「宇治市植物公園」にはビッグで珍しい植物たくさん!“観葉植物男子”要注目!|京都

京都府宇治市は、平等院をはじめとする歴史的建造物や、宇治川を中心とした美しい景観があることから、京都観光の定番人気スポットです。

そんな宇治市にある「宇治市植物公園」は、スケールが大きく、一年を通して多種多様な花が美しく咲き、珍しい植物などの展示を見られる公園です。

花と緑に囲まれた園内をゆっくり歩いてリフレッシュできるほか、気になった植物を観察したり、綺麗な花をカメラに収めたりなど、四季折々の植物に癒されながらそれぞれの楽しみ方ができます。

昨今は“観葉植物男子”という言葉も生まれ、植物に興味を持つ人も増えているとのこと。そんな男性が楽しめる「宇治市植物公園」の魅力や注目の植物をご紹介します。

1時間半で回れる「宇治市植物公園」で四季折々の植物に癒される

宇治市植物公園の温室内に展示されているサンジャクバナナ ▲温室内のサンジャクバナナ

宇治市植物公園には、屋外に約800種、温室に約650種の植物が展示されており、四季折々の魅力的な樹木や花が楽しめます。

梅雨の時期であればアジサイ、姫アジサイが見頃です。初夏からは「ブラシの木」という、まるでブラシのような見た目の赤い花を見ることができます。

1時間半ほどで園内を回ることができるので、日頃の仕事疲れを植物でリフレッシュしたいビジネスマンや、小さいお子さんと一緒に散策したい方、宇治市内観光の方なども気軽に立ち寄ることができます。

約650種類の植物が植栽されている温室。男性から好評の「ヤシ」ゾーンも

宇治市植物公園の温室内に展示されているヤマドリヤシ

温室にはサンジャクバナナやガジュマル、ブーゲンビリアなど約650種類、約7000株の亜熱帯植物が植栽されています。年間を通して25度以上を維持しているため、冬場も寒さを気にせずに植物鑑賞を楽しめます。屋根があるので天候に左右されない、というメリットもあります。

男性人気が高いのが温室の入り口すぐにある「椰子のゾーン」。観葉ヤシの定番とされる幹が竹のような種類の「ヤマドリヤシ」や、葉柄や葉軸が鮮明な赤色でヤシの中で最も美しいと言われる「ヒメショウジョウヤシ」など、数多くのヤシを植栽しています。

まるで南国に来たような雰囲気が漂い、日頃の仕事疲れをリフレッシュすることができます。鮮やかな色合いに、デスクワークで1日中パソコンや書類に向き合っているビジネスマンの目の疲れも和らぐかも。

春〜夏の温室ではカカオの実が見頃になります。カカオの実は例年夏ごろから花が咲き始め、1月ぐらいにかけて実がなります。春ごろに緑色から黄色へと移ろっていき、収穫できる状態に。チョコレートを好む甘党男子も、カカオを目にすることは少ないでしょう。ぜひ一度、実物を見てみてはいかがでしょうか。

宇治市植物公園の温室内に展示されているカカオ ▲実が収穫できる状態になっているカカオ

“歴男”必見の『源氏物語』にちなんだ植物展示。QRコードで解説も読める!

宇治市植物公園に展示されているさかきに設置されている源氏物語植物ガイド

大河ドラマで話題の紫式部が作者である『源氏物語』は、平安時代中期に著された日本最古と言われる長編小説です。その『源氏物語』は全54帖にわたる壮大な物語で、最後の10帖は宇治を舞台にしていることから「宇治十帖」とも呼ばれています。そのため、宇治市では”紫式部ゆかりのまち”として『源氏物語』に由来するモチーフなどを取り入れてきました。

宇治市植物公園でも『源氏物語』に登場する花や植物の展示をしています。『源氏物語』にちなんだ植物には看板が設置してあり、作中でどのように登場するのかの説明書きがされています。歴史好きな“歴男”は、そそられるのではないでしょうか。

第10帖の巻名になっている「さかき」や第18帖・松風で冷泉帝が光源氏に贈った歌に登場する「かつら」をはじめ、「さつき」「わらび」などが植えられています。

また、看板に記載されているQRコードを読み込めば、手元のスマホで植物の説明を見ることができます。『源氏物語』が好きな方やドラマで興味を持った方は、より興味深く植物を鑑賞できるでしょう。

宇治市植物公園に展示されているカツラに設置されている源氏物語植物ガイド

3,000以上の花で描くアート、日本最大級の「花と水のタペストリー」

宇治市植物公園に展示されている花と水のタペストリー第103作目「紫式部」 ▲2024年春の「花と水のタペストリー」は紫式部

宇治市植物公園を代表する展示は、園の中央にある高さ18m、幅62mの日本最大級とされる立体花壇「花と水のタペストリー」です。源氏物語の絵柄や市民から公募したデザインなどを、たくさんの種類の草花を使い、約3,675基のプランターを並べて描いています。

世界有数の規模を誇る花のアートは圧巻で、そのスケールの大きさに植物好きの男性も圧倒されるのではないでしょうか。地元住民からも人気が高く、干支の動物を彩った絵柄は年賀状にする方が多いそうです。

絵柄は春と秋の年2回入れ替わり、2024年5月25日からは『源氏物語』の作者である紫式部の絵柄に。「紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト」の一環で、市民から募集した絵柄なのだそうです。今回はジニアがメインで、髪の毛にコリウスを使ったデザインが描かれています。

園長から植物の説明を聞けるイベントなど、カップルでも楽しめる企画が目白押し

宇治市植物公園で開催されている野菜の講習会▲宇治市植物公園で開催されている野菜の講習会の様子

宇治市植物公園では年間を通して、様々なイベントを開催しています。ハーブ展や多肉植物展といった植物に関する展示会から、光った蛍を見る「蛍ナイター」やライトアップされた枝垂桜の無料公開など、夜間に行われるイベントもあります。

千成ひょうたんや百成ひょうたんの加工体験、バナナの収穫体験、夏野菜の管理の講習会など、実際に体験できるようなものも。「ホタル撮影会」をはじめとしたデジカメ講習会もあり、写真好きの男性も楽しめます。

他にも、園内の見どころやイチオシの植物などを散歩しながら園長から説明してもらえる「園長とお散歩」というイベントがあります。

目白押しの企画は、カップルで参加しても楽しめそうですね。参加費は無料で、入口受付カウンターで当日に申し込みをします。月に1度開催され、開催日程は公式ホームページで確認しましょう。

https://uji-citypark.jp/botanical/pages/63/

「宇治市植物公園」を訪れた男性注目の植物3選

宇治市植物公園には多種多様な植物がたくさん植栽されていますが、その中でも男性人気が高い植物を含め、注目の展示をご紹介します。

”多幸の木”「ガジュマル」の「気根」を家族やカップルで眺め、幸せを願う

宇治市植物公園の温室内に展示されているガジュマル ▲宇治市植物公園に植えられているガジュマル

ホームセンターや雑貨店などでも見かけることが多い、比較的育てやすい観葉植物の「ガジュマル」。ガジュマルは幹や茎から「気根」と呼ばれる細長い根がたくさん生え、まるでタコのような見た目になります。その様子から”多幸の木”とも呼ばれ、縁起が良い植物として非常に人気です。

ガジュマルの気根は湿度が70%以上の環境で生育されると生えるとされます。気根は土まで達すると水や栄養を吸収し、太くなっていきます。自然界では、たくさんの気根に支えられ、まるで空中に浮かんでいるような姿を目にすることも。

宇治市植物公園でも、ガジュマルが5〜6本ほど植えられています。湿度70%以上の、高温多湿の環境が整えられている温室にて育てられているため、全てのガジュマルに気根が生えている状態です。中には気根がカーテンのように株を覆っているものもあります。

観葉植物が好きな男性からも高い支持を得ているというガジュマル。気根がたくさん生え、力強く生命力溢れるガジュマルを眺めながら、家族や彼女と幸せを願うのもいいかもしれませんね。

夏に見頃を迎える「ハス」の開花に合わせたイベントも実施

宇治市植物公園に展示されている蓮▲宇治市植物公園で鑑賞できるハスの花

宇治市植物公園では「ハス」も要注目です。巨椋池(おぐらいけ)に由来する約80品種のハスのコレクションがあります。夏には、温室付近や池の周りに鉢で展示されており、一面に広がるハスを見ることができます。

基本的にハスの花は咲くとどんどんと開いていくため、早朝〜10時頃の時間帯が一番綺麗な状態です。特に写真撮影におすすめな時間は7時〜8時なのだそう。

ハスは開花から2日間が最も綺麗だと言われています。巨椋池由来のハスは開花から約3~4日間ほどは開花状態を保持しますが、品種や栽培状況により約1か月間花が次々と咲きます。

宇治市植物公園ではハスに合わせて開園時間を7時にする「観蓮会」というイベントを実施しています。開花したてのハスの花をご覧になりたい方、綺麗な状態を写真に収めたい方は朝一に来園するのがおすすめ。2024年は7月13日〜15日に開催予定ですので、詳しくは公式サイトをご覧ください。

開花は数年に2日のみ?世界最大級の花が咲く「ショクダイオオコンニャク」

宇治市植物公園に展示されているショクダイオオコンニャクの様子 ▲宇治市植物公園に展示されているショクダイオオコンニャク

温室の中でぜひ見ておきたい展示が「ショクダイオオコンニャク」。インドネシア、スマトラ島に自生するサトイモ科コンニャク属の植物です。名前は、花の形がろうそくを立てる燭台に似ていることに由来して名付けられました。

地中にコンニャクイモ(球茎)があり、毎年そこから1枚の大きな葉を出し栄養を蓄えます。イモが大きくなるとその年には葉を出す前に、花芽を伸ばして花を咲かせます。

世界最大のラフレシアに匹敵する大きさの花が咲くとされ、種子から花が咲くまでかかる期間はなんと約15年。現地では数年に2日間しか咲かないと言われており、生息数もとても少ないため、非常に貴重とされている植物です。

国内での開花事例も稀で、まだ30ほど。宇治市植物公園には、植栽してから10年目になるショクダイオオコンニャクがあります。2024年6月現在、芋の重さは約76キロで休眠状態となっています。

葉芽になるか花芽になるかは不明な状態ですが、いずれにしても貴重な植物ですので一度は目にしておきたいものです。もしかしたら開花したところを見ることができた方は、相当なラッキーボーイかもしれませんね。

宇治市植物公園の口コミ

ここからは、宇治市植物公園を利用された方の口コミを紹介します。

園内は見所満載でずっと写真をとっていました。春ゾーンにある2本の枝垂れ桜は迫力がすごく、温室エリアは南国気分を味わえてハーブエリアのラベンダーに癒されました。季節ごとに訪れたい場所です。

小さなお子さんを連れた方でもベビーカーでまわれます。春ゾーンに遊具があるのも嬉しいポイントです。園内のいたるところにベンチがあるので休憩できます。

朝7時からの観蓮会に行きました。終わりかけや枯れたものもありましたが珍しい品種がたくさんあり、素晴らしかったです。他にも薔薇と宿根草のコーナーに、大好きなホタルブクロやハマナスが咲いていて嬉しくなりました。

こじんまりとしていて、のんびり散歩しながら四季折々の花や植物を鑑賞できる、心安らぐ公園です。

ちょうど八重桜が満開の時に訪れましたが、とてもきれいでした。人も少なくてゆっくり写真撮影ができました。

口コミを見ていると、「ゆっくりと花や植物を鑑賞できる」「一年中、綺麗に咲いている花を楽しめる」という声が多くみられました。

日々の疲れや忙しさから離れて、穏やかな空気が流れる公園でたくさんの花や緑に癒されている様子が伝わります。ビジネスマンのリフレッシュ場所としてはもちろん、お子さんと一緒に散策したり、彼女や奥さんとのんびりとデートをしたりするのにもぴったりな場所と言えるでしょう。

また、枝垂桜やハスの花をはじめとした、綺麗に咲き誇る花々を写真に収めるために訪れる方も多くみられました。日によっては人も少なくこだわりの一枚を撮影できたり、写真撮影をしたい方に向けたイベントがあったりするので、植物好きかつ写真好きの男性はぜひ足を運んではいかがでしょうか?

宇治市植物公園の基本情報

所在地 京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
アクセス 【車】
「宇治東IC」から約14分/「宇治西IC」から約20分

【電車】
JR「宇治駅」/京阪「宇治駅」/近鉄「大久保駅」から京阪バス運行
問い合わせ先 0774-39-9387
営業時間 9:00~17:00
※入園は16:00まで
休園日 月曜日(祝日の場合は翌日が休園日)
駐車場 あり:有料(普通車:400円)
※レストランもしくはショップの利用で無料
入場料 ・大人:600円
・小人:300円
・幼児:無料
公式ページ https://uji-citypark.jp/botanical/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。