
岡山県北部に位置する城下町・津山市で、特別なドライブデートを楽しみませんか。今回は、津山市観光協会の今村さんおすすめの、歴史と趣が溢れる魅力的なドライブコースをご紹介します。
このコースで立ち寄るスポットには、国の史跡に認定されている壮大な津山城と全国第2位の規模を誇る旧津山扇形機関車庫(津山まなびの鉄道館)などがあります。白く輝く石垣が美しい津山城では絶景のビューポイントも楽しめ、津山まなびの鉄道館では迫力ある実物車両や運転シミュレーターなど、二人で楽しめる体験が満載です。
江戸時代からの歴史的建造物と新しい文化が調和したまち並みで、大切な人と忘れられない思い出が作れるコースとなっています。
▼今回ご紹介する津山市ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
岡山県津山市ドライブコース
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出発点 JR津山駅| 約6分(1.2km)
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スポット1 津山城(鶴山公園)| 約2分(500m)
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スポット2 津山観光センター| 約6分(2.2km)
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スポット3 津山城東とうふ茶屋・早瀬豆富店(城東地区)| 約7分(2.7km)
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スポット4 津山まなびの鉄道館| 約5分(1.3km)
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スポット5 城西地区
市街地中心部から広がるこのドライブコースでは、二つの重要伝統的建造物群保存地区でのまち歩きや老舗の和菓子との出会いなども含め、津山ならではの魅力に触れられます。
津山城の本丸跡地に隠されたハート形の石探しや日本庭園を眺めながらの食事など、カップルにとってロマンチックなスポットも点在しているため、ふたりの特別な思い出となるひとときを過ごせるでしょう。
それでは、城下町に息づく各スポットを詳しくご紹介します。
スポット1:津山城(鶴山公園)(JR津山駅から車で約6分)
最初の目的地は、市街地中心部に堂々とそびえ立つ津山城です。
江戸時代には60もの櫓(やぐら)を誇った壮大な城郭でしたが、現在では本丸にある備中櫓(びっちゅうやぐら)のみが往時の姿を留めています。しかし、約6万㎡という広大な敷地を囲む石垣は今も健在。市街地から見上げるその迫力と白く輝く石積みの美しさは圧巻で、城郭の専門家からも高い評価を受けています。
城内からの景色も見逃せません。春には約1,000本もの桜が咲き誇り、備中櫓からは一面のピンク色の絨毯を見下ろすような幻想的な光景が広がります。さらに、秋の紅葉シーズンにはライトアップされた紅葉が幻想的な雰囲気を醸し出し、冬には雪化粧した城と石垣のコントラストも楽しめるなど、四季折々の表情が魅力です。
カップルにおすすめなのが、本丸跡地に隠されたロマンチックなスポット。かつて天守閣があった場所の石垣にはハート形の石が埋め込まれています。大切な人と一緒に、このハートの石を探す時間も、きっと素敵な思い出になることでしょう。
施設名 | 津山城(鶴山公園) |
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所在地 | 岡山県津山市山下135 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【4~9月】8:40~19:00(最終入場は18:30) 【10~3月】8:40~17:00(最終入場は16:30) ※さくらまつり期間中は7:30~22:00 |
休業日 | 12月29日~31日 |
スポット2:津山観光センター(津山城から車で約2分)
津山城での散策を楽しんだ後は、津山観光センターへ。ここは津山の味と文化が凝縮されたスポットです。特に、城下町として栄えた津山らしく和菓子の品揃えが充実。老舗和菓子店から厳選された商品が並んでいます。
昔ながらの製法で作られる伝統的などら焼きは、素朴な甘さとしっとりとした食感が魅力です。
津山出身の伝説的ユニット「B'z」のボーカル・稲葉浩志さんのお兄さんが営む和菓子店「くらや」の商品もあり、ファンにとっては特別な思い出になるかもしれません。
施設名 | 津山観光センター |
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所在地 | 岡山県津山市山下97-1 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 【4~9月】9:00~18:00 【10~3月】9:00~17:00 |
休業日 | 12月29日~1月3日 |
スポット3:津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店(津山観光センターから車で約6分)
お次は昼食として、城東重要伝統的建造物群保存地区に佇む「津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店」に向かいましょう。江戸時代の面影を色濃く残す古民家を改装したこの和食店は、歴史的なまち並みに溶け込むように静かに佇んでいます。
ランチメニューの目玉は、「ありがとうふ御膳」。厳選された地元産の美作大豆を使った豆腐や湯葉、豆乳などが日替わりで提供され、豆腐料理の魅力を堪能できます。
食事の締めくくりには、豆腐のソフトクリームを。濃厚でありながら後味さっぱりの特製デザートは、満足感たっぷりのランチにさらなる彩りを添えてくれます。
店内にはテーブル席、カウンター席、アトリエ席、座敷席など、様々なタイプの席と3つの個室が用意されています。座敷席は、風情ある日本庭園を眺めながら食事が楽しめると評判です。
施設名 | 津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店 |
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所在地 | 岡山県津山市東新町82 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
定休日 | 月曜日 |
スポット4:津山まなびの鉄道館(津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店から車で約7分)
ランチの後は、旧津山扇形機関車庫として全国で2番目の規模を誇る「津山まなびの鉄道館」へ。蒸気機関車を展示する鉄道館が多いですが、この施設の主役はディーゼル機関車です。
館内に一歩足を踏み入れると、そこには迫力ある実物の車両が並びます。昭和から平成にかけて実際に路線を走っていたディーゼル機関車の数々は、来館者に様々な感動を与えます。懐かしい記憶を呼び覚ます方も、初めて見る方も、日本の鉄道の歴史を肌で感じられる貴重な体験となるでしょう。
展示は、鉄道の専門知識がない方でも楽しめる工夫が随所に施されています。実物の車両に触れられる体験型展示や、迫力ある映像コンテンツ、本格的な運転シミュレーターなど、二人で楽しめる仕掛けが満載。館内は30〜40分で一通り見て回ることもできますし、鉄道の歴史や仕組みをじっくりと学びながら1時間以上かけて楽しむのもおすすめです。
ちなみに、津山まなびの鉄道館は同じように扇形機関車庫のある台湾の彰化市と国際交流を行っており、タイアップイベントとして、彰化市の観光スポットを紹介するパネル展が開かれたこともあります。
施設名 | 津山まなびの鉄道館 |
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所在地 | 岡山県津山市大谷 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~12月31日 |
スポット5:城西地区(津山まなびの鉄道館から車で約5分)
デートの締めくくりは、津山城下町の西側に広がる城西地区での散策がおすすめです。寺院が点在するこのエリアは、ビルなどに遮られることがないため、空と寺院の屋根が描き出す景色が美しく、訪れる人々を古き良き日本の風景へと誘います。
散策の途中には、国の登録有形文化財「城西浪漫館」への立ち寄りがおすすめ。大正時代に建てられた病院本館をリノベーションしたノスタルジックな建物には、趣のあるカフェが併設されています。ここで味わえるコーヒーには、実は歴史的な逸話が隠されています。江戸時代、この地の洋学者・宇田川榕菴(うたがわ・ようあん)が、日本で初めて「珈琲」という当て字を考案したのではとされているのです。このカフェでは、その宇田川榕菴が書き記したとされる淹れ方を再現したコーヒーが味わえます。
ほかにも城西地区には、1909(明治42)年に銀行として建築された建物を改修した作州民芸館や、1607(慶長12)年に建立された本源寺など、歴史的建造物が点在。時の流れがゆるやかに感じられるこの地区は、一日の思い出を静かに振り返りながら、素敵なデートを締めくくるのにぴったりです。
施設名 | 城西浪漫館 |
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所在地 | 岡山県津山市田町122 |
駐車場情報 | 城西浪漫館・作州民芸館に駐車場あり |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 月曜日 |
岡山県津山市ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 |
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主な観光スポット | スポット1:津山城(鶴山公園)
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スポット2:津山観光センター
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スポット3:津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店
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スポット4:津山まなびの鉄道館
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スポット5:城西地区
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津山市観光協会の問い合わせ先
名称 | 津山市観光協会 |
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住所 | 岡山県津山市山下97-1 |
問い合わせ | 0868-22-3310 |
公式ページ | https://www.tsuyamakan.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。