ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、自然と文化が調和する、当麻町(とうまちょう)をご紹介します。当麻町の地域おこしを担う、株式会社とうま振興公社の石黒さんがおすすめするドライブコースです。
神秘的な空間が広がる当麻鍾乳洞や、地元産小麦を使った絶品パンが味わえるブーランジェリー廻りみち、世界の昆虫が展示された体験型施設など、魅力的なスポットを回るこの贅沢な休日プランは、カップルの思い出づくりにぴったりです。JR当麻駅を起点に約1日かけてゆったりと巡ることで、田園風景や地元の人々の温かさに出会うことができますよ。
各スポット間は車で1〜20分程度と、心地よいドライブを楽しみながら効率よく周遊できます。
▼今回ご紹介する当麻町ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
自然と文化を巡る北海道当麻町ドライブコース
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出発点 JR当麻駅| 約20分(9.8km)
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スポット1 当麻鍾乳洞| 約20分(9.8km)
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スポット2 boulangerie 廻りみち| 約5分(2.8km)
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スポット3 当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトー| 約1分(260m)
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スポット4 wara_cas| 約10分(4.7km)
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スポット5 道の駅とうま
駅から鍾乳洞までの道中では、夏には青々とした稲穂を、秋には黄金色に輝く水田と、季節ごとに表情を変える景色が車窓を彩ります。ドライブしながらこの美しい北海道の自然を堪能できるのも、このコースの魅力のひとつです。
個性豊かなドライブデートの最後には、「道の駅とうま」で特産品や手土産を選ぶ楽しみが待っています。地元の味を自宅でも楽しめる思い出のお土産を見つけてみましょう。
それでは、当麻町の魅力が詰まった5つの観光スポットを詳しく紹介します。
スポット1:当麻鍾乳洞(JR当麻駅から車で約20分)
JR当麻駅をスタートし、まずは道内でもわずか2カ所のみという貴重な鍾乳洞、「当麻鍾乳洞」へと向かいます。専用駐車場に車を停め、ひんやりとした洞内に一歩足を踏み入れると、目の前には神秘的な空間が。
特に目を引くのは、高い純度を誇る美しい乳白色の鍾乳石群です。学術的にも貴重なマカロニ鍾乳石をはじめ、石筍(せきじゅん)、カーテンなどさまざまな名前がついた鍾乳石が迎えてくれます。
音声ガイドを聞きながらの見学は、サクッと10分で回ることも、じっくり1時間かけて見学することも可能。写真も自由に撮影できるので、幻想的な鍾乳石をバックに思い出の一枚を収めることができます。
さらに興味深いのは、鍾乳洞に伝わる「蟠龍伝説(ばんりゅうでんせつ)」です。洞内が2頭の龍が横たわっているような形状をしていることから、恋愛のパワースポットとしても注目を集めています。夏になると夜間の1組限定ツアーが開催され、真っ暗な洞窟内でレーザーポインターが作り出す幻想的な光景を体験できます(要事前予約)。タイミングがあえばぜひ、チェックしてみてください。
鍾乳洞の見学を終えたら、鍾乳洞周辺を少し散策するのはいかがでしょう。鍾乳洞の出口を出てすぐそばにあるグリーンパークでは、森の中を散策できます。遊歩道が整備されていますが深い森の中に入るため、虫除け対策をし、動きやすい服装で出かけましょう。
施設名 | 当麻鍾乳洞 |
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所在地 | 北海道上川郡当麻町開明4区 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館期間 | 4月第4土曜日~10月第4日曜日(要問い合わせ) |
入洞時間 | 9:00〜17:00(受付は16:30まで) |
休日 | 開館期間中は無休 ※天候や状況により臨時休業の場合あり |
スポット2:boulangerie 廻りみち(当麻鍾乳洞から車で約20分)
当麻鍾乳洞を後に、車で走ること約20分、JR当麻駅の無料駐車場に車を停めて向かうのは、駅近くに店を構えるパン屋さん「boulangerie(ブーランジェリー)廻りみち」です。イートインスペースはないお店ですが、遠方からもファンが訪れるほどの人気店なので、ぜひここでパンを買ってランチにしてみてください。
ハード系のパンは、地元産小麦を中心に国産小麦をブレンドした小麦粉を使用。噛むほどに深い味わいを楽しむことができます。看板商品として注目を集めるのが、4種類のサンドイッチです。ハム、ソーセージ、チーズなどの具材を自慢のハード系パンで挟んだ贅沢な一品は、お昼前には売り切れることも。
また、外はパリッと香ばしく、中はふんわりとした食感が魅力の「リュスティック」や、しっかりとした生地の「パン・コンプレ」もおすすめです。
パンを購入したら、徒歩5分ほどの場所にある当麻町郷土資料館か、次に訪れる昆虫館の近くにある公園で食事にしましょう。資料館の1階のコミュニティスペースには100円で販売されているコーヒーもあり、2階には北海道開拓時代の屯田兵に関する貴重な資料や、移設保存された当時の建物が見られます。
歴史好きの人なら資料館で、自然を見ながらピクニック気分でランチを楽しみたいなら、昆虫館近くの屯田開拓公園で食べるのが良いでしょう。
店名 | boulangerie 廻りみち |
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所在地 | 北海道上川郡当麻町4条南3丁目4-10 |
駐車場情報 | JR当麻駅駐車場を利用(無料) |
営業時間 | 8:00~17:00(売り切れ次第終了) |
店休日 | 不定 |
スポット3:当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトー(boulangerie 廻りみちから車で約5分)
次に向かうのは、世界中の昆虫たちとの出会いが待つ「当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトー」です。専用駐車場も完備されており、スムーズにアクセスができます。
館内には世界の珍しい昆虫の標本展示コーナーがあり、ヘラクレスオオカブトをはじめとする迫力ある大型カブトムシの標本や、スタッフが採集した北海道在来種のミヤマクワガタなどを間近で見ることができます。
中でも印象的なのが生態観察室です。まるで熱帯の密林に迷い込んだかのような空間では、色とりどりの蝶が自由に飛び交い、時には目の前をひらひらと舞いながら幻想的な光景を作り出します。また、北海道の水辺を再現したビオトープでは、地域の昆虫たちの生態をつぶさに観察することができます。
館内には北海道初出店となるアウトドアメーカーのショップを併設。オリジナルTシャツなど、センスの良いアウトドアグッズを取り揃えており、ショッピングとしての利用も可能。
また、周辺の牧場やキャンプ場では、運が良ければエゾリスなどの愛らしい小動物を見かけることもあります。館内の見学後に、足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
施設名 | 当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトー |
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所在地 | 北海道上川郡当麻町市街6区 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
開館期間 | 4月第4土曜日~10月第4日曜日(要問い合わせ) |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 期間中無休 ※天候や状況により臨時休業の場合あり |
スポット4:wara_cas(当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトーから車で約1分)
次に向かうのは、昆虫館から車で1分ほどのスポーツランドセンターハウス内にあるカステラ専門店「wara_cas(ワラカス)」です。向かいのキャンプセンターハウスの広々とした駐車場に車を停めれば、ゆっくりとショッピングを楽しめます。
町外からも多くのファンが訪れるwara_casの魅力は、ザラメ糖を使用しない独自の製法です。自然な甘みが口の中に広がり、ふんわりとした生地としっとりとした食感を堪能することができます。今後は定番のプレーンに加えて、抹茶味の新作も登場予定とのこと。新たな味わいにも期待が高まります。
丁寧に焼き上げられたプレーンカステラのサイズは3種類を展開。一般的なカステラ約7個分という贅沢な大きさの「大サイズ」(1,700円)から、気軽に楽しめる「中サイズ」(900円)まであります。
購入したカステラは、夏場であればキャンプ場や、センターハウス内の休憩スペースでゆっくりと味わうことができます。土日はイベント出店などで休業することもあるため、来店前にInstagramで営業情報をチェックすることをおすすめします。
店名 | wara_cas |
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所在地 | 北海道上川郡当麻町市街6区 |
駐車場情報 | キャンプセンターハウス駐車場を利用(無料) |
営業時間 | 11:00〜15:00 |
店休日 | 不定 |
スポット5:道の駅とうま (wara_casから車で約10分)
当麻町のドライブデートの締めくくりは、地元グルメやお土産がそろう「道の駅とうま」で迎えましょう。道の駅併設の物産館「でんすけさんの家」では、当麻産の米粉を使用した焼き饅頭(380円)や、売り切れのことも多い人気のグラノーラ、道の駅オリジナルお菓子、北海道の郷土料理として知られるジンギスカンまで、バラエティ豊かな商品が並びます。
中でもおすすめは、道の駅オリジナルブレンドのコーヒー「当麻ブレンド」です。マイルドとビターの2種類があり、好みに合わせて選ぶことができます(各550円)。デートの記念に、家族へのお土産に、当麻のおいしさを持ち帰ってはいかがでしょうか。
施設名 | 道の駅とうま |
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所在地 | 北海道上川郡当麻町宇園別2区 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
店休日 | 年末年始(12月31日~1月3日) |
当麻観光協会からのメッセージ
主要な観光スポットを巡るだけでなく、地元の人々が日常的に通う商店に立ち寄れば、当麻町ならではの温かな商店街の雰囲気も存分に味わえることでしょう。
たとえば、JR当麻駅入口のすぐそばに位置する「山本精肉店」は、地元の人々の暮らしに寄り添う老舗精肉店。昔ながらの味と価格にこだわり、コロッケが80円という驚きの良心価格で提供されています。
観光地としての表情だけでなく、地域に根付いた暮らしの文化も、ぜひ体感していただければと思います。
当麻町ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 |
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主な観光スポット | スポット1:当麻鍾乳洞
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スポット2:boulangerie 廻りみち
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スポット3:当麻世界の昆虫館 パピヨンシャトー
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スポット4:wara_cas
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スポット5:道の駅とうま
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当麻観光協会の問い合わせ先
名称 | 当麻観光協会 |
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住所 | 〒078-1330 北海道上川郡当麻町宇園別2区 道の駅とうま |
問い合わせ | 0166-58-8639 |
公式ページ | https://www.densukesan.net/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。