日常から離れ、まるで異世界のような神秘の森と千年の歴史を体感できるドライブデートはいかがでしょうか。今回は、和歌山県新宮市観光協会の須川さんおすすめの特別なコースをご紹介します。
このコースでは、130種類もの植物が自生し「異世界」と形容される国の天然記念物「浮島の森」と、千年以上の悠久の歴史を持つユネスコ世界遺産「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」を巡ります。さらに、日本の滝100選に選ばれた名瀑「桑ノ木の滝」も訪れます。
地元の郷土料理「めはりずし」や、山々を望む温泉でのリラックスタイムも織り交ぜながら、約6時間でゆったり巡る充実のコースです。神秘と歴史、そして癒しが詰まった新宮市の旅へ、ぜひお出かけください。
▼今回ご紹介する新宮市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
新宮市ドライブコース
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出発点 新宮駅| 約3分(600m)
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スポット1 浮島の森| 約5分(1.1km)
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スポット2 熊野速玉大社| 徒歩約5分(350m)
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スポット3 総本家めはりや| 約15分(9.1km)
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スポット4 桑ノ木の滝| 約20分(13.3km)
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スポット5 熊野川温泉さつき
豊かな自然と歴史文化が見事に調和する新宮市は、特別なデートにぴったりの場所。130種類もの植物が自生する神秘的な森、21メートルの落差を誇る名瀑など、心を癒やすスポットが点在しています。
昼食には、地元で愛され続ける郷土料理「めはりずし」を味わい、デートの締めくくりには、緑豊かな山々を望む温泉でリラックスしましょう。
それでは、新宮市ならではの魅力が詰まった各スポットを、これからじっくりとご紹介していきます。
スポット1:浮島の森(新宮駅から車で約3分)
新宮駅から車でわずか3分。住宅地に突如現れる「浮島(うきしま)の森」は、まるで異世界のような神秘的なエリアです。1927年に国の天然記念物に指定されたこの森は、幾重にも重なった枯れ木が浮島のように見える独特の地形。約130種類にも及ぶ、珍しい植物が自生しています。
この森には伝説があります。それは、この場所がかつて修行僧の聖地として崇められていた頃のこと。一般の人々は足を踏み入れることを避けていましたが、ある日、近くの集落に住む「おいの」という美しい娘が、森の奥へと分け入ってしまいました。心配した父親が娘を探しに行くと、そこには大蛇の姿が。娘は大蛇に連れ去られてしまったのです。この伝説が、森に対する畏怖の念と神秘性をさらに深めています。
整備された遊歩道を使えば10~15分ほどで一周でき、気軽に森の神秘的な雰囲気を楽しめます。独特の生態系と言い伝え、そして神秘的な空気感が重なり合う浮島の森は、これから始まる旅への期待を高めてくれる、なんとも印象的なスポットです。
スポット名 | 浮島の森 |
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所在地 | 和歌山県新宮市浮島3-38 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00〜17:00(12~2月は16:00まで) |
定休日 | 無休 |
スポット2:熊野速玉大社(浮島の森から車で約5分)
次の目的地は、熊野三山の一つ「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」。その圧倒的な存在感で訪れる人の心を打つ神社です。
紀伊山地の霊場と参詣道の一部として、ユネスコ世界遺産にも登録されているこの神社。その中でも、歴史の重みを最も感じられるのが「熊野神宝館」です。ここには、室町時代の手箱や扇子など、約1,200点もの神宝が大切に保管されています。一般公開(有料)も行われており、普段はなかなか目にすることのできない貴重な宝物の数々を、間近でじっくりと鑑賞することができます。
また境内には、樹齢1000年と伝えられる荘厳なご神木「ナギの木」があります。地元では、その均整のとれた美しい葉の形から「夫婦和合の象徴」として古くから親しまれており、カップルや夫婦で参拝する方も多く訪れます。二人の記念写真におすすめの場所でもあります。
朱塗りの社殿と深い緑に囲まれた荘厳な空間で、悠久の歴史と文化に触れる静かで穏やかなひとときをお過ごしください。
施設名 | 熊野速玉大社 |
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所在地 | 和歌山県新宮市新宮1番地 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 日の出~17:00(授与所は8:00~17:00、熊野神宝館は9:00~16:00) |
定休日 | なし |
スポット3:総本家めはりや(熊野速玉大社から徒歩約5分)
昼食には、熊野地方の郷土料理を味わってみませんか。
「総本家めはりや」は、地元で愛され続ける老舗。看板メニュー「めはり定食」は、高菜の塩漬けでご飯を包んだ郷土料理「めはり寿司」に、めざし、山芋とろろなどがセットになった一品です。めはり寿司は、初めて食べてもどこか懐かしさを感じるような、親しみやすい味わいで評判を呼んでいます。
地元の人々が何世代にもわたって受け継いできた伝統の味を、この機会にぜひ楽しんでみてください。
店舗名 | 総本家めはりや |
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所在地 | 和歌山県新宮市薬師町5-6 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 11:00~L.O. 21:00(14:00~17:00は、テイクアウトのみの営業) |
定休日 | 水曜日 |
スポット4:桑ノ木の滝(総本家めはりやから車で約15分)
昼食の後には、熊野川の支流・高田川のさらに奥、桑ノ木渓谷にかかる「桑ノ木の滝」に向かいましょう。
県道235号線沿いの高田川に架かる橋からは、整備された遊歩道が滝へと誘います。片道約20分、往復40分の散策コースには、こじんまりとした古い神社や、太い木材で作られた趣のある橋など、思わずカメラを向けたくなるスポットも。
滝に近づくにつれ、神聖な雰囲気が漂い始めます。木々の間から差し込む光と、せせらぎの音に包まれた道は、まるで別世界への道案内のようです。
そして目の前に現れるのは、落差21メートルの豪快な水しぶきを上げる名瀑。桑ノ木の滝は「日本の滝100選」にも選ばれています。
清々しい空気を胸いっぱいに吸い込みながら、ゆっくりと遊歩道を進み滝と対峙すれば、癒しのひとときを過ごすことができます。しばし都会の喧騒を忘れ、大自然のパワーに心身を委ねてみてはいかがでしょうか。
スポット名 | 桑ノ木の滝 |
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所在地 | 和歌山県新宮市相賀 |
駐車場 | なし |
スポット5:熊野川温泉さつき(桑ノ木の滝から車で約20分)
桑ノ木の滝から車で約20分。一日の締めくくりにふさわしい安らぎの空間が、ここ「熊野川温泉さつき」です。
露天風呂では、浅めに作られた湯船の縁に頭を預け、ゆったりと寝そべることができる造り。周囲に広がる山々の緑に包まれ、森林浴をするかのような開放感を味わえます。泉質はアルカリ性単純泉。緑豊かな景色を眺めながら湯に身を委ねれば、日常から解放される贅沢なひとときを味わえます。カップルでの訪問なら、一日の思い出を語り合いながら、ゆったりとした時間を共有してみてはいかがでしょうか。
施設内には、くつろぎの時間を過ごせる広々とした休憩スペースが完備されています。売店では、Tシャツやタオルといった定番の温泉グッズから、熊野地方のヒノキで作られた置物、クッキーなどお菓子類までそろいます。旅の記念品やお土産を選びに、ぜひ立ち寄ってみてください。
施設名 | 熊野川温泉さつき |
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所在地 | 和歌山県新宮市熊野川町日足707 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 平日 14:00~21:00(最終受付20:30) 土日祝 11:00~21:00(最終受付20:30) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日) |
新宮市観光協会からのメッセージ
新宮市での素敵な思い出とともに、地元の味も持ち帰ってみませんか。
熊野川沿いにある「かあちゃんの店」では、朝採れの大根やキャベツなど、みずみずしい地元野菜を豊富に取り揃えています。また、ランチでご紹介した「めはりずし」のテイクアウトも可能です。
また、速玉大社近くの和菓子店「香梅堂」では、地元で長く愛されている、鈴カステラのようなお菓子「鈴焼(すずやき)」を購入できます。帰りの車中でのおやつとして買い求めてもいいかもしれません。
新宮市ドライブコースのまとめ
コース概要 | 全行程:約6時間 起点:JR新宮駅
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主な観光スポット | スポット1:浮島の森
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スポット2:熊野速玉大社
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スポット3:総本家めはりや
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スポット4:桑ノ木の滝
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スポット5:熊野川温泉さつき
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新宮市観光協会の問い合わせ先
名称 | 新宮市観光協会 |
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住所 | 和歌山県新宮市徐福2-1-11 熊野御坊南海バス(株)1階 |
問い合わせ | 0735-22-2840 |
公式ページ | https://www.shinguu.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。