【四万十市ドライブデート】四万十川の風景や天然うなぎを楽しむ贅沢な1日

四万十市の観光スポットを巡る、特別なドライブコースをお探しの方へ。今回は、清流四万十川の絶景と豊かな自然、そして地域の魅力に触れられる贅沢なドライブルートをご紹介します。四万十市観光協会の山脇さんおすすめの、心温まる思い出づくりにぴったりのコースです。

このコースの魅力は、雄大な四万十川の眺望から始まり、白蛇がまつられる神秘的な神社、天然うなぎを堪能できる名店、さらには川遊びができる施設まで、多彩な要素が詰まっていること。約70キロという道のりで、移り変わる景色も楽しめます。

春の若葉、夏の清流、秋の紅葉と、訪れる季節によっても異なる表情を見せる四万十川。その時々の魅力を存分に味わいながら、特別な一日を過ごしてみませんか。

▼ご紹介する四万十川沿いドライブコースの見どころ

四万十川沿いを巡る絶景ドライブコース

清流が描く優美な曲線と、手つかずの自然が織りなす風景。四万十川沿いを巡るこのドライブコースは、都会の喧騒を離れ、心豊かなひとときを過ごしたい方におすすめのルートです。四万十市の中村駅を起点に、総距離約70キロの道のりには、息を呑むような絶景と心温まる地域の魅力が凝縮されています。

まずは四万十川河口と太平洋を見渡す絶好のビューポイント「わんぱく広場」の展望台。その後、白蛇がまつられる「蛇王神社」で心を清め、天然うなぎなど地元の味覚が堪能できる「四万十屋」で舌鼓を打ちます。

続いて四万十川沿いを上流に向かい車を走らせながら、「四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこ」で川沿いの景色を満喫。最後は「道の駅よって西土佐」で、一日の思い出を振り返りながら地場産品の買い物を楽しみます。

ここからは、そんな贅沢な時間を過ごせるドライブコースの楽しみ方をお伝えしていきます。

スポット1：わんぱく広場（中村駅から車で約15分）

中村駅から四万十川の河口に向かって車を走らせること約15分。清流と大海原が出会うパノラマを目の当たりにできるのが、わんぱく広場にある展望台です。大らかに蛇行する四万十川の流れの先に、悠然と横たわる太平洋が広がります。

特に、春から初夏にかけては、若葉が萌える山々と輝く水面が織りなす色彩のコントラストが見事。また、朝日に染まる空と川面のグラデーションも絶景で、初日の出スポットとしても名高いです。

展望台の近くには、火・水・風・土といった自然をモチーフにしたダイナミックな造形作品を国内外で多数制作した篠原勝之氏が手掛けた日時計「うつろう」がたたずみます。北極星を指し示す洗練されたフォルムは、時を刻む機能美と芸術性を兼ね備えた傑作です。

スポット2：蛇王神社（わんぱく広場から車で約20分）

わんぱく広場から四万十川を右岸へと渡り、車で約20分。深い木々に囲まれた山間にある蛇王神社は、白蛇の御神体が祀られている神秘的なスポットです。境内に足を踏み入れると、静かで清々しい空気を感じることができます。

石段の両脇に置かれた蛇の石像〝こまヘビ〟がたたずむ石段を登った先にある境内で特に目を引くのは、蛇が丸まったような形をした「夫婦白蛇蛇紋石」。「ホギホギ（宝来宝来）」と唱えながらそっと手を触れれば、よいことが起こるとの言い伝えがあるとのこと。また、小さな祠に安置された1.5メートルほどの達磨大師像からは、静かな威厳が感じられます。

さらに、この蛇王神社は賽銭の仕方も独特です。やぐらの向こう側へお賽銭を投げ入れるという方法は、他ではなかなか体験できない参拝として心に残ることでしょう。

スポット3：四万十屋（蛇王神社から車で約15分）

蛇王神社での参拝を終えたら、お次は昼食。国道321号線沿いの「四万十屋」は、神社から車で約15分の距離にあり、四万十の食文化を味わえる場所です。

川漁師が営むこの老舗は、清流が育んだ極上の天然うなぎを味わえるお店として、市内外から高い評価を得ています。旬の天然うなぎが楽しめるのは4月から9月の季節限定。この時期には、旬の天然うなぎを楽しみに訪れる多くの人で賑わいます。

西日本伝統の調理法で仕上げられる天然うなぎは、関東流とは一線を画す魅力があります。蒸し工程を省いて焼き上げることで、四万十川で育まれた天然うなぎ本来の引き締まった身質と、力強い旨味を存分に引き出しています。養殖うなぎも用意されており、気分やお好みで選べるのも嬉しいポイントです。

うなぎ以外にも、四万十川の恵みを存分に味わえる、天然鮎の塩焼きや川えびの唐揚げなどのメニューが揃います。観光協会の山脇さんのおすすめは、川えびの唐揚げ。地元で水揚げされた川えびが丸ごと揚げられ、サクサクとした食感や香ばしさが際立つ逸品となっています。

スポット4：四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこ（四万十屋から車で約25分）

空腹を満たした後は、四万十川に沿って上流へ。四万十屋から車で約25分、清流のせせらぎを間近に感じる「カヌー＆キャンプの里 かわらっこ」にたどり着きます。

河原に面するこの施設では、四万十川でメガSUPやカヌーが楽しめたり、風景をじっくりと眺めたりできます。広々とした駐車場や休憩室、シャワー、トイレも完備され、ドライブの途中で気軽に立ち寄れる快適さも魅力です。持参したお弁当や販売されている軽食を楽しみながら、川面を進む屋形船、カヌーの姿を眺めるのもこの場所ならではの楽しみ方です。

また「かわらっこ」では、四万十川を肌で感じられるカヌーツーリングも行われています。上流ツーリングコースと下流ツーリングコースがあり、安全講習や練習時間なども合わせた所要時間はどちらも2時間半ほどです。

上流コースでは勝間沈下橋が、下流コースでは高瀬沈下橋を臨むことができ、四万十川の雄大な流れを存分に味わえます。気軽に参加できるカヌーやメガSUPの体験コースもあるので、時間に余裕がある方は参加してみてはいかがでしょうか。

また、「かわらっこ」の周辺にある沈下橋は観光名所にもなっています。欄干がなく、水面近くに低く架かる沈下橋は周囲の風景と調和し、独特の美しさを生み出します。フォトスポットとしても人気が高いです。

沈下橋では、橋ごとに見える風景も異なります。「かわらっこ」のそばにある高瀬沈下橋からは、四万十川が蛇行している様子がよく見渡せ、人工物も目に入りにくく、地域の原風景が満喫できるようになっています。

スポット5：道の駅よって西土佐（四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこから車で約30分）

「かわらっこ」から車で約30分。旅を締めくくるのは、清流の恵みと地域の魅力が凝縮された「道の駅よって西土佐」です。炭火で丁寧に焼き上げる鮎の塩焼きの香ばしい香りが漂い、訪れる人の足を止めます。

ここで味わえるのは、川の恵みだけではありません。例えば秋であれば、スイーツのお店「ストローベイルSANKANYA」の四万十栗のモンブラン。この地で育まれた栗は、その上品な甘みと芳醇な香りで、グルメ通をも魅了します。ほかにも、高知県内やお隣の愛媛県松野町から届く新鮮な野菜や果物など、近隣地域の豊かな恵みも所狭しと並びます。

道の駅周辺も、絶品グルメとの出会いの場となっています。その代表格が、年間わずか100頭分ほどしか味わえないという「四万十牛」です。「四万十牛本舗 焼肉よこやま」では、この希少な味わいとの出会いが待っています。道の駅のバーべキューサイトや対岸の「ホテル星羅四万十」では、地元野菜や四万十牛を贅沢に使用したバーベキューを、手ぶらで気軽に楽しめるのも魅力です。

またこの一帯は夜、星空観賞の聖地へと姿を変えます。道の駅から四万十川を挟んで向かいにある四万十天文台では、専門ガイドの案内を聞きながら、都会では見られない満天の星を満喫できます。日帰りドライブの思い出つくりはもちろん、星空観賞を目的とした宿泊プランで、より深い四万十の魅力に触れるのもおすすめです。きっと心に残る特別な思い出となることでしょう。

四万十市観光協会からのメッセージ

四万十川でのドライブデートをさらに充実させるなら、水面を優雅に進む屋形船体験もおすすめです。高瀬沈下橋から「かわらっこ」へと向かう途中にある「四万十川屋形船なっとく」では、約50分の屋形船クルーズが体験できます。高瀬沈下橋をくぐり抜ける瞬間は、まさに絶好の撮影チャンス。水上からの視点で眺める四万十川は、陸上では味わえない新たな発見に満ちています。

今回ご紹介したコースは、各スポットをテンポよく巡る内容となっていますが、屋形船クルーズを中心にすえた旅程を組むのもおすすめです。船に乗りながらゆったりと四万十川の魅力に浸るのも、趣深いのではないでしょうか。

四万十川沿いを巡る絶景ドライブコースのまとめ

四万十市観光協会の問い合わせ先