福井県美浜町にある「若狭国吉城歴史資料館」は、”難攻不落の城”として知られる「国吉城」にまつわる資料を保存・展示する施設。お城ファンからの支持が高く、全国から城マニア・歴史好きの男性が足を運んでいます。
資料館の魅力の一つは、館長自ら集めるお城の御朱印「御城印(ごじょういん)」のコレクション。「見学するうちにお城巡りがしたくなった」という口コミもあるので、新たな趣味を通して、自身の知識や教養を深めたいと考えている男性にはピッタリの場所です。
この記事では、そんな若狭国吉城歴史資料館の見どころについて紹介します。
この記事の目次
城の魅力と男のロマンが詰まる、若狭国吉城歴史資料館
若狭国吉城歴史資料館は、戦国時代に築かれた山城「国吉城」と、その城下町として開かれた佐柿(さがき)の歴史について紹介する資料館です。
国吉城は天下統一を成し遂げた三英傑(さんえいけつ)、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が入城した城で、2017年には「続日本100名城(※)」に選出、また2020年には大河ドラマ『麒麟がくる』に登場しています。国吉城が脚光を浴びたことで、若狭国吉城歴史資料館の来館者も増え、2023年末には開館以来の入館者数が10万人を超えました。
(※)参考:福井県美浜町役場(続日本100名城)
資料館の隣には国吉城址への登城口があり、30分ほど登った山頂からは、日本海や美浜町の市街地を一望できます。資料館で国吉城にまつわる知識を深め、かつての武将たちが結集した地を辿れば、当時の情景がより鮮明に思い浮かぶことでしょう。
城マニアのコレクション欲をかきたてる、見ごたえ抜群の「御城印」
そんな若狭国吉城歴史資料館の最大の見どころは、エントランスホールに展示されている御城印のコレクション。御城印は、神社やお寺でいただける「御朱印」を参考にした登城記念証で、城名や城主の家紋・花押などの印が押されています。
館長が全国各地で集めてきた御城印を展示していることから、コレクションを目当てに資料館へ足を運ぶ方も多いとのこと。「御城印集めをしたいけど、ハードルが高くてなかなか手が出せない」という方でも、資料館の展示をきっかけに御城印集めをはじめてしまうほど、城マニアの心をくすぐるコレクションになっています。
また、資料館では国吉城の「御城印」が発行され、通常版に加えて、季節や期間限定のデザインが描かれたものも販売されています。
▲資料館で発行されている国吉城の御城印。令和6年4月2日よりデザインが一新される
▲北陸新幹線金沢・敦賀間の開業記念に発行された限定版の御城印
国吉城が”難攻不落の城”と言われることから、「合格祈願版」の御城印も発行されているので、資格試験や進学受験を控えている方へプレゼントすれば喜ばれるかもしれませんね。
▲令和6年の干支である「辰」に、昇り龍のような勢いで進学入試や資格試験に合格してほしいという願いを込めて制作された限定デザイン
城主の思いを想像しながら見比べられる「お城のペーパークラフトコーナー」
▲大分県の「臼杵城(うすきじょう)」を想定復元したペーパークラフト
若狭国吉城歴史資料館は、来館者がお城に関心が持てるような、オリジナリティ溢れる企画や展示が魅力の施設。なかでも「お城のペーパークラフト」は、”来館者にお城の魅力を知って欲しい”という資料館の想いが込められた展示品です。
日本の城は城主の意向や風土にあわせて作られてきた歴史があり、日本に一つとして同じ城はありません。とは言え、日本各地にある城を一度に観覧することはできないため、実際に他の城との違いを知るのは、とても難しいことです。
そこで、来館者に「お城の違いを感じ取ってもらう」ために企画されたのが「お城のペーパークラフト」の展示。写真とは違い、立体作品として楽しめるので、お城の築城技法や細かな造りなども観察できる点が大きな魅力です。
日本各地にあるお城がずらりと並んでいるので、城主の思いやその土地の情勢などを想像しながら見比べると、あっという間に時間が過ぎてしまうかもしれませんよ。
資料館そのものが国登録有形文化財。書院座敷から見る庭園は絶景
「御城印コレクション」や「お城のペーパークラフト」が人気の若狭国吉城歴史資料館ですが、資料館の建物もじっくりと見ておきたい見どころのひとつ。
資料館の木造棟は、国登録有形文化財の旧田辺半太夫(はんだい)家住宅を移築して建てられたもので、江戸時代の佐柿町奉行所の座敷を移築したと伝わる書院座敷もあります。
※参考:福井県美浜町役場(国登録有形文化財について)
書院座敷の壁は、当時に施されていたベンガラ塗り(※)と同じ系統の色で復元されているので、赤色の壁を眺めながら、当時の暮らしに思いを馳せて楽しむのも良いでしょう。
(※)真壁の家で良く使われていた、土から取れる酸化鉄でできた塗料
書院座敷の縁側からは庭園を眺めることができ、初夏は青もみじ、秋には紅葉が映える景色を堪能できます。
2023年には開館以来初の「ナイトミュージアム」が開催され、書院座敷からライトアップされた紅葉の美しさに、うっとりする来館者も。機会があれば大切な人を誘って、足を運んでみてはいかがでしょうか。
▼イベントや最新情報は以下の公式サイトから確認できます
・福井県美浜町役場「若狭国吉城歴史資料館」
・「若狭国吉城歴史資料館」公式Facebook
若狭国吉城歴史資料館の口コミ・評判
若狭国吉城歴史資料館を訪れた人からは、以下のような声が寄せられています。
展示品が充実し、館長の「御城印コレクション」は見ごたえ抜群
城の手作り模型があり、見ごたえがあった
学芸員のお城に関する知見が深く、お話も面白い
庭園が美しく、紅葉が雪に映える姿は絶景
資料館に関する口コミは300件ほど確認でき、どれも「展示内容の充実」や「職員の対応の良さ」について書かれたものばかり。「お城の魅力や奥深さを知って欲しい」という館長や学芸員の想いが伝わり、来館者から好評を得ているのかもしれませんね。
若狭国吉城歴史資料館の基本情報
所在地 | 〒919-1132 福井県三方郡美浜町佐柿25-2 |
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問い合わせ先 | 電話:0770-32-0050 FAX:0770-32-0057 |
アクセス |
■JR利用(美浜駅下車) ■車利用(国道27号) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) ※冬期(12月~3月)の開館時間は、10:00~16:30 |
休館日 | 毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日) ※月曜日が休日の場合は、その翌日 ※その他、臨時休館あり |
入館料 | 大人:100円、小人(中学生以下):50円 ※身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳を所持する方、就学前の幼児は無料 |
駐車場 | あり(無料) |
公式ページ | ・福井県美浜町役場「若狭国吉城歴史資料館」 ・「若狭国吉城歴史資料館」公式Facebook |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。