二十四の瞳映画村 専務理事に取材:昭和レトロと絶景で過ごす一人時間|小豆島

この記事を読んでわかること

  • 木造校舎と瀬戸内の景色で「静かな時間」を作るコツ
  • 渡し舟・サイクリング・映画館など、回り方の選択肢とおすすめ順
  • 展示や食の楽しみ(企画展/海洋堂ギャラリー/給食セット・ご当地グルメ)

人生の節目や、少し立ち止まって考えたいタイミングに。静かな景色の中で、昔の物語に触れながら一人の時間を過ごせる場所として、小豆島の「二十四の瞳映画村」が選ばれています。この記事では、昭和レトロな世界観と瀬戸内の絶景を軸に、過ごし方を取材ベースでまとめました。

二十四の瞳映画村は、映画『二十四の瞳』のロケ用オープンセットを改築した、日本映画と文学のテーマパーク。木造校舎から海を眺めて気持ちを整えたり、渡し舟やサイクリングで島の景色を味わったり、映画館で作品を観てから散策したりと、楽しみ方の幅が広いのが特徴です。給食セットや小豆島グルメもあり、半日〜1日かけてゆっくり回れます。

本記事では、二十四の瞳映画村の専務理事・有本さんへのインタビューを基に、男性におすすめの楽しみ方をご紹介します。

監修者:二十四の瞳映画村 有本さん
●監修者 有本さん(二十四の瞳映画村)

二十四の瞳映画村 専務理事

編集部:田代 慎亮
●編集部 田代 慎亮

取材件数約200件、MIXIや白鶴酒造などを担当し、18年以上のWebマーケティング歴を持つ。Google認定資格やITパスポートを活かし、多数のメディアで専門性を発揮しながら多角的なコンテンツ制作に従事している。

不朽の名作「二十四の瞳」のロケ地:映画村の魅力

二十四の瞳映画村の木造校舎▲映画『二十四の瞳』のメイン舞台となった木造校舎

映画『二十四の瞳』のロケ用オープンセットを改築した「二十四の瞳映画村」。木造校舎や漁師の家、茶屋などが並び、大正・昭和初期の小さな村の雰囲気が再現されています。瀬戸内海に浮かぶ小豆島特有の、ゆったりとした時の流れを感じられる場所です。

『二十四の瞳』は、一人の女性教師と12人の小学1年生との約20年に及ぶ交流を描いた物語です。師弟愛や小豆島の美しい自然と、貧困や戦争がもたらす悲劇を対比的に描写した不朽の名作で、現在も「教育のバイブル」として多くの人々に愛読されています。

厳しい状況下にありながらも、困っている人々に手を差し伸べる登場人物たちの姿を通して、私たちは多くの気づきを得ることができるでしょう。

映画村には関西や関東から多くの観光客が訪れており、中には一人旅を楽しむ男性の姿も見られるそうです。

二十四の瞳映画村の専務理事・有本裕幸さん▲今回の取材に応じてくださった、二十四の瞳映画村の有本裕幸さん

二十四の瞳映画村で一人時間を楽しむ回り方

ここからは、二十四の瞳映画村の具体的な施設や展示を紹介しながら、一人旅でもゆっくり楽しめるポイントを紹介していきます。

絶景の「木造校舎」で心を静める時間

二十四の瞳映画村の木造校舎内から海を眺める光景▲タイムスリップしたかのような世界観を味わえる木造校舎。窓の外には海が広がる

二十四の瞳映画村で特に人気のあるスポットが、映画村内にある木造校舎です。

映画村内の木造校舎は、映画の世界観を味わえるロケセットの一つです。ここからは播磨灘を一望でき、絶景と共に心癒されるスポットとなっています。なお、物語の舞台として知られる「岬の分教場」は映画村の約700m手前にあり、映画村とは別に見学できます。

教室内には1987年の映画撮影当時の小道具や写真が展示されています。また、「日本映画の黄金期」と呼ばれる1950年代を代表する映画監督・脚本家、木下惠介の紹介コーナーもあり、映画の世界観を深く味わえます。

校舎が立つ高台からは海が一面に広がり、晴れた日には淡路島や大鳴門橋まで見渡すことができます。

この非日常的な景観は多くの人々の注目を集めており、近年も校舎前で有名企業のCMやミュージックビデオ、カタログの撮影が行われているそうです。

映画村内のBook Café「書肆海風堂(しょしうみかぜどう)」でテイクアウトしたコーヒーを片手に、この素晴らしい景色を眺めながら思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

小豆島の景観を楽しむ渡し舟とサイクリング

二十四の瞳映画村へ向かう渡し舟▲渡し舟に乗れば『二十四の瞳』の登場人物が見た景色を体験できる

二十四の瞳映画村への移動手段として、作中で先生が岬の分教場へ通うために使った「海の道」を再現した、渡し舟が運航しています。

港に近いオリーブ・ナビ桟橋から二十四の瞳映画村まで、車なら約30分かかるところを舟なら約10分で移動することができます。

2026年確認時点では、渡し舟は3月14日(土)~11月30日(月)に運航し、水曜日・木曜日は原則運休(繁忙期を除く)と案内されています。運航時間は9:30~16:30で、片道料金は大人500円、小人250円、自転車250円です。天候などにより欠航する場合もあるため、訪問前に公式サイトの運航カレンダーを確認しておきましょう。

公式:二十四の瞳映画村(渡し舟)

一方で、シェアサイクリングやレンタサイクルを利用して、陸路でのんびりと向かうのも趣があります。特に映画村のある岬の半島へ入る辺りの景観は素晴らしいですよ。

さまざまな方法で小豆島ならではの景観に親しみながら、二十四の瞳映画村を目指してみてください。

「ギャラリー松竹座」で映画の世界に没頭

二十四の瞳映画村のシネマ・アートウォール▲二十四の瞳映画村の正面に続く「シネマ・アートウォール」

二十四の瞳映画村を満喫するためには、映画『二十四の瞳』を実際に観ることをおすすめします。

映画村内の「ギャラリー松竹座」には40席の映画館があり、1954年木下惠介監督、高峰秀子主演の『二十四の瞳』を上映しています。公式サイトでは、9:00~11:42、11:42~14:24、14:24~17:00の3回上映と案内されていますが、イベント時には変更となる場合があります。

事前にネット配信などで映画を観ておくと、映画村をじっくり回る時間を取りやすく、より深く見学できるでしょう。

また、往年の銀幕スターのブロマイドや、山田洋次監督をはじめ、三國連太郎、北大路欣也、小林稔侍、黒木瞳、柄本明、市村正親、岸部一徳といった名俳優の味わい深いコメントが展示されています。これらのコメントから、心に響く言葉や生き方のヒントが見つかるかもしれません。

さらに、2026年も「劇団☆新感線」の映像作品を上映する『ゲキ×シネ Repeat 瀬戸内小豆島』が開催されています。公式サイトでは、毎月第3金曜日から連続3日間、11:50上映開始と案内されていますが、8月~11月は上映なしとなっています。こちらも入村料のみで観覧可能です。

詳細は、下記の公式サイトでご確認ください。

公式:二十四の瞳映画村(ゲキ×シネ)

企画展とアート作品から刺激を受ける

二十四の瞳映画村にあるフィギュアギャラリー海洋堂▲フィギュアギャラリー海洋堂では「アート」「映画」など分野別に多彩な作品を展示

二十四の瞳映画村では、さまざまな展示も見どころです。

第35回日本アカデミー賞で10冠を達成した映画『八日目の蝉』の小豆島展など、小豆島を舞台にした作品に触れられる展示があります。

日本アカデミー賞最優秀監督賞のトロフィーも展示されており、貴重な賞の実物を間近で見ることができます。

さらに、瀬戸内国際芸術祭の常設作品や、海洋堂公認の「FIGURE GALLERY 海洋堂」、企画展など、幅広い年齢層が楽しめる多彩な展示があります。展示内容は時期によって変わる場合があるため、訪問前に公式サイトの最新情報を確認しておくと安心です。

「FIGURE GALLERY 海洋堂」では、アート、映画、ネイチャー、ヒーローといった分野ごとに作品が展示されており、映画化されたキャラクターの精巧なフィギュアを鑑賞できます。

これらの展示を通じて、新鮮な刺激を受け、創造性を刺激されることで、仕事や日常生活に活かせるアイデアが生まれるかもしれません。

懐かしの給食と小豆島グルメを堪能

二十四の瞳映画村には、食を楽しめるスポットも充実しています。

代表的なメニューは、「Caféシネマ倶楽部」で提供している「給食セット」(1,100円・税込)です。

アツアツの揚げパンと牛乳を組み合わせた、懐かしい雰囲気のメニューとして案内されています。牛乳瓶のデザインやデザートは時期によって変わる場合があります。

「Caféシネマ倶楽部」で提供している「給食セット」

ほかにも、公式サイトでは「醤丼」(1,100円・税込)や、2025年4月1日から発売された「蛸っと丼」(2,000円・税込)などが案内されています。メニューや価格は変更になる場合があるため、食事も楽しみたい方は来村前に公式サイトを確認しておきましょう。

食事をしながら、映画村の美しい景観や昭和の雰囲気をゆっくりと味わうことができます。

二十四の瞳映画村の口コミや感想

二十四の瞳映画村にある男先生の家の内観

ここでは、二十四の瞳映画村を訪れた方々の口コミや感想をご紹介します。

瀬戸内の穏やかな海沿いという素敵なロケーションのなか、本物と見間違うほどの見応えのある街並みが広がっていて、ゆっくりと散策できます。

小豆島を初めて訪れました。二十四の瞳の原作を事前に読んでいたので、物語の情景を思い浮かべながら見学を楽しめました。

昭和レトロな雰囲気が好きな方には最高の場所です。特に木造校舎から眺める景色は圧巻でした。

当時の給食を再現したメニューや、珍しい醤油ソフトクリームなど、小豆島ならではの美味しい食べ物も楽しめます。

『八日目の蝉』の常設展やオート三輪など、興味深い展示物を拝見しました。昭和の人々のさまざまな思いを感じられる貴重な体験でした。

訪れた時期が良かったのか、多くの観光客で賑わっていました。バイクで来ている方も多く見かけました。

二十四の瞳映画村を訪れた方々は、海に囲まれた小豆島のロケーションや昭和レトロな世界観を満喫していました。

見どころが多く食事処もあるため、多くの方が半日から1日かけてゆっくりと時間をかけて見学を楽しんでいるようです。

二十四の瞳映画村の入場料金

二十四の瞳映画村の入場料金は、A期間・B期間・C期間で異なります。また「岬の分教場」の見学には別途料金が必要ですが、映画村と岬の分教場を両方見学できるセット券も用意されています。

年間パスポートなどのお得な情報を含む詳細な料金表は、公式サイトでご確認いただけます。

公式:二十四の瞳映画村(料金表)

大人の入場料金

対象 A期間
3月15日~7月20日
B期間
7月21日~11月30日
C期間
12月1日~3月14日
二十四の瞳映画村 900円 1,000円 850円
岬の分教場 400円 450円 330円
映画村+岬の分教場セット券 1,040円 1,160円 950円
映画村+渡し舟往復券 1,800円 1,900円

※小人料金・団体料金・障がい者割引などは公式料金表をご確認ください。

二十四の瞳映画村の基本情報

所在地 香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
問い合わせ先 電話:0879-82-2455
FAX:0879-82-1824
営業時間 9:00~17:00
休村日 なし
アクセス オリーブ・ナビ桟橋から渡し舟で約10分
オリーブ園・オリーブ公園・オリーブナビ方面から車で約30分
※渡し舟は運航期間・運休日・天候による欠航があります。
公式ページ https://www.24hitomi.or.jp/

※最新の料金・営業時間・渡し舟の運航状況は施設の公式ホームページでご確認ください。