豊島屋酒造で原酒を堪能!原酒好き男性へ東京の老舗が醸す旨味豊かな日本酒を

日本酒の種類のうち、製造工程で水を加えないお酒を「原酒(げんしゅ)」といいます。アルコール度数が高めで、お米の旨味と香りを濃厚に感じられるこの原酒を「日本酒の中で一番好き!」と感じている男性も少なくありません。

今回はそんな原酒好きの方に向け、東京都東村山市の老舗「豊島屋酒造(としまやしゅぞう)」をご紹介します。

「日本酒を醸し、人と人との縁を醸す」をモットーとする豊島屋酒造は、旨口系で飲みごたえのある原酒を多く製造し、男性から特に人気の高い酒蔵です。

隣接する直売所では限定品を含む商品が購入でき、グラスでの試飲も楽しめます。休日にふらりと1人で、あるいは友人やパートナーと一緒に、とっておきの1本を見つけに出かけてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な日本酒との出会いが待っているはずです。

400年の歴史を誇る豊島屋酒造:江戸時代から続く日本酒の伝統

豊島屋酒造の外観

豊島屋酒造(としまやしゅぞう)は、東京都内で日本酒を醸造する10軒の蔵元で構成される「東京都酒造組合」の一員です。その歴史は1596(慶長元)年にさかのぼり、初代豊島屋十右衛門が江戸の神田鎌倉河岸で酒屋兼一杯飲み屋を開業したことから始まります。この店は多くの人々が集う人気スポットとなり、大いに繁盛しました。

十右衛門は江戸では先駆けとなる白酒の醸造も手がけ、これが現在の豊島屋酒造の基礎となりました。その後、豊島屋は豊島屋本店(東京都千代田区)として発展し、昭和初期には現在の東京都東村山市に醸造元として豊島屋酒造が設立されました。

豊島屋酒造の隆盛ぶりは江戸時代の絵画にも描かれており、その歴史は日本の文化史に深く根ざしているといえるでしょう。

伝承の技を用いた酒造りと、人と人の“縁を醸す”誇り

豊島屋酒造のこだわりは、酒造りの基本となる「原料処理」「洗米」「浸漬」の工程にあります。これらの工程を丁寧に行い、代々伝承された技を用いる厳格な酒造りが同社の神髄です。仕込水には地下150mの井戸から汲み上げた伏流水を使用し、ふくよかで上品な味わいを生み出しています。

豊島屋酒造には「お酒を醸すことにより、人と人とのつながりを生み出し、誰もが楽しく生きる社会をつくる一助になりたい」という想いがあります。そのため、良質なお酒を醸すとともに、人と人との縁を醸すことに誇りを持って取り組んでいます。

豊島屋酒造の人気原酒:男性に支持される濃厚な味わい

豊島屋酒造には、全国新酒鑑評会にて多数の金賞を受賞する代表商品「金婚」をはじめ、さまざまな商品がラインナップされています。

中でも男性から人気が高いのが、製造過程で加水をしない「原酒」です。豊島屋酒造には、さっぱり系より旨口系の原酒が多いことも、飲みごたえを求める男性の心をとらえる理由の一つと考えられます。

ここでは、男性から特に支持される4点の原酒をご紹介します。直売所限定の「無濾過生原酒 NEONシリーズ」と「無濾過原酒 MELLOWシリーズ」、辛口好みの男性向けの「山廃純米無濾過生原酒」、そして酒蔵のイチオシである限定流通品「屋守(おくのかみ)」です。なお、「屋守」は蔵での販売はなく、特約店でのみお買い求めいただけます。

直売所限定「無濾過生原酒 NEONシリーズ」:期間限定の人気酒

「NEON」シリーズの日本酒3本

▲「NEON」シリーズは「PINK」「BLUE」「GREEN」の3種類。フルーティーでフレッシュな香りが特徴的

男性から特に人気の高いお酒が、直売所「KAMOSHInoBA」でのみ購入できる「NEON」シリーズです。

「無濾過生原酒」とは「濾過せず(無濾過)、火入れせず(生)、水も加えない(原酒)」つまり、しぼったままの日本酒です。しぼりたてを瓶詰めしているため心地よい発泡感があり、軽快さと濃厚な味わいを同時に楽しめます。

ラインナップは、日本酒度の異なる「PINK」「BLUE」「GREEN」の3種類です。生産量に限りがあり、販売期間は毎年12月頃から翌年の8月頃まで。毎年売り切れ必至の人気商品なので、早めの購入をおすすめします。

「無濾過生原酒NEONシリーズ」の商品情報

商品名 使用米 日本酒度 容量 税込価格
NEON PINK 八反錦(広島) +3 720ml 2,500円
NEON BLUE 八反錦(広島) +2 720ml 2,200円
NEON GREEN 吟風(北海道) +1 720ml 1,850円

直売所限定「無濾過生原酒 MELLOWシリーズ」:フレッシュでなめらかな

無濾過原酒のMELLOWシリーズ(左)ORANGE(右)BLUE

▲「MELLOW」シリーズの「ORANGE」と「BLUE」

「無濾過"生"原酒」であるNEONシリーズに、加熱処理を施したのが「無濾過原酒」のMELLOWシリーズです。

MELLOWシリーズの特徴は、生酒に、搾ってから2日以内に瓶燗(びんかん)火入れ(※)を行っている点にあります。これにより、フレッシュさを保ちながらなめらかな味わいを実現。その特徴から「MELLOW(まろやか)」と名付けられました。
(※)瓶詰め前ではなく、瓶詰めした後で行う火入れのこと。しぼりたてのフレッシュさを残しつつ、お酒の劣化を防ぐことができます

このMELLOWシリーズも「BLUE」「ORANGE」の2種類が展開されています。

「無濾過原酒MELLOWシリーズ」の商品情報

商品名 使用米 日本酒度 容量 税込価格
MELLOW BLUE 八反錦(広島) +2 720ml 2,200円
MELLOW ORANGE 山田錦(兵庫) +1 720ml 2,150円

豊島屋酒造の「山廃純米無濾過生原酒」:旨味と酸味の絶妙な辛口

山廃純米無濾過生原酒

「山廃仕込み」とは、酒造りの中の「山卸(米をすりつぶす工程)」を省き、空気中の乳酸菌を自然に取り込む伝統的な製法です。この方法により、独特の風味が生まれます。

このお酒は、ほんのり甘いメロンのような香りの中に、山廃特有のヨーグルトを思わせる香りが混ざっています。口に含むと、お米の豊かな旨味と爽やかな酸味が調和して感じられます。

キレの良い辛口の味わいが特徴で、複雑な味わいを楽しみたい日本酒愛好家にとって魅力的なお酒です。

「山廃純米無濾過生原酒」の商品情報

日本酒度 +3
容量 720ml
税込価格 1,562円

豊島屋酒造イチオシ「屋守」:香り豊かでやさしい味わいの限定酒

屋守(おくのかみ)

「屋守(おくのかみ)」は、「豊島屋酒造を守り続けていく」という思いと、「酒販店様と料飲店様の屋号を守り、繁栄のお手伝いをする」という願いから命名されました。

「香り良く優しい味わい」をコンセプトに、できる限り手作業を重視した小規模な仕込みで製造されています。できたてそのままの、軽快で爽やかな味わいが楽しめる日本酒です。

「屋守」は、全国の特約店でのみ購入可能な限定商品となっています。

参照:全国特約店一覧

「屋守(おくのかみ)純米中取り無調整生)」の商品情報

日本酒度 +2
容量 720ml
税込価格 1,749円

豊島屋酒造直売所「KAMOSHInoBA」:飲み比べとガチャポンで楽しむ日本酒体験

豊島屋酒造直売所「KAMOSHInoBA」の店内

豊島屋酒造の酒蔵に隣接する直売所「KAMOSHInoBA(醸しの場)」では、豊富な商品を購入できます。

直売所限定商品を含む、多様なお酒が並ぶ洗練された店内は、お酒愛好家の方々を魅了します。住宅街に位置する酒蔵の特性上、日常的に利用する常連客も多いそうです。

商品選びに迷った際は、店員さんに相談するのがおすすめです。好みのお酒のタイプや合わせたい料理などを伝えると、最適な銘柄をアドバイスしてくれます。

直売所限定酒を中心とした5~6種類のお酒の試飲も楽しめます(有料:500円)。50mlのグラスで提供されるため、お酒の風味や味わいを十分に楽しむことができます。

店内には「お酒のガチャポン」もあり、500円で挑戦できます。ハズレなしで、最大3,000円相当のお酒が当たる可能性があり、大人の方も楽しめる遊び心のある仕掛けとなっています。

「KAMOSHInoBA」は、お買い物だけでなく様々な楽しみが詰まった場所で、休日にゆっくり訪れるのにぴったりです。一人での来店はもちろん、パートナーと一緒にお気に入りのお酒を探す時間も素敵な思い出になるでしょう。

豊島屋酒造のイベントと酒蔵見学:日本酒の世界をより深く知る

豊島屋酒造では、日本酒をもっと身近に感じてもらうためのさまざまな取り組みを行っています。

「飲む」のはもちろん、「遊んで」「知って」、より日本酒の世界を楽しみたい男性は、ぜひチェックしてみてください。

「豊島屋フェスタ」:日本酒とエンターテイメントが融合する祭典

「豊島屋フェスタ」に集まった人々

▲「豊島屋フェスタ」に集まった参加者たちの乾杯の様子。イベント当日は、東村山駅から豊島屋酒造までシャトルバスが運行される

毎年4月に豊島屋酒造の全敷地を開放して開催される「豊島屋フェスタ」は、日本酒やフードはもちろん、DJによるクラブブースや野外ステージなど、日本酒を片手に楽しめる多彩なコンテンツが用意された大規模イベントです。

酒蔵の非日常的な雰囲気の中、1日中楽しめると好評のこのイベント。日本酒愛好家はもちろん、これまであまり興味がなかった方も、この日をきっかけに日本酒の魅力に惹かれるかもしれません。

お祭りの賑わいを楽しみたい方は、友人や同僚を誘って、この独特な雰囲気と盛り上がりを体験してみてはいかがでしょうか。

豊島屋フェスタの様子

▲フェスタの人気コンテンツ「クラブブース」。蔵の一部をクラブに仕立て、4名のDJが音楽で会場を盛り上げる

豊島屋酒造の「酒蔵見学」:日本酒造りの深い知識を得る機会

豊島屋酒造では、毎週土曜日(年末年始、夏季休暇を除く)に、酒蔵見学を開催しています。

原料処理から始まり、仕込み蔵でもろみが発酵している過程や貯蔵室での熟成など、日本酒造りの各工程を解説付きで見学できる貴重な機会です。

「飲むだけでなく、日本酒ができる過程を知りたい!」という好奇心旺盛な方におすすめです。見学料は1人1,000円で、日本酒の試飲付きとなっているのが魅力的です。

予約は不要ですが、臨時休業などの可能性もあるため、お出かけ前に公式サイトやSNSでスケジュールを確認することをおすすめします。

公式サイト:豊島屋酒造営業カレンダー(ページ最下部)
公式Facebook:豊島屋酒造

豊島屋酒造の魅力:来訪者の感想と口コミから見る評価

原酒がとてもおいしいです。お店はいつ行っても賑わっていて、地域で愛されていることを強く感じます。

贈り物用のお酒を購入しました。私自身は日本酒の知識がほぼないのですが、店員さんが丁寧に説明してくださり、満足のいくお買い物ができました。商品の特徴や味わいについても詳しく教えていただき、とても参考になりました。

豊島屋フェスタに参加しました。お酒の試飲や地元の食材を使ったフードもおいしく、酒造りの実演や伝統芸能の披露など多彩なイベントがあって1日中楽しめました。来年もぜひ参加したいです!

外国人の知人と一緒に酒蔵見学に行きました。日本酒の製造工程や歴史について詳しい説明があり、とても充実した内容で知人は大喜びでした。私も日本の伝統文化を再発見できたように思います。

飲んで、買って、体験してと、楽しみ方が盛りだくさんの豊島屋酒造。口コミからは、多くの方がその多様な魅力のとりこになっている様子がうかがえます。

特に、豊島屋酒造の看板商品ともいえる原酒は「何度もリピートしている」という方も多数います。飲みごたえや旨味のあるお酒を求める男性に、ピッタリとマッチしているようです。原酒特有の濃厚な味わいと香りが好評を博しています。

豊島屋酒造へのアクセスと営業情報:訪問前に確認すべき基本事項

住所 東京都東村山市久米川町3-14-10
電話番号 042-391-0601
営業時間 「KAMOSHInoBA」平日 9時~17時
公式サイト http://toshimayasyuzou.co.jp/

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。