
東京から約2時間。房総半島の南端に位置する千葉県館山市で、優雅なドライブデートを楽しみませんか?今回は、館山市観光協会の出口さんおすすめの、南国リゾート気分を味わえる1dayドライブコースをご紹介します。
館山のまち並みを一望できる館山城や神秘的な沖ノ島、地中海リゾートを思わせるカフェ、千年の歴史を誇る安房神社など、見どころ満載のドライブコースは、心に残る特別なデートを演出。各スポット間は車で10~15分程度とゆとりある移動時間で設定されているため、のんびりと館山の魅力を堪能できます。
特に春は、館山城と安房神社で桜が競うように咲き誇り、千葉屈指の花見スポットとして多くの人々を魅了します。潮風に乗って運ばれる海の香りと、歴史が紡ぐ風情ある景色の中で、特別な一日を過ごしてみませんか。
▼今回ご紹介する館山市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
海と歴史が織りなす館山市の極上ドライブコース
- JR館山駅
↓約10分(2.5km) - スポット1:館山城
↓約10分(3.8km) - スポット2:沖ノ島
↓約10分(4.3km) - スポット3:海雑貨&BAR Aperitivo
↓約10分(2.9km) - スポット4:木村ピーナッツ
↓約15分(8.4km) - スポット5:安房神社
このコースは、上質な時間を楽しみたい大人のカップルにぴったりのドライブルートです。歴史ある雰囲気と海辺の解放感が調和する館山は、特別なデートの舞台として理想的な場所です。
JR館山駅を起点に午前中は威風堂々とした館山城と神秘的な輝きを放つ沖ノ島を訪れます。お昼は南イタリアの隠れ家のような「海雑貨&BAR Aperitivo(アペリティーボ)」で本格スパイスが織りなす特製カレーをいただきましょう。午後からは南房総を代表する人気店・木村ピーナッツで話題のスイーツに舌鼓を打つ至福の時間が待っています。
全行程はおよそ6時間。南房総の多彩な魅力に触れながら過ごす1日は、特別な思い出としてふたりの心に深く刻まれることでしょう。それでは、五感で楽しめる要素が随所に散りばめられた各スポットを詳しく紹介していきましょう。
スポット1:館山城(JR館山駅から車で約10分)
館山駅から緩やかな坂道を車で5分ほど走ると、館山城が姿を現します。南房総の歴史を見守り続けるこの城は、街のシンボル的存在。威風堂々とした姿は圧巻です。城へのアプローチも快適で、無料駐車場から城門までは心地よい風に吹かれながら短い散策を楽しむことができますよ。
「城山公園」は、四季の花々の楽園として知られる公園です。春になると約500本もの桜が花開き、ソメイヨシノの可憐なピンクからオオシマザクラの深い色合いまで、さまざまな桜の競演を見ることができます。中でも桜のトンネルをくぐりながらの散策は地元の人々にとっても特別な春の楽しみ方となっているのだとか。
初夏には鮮やかなツツジが彩り、冬には凛とした椿や香り高い梅が咲く城山公園は、一年を通して訪れる人々を魅了。まさに楽園という名にふさわしいスポットです。
城内に足を踏み入れると、まず目を引くのが「八犬伝の資料」です。館内にはNHKで放送された人形劇に使用された精巧な人形が展示され、今もなお、物語の世界を生き生きと伝えています。また、歴史とアニメーション文化が融合した独特の空間は、思わぬ発見と感動を与えてくれることでしょう。
博物館の見学を終えたら、館山城の真骨頂、最上階の展望台を目指しましょう。扉を開けた瞬間、息をのむような絶景が出迎えてくれます。紺碧の館山湾と白砂の海岸線、そして赤瓦の街並みが織りなす風景は、まさに一幅の絵画のよう。夕暮れ時には海面に映える夕陽が格別の美しさを見ることができますよ。
また、城山公園内にある「館山市立博物館」では、房総半島の先端で小さいながらも一国を形成し、海とのかかわりのなかで展開してきた安房の歴史を詳しく紹介。里見氏の貴重な歴史資料や、館山の歴史を紐解く展示の数々がこの地の物語をより深く語りかけてくれます。
施設名 | 館山城 |
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所在地 | 千葉県館山市館山362番 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館時間 | 9:00~16:45(最終入館16:30) |
休館日 | 毎週月曜 年末年始(12/29~1/3) 【※月曜日が祝日、振替休日の時は開館し、翌日休館】 |
スポット2:沖ノ島(館山城から車で約10分)
館山城での歴史散策を楽しんだら、車を10分ほど走らせ、太平洋に浮かぶ秘境・沖ノ島へ。訪れる度に異なる表情を見せる周囲わずか1キロメートルの沖ノ島までは、海沿いの駐車場から遊歩道が整備されており、アクセスも楽々です。
島の宝物とも言えるのが、荘厳な美しさを湛えた洞窟です。洞窟内からのぞく青い空と輝く海面は、自然が創り出した最高の額縁に収められた一枚の絵画のよう。その圧倒的な美しさは、思わずシャッターを切りたくなる特別な瞬間を演出してくれます。島に鎮座する宇賀明神を訪れたなら、波音に耳を傾け、心静かに祈りを捧げてみてはいかがでしょう。
島内の散策は1時間ほどをかけ、ゆっくりと楽しむのがおすすめ。案内板に導かれながら潮風と波音を感じる贅沢な島時間が過ごせます。散策の途中で見つける美しい貝殻や風変わりな漂着物は島からの素敵な贈り物。ビーチコーミング(※)は、まるで宝探しのような心躍る体験を提供します。
(※)ビーチコーミング:浜辺で貝殻などさまざまな漂着物を拾い集めながら散策すること
夏季には、透明度の高い海でシュノーケリングを楽しむ人々の姿も。近隣のマリンスポーツ施設では、事前予約で本格的な海のアクティビティにチャレンジすることもできます。
観光のベストシーズンは爽やかな風が心地よい5月頃。島全体が若葉の緑に包まれるこの時期は、ゆったりと流れる島時間を存分に味わえます。潮風に乗って運ばれてくる磯の香りと、どこまでも続く水平線が日常から解き放たれた特別な解放感をもたらしてくれることでしょう。
名称 | 沖ノ島 |
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所在地 | 千葉県館山市富士見地先 |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料) ※海水浴場開設期間中は「沖ノ島環境保全協力金」のお願いをしております。 |
スポット3:海雑貨&BAR Aperitivo(沖ノ島から車で約10分)
潮風に吹かれながら心地よい島の散策を終えたら、南イタリアの隠れ家のような「海雑貨&BAR Aperitivo(アペリティーボ)」へ。白壁に映える鮮やかなブルーのアクセントと随所に配された贅沢なインテリアは、まさに地中海沿岸のビーチリゾートそのもの。重厚な木製ドアを開けた瞬間、日常から切り取られた特別な空間が出迎えてくれます。
2階のダイニングスペースは館山の海を一望できる特等席。大きな窓からはエメラルドブルーの海と白い砂浜が織りなす絶景パノラマが広がり、晴れた日にはテラス席で潮風を感じながらの優雅なランチタイムも。店内の南国チックな雰囲気と相まって、まるでイタリアの海辺のカフェで過ごすような優雅なひとときを演出してくれます。
この店の看板メニューは、本格スパイスが織りなす特製カレー。一口食べれば、絶妙にブレンドされたスパイスの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。ほどよい辛さのカレーは地元でも評判の一品。単品は900円からというリーズナブルな価格も魅力。ルイボスティーなどのドリンクとセットでオーダーしても1,100円前後なのも嬉しいポイントです。パンケーキなどスイーツメニューも充実しているので、ティータイムの利用もおすすめ。
また、波のモチーフが印象的な食器や海をテーマにしたインテリア雑貨など、センスの良いアイテムが並ぶ店内でのショッピングも楽しみのひとつ。特に女性からの支持が高く、デートコースの中でも印象深い思い出となるはずです。
館山の海を眺めながら味わう、スパイス香る贅沢なランチタイム。南イタリアの雰囲気漂う空間で過ごす特別なひとときは、思い出深いデートになることでしょう。
施設名 | 海雑貨&BAR Aperitivo |
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所在地 | 千葉県館山市北条2966 オーシャンゲート103 1F/2F |
駐車場情報 | 1階に専用の屋内駐車場あり |
営業時間 | 10:00~ (閉店時間は季節により変動、サンセットタイムに合わせて17:00~20:00) |
店休日 | 年中無休 |
スポット4:木村ピーナッツ(海雑貨&BAR Aperitivoから車で約10分)
南房総が誇る黄金の味わいと言えば落花生。その魅力を極限まで引き出したスイーツと出会えるのが「木村ピーナッツ」です。週末ともなれば評判のピーナッツソフトクリームを求め、遠方からも多くの食通が訪れる人気スポットとなっています。
看板メニューのピーナッツソフトクリーム(470円)は、まさに館山の味を代表する逸品。クリーミーな口どけの中に香ばしい落花生の風味が見事に調和し、思わず目を閉じてじっくり味わいたくなるほどの美味しさです。他にも、たっぷりの具材が層を成すピーナッツパフェ(550円~650円)や、店主が自信を持っておすすめするピーナッツアイスモナカなど、バラエティ豊かなスイーツの数々がふたりの甘い時間を演出してくれます。
店内に一歩足を踏み入れると、創意工夫を凝らした落花生加工品が。定番の香ばしい炒り落花生のほか、料理の隠し味として重宝するピーナッツパウダー、和の調味料としても使えるピーナッツペーストなど、斬新なアイデア商品が並びます。特筆すべきは、地元の和菓子店と高校生たちが想いを込めて開発した「ピーナッツ饅頭」。若い感性と伝統の技が融合した、館山の新しい味です。
秋には店舗近くの農園で落花生掘り体験が開催されます。大地に眠る落花生を自らの手で掘り出す喜びは、館山の食文化をより深く理解する特別な体験となることでしょう。
施設名 | 木村ピーナッツ |
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所在地 | 千葉県館山市下真倉236-3 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00~18:00 |
店休日 | 1月1日 |
スポット5:安房神社(木村ピーナッツから車で約15分)
木村ピーナッツで甘い時間を過ごした後、車を約15分ほど走らせると、千年の歴史を湛える安房国一宮・安房神社が姿を現します。広々とした参拝者用駐車場が整備されているので、ゆとりを持って参拝することができます。
安房の地に深く根付いた安房神社は、商売繁盛と金運の御神徳で知られる神社です。「天太玉命(あめのふとだまのみこと)」を祀る神域として金運の御利益があるとされるほか、地元の方はもちろん、観光で訪れる若いカップルが「縁結びの神様」として祈りを託す神聖な場所となっています。
境内に足を踏み入れると、まず目を奪われるのが樹齢約500年を誇る御神木・槙の木の存在。天を突くほどの巨木は悠久の時を静かに刻み続け、見上げる人々の心に畏敬の念を抱かせます。参道から境内までの散策は、ゆっくり歩いて20分ほど。古より受け継がれてきた神聖な空気に包まれながら、心静かなひとときを過ごすことができます。
春になると神社は一層の華やぎを見せます。3月下旬から4月中旬にかけて、参道の両脇に連なる桜並木は、まるで花のトンネルのよう。夕暮れ時には西日に照らされた花びらが幻想的な光景を演出し、心に残る思い出のワンシーンを切り取ってくれます。
千年の時を超えて受け継がれてきた神域の厳かさと、移ろいゆく季節の美しさが見事に調和する安房神社。ふたりの大切な思い出に、この神聖な場所での静謐なひとときを刻んでみてはいかがでしょう。
施設名 | 安房神社 |
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所在地 | 千葉県館山市大神宮589番地 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
館山市観光協会からのメッセージ
今回のコースでは紹介しきれなかった海鮮料理のランチスポットを紹介します。
1つ目は地元の漁師たちも太鼓判を押す「とまや食堂」です。漁港から直接仕入れる新鮮な魚介類は、まさに館山の海の恵みそのもの。なかでも看板メニューの海鮮丼は隠れた工夫が光る一品です。一般的な海鮮丼とは一線を画す酢飯の使用により、新鮮な魚介の旨味がより一層引き立ち、絶妙な味わいを生み出しています。
「とまや食堂」では、お刺身の透き通るような艶やかさ、香ばしい焼き魚、サクッと揚がったフライなど、さまざまな調理法で館山の海の幸を存分に堪能できます。午後3時まで営業しているので、ゆっくりとした贅沢なランチタイムをお過ごしいただけます。
続いて紹介するのは、安房神社への道すがら立ち寄ることができる「漁師料理たてやま」です。地元ならではの海産物や特産品が所狭しと並び、お土産選びの醍醐味を味わえます。お食事処は別棟となっているので、お土産探しだけでも気軽にお立ち寄りいただけます。
私たちの愛する館山には、歴史的建造物、自然景観、海の幸、特産品など、五感で楽しめる魅力が満載です。どうぞおふたりだけの特別な時間の中で、館山の魅力をゆっくりとお楽しみください。きっと心に残る素敵な思い出となることでしょう。
館山市ドライブコースのまとめ
コース概要 |
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主な観光スポット | スポット1:館山城
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スポット2:沖ノ島
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スポット3:海雑貨&BAR Aperitivo
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スポット4:木村ピーナッツ
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スポット5:安房神社
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館山市観光協会の問い合わせ先
名称 | 一般社団法人 館山市観光協会 |
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住所 | 館山市北条1879-2 |
問い合わせ | お問合せフォーム https://tateyamacity.com/contact |
公式ページ | https://tateyamacity.com/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。