
この記事を読んでわかること
- 庭園と美術館を一度に楽しめる理由(回遊式庭園+名画コレクション)
- 庭園の必見ポイント(鳥居回廊/邀月橋/千代の笠松など)
- 余韻まで楽しむ過ごし方(絵画館・陶器館・懐風亭ランチの組み合わせ)
庭園を歩いて気持ちを整えつつ、美術館で名画にも触れる――そんな「静かな休日」を過ごしたい人に合うのが、香川県丸亀市の中津万象園・丸亀美術館です。この記事では、江戸から受け継がれてきた大名庭園と、美術館の見どころを取材ベースでまとめました。
1688年に丸亀藩の別館として築かれた回遊式の庭園には、100本の鳥居回廊や邀月橋、樹齢600年といわれる千代の笠松など、歩きながら楽しめるポイントが点在しています。敷地内の美術館では、ミレーやコローなどの西洋絵画に加え、日本画も鑑賞でき、庭園の余韻のまま“本物”に触れる時間を作れます。
庭園と美術館を一度に楽しめるのが、中津万象園・丸亀美術館の大きな魅力です。歴史ある庭園を歩いたあと、併設の美術館や陶器館まで巡ることで、自然・建築・美術をまとめて味わえます。
中津万象園 広報担当

取材件数約200件、MIXIや白鶴酒造などを担当し、18年以上のWebマーケティング歴を持つ。Google認定資格やITパスポートを活かし、多数のメディアで専門性を発揮しながら多角的なコンテンツ制作に従事している。
この記事の目次
中津万象園・丸亀美術館の見どころ:江戸の歴史ある庭園と西洋絵画の融合

「中津万象園・丸亀美術館」の見どころは、なんといっても美しい庭園。
この庭園は、丸亀藩京極家の2代目藩主であった京極高豊侯によって1688年に丸亀藩の別館として築庭された由緒と、歴史のある日本庭園です。近江八景を模して帆、雁、雪、雨、鐘、晴嵐、月、夕映と名付けた八つの島を配置し、それらの島々を橋で結んだ回遊式の大名庭園となっています。
併設の平屋建数寄屋風の美術館では、フランス自然主義絵画を代表するコロー、クールベ、ミレーなどの巨匠たちの絵画を鑑賞することができます。
同館は家族連れや友人同士の旅行はもちろん、会社の研修などでも多く利用されているそうです。広報担当の片倉さんは、「肩肘を張らずにゆっくりご覧いただき、非日常を楽しんでいただけたら」と、来館者への楽しみ方を提案しています。
中津万象園の魅力・見どころ:100本の鳥居回廊・邀月橋・樹齢600年の千代の笠松

▲中津万象園の鳥居回廊
中津万象園を訪れる人が「必ず見たい」と向かうのは、庭園の西奥にある稲荷社と鳥居回廊です。
稲荷社は、京都伏見稲荷より奉納されたもので、京極家大名庭園の時代から同地にあったと伝えられています。竹林から稲荷社へ続く道に100本の鳥居で構成された鳥居回廊が整備されたのは令和元年(2019年)のことです。
鮮やかな朱色の鳥居が連なる様子は、まさに圧巻です。「願いが通る」パワースポットとして、また幽玄な情景のフォトスポットとしても人気があり、多くの人がシャッターを切っています。結婚式の前撮りに訪れるカップルも見られるそうです。

そして中津万象園といえば、緩やかな円弧が美しい邀月橋(ようげつばし)も見逃せません。
「月を迎える」という美しい意味を持つこの橋は、中秋の名月の頃に太鼓橋の上方に浮かぶ見事な月を迎えることができるそうです。晴れた日には、湖面に朱色の橋が映る姿を眺めることができます。
▲中津万象園の邀月橋
また、「千代の笠松」と称される、母屋南庭にある大きな傘松も見どころの1つです。
樹齢600年といわれ、大きく傘を広げたような枝葉は直径が15m以上もあります。
枝葉を支える幹の太さも、さすがは樹齢600年の貫禄があります。1本の松で、ここまで巨大なものはあまり見られません。
▲中津万象園の「天下の名松」
丸亀美術館の見どころ:バルビゾン派の名画と日本画で美を堪能しよう
▲中津万象園・丸亀美術館の「陶器館」外観
庭園の景色で心を落ち着かせた後は、「絵画館」へ向かいましょう。
ただし、丸亀美術館は時期によって営業日が変わります。2026年確認時点では、4月7日から6月30日は土曜日・日曜日・祝日のみ、7月1日から9月19日は休館、9月20日から11月23日は特別展開催期間中のみ全日開館、11月24日から12月31日は休館と案内されています。庭園とあわせて美術館も見たい場合は、訪問前に公式サイトや最新のお知らせを確認しておきましょう。
ここでは、19世紀フランス自然主義絵画を築いたバルビゾン派の巨匠たち、ジャン・フランソワ・ミレー、テオドール・ルソーなど、バルビゾン七星と呼ばれる画家たちの作品を鑑賞できます。
さらに、カミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベといった著名な画家の絵画も展示されています。
西洋の名画だけでなく、片岡球子・奥村土牛など、日本を代表する画家たちによる日本画も展示されており、東西の自然を愛した作家たちの真髄を味わうことができます。
代表的な作品としては、
- バルビゾン派絵画の「風景」(ジャン・フランソワ・ミレー)
- 「セーヴルの高地、放牧場」(カミーユ・コロー)
- 「オルナン近くの風景」(ギュスターヴ・クールベ)
などがあります。
数寄屋造りの和洋折衷の建築の中で、本物の芸術作品に触れる貴重な時間をお楽しみください。
年間3~4回の企画展が開催され、展示作品が入れ替わるそうです。最新の企画展情報については、中津万象園・丸亀美術館のホームページをご確認ください。
さらに、庭園内にある「陶器館」では、現在のイラン・イラク地域から出土した紀元前2500年頃から13世紀にかけての彩文土器や陶器、ガラス器などが展示されています。白い小石を積み重ねて造られた独特の建築と共に、中東の古代文明の美をご覧いただけます。
懐風亭の見どころ:庭園散策とあわせて楽しめる季節のランチ

中津万象園・丸亀美術館では、庭園散策や美術鑑賞に加えて、「美食」を楽しむことができます。この施設ならではの魅力的な体験になるはず。
施設の入口にある「味処 懐風亭」(あじどころ かいふうてい)は、地元の方々が法要や祝い事などの会食に利用する格式高いレストランです。
ここでは、美しい庭園を眺めながら、和の雰囲気溢れる料理を堪能できます。

懐風亭では、季節に合わせた御膳や、庭園散策と一緒に楽しめるランチメニューが用意されています。2026年5月確認時点では、4月2日(木)~6月2日(火)の平日限定で「入園・華御膳セット」が税込3,850円で案内されています。
華御膳には、小鉢やお造り、鍋、ちらし寿司、揚物、デザートなどが含まれており、庭園を眺めながら食事まで楽しめるのが魅力です。
懐風亭の営業時間は昼11:00~14:30、夜17:00~21:30で、定休日は水曜日です。料理内容や提供期間は季節によって変わるため、訪問前に公式ホームページで最新メニューを確認しておくと安心です。
中津万象園・丸亀美術館近くでランチ・ディナーを検討しているのなら、ぜひ「味処 懐風亭」も候補に入れてみてください。
中津万象園・丸亀美術館の周辺の観光スポット!丸亀城・周辺美術館を紹介

中津万象園・丸亀美術館を訪れる方のために、周辺の魅力的な観光スポット情報をご紹介します。
まずは、同園と深い縁がある「丸亀城」をお勧めします。「亀山城」とも呼ばれるこの城は、標高約66mの亀山に築かれた平山城です。全国的に有名な石垣の名城で、「石の城」とも形容されています。公益財団法人日本城郭協会が選定した「日本100名城」にも選ばれた名城です。
丸亀城では、城内での宿泊体験を楽しめる「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」が実施されています。丸亀市の歴史的資源を活かし、城泊や食事、文化体験を通じて地域の魅力に触れられるプログラムです。
公式サイトでは、中津万象園の中津御茶所の母屋でいただく特別な朝食も紹介されています。丸亀城とあわせて、京極家ゆかりの庭園をより深く楽しめる周辺体験としてチェックしてみてもよいでしょう。
アート好きの方には、丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の作品を展示する「猪熊弦一郎現代美術館」や、四国にゆかりのある日本画家・東山魁夷の寄贈作品を展示する「東山魁夷せとうち美術館」がおすすめです。
さらに、
- 四国水族館
- 道の駅
- 恋人の聖地 うたづ臨海公園
- 桃陵公園
- レオマワールド
など、家族連れや友人グループで楽しめる多様な観光スポットが周辺に点在しています。中津万象園・丸亀美術館を訪れる際には、周辺施設もあわせて巡ってみてください。
中津万象園・丸亀美術館:訪問者の感想・口コミ

高松市の栗林公園に匹敵する回遊式の大名庭園です。直径15メートルの大傘松、石投げ地蔵尊、丸亀美術館など、魅力的な見どころが豊富にありました。
庭園の美しさが素晴らしく、必見です。園内を一周すれば、心が癒されること間違いありません。併設される美術館も予想以上の質の高さで、フランスのバルビゾン派の絵画を堪能できます。うちわの展示も含め、見応え十分の充実したスポットです。
去年、結婚式の前撮りでお世話になり、再び来園しました。落ち着いた雰囲気の中、園内をゆっくり回ることができ、とても心が和みました。春には桜が美しく咲くと思います。
素晴らしい庭園に驚かされました。1000本以上の手入れの行き届いた松や大きな池を中心に配された石や木々、苔むした庭など、ゆっくり見ているうちにあっという間に1時間ほど過ぎてしまいます。庭園に興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
庭園の素晴らしさに感銘を受けた人や、庭園と美術の両方を堪能できることにお得感を感じる人が多いようです。四季折々の景色や、ゆったりとした時間の流れを楽しめる魅力的なスポットとして評価されています。
中津万象園・丸亀美術館:入場料金案内
| 個人 | 庭園(庭園・陶器館) | 絵画館(常設展) | 庭園+絵画館セット券 |
|---|---|---|---|
| 大人 | 800円 | 500円 | 1,300円 |
| 小人(小・中学生) | 400円 | 200円 | 600円 |
※上記は2025年4月1日改定後の料金です。特別展開催時は料金が異なる場合があります。割引対象やセット券の扱いを含め、最新の料金は公式ホームページでご確認ください。
中津万象園・丸亀美術館:アクセスと営業情報
| 所在地 | 香川県丸亀市中津町25-1 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | 電話:0877-23-6326 FAX:0877-23-6379 |
| 営業時間 | 9:30~17:00(最終受付16:30) ※季節により変動する場合があります |
| 休園・休館日 | 毎週水曜定休(祝日の場合は開館) ※丸亀美術館は展示替え・特別展開催期間などにより営業日が変わります |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(普通車100台、バス30台) |
| 公式ページ | https://www.bansyouen.com/ |
※最新の開園時間・休館日・丸亀美術館の営業日は公式ホームページや最新のお知らせでご確認ください。