【和歌山県南紀白浜ドライブデート】断崖絶壁の景勝地や京大運営の水族館を巡る旅

雄大な自然の景色を楽しむドライブデートコースをお探しの方へ。和歌山県が誇る観光地・南紀白浜(なんきしらはま)エリアで、特別な一日を過ごしてみませんか。

今回めぐるのは、海辺の断崖絶壁「三段壁(さんだんべき)」をはじめ、「千畳敷(せんじょうじき)」「番所山(ばんしょやま)公園」という、南紀白浜を象徴する3つの絶景スポット。さらに、京都大学が運営するアカデミックな水族館や、波しぶきがかかるほど海に近い温泉という、ここならではのスポットもご案内します。

南紀白浜観光協会の坂巻さんおすすめの、大人カップルのための贅沢なプランです。

▼今回ご紹介する南紀白浜ドライブスポットの見どころ

南紀白浜ドライブスポットの見どころ

南紀白浜ドライブコース

  • 出発点 JR白浜駅
    | 約15分(6.7km)
  • スポット1 三段壁
    | 約3分(1.0km)
  • スポット2 千畳敷
    | 約10分(4.2km)
  • スポット3 京都大学白浜水族館
    | 約1分(240m)
  • スポット4 番所山公園
    | 約10分(3.4km)
  • スポット5 崎の湯

今回は、南紀白浜の魅力を凝縮した約6〜7時間のコースをご紹介します。

主に海沿いを走る今回のコースでは、各目的地はもちろん、移動中の車窓からもたっぷりと海を眺めることができます。立ち寄るスポットは、海をのぞむ絶景スポット3か所に加え、地元の海の生き物について深く知ることのできる水族館、そして海のすぐそばの温泉。あらゆる角度から「海辺のまち」の魅力を味わえるでしょう。

それでは、それぞれのスポットについて詳しくご紹介していきます。

スポット1:三段壁(JR白浜駅から車で約15分)

三段壁と、三段壁洞窟内の様子

最初の目的地「三段壁(さんだんべき)」は、約50mの断崖絶壁が総距離2kmにわたって連なる、圧巻の景勝地です。

三段壁の見どころはさまざまです。まずはなんといっても、荒々しい波が岩肌に打ち寄せるその迫力。自然の壮大さを肌で感じることができるでしょう。

次に、展望台付近には、ハートのモニュメントがあります。2016年に「恋人の聖地」に選定されたことにちなむもので、二人の愛を誓う南京錠がかけられるようになっています。

展望台そばの遊歩道を進んでいくと、崖先に「サドンロック」が姿を現します。これは、平成30年の台風の後、突如出現した巨岩。海から打ち上げられたのか、崖の上から転がってきたのか、自然の驚異的な力を物語る存在として注目を集めています。

そして、三段壁の下にある「三段壁洞窟」は、かつて熊野水軍の隠れ家として使われていた秘密の空間です。地上からエレベーターを利用して洞窟内に降り立つと、甲冑姿の等身大人形や当時の様子を再現した展示が、往時の雰囲気を伝えています。

スポット名 三段壁
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)

スポット2:千畳敷(三段壁から車で約3分)

千畳敷の風景

続いて訪れる「千畳敷(せんじょうじき)」は、その名の通り、一面に千枚もの畳を敷き詰めたかのような圧倒的なスケールを誇る岩場です。

岩肌は、晴れた日には太陽光を鮮やかに反射し、訪れる人々を魅了します。白い岩肌と紺碧の海が織りなす鮮やかな色彩のコントラストは、まるでアーティストが丹念に描き上げた一枚の絵画のよう。展望台からの眺望だけでも十分に絶景を堪能できますが、岩場を散策すれば、さまざまな角度から千畳敷の魅力を捉えることができるでしょう。

千畳敷のすぐ隣にはカフェがあり、マグロを贅沢に使った料理が味わえます。ランチタイムには、こちらも覗いてみてはいかがでしょうか。

スポット名 千畳敷
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-72
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)

スポット3:京都大学白浜水族館(千畳敷から車で約10分)

京都大学白浜水族館の外観と、館内の展示

千畳敷を後にして、次の目的地は、京都大学が運営する「京都大学白浜水族館」。京都大学が運営する「京都大学白浜水族館」は、研究に基づいた展示で知的好奇心を刺激するユニークな施設です。

ここでは、ジンベエザメやペンギンといった水族館の“スター”こそ存在しませんが、地元・白浜の海に息づく生き物たちの生態を、研究者の視点から深く知ることができるでしょう。

注目すべきは、同水族館が特に力を入れる、ヒトデやイソギンチャクなど無脊椎動物たちの展示。解説を読みながらじっくりと観察すれば、驚くべき生態や特徴が次々と見えてきます。

なお、千畳敷から水族館への道中では、白く美しいパウダー状の砂浜と透明度抜群の海が魅力の「白良浜(しららはま)」を通ります。少し寄り道して車を停め、砂浜を散策したり写真撮影を楽しんだりするのもおすすめです。

施設名 京都大学白浜水族館
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町459
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日 なし

スポット4:番所山公園(京都大学白浜水族館から車で約1分)

番所山公園の展望台と円月島

京都大学白浜水族館からすぐ。「番所山(ばんしょやま)公園」は、白浜の街を見下ろす高台に位置する癒しの空間です。

特に魅力的なのは、2つの展望台から望む絶景です。第1展望台からは円月島と温泉街の全景を一望でき、第2展望台からは360度広がる海の景色を楽しめます。それぞれの展望台には鐘が設置されているので、旅の思い出に、ぜひ二人で鳴らしてみてください。

広々とした芝生広場は、のどかな午後のピクニックにぴったり。地元の人々にも愛される開放的な空間で、ゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。

園内には、十二支をモチーフにしたチェーンソーアートが多数。また、公園の中心には「南方熊楠(みなかたくまぐす)記念館」があり、和歌山県出身の博物学者・南方熊楠の生涯と研究成果を伝えています。

施設名 番所山公園
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町3601-1
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
開園時間 9:00〜17:00(入園自由)
定休日 無休

スポット5:崎の湯(番所山公園から車で約10分)

崎の湯の風景

旅の締めくくりには、和歌山県が誇る白浜温泉の「崎の湯(さきのゆ)」へ向かいましょう。

崎の湯は、太平洋を目の前に望む露天風呂。波の音や時には波しぶきを感じながら入浴できる、自然と一体になれる温泉です。なお、環境への配慮から、お風呂のお湯が海に流れ出るため、シャンプーや石鹸は利用できません。身体を清めるだけの素朴な湯浴みを通して、大自然の一部になったような気分に浸る時間こそ、この温泉の醍醐味といえます。

なお、営業時間は季節によって異なり、日没の早い10月~3月の間は17時までとなりますので、ご留意ください。

施設名 崎の湯
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町1668
駐車場情報 専用駐車場あり(無料)
営業時間 【7月~8月】7:00~19:00
【10月~3月】8:00~17:00
【4月~6月、9月】8:00~18:00
定休日 無休(メンテナンス等による臨時休業あり)

南紀白浜観光協会からのメッセージ

お時間に余裕のある方向けに、とっておきのスポットを、あと二つご紹介します。

一つ目は、スタート地点の白浜駅から立ち寄るのにおすすめのスポット「平草原公園(へいそうげんこうえん)」。熊野の山々が一望できる大パノラマ公園で、園内には四季折々の花が咲き誇ります。特に桜のシーズンには、約2,000本のソメイヨシノが見事。お花見を兼ね、是非立ち寄ってみてください。

もう一つは、番所山公園から崎の湯へ向かう県道34号線沿いにある「円月島展望地」です。ここはその名の通り、円月島を眺めるのに絶好のスポット。駐車スペースも設けられているので、少し車を停めて、撮影を楽しんではいかがでしょうか。

南紀白浜ドライブコースのまとめ

おすすめの回り方
  • 全行程:約6〜7時間
  • 出発:JR白浜駅
  • 午前9時または10時スタート
主な観光スポット スポット1:三段壁
  • 約50mの断崖絶壁が、2kmにわたって連なる景勝地
  • 「サドンロック」と呼ばれる、平成30年の台風で突如姿を現した神秘的な巨岩がある
  • 熊野水軍の隠れ家として使われていた洞窟内には、歴史資料や甲冑の展示が
スポット2:千畳敷
  • 白い岩肌と紺碧の海が織りなす絶景スポット
  • 展望台からの眺望だけでなく、岩場散策も楽しめる
  • 所要時間:15〜20分
スポット3:京都大学白浜水族館
  • 研究施設型の水族館で、白浜の海に息づく生き物たちの生態を学術的に展示
  • 一般水族館では見られない無脊椎動物の展示が充実
  • 所要時間:約30分
スポット4:番所山公園
  • 十二支をモチーフにしたチェーンソーアートが園内を彩る
  • 2つの展望台から、それぞれ異なった絶景が楽しめる
  • 広々とした芝生広場でのんびりとしたピクニックも
スポット5:崎の湯
  • 海に向かってせり出す絶景の露天風呂
  • 波音を聞きながら温泉に浸かる贅沢な体験

南紀白浜観光協会の問い合わせ先

名称 南紀白浜観光協会
住所 和歌山県西牟婁郡白浜町925-7
問い合わせ https://www.nankishirahama.jp/contact/
公式ページ https://www.nankishirahama.jp/
編集部:竹内 彩
●編集部 竹内彩

観光協会おすすめの「ドライブデート」企画や、「プロに聞くアドバイス」企画の編集を担当。地方移住に関する取材経験が150本と豊富で、各地の名所に精通。プライベートでも週2回はドライブするほどのドライブ好き。