ドライブデートにおすすめのエリアをお探しの方へ。今回は、大分県玖珠(くす)町で楽しめる、豊かな自然と歴史が織りなす魅力的なドライブコースをご紹介します。玖珠町役場商工観光政策課の新川さんがおすすめする、約5時間で巡れる贅沢な周遊ルートです。
大分県の中西部に位置する玖珠町は、鏡のような水面が美しい内匠の池や、人気アニメ「すずめの戸締まり」にも登場した豊後森機関庫など、多彩な景観や文化が息づくスポットが点在しています。また、山頂から街を360度見渡せる伐株山や、大分県内で唯一「平成の名水百選」に選ばれた下園妙見様湧水など、地元の人々にも愛される名所の数々が訪れる人を魅了しています。
各スポット間の移動時間は5〜30分程度と、ゆとりを持って周遊できるコース設定となっており、のんびりとしたドライブデートを楽しむことができます。
▼今回ご紹介する玖珠町ドライブスポットの見どころ
この記事の目次
バリエーションに富んだ絶景巡り!大分県玖珠町ドライブコース
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出発点 玖珠インターチェンジ| 約15分(6.2km)
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スポット1 内匠の池| 約15分(7.7km)
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スポット2 豊後森機関庫公園| 約5分(2.3km)
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スポット3 金比羅うどん 玖珠店・カレーハウス いまむかし| 約15分(4.6km)
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スポット4 伐株山| 約30分(19.4km)
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スポット5 下園妙見様湧水
玖珠町のドライブコースは、自然、歴史、グルメ、絶景と、様々な要素を一度に満喫できる魅力に溢れています。紅葉の季節には内匠の池に映る色とりどりの景色を、3月から11月の日曜日には豊後森機関庫公園でミニトレインの運行も楽しめるなど、訪れる季節によって異なる表情を見せてくれます。
それでは、玖珠インターチェンジを起点に、珠玉の観光スポットを順番に見ていきましょう。
スポット1:内匠の池(玖珠インターチェンジから車で約15分)
最初の目的地の内匠(たくみ)の池は玖珠インターチェンジから車で約15分、静かな山道を進んだ先にあります。
内匠の池は知る人ぞ知る玖珠町の隠れた絶景スポットで、南北250m幅120mほどの2つの池で構成されます。池の奥には巨岩が積み重なったような高さ10mほどの屏風岩という岩峰がそびえ立ち、その景観にアクセントを加えます。
穏やかな水面は鏡のように周囲の風景を映し込み、訪れる人の心を癒してくれます。特に紅葉シーズンには水面に映る紅葉が織りなす幻想的な景色が広がり、息をのむほどの美しさです。
ふたりでのんびりと池を眺める時間はなんとも贅沢なひととき。しばしの間、自然の中でリラックスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ちなみに冬季には雪化粧した内匠の池の景観も楽しむことができますが、道中雪が積もり、スリップの危険性があるため、冬用タイヤの着用をお忘れなく。
施設名 | 内匠(たくみ)の池 |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町太田 |
駐車場情報 | 駐車場あり(無料:2〜3台) |
スポット2:豊後森機関庫公園(内匠の池から車で約15分)
内匠の池から次に向かうのは、歴史的建造物として知られる豊後森機関庫公園です。元々は蒸気機関車の保管や整備のための施設でしたが、列車の動力の近代化に伴いその役目を終えました。老朽化に伴う取り壊し案が浮上しましたが、地域住民の熱心な保存運動により、今も往年の姿を残しています。
特に注目なのが、新海 誠監督の人気アニメ映画「すずめの戸締まり」のワンシーンをモチーフとした「豊後森機関庫」と「白い扉」です。
人気アニメ映画にも登場したことのある堂々とした特徴的なレンガ造りの建物は、ノスタルジックでどこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
3月から11月の毎週日曜日は大人も乗車できるミニトレインが運行され、童心に帰る体験も楽しめます。その他にも同期間の毎月第2日曜日には、地域の特産品や手作り品が並ぶマルシェも開催。賑わいを見せるマルシェの開催日に合わせてドライブデートに訪れるのも良さそうですね。
70年以上に渡りこの地域に立ち続ける機関庫は玖珠町のシンボルです。オンリーワンの景観を存分に楽しんでください。
施設名 | 豊後森機関庫公園 |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町岩室36-15 |
駐車場情報 | 専用駐車場なし ※くすまちメルサンホール第2駐車場/JR豊後森駅隣コインパーキングをご利用ください |
定休日 | なし |
スポット3:金比羅うどん 玖珠店・カレーハウス いまむかし(豊後森機関庫公園から車で約5分)
豊後森機関庫公園を後にしたらランチへ向かいましょう。今回は商工観光政策課の新川さんがおすすめする2店をご紹介します。
まず1軒目は地元で長年愛され続けるうどんの名店「金比羅うどん 玖珠店」です。うどんは毎日店内で手打ちするこだわりようで、秘伝の自家製出汁が麺の美味しさをより一層引き立てます。
とんかつも美味しいと評判で、観光政策課の新川さんお気に入りは「カツ丼セット」なのだとか。どのメニューもリーズナブルな価格帯でありながら、ボリュームたっぷりで大満足になりますよ。
もうひとつのおすすめは「カレーハウス いまむかし」です。よく煮込んで作られるカレールーが特徴でたまごカレーやお茶漬けカレーといった変わり種カレーも大人気です。店内はコンパクトで、気さくな店主とのおしゃべりが楽しめるのもこちらの魅力です。
その日の気分で立ち寄るお店を選んでみてくださいね。
店名 | 金比羅うどん 玖珠店 |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町塚脇444 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料:約20台) |
営業時間 | 平日 11:00−15:00(オーダーストップ) / 17:00−21:00(オーダーストップ) 土日祝日 11:00〜22:00(オーダーストップ21:30) |
定休日 | 不定休:元旦、月に2日の店休日は店舗前の看板とインスタグラムにて告知 |
店名 | カレーハウス いまむかし |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町塚脇168-9 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
営業時間 | 11:00〜20:00(オーダーストップ19:30) |
定休日 | 木曜日 |
スポット4:伐株山(金比羅うどん 玖珠店・カレーハウス いまむかしから車で約15分)
ランチでお腹を満たしたら車で15分ほど走った先にある伐株山(きりかぶさん)へ向かいましょう。その名の通り切り株のような形をした山容が特徴的なこの山は、山頂まで車でアクセスすることができます。
頂上は広大な平坦地となっており、周囲が断崖絶壁という独特の地形から、玖珠盆地を360度見渡せる絶景ポイントとなっています。
山頂にはガラス張りの展望室も設けられており、心地よい休憩スペースになっています。テーブルと椅子が用意されているので、大パノラマを眺めながらゆっくりとした時間を過ごしましょう。
この場所はパラグライダーの基地としても知られており、ほぼ毎日、空を舞うパラグライダーの姿を見ることができます。2人乗りのパラグライダーでのフライト体験も可能なので、時間があれば大空を優雅に舞う非日常的な体験に挑戦してみるのも良いですね。
施設名 | 伐株山(きりかぶさん) |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町山浦 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料) |
スポット5:下園妙見様湧水(伐株山から車で約30分)
ドライブコースの最後を飾るのは、大分県内で唯一「平成の名水百選」に選ばれた下園妙見様湧水(しものそのみょうけんさまゆうすい)です。玖珠町内にある万年山(はねやま)山麓から湧き出ているとされ、湧水場所では自由に水を汲むことができます。
こちらへ訪問の際は、ペットボトルなど水を汲める容器を持参しましょう。この湧水のおいしさは格別で、そのまま飲むのはもちろん、料理で使うのもおすすめなのだとか。ここの水を求めて遠方から訪れる方もいるそうです。
涼しげで清らかな空間の中でゆっくりと水汲みをするひとときは、日々の喧騒を忘れさせ、心穏やかな気持ちにさせてくれますよ。
施設名 | 下園妙見様湧水(しものそのみょうけんさまゆうすい) |
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所在地 | 大分県玖珠郡玖珠町山浦2196 |
駐車場情報 | 専用駐車場あり(無料/5台程度) |
玖珠町観光協会からのメッセージ
伐株山から下園妙見様湧水に行く道中にある「道の駅慈恩(じおん)の滝くす」にもぜひお立ち寄りください。道の駅では下園妙見様湧水で作られた「万年元気豆腐」や豆乳ソフトクリームが販売されています。道の駅の隣には「慈恩の滝」という美しい滝もありますよ。
下園妙見様湧水は散策もおすすめで、徒歩5分圏内には由緒ある「専徳寺」やしいたけ狩り(要事前予約)が楽しめる「江藤しいたけ園」などがあります。
美しい景観が楽しめる玖珠町へ、ふたりだけの特別な思い出を作りにぜひお越しください。
玖珠町ドライブコースのまとめ
おすすめの回り方 | 全行程:約5時間 出発:玖珠インターチェンジ |
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主な観光スポット | スポット1:内匠の池
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スポット2:豊後森機関庫公園
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スポット3:金比羅うどん 玖珠店・カレーハウス いまむかし
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スポット4:伐株山
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スポット5:下園妙見様湧水
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玖珠町観光協会の問い合わせ先
名称 | 一般社団法人 玖珠町観光協会 |
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住所 | 大分県玖珠郡玖珠町帆足246-13 |
問い合わせ | https://kusumachi.jp/contact/ |
公式ページ | https://kusumachi.jp/ |

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。