足でした。

様々な種類の新鮮な海の幸を持ち帰れるだけではなく、「豊浜 魚ひろば」の中の食堂やテイクアウトで召し上がるお料理にも、舌鼓を打っている様子が印象的でした。

「豊浜 魚ひろば」の基本情報

運営会社 豊浜 魚ひろば
所在地 〒470-3412 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字相筆33番地
問い合わせ先 0569-65-0483
営業時間 平日:8:00~16:00 ※2024年9月6日より、平日の開店時間が9:00~に変更
土日祝:8:00~17:00
定休日:毎週火曜日(祝日は営業)
公式ページ http://sakanahiroba.net/

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