北茨城市ドライブデート:首都圏から好アクセス!太平洋を望む断崖絶壁と五浦海岸の絶景

ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、茨城県が誇る絶景スポット「五浦海岸」を有する北茨城市のドライブコースをご紹介します。北茨城市観光協会の野口さんがセレクトした、特別なドライブコースです。

市中心部に常磐自動車道の「北茨城インターチェンジ」を有する北茨城市は、首都圏からのドライブに最適です。

海沿いのルートでは、車窓から、茨城の海岸美と潮風を堪能できます。春には桜が海風に舞い、夏には深緑が照り映え、秋には紅葉が水平線と溶け合い、冬には荒波が岩肌を打つ。四季折々の自然が織りなす風景は、訪れる度に新しい感動をくれるでしょう。そんな中でも特に、晴れわたった日の五浦海岸は、まさに絶景という言葉がふさわしい圧倒的な美しさです。

潮風に吹かれながらの爽快なドライブは、日常から離れた特別な時間を演出してくれますよ。

▼今回ご紹介する北茨城市ドライブスポットの見どころ

北茨城市ドライブスポットの見どころ

北茨城市ドライブコース

<北茨城市ドライブコース>
  • 磯原駅
    ↓約15分(8.9km)
  • スポット1:五浦岬公園
    ↓約5分(3.3km)
  • スポット2:食彩 太信
    ↓約30分(20.4km)
  • スポット3:花園神社
    ↓約2分(550m)
  • スポット4:Wald
    ↓約30分(22.4km)
  • スポット5:五浦観光ホテル

太平洋を望む断崖絶壁に沿って走るこのドライブコースでは、雄大な自然、グルメ、温泉という北茨城の極上の要素をコンパクトに堪能できます。潮風に吹かれながらの爽快なドライブは、日常から離れた特別な時間を演出してくれます。

絶景ポイントでの写真撮影や、新鮮な海の幸との出会い、神秘的な神社での安らぎ、そして温泉での至福のひととき。ここからは、五浦海岸が織りなす珠玉のスポットを、順にご紹介していきます。

スポット1:五浦岬公園(磯原駅から車で約15分)

五浦海岸の風景

最初に訪れるのは、茨城県を代表する景勝地「五浦(いづら)海岸」を見渡せる「五浦岬(いづらみさき)公園」です。

公園は高台に立地しているため、対岸にある五浦海岸の風景を広く眺めることができます。太平洋の荒々しい息吹と、断崖絶壁が織りなす雄大な景観が、訪れる人の心を揺さぶります。

眺望の中でもひときわ目を引くのが「六角堂」。明治時代の美術思想家・岡倉天心が、思索のための場所として自ら設計した六角形の建物です。波間から現れる神秘的な姿に、思わずカメラを向けたくなるかもしれません。

六角堂までは港湾沿いの遊歩道を10分ほど歩いて向かいます。その道中では心地よい潮風が感じられ、海との距離がさらに近づきます。波音と会話を楽しみながらのひとときは、カップルにとって、特別な思い出となるでしょう。

施設名 五浦岬公園
所在地 茨城県北茨城市大津町五浦
駐車場情報 専用駐車場あり

スポット2:食彩 太信(五浦岬公園から車で約5分)

プレミア海鮮丼・あんこーる丼・どぶ汁お得セット

ランチには、地元・大津港で獲れた新鮮な魚介類を味わってはいかがでしょうか。

「食彩 太信(だいしん)」は、舌の肥えた地元の人々も満足させる、日本料理の名店です。店主が市場で目利きした新鮮な魚介が、海鮮丼や刺身定食など、さまざまな形で食卓を彩ります。

冬の訪れとともにこの店の主役となるのが、北茨城が誇る味覚の王様「あんこう」です。王道の「あんこう鍋」はもちろん、あんこうの身と皮から染み出る濃厚な旨味を野菜の水分だけで引き出す「どぶ汁」も、ここならではの逸品です。

ここではまた、あんこうを上から吊るして解体する伝統技法「つるし切り」の実演に出会えるかもしれません。包丁さばきの音と店主の解説が織りなす、あんこう解体の儀式は、北茨城の食文化に肌で触れる、特別な機会となるでしょう。

店舗名 食彩 太信
所在地 茨城県北茨城市大津町北町2丁目5-18
駐車場情報 専用駐車場あり
営業時間 月~土曜日 11:30~14:00、17:00~21:00(L.O.20:30)
日曜日 11:30~14:00 
店休日 水曜日

スポット3:花園神社(食彩 太信から車で約30分)

花園神社・こぶ杉

次に訪れるのは「花園神社」。大杉や高野槇(こうやまき)の深い木立に抱かれ、時が止まったかのような静寂が漂う神社です。

その境内に佇む巨大な古杉には、臨月を迎えた母親のお腹のような膨らみがあります。このことから、この“こぶ杉”は「安産の御神木」として、地域の人々の信仰を集めてきました。

夏になると、濃い緑のグラデーションと朱色の本殿や仁王殿とのコントラストが鮮やかです。木漏れ日が描く光の模様と、鳥たちの清らかな歌声に癒される空間。ドライブの途中、ここで過ごすひとときは、体にとっても心にとっても、贅沢な休息時間となることでしょう。

この神社には、芸能界にまつわる心温まるエピソードもあります。演歌界の重鎮・鳥羽一郎さんの御子息・木村徹二さんがデビューする際に花園神社でヒット祈願を捧げ、その後レコード大賞新人賞にノミネートされました。このご縁から、木村さんは毎年「奉納ミニコンサート」を行っています。

施設名 花園神社
所在地 茨城県北茨城市華川町花園567
駐車場情報 専用駐車場あり
社務所対応時間 9:00〜16:00

スポット4:Wald(花園神社から車で約2分)

Waldの外観・焼き菓子・フランクフルタークランツ

花園神社から程近い山あいの静寂の中に、ドイツ菓子の店「Wald(ヴァルト)」があります。隠れ家のようなこのお店、実は、子どもの頃からお菓子作りが好きだったという、花園神社の宮司夫人が営んでいます。

看板商品のドイツの伝統的なリング状のケーキ「フランクフルタークランツ」は、バタークリームを使った優しい味わいが特徴。テレビ番組でも紹介され、大人気を博する一品です。店内には他にも、焼き菓子や生菓子など、常時20種類ほどが並びます。どこか懐かしい心温まるおいしさは、ご自宅用やお土産用、また車中での休憩のお供にもおすすめです。

山深い場所に佇む本格ドイツ菓子店という意外性と、宮司夫人が紡ぎ出す繊細な味わいの数々。このスイーツの秘密基地は、ドライブの途中で出会える特別な宝物として、訪れる人々の心に甘い思い出を刻みます。

店舗名 Wald
所在地 茨城県北茨城市華川町花園545-1
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 木曜 10:00~15:00
金曜 10:00~14:00
土・日・祝日 10:00~16:00
店休日 月・火・水曜日

スポット5:五浦観光ホテル(Waldから車で約30分)

五浦観光ホテルの遠景と、露天風呂からの眺め

ドライブの最後には、高速道路のインターチェンジを目指して磯原駅方面に戻りがてら、温泉でほっと一息つきましょう。午前中に訪れた五浦岬公園からもほど近い「五浦観光ホテル」は、断崖絶壁に建つ、この地域のランドマークです。

このホテルでは、太平洋を見下ろす絶景の温泉を、日帰り入浴で気軽に楽しむことができます。露天風呂からは、まるで空と海が溶け合うかのような水平線の眺め。一方、内湯の大きな窓に切り取られた太平洋には、絵画のような趣があります。

特に魅惑的なのは夕暮れ時です。茜色に染まる水平線に太陽がゆっくりと沈みゆく様子は、まるで海と空が織りなす壮大な自然のショーのよう。湯船に浸かりながら目にするこの光景は、一日の締めくくりにふさわしい、この上ない贅沢な時間となるでしょう。

施設名 五浦観光ホテル
所在地 茨城県北茨城市大津町722
駐車場情報 専用駐車場あり
日帰り入浴 営業時間 11:00~15:00(最終受付14:30)
日帰り入浴 休館日 不定休

北茨城市ドライブコースのまとめ

コース概要
  • 全行程:半日〜1日
  • アクセス:常磐自動車道・北茨城IC
  • 移動時間:スポット間5〜15分
  • 見どころ:断崖絶壁の絶景、上質な海の幸、温泉
主な観光スポット スポット1:五浦岬公園
  • 断崖絶壁から望む太平洋と六角堂の絶景ポイント
  • 映画「天心」のロケ地としても有名
  • 六角堂までの遊歩道は10~15分の散策コース
  • 広々とした駐車場完備
スポット2:食彩 太信
  • 伝統の「つるし切り」実演も見学可能
  • 地元市場直送の新鮮な魚介を提供
スポット3:花園神社
  • 安産祈願で知られる巨大な御神木がある、神秘的なスポット
  • 深い緑に囲まれた癒しの空間
スポット4:Wald
  • 花園神社の宮司夫人が営む隠れ家的な本格ドイツ菓子店
  • 看板商品「フランクフルタークランツ」はテレビでも紹介された人気商品
スポット5:五浦観光ホテル
  • 断崖絶壁から太平洋を一望できる露天風呂が人気
  • 夕暮れ時の水平線は特に絶景
  • 日帰り入浴プランあり

北茨城市観光協会の問い合わせ先

名称 北茨城市観光協会
住所 茨城県北茨城市磯原町磯原1630
問い合わせ https://www.kitaibarakishi-kankokyokai.gr.jp/inq.php?mode=detail&code=1&code2=0
公式ページ https://www.kitaibarakishi-kankokyokai.gr.jp/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。