茨城県牛久市ドライブデート:世界最大の大仏と日本最古のワイナリーを巡る旅

茨城県牛久市(うしくし)で、特別な思い出作りをしませんか。今回は、牛久市観光協会の飯塚さんおすすめのドライブコースをご紹介します。

東京から約1時間とアクセスも良好な牛久市で、世界最大の青銅製大仏と日本最古の本格的ワイナリーを巡る旅はいかがでしょうか。500年以上の歴史を持つ女化神社(おなばけじんじゃ)からスタートし、ギネス記録に認定された牛久大仏、そして歴史ある牛久シャトーまで、見どころが凝縮された特別なルートをご案内します。

歴史と文化が織りなす風景を楽しみながら、大切な人との贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

▼今回ご紹介する牛久市ドライブスポットの見どころ

牛久市ドライブスポットの見どころ

牛久市ドライブコース

  • 出発点 JR牛久駅
    | 約10分(4.8km)
  • スポット1 女化神社
    | 約15分(8.8km)
  • スポット2 牛久大仏
    | 約15分(9.3km)
  • スポット3 そば茶屋 楽花亭
    | 約10分(5.0km)
  • スポット4 牛久シャトー
    | 約10分(4.0km)
  • スポット5 牛久沼

牛久市には、歴史と文化が感じられ、しかもフォトジェニックなスポットが点在。そんな、ここならではのスポットを満喫するのが、今回のプランです。 ランチには、地元で長年にわたって愛される蕎麦店をご紹介。地元出身の元横綱・稀勢の里(きせのさと)関の、横綱昇進を記念して考案された天丼が名物です。そして最後には、夕暮れ時に美しい茜色に染まる牛久沼で、ロマンチックな時間を過ごすことができます。

それでは、観光とグルメを楽しむ各スポットを、順にご紹介していきましょう。

スポット1:女化神社(JR牛久駅から車で約10分)

女化神社の本殿と鳥居

スタート地点のJR牛久駅から、緑豊かな道を10分ほど走ると、静かな佇まいの「女化神社(おなばけじんじゃ)」が姿を現します。

時が止まったかのような静寂な境内を散策しつつ、参拝しましょう。風格ある本殿までの参道は、静かで落ち着いた雰囲気が漂う小道です。ゆっくりと歩を進めることで、心が自然と落ち着いていくのを感じられるでしょう。

カップルでの訪問を計画するなら、毎年旧暦2月の最初の丑の日(2024年は3月2日)の「初午祭」もおすすめです。境内には農具や工具、彩り豊かな植木などを扱う露店が立ち並び、地元の方々の笑顔と活気あふれる雰囲気に包まれます。二人で神社の厳かな雰囲気と祭りのにぎわいという対照的な魅力を楽しんだ後は、露店で買った甘味を一緒に味わうのも素敵な思い出になるでしょう。

地域の伝統行事に一緒に参加することで、より深い繋がりを感じられるはずです。

施設名 女化神社
所在地 茨城県龍ケ崎市馴馬町5379
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)

スポット2:牛久大仏(女化神社から車で約15分)

牛久大仏の遠景と、胎内仏

女化神社から車で約15分走ると、木々の間から突如として、巨大な仏像「牛久大仏」が姿を現します。

世界最大の青銅製仏像としてギネス記録に認定された「牛久大仏」の迫力には、思わず息を呑むことでしょう。牛久大仏の高さは、台座を含め120m。この数字は、本尊である阿弥陀如来の功徳の数“12”にちなんでいるそうです。

大仏内部は5階層からなる神秘的な空間です。入り口では、煩悩を表す暗闇から解放される様子を表現した「光の世界」が訪れる人を出迎え、階段を上がっていくと、2階には写経のできるスペースが。3階には約3,400体もの金色の胎内仏(たいないぶつ)が安置されています。

その先の展望フロアまでは、エレベーターで快適にアクセス可能。大仏様の胸部に位置する展望台からは東西南北が見渡せ、天気が良ければスカイツリーや富士山までも眺められます。

敷地内に広がる庭園は、四季折々の花々で彩られる癒しの空間です。特に春には、桜と芝桜が同時に咲き誇る贅沢な景色を楽しめることも。4月から5月にかけてはポピー、カスミソウ、キンセンカが咲き乱れ、秋にはコスモスが風に揺れる景色に出会えます。さらに、季節に応じて「花摘み体験」も可能です。

日曜・祝日には敷地内のふれあい動物公園が開園。また、動物たちとの触れ合いや愉快な猿回しのステージショーも開催されます。

施設名 牛久大仏
所在地 茨城県牛久市久野町2083
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 【3~9月】
平日 9:30~17:00
土日祝日 9:30~17:30

【10月~2月】
9:30~16:30

※受付終了時間は、閉園時間の30分前
定休日 年中無休

スポット3:そば茶屋 楽花亭(牛久大仏から車で約15分)

そば茶屋 楽花亭の内観と横綱天丼

続いてはランチに向かいましょう。「そば茶屋 楽花亭(らっかてい)」は、落花生農園「いしじま」に併設された蕎麦処。自家栽培の蕎麦を丹念に打ち上げる自家製麺が評判で、地元で世代を超えて愛され続けています。

店の看板メニューとして人気を集めるのが「横綱天丼」です。海老や野菜をふんだんに使用したこの豪快な天丼は、牛久市が誇る元横綱・稀勢の里(きせのさと)関の、横綱昇進を記念して考案された一品。その名にふさわしい圧巻のボリュームで、訪れる人の目と舌を楽しませてくれます。また「宝楽そば」をはじめとする蕎麦メニューも、こだわりの味わいで多くのファンを魅了しています。

食事の後には、併設の落花生専門店「いしじま」でお土産選びはいかがでしょうか。店内には、落花生の塩ゆで豆や、落花生を使用したお菓子など、さまざまな商品が並んでいます。中でも、10月から11月にかけて収穫される殻入り落花生は、自家栽培ならではの瑞々しい美味しさが特徴。自宅で楽しむのにも手土産用にも、ピッタリの一品です。

施設名 そば茶屋 楽花亭
所在地 茨城県牛久市女化町451
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 11:00~19:30(オーダーストップ)
店休日 水曜日(12月は無休)

スポット4:牛久シャトー(そば茶屋 楽花亭から車で約10分)

牛久シャトーの外観と、ショップ店内

ランチの後は、明治36(1903)年に建てられた「牛久シャトー」へと向かいます。日本最古の本格的なワイン醸造施設として知られるこの建物は日本初のバー「神谷バー」で知られる神谷傳兵衛(かみやでんべえ)氏が創設したこの建物は、まるでヨーロッパの古城を思わせる荘厳な佇まい。数々のドラマや映画のロケ地としても活用されています。

重要文化財、日本遺産、近代化産業遺産という3つの価値ある認定を受けた施設内には、無料で見学できる記念館とミュージアムがあります。記念館には明治時代から受け継がれてきたワイン醸造用具や貴重な資料が展示され、地下セラーには昔ながらの熟成用樽が並びます。ミュージアムでは、所有企業であるオエノングループの懐かしい広告やCMなども展示。時代の移り変わりを感じられるでしょう。

施設内のショップでは、この歴史ある建物で醸造された貴重なワインを購入することができます。助手席の方なら、500円で試飲も可能。歴史香る空間とワインの味のハーモニーを、ぜひ楽しんでみてください。

お土産には、白ワインの風味が活きた「ワインケーキ」が人気。冷やして食べると、なめらかな舌触りと奥深い味わいが一層引き立ちます。また、アルコールを抜いて作られた「恋するワイン」というロゼワイン色のかりんとうは、その愛らしい色合いとともに、ドライバーでも安心して楽しめるおやつとして人気を集めています。

春になると、施設周辺は桜の名所として賑わいを見せます。赤レンガの壁面を背景に咲き誇る桜は、どこか異国情緒漂う特別な景観を作り出し、訪れる人々の心を癒してくれます。

施設名 牛久シャトー
所在地 茨城県牛久市中央3-20-1
駐車場情報 専用駐車場あり(有料)
開館時間 10:00~16:00
定休日 無休(年末年始、臨時休館を除く)

スポット5:牛久沼(牛久シャトーから車で約10分)

牛久沼の周辺観光スポット

最後に訪れるのは、夕暮れ時に茜色に染まる空が水面に映り込む「牛久沼(うしくぬま)」。まるで絵画のような幻想的な景色を楽しむことができます。

牛久沼の、この美しい水辺の風景を見下ろすように建つのが、日本画家・小川芋銭(おがわうせん)のアトリエ兼住居だった「雲魚亭(うんぎょてい)」。無料で開放され、芸術家の息吹を今に伝えています。

隣接する「牛久市住井すゑ文学館」(木~日・祝日10:00~15:30開館)からの眺めも格別です。晴れた冬の日には富士山まで見えることも。牛久沼と富士山、そして沈みゆく夕日という贅沢な風景のコラボレーションを目にすることができるかもしれません。

さらに日が落ちた後には、都会では見られないような満天の星。二人ゆっくりと語らうロマンチックなひとときの、最高の演出となるでしょう。

施設名 牛久沼
所在地 茨城県龍ケ崎市佐貫町
駐車場情報 牛久市観光アヤメ園駐車場をご利用ください。
施設名 雲魚亭(小川芋銭記念館)
所在地 茨城県牛久市城中町2690-3
駐車場情報 駐車場あり(有料)
開館時間 【4月〜9月】9:00~17:00
【10月〜3月】9:00~16:00
休館日 月曜日、12/28〜1/4
施設名 牛久市住井すゑ文学館
所在地 茨城県牛久市城中町77
駐車場情報 駐車場あり(無料)
開館時間 10:00~15:30
休館日

月〜水(祝日を除く)、8/13〜8/15、12/26〜1/6

牛久市ドライブコースのまとめ

おすすめの回り方 全行程:約5時間
出発:JR牛久駅
移動距離:約32km
道中は歴史と文化が感じられるフォトジェニックなスポットが点在
主な観光スポット スポット1:女化神社
  • 時が止まったような静寂な境内が魅力
  • 旧暦2月の初午祭では露店が並び地元の活気を体験できる
  • JR牛久駅から車で約10分
  • 駐車場無料
スポット2:牛久大仏
  • 世界最大の青銅製仏像(ギネス記録認定)
  • 大仏内部は5階層構造で展望フロアからは富士山まで望める
  • 四季折々の花が楽しめる庭園と花摘み体験
  • 入場料あり(日曜・祝日は動物とのふれあいも)
スポット3:そば茶屋 楽花亭
  • 自家栽培の蕎麦を使用した自家製麺が人気
  • 元横綱・稀勢の里関の昇進を記念した「横綱天丼」が名物
  • 併設の落花生専門店「いしじま」でお土産を購入可能
  • 営業時間:11:00~19:30、水曜定休(12月は無休)
スポット4:牛久シャトー
  • 日本最古の本格的ワイン醸造施設(重要文化財・日本遺産・近代化産業遺産)
  • 明治36年建造のヨーロッパの古城のような建物
  • 記念館とミュージアムは無料見学可能
  • ワインの試飲(500円)やワインケーキなどのお土産あり
スポット5:牛久沼
  • 夕暮れ時に水面に映る茜色の空が幻想的
  • 日本画家・小川芋銭のアトリエ「雲魚亭」が無料開放
  • 晴れた冬の日には富士山も見える絶景ポイント
  • 夜は都会では見られない満天の星空が楽しめるロマンチックスポット

牛久市観光協会の問い合わせ先

名称 牛久市観光協会
住所 茨城県牛久市中央3-15-1(牛久市役所本庁舎3階)
問い合わせ 029-874-5554
公式ページ https://www.ushikukankou.com/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。